オリックス(☆4対2★)ロッテ =リーグ戦12回戦(2019.07.04)・京セラドーム大阪=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ロッテ
0000200002600
ORIX
11002000X4711
勝利投手:田嶋 大樹(2勝0敗0S)
(セーブ:ディクソン(1勝0敗4S))
敗戦投手:小島 和哉(0勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】西村 凌(1号・2回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 ロッテ戦チケット予約
◆オリックスは初回、吉田正の適時打で先制する。同点とされた直後の5回裏には、福田と吉田正の適時打で2点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、先発・田嶋が5回2失点。その後は4投手の継投でリードを守りきった。敗れたロッテは、打線がつながりを欠いた。

◆現在リーグ首位打者のロッテ荻野貴司外野手(33)は6月7日巨人戦から19試合続けて安打を記録中。 今季は西川(広島)が27試合連続安打をマークしているが、ロッテ選手の20試合連続安打は15年清田(23試合)が最後。今日も打ってチーム4年ぶりの快記録なるか。

◆オリックスに新加入したスティーブン・モヤ外野手(27)が、移籍2試合目で中軸5番に座った。 オリックスのユニホームを着て初戦の3日ロッテ戦は、初打席で同点アーチ。2試合目のこの日は5番一塁で先発出場した。初回1死二塁で、3番の吉田正が左前へ先制打。「追い込まれていたので、なんとか食らいついて打ちました。ヒットコースに飛んでくれてよかったです」と、チームは3番打者の適時打で幸先のいいスタート。 なおも1死一塁で、本拠地初4番のルーキー中川は初球を打って中飛に倒れ、新5番のモヤの初打席は二塁ゴロだった。

◆オリックスが序盤で2点をリードした。初回1死二塁、吉田正の適時打で1点を先制。2回は西村の今季1号で2点目を追加した。 ロッテは5回、清田の犠飛などで2点を挙げ同点。オリックスはその裏、福田、吉田正の適時打で再び2点を勝ち越した。 オリックスは継投で終盤のロッテの攻撃を封じ、カードの勝ち越しを決めた。オリックス田嶋は2勝目。ロッテ小島は2敗目。

◆2度目の先発となったロッテ小島和哉投手が粘投を見せたが、初勝利とはならなかった。同点に追いついた直後の5回、福田に適時三塁打を浴び勝ち越しを許すなど6回4失点。 「自分の中でもったいない点が多かった。走者がいない時はテンポよく投げられたが、得点圏で抑えられなかった」と課題も見つかった。登板機会がないため抹消され、左大腿(だいたい)直筋肉離れで離脱中の角中が復帰する見込み。

◆オリックス福田周平内野手が一振りで、守りのミスを挽回した。 5回1死一塁で鈴木の打球をはじいてしまい、その失策から同点に追いつかれた。だがその裏1死二塁でロッテ小島の初球を捉え、決勝の適時三塁打。カード勝ち越しを決め、試合後は吉田正、西村とお立ち台に上がったが「本当は(お立ち台に)行きたくなかった。(失策は)両手で大事に行きすぎてしまった。田嶋にかける言葉がなかったです」と反省の言葉を繰り返した。

◆オリックス西村凌外野手(23)が、チームをカード勝ち越しに導く今季1号弾を放った。1-0の2回1死で左翼スタンドへ豪快な一撃。 本塁打は青森山田で23本、社会人のSUBARUで10本、プロでは3本目だが「生涯で一番でした」と、手に残る感触を惜しむように振り返った。ルーキーイヤーの昨年、神宮、ヤフオクドームで1本ずつをマークも、本拠地での本塁打は初。チームの勝ち星につながり「それが本当にうれしいです」と、忘れられない試合になった。

◆オリックス・西村凌外野手(23)が4日、ロッテ戦(京セラ)に「7番・左翼」で先発。1-0の二回に今季1号ソロを放った。  「打ったのはストレートです。完璧でした! 甘めに来たボールをしっかりと、思い切りスイングすることができたと思います」  二回1死からロッテ先発の小島の直球をとらえ、左翼5階席まで運んだ。オリックス先発の田嶋とは2018年のドラフトの同期(田嶋が1位、西村が5位)。快投を続ける左腕に貴重な援護点をもたらした。

◆オリックスの吉田正が4試合連続打点をマークした。0-0の一回1死二塁で、左腕小島の外角に逃げていく変化球を巧みに右手一本で合わせ、左前へ転がして適時打とした。「追い込まれていたので、何とか必死に食らい付いて打った」と振り返った。  3-2と1点を勝ち越して迎えた五回2死三塁では、高めの速球をフルスイングし中前へ適時打。「詰まった当たりだったが、何とか追加点を取ることができて良かった」とうなずいた。

◆ロッテのドラフト3位・小島和哉投手(22)=早大=が、プロ2度目の先発。6回6安打4失点で降板し、プロ初勝利はならず、2敗目を喫した。  「最低でも6回3失点と思っていて、内容からしたらもっと少なくいけたと思う。走者がいないときはテンポ良くいけたけど、得点圏で抑えられなかった。1試合1試合が自分にとって勉強なので、次までにしっかり修正していきたい」  一回から吉田正に決め球のカットボールを鮮やかに左前にはじき返され先制を許すと、二回は7番・西村に5階席へ飛び込むソロを浴びた。  五回に味方が2得点で同点に追いついたが、その裏、福田に右越え適時三塁打、吉田正にもこの日2本目の適時打を打たれ、勝ち越しを許した。  それでも、プロ初登板となった4月4日の西武戦では、2回8失点でノックアウトされたが、この日は4つの三振を奪うなど見せ場もつくって6回96球を投げ抜いた。  「しっかりイニングは投げてくれました。味方が得点したあとは、何とか粘ってほしかった」と井口監督。一度出場選手登録を抹消し、次回の登板機会に向けて再調整させる方針を明かした。

◆ロッテの荻野貴司外野手(33)が「1番・中堅」で出場。五回の第3打席で左前打、九回の第5打席でも左前打を放った。5打数2安打で、ロッテでは2015年の清田(23試合)以来、4年ぶりとなる20試合連続安打をマークした。  「1打席目からいい形で入れた。調子がいいかどうかはわからない。ヒットが出るかどうかは相手次第なので、1打席ずつしっかりやることを考えている」  打率も・340に上昇し、リーグ1位をキープ。頼れるリードオフマンの活躍に、井口監督も「十分よくやってくれている。貴司はけがだけ。去年もこの時期にけがして、チームがガタガタっといってしまったので、1年間けがのないように頑張ってほしい」と信頼を寄せた。

◆ロッテのドラフト3位ルーキー小島はプロ初登板した4月4日以来の先発で6回4失点と踏ん張れず、2敗目を喫した。2回8失点だった前回からは立て直したが、勝負どころで制球が甘くなり「感触は悪くなかった。自分の中でもったいない失点が多かった」と反省した。  味方が同点に追い付いた五回に2点を勝ち越された。それでも六回のマウンドに送り出されたのは期待の表れ。井口監督は「しっかりイニングを投げてくれた」と責めなかった。 荻野(20試合連続安打となる2安打) 「安打が出るか出ないかは相手があること。一打席一打席をしっかりやることだけ考えている」 ロッテ・吉井投手コーチ(小島に) 「課題は出たけれど、今後に期待が持てる。後半戦も必ずチャンスはある」

◆オリックスの田嶋が5回を失策絡みの2失点で乗り切り、6月5日以来の2勝目を挙げた。ただ、5四球と制球に苦しみ「もうちょっと大胆に攻めるべきだった。球数も減るし、守備のリズムもいい方向に行く」と反省の言葉を口にした。  左肘痛から復帰したプロ2年目の今季は4試合に登板して防御率0・82。抜群の数字を残しているが「もっとレベルの高いピッチング、投球術を勉強していきたい」と向上心をのぞかせた。

◆オリックスの2年目の西村が特大の今季1号ソロを放った。1-0の二回1死で浮いた速球を左翼席上段まで運び「自分のスイングをすることだけを考えた。生涯で一回あるか、ないかの気持ちいい本塁打。勝ちに貢献できたのがうれしい」と笑みが広がった。  滋賀県出身で、青森山田高から社会人のSUBARUを経てドラフト5位で入団。1軍定着に向け「本塁打を打った後にヒットを打てれば良かった。打てなかったのは反省」と自戒も忘れなかった。 西村監督(競り勝ち) 「打線につながりが出てきた。どう得点につなげていくかが大事」 福田(五回に失策、その裏に勝ち越し三塁打) 「エラーから失点していたし、何とか取り返すつもりで打った」

◆主砲の状態が上がってきた。吉田正は2本のタイムリーを放ち、4試合連続打点をマーク。7月に入り、得点圏打率は10割(4打数4安打)と本来の打撃を取り戻してきた。「(リーグの)前半打てていなかったので、打てる球をしっかり打ちにいく。その気持ちで打席に入っている」と手応えあり。打線全体として活気が出てきた。

◆小島(早大)が3カ月ぶりにプロ2度目の先発マウンドに上がったが、6回6安打4失点。初勝利はならず、2敗目を喫した。「走者がいないときはテンポ良くいけたけど、得点圏で抑えられなかった」と悔やんだ。再び出場選手登録を抹消され、次の機会に向けて再調整。代わって、左太ももの肉離れで離脱していた角中が、5日に合流する。 小島についてロッテ・井口監督 「しっかりイニングは投げてくれました。味方が得点した後は、何とか粘ってほしかった」

◆主将の意地をバットに込める。2-2の五回1死一塁。白球が右翼手・岡の頭上を越えると、オリックス・福田は一気に二塁ベースも蹴った。三塁ベース上で右手を高く突き上げる。汚名返上の決勝三塁打だ。  「僕のエラーが失点につながったので、なんとか(先発の)田嶋に勝ち投手の権利を与えたかったので、よかったです」  ミスを取り返し、お立ち台ではホッと胸をなで下ろした。先発左腕が四回まで無失点と好投。だが五回1死一塁だった。  鈴木の弱いライナーを前進して捕球を試みるが落球(失策)。捕れていれば一走がスタートを切っていただけに併殺プレーでチェンジだったが、一、二塁とピンチ拡大。そこから2点を失った。  「ノーバウンドで捕れると思って行ったけど、意外と(打球が)来てなくて...。左手でいったら捕れたけど、両手で大事にいってしまった。本来ならあそこはゲッツーで0失点だった。田嶋に申し訳ない」と頭を下げた。  お立ち台にも「本当ならあそこにもいきなくなかった」というほど、悔しさがあった。だがチームは勝ち、5位ロッテとの3連戦を勝ち越し。2年目ながら主将を任される26歳は「おのおのやるべきことができている。勇気を持って打席に立てている」と野手陣の変化を感じ取った。  借金は「6」。西村監督「徐々に徐々に返していかないと」と力を込めた。福田を中心に、一意団結し、最下位から反撃をしていく。 (西垣戸理大)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
44304 0.595
(↑0.006)
-
(-)
65331
(+6)
290
(+3)
106
(+2)
69
(-)
0.254
(-)
3.370
(↑0.01)
2
(-)
楽天
39352 0.527
(↓0.007)
5
(↓1)
67350
(+3)
337
(+6)
83
(+2)
25
(-)
0.253
(↓0.001)
4.270
(↓0.03)
3
(-)
西武
39361 0.520
(↑0.006)
5.5
(-)
67398
(+8)
378
(+2)
86
(-)
84
(-)
0.261
(-)
4.440
(↑0.03)
4
(-)
日本ハム
37374 0.500
(↓0.007)
7
(↓1)
65337
(+2)
328
(+8)
52
(-)
33
(-)
0.259
(↓0.001)
3.910
(↓0.05)
5
(-)
ロッテ
35382 0.479
(↓0.007)
8.5
(↓1)
68342
(+2)
336
(+4)
94
(-)
51
(+1)
0.248
(↓0.001)
4.070
(↓0.01)
6
(-)
ORIX
33395 0.458
(↑0.007)
10
(-)
66271
(+4)
333
(+2)
52
(+1)
68
(-)
0.235
(-)
3.860
(↑0.05)