日本ハム(★5対7☆)ソフトバンク =リーグ戦9回戦(2019.06.28)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
10001130171201
日本ハム
00010000451010
勝利投手:千賀 滉大(8勝2敗0S)
(セーブ:モイネロ(0勝1敗3S))
敗戦投手:有原 航平(8勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】甲斐 拓也(8号・6回表ソロ)

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◆ソフトバンクは同点で迎えた5回表、明石の適時三塁打で勝ち越しに成功する。その後は、6回に甲斐のソロ、7回にはデスパイネの適時打などで3点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・千賀が6回1失点で今季8勝目。敗れた日本ハムは、打線が最終回に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(26)が6回に自己最多となる8号ソロを放った。 日本ハム有原の初球スライダーを右翼席へ。ギリギリに入り打球がグラウンドへ戻って来たため、審判団がリプレー検証を行ったが、判定は変わらなかった。 試合前に工藤監督が甲斐のフリー打撃を見ながら「狙い球を絞って、しっかりスイングしてくるから、相手には嫌な存在だよ」と話していた通り、相手の配球をズバリ読み、逆方向へたたき込んだ。

◆ソフトバンクは1回、グラシアルの右前適時打で先制した。先発の千賀は3回まで1安打無失点と上々の立ち上がりを見せた。 日本ハムは4回、石川亮が同点適時打。ソフトバンクは5回、明石の適時三塁打で勝ち越し。6回は甲斐の8号ソロで突き放した。 ソフトバンクは7回に3点を追加し、リーグ戦再開初戦を快勝。千賀がハーラートップタイの8勝目を挙げた。日本ハムは4連敗。 ソフトバンク・モイネロが3セーブ、日本ハム有原が4敗目。

◆日本ハム有原航平投手が連敗を止められなかった。 初回に先制点を許し、同点に追いついた直後の5回には勝ち越し点を献上。千賀との投げ合いで手痛い失点を重ね「あの場面(5回)をしっかり抑えないとチームに流れを持ってくることができない」と4敗目を悔やんだ。チームも今季3度目の4連敗で首位ソフトバンクとは4差、最下位オリックスとは3差に詰められた。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手がバットで千賀の勝利をアシストした。 1点リードの6回。2死走者なしから有原のスライダーを右翼席最前列へ運んだ。自己最多となる8号ソロ。「しっかり芯で振り切れました。思ったより打球が飛んでくれたし、追加点が欲しかったので取れてよかった」。女房役の1発で7回には打線が着火。4安打を集め3得点。リーグ再開の大事な1戦をものにし、笑顔だった。

◆巨人からトレードで移籍してきた日本ハム宇佐見真吾捕手(26)が新たなスタートを切った。 移籍会見後のソフトバンク戦に即出場。代打で登場した6回2死は、千賀に対しフルカウントまで粘るも投ゴロ。9回も武田の前に三振に倒れ「(これまでとは)違う緊張感を感じた」と振り返った。 「30」のはずの背番号はこの日、「90」だった。試合までにユニホームの用意が間に合わず、実松2軍育成コーチ兼捕手のものを借りた。7回からはマスクを被り、宮西、堀ら4人の中継ぎ投手陣をリード。「投手も初めての人でしたし、これからどんどん覚えていければいいかなと思う」と話した。 「すごく(チームの)雰囲気がいいなと感じた。チームの人たちもみんなやりやすいようにやってくれている。出されたところで結果を出せるようにやっていきたい」。栗山監督は「なるべく早く慣れてもらうしかない。全部をプラスに変えてくれると思う」。新戦力がチームに新たな風を吹き込む。【山崎純一】

◆頼れる男だ。ソフトバンク千賀滉大投手(26)が、本調子ではない中、6回1失点でリーグ最多タイの8勝目を挙げた。工藤監督がリーグV奪回のために重要視する球宴までの12試合の初戦、日本ハム有原とのエース対決を制した。 「最低限。それだけ。カットボールもよくなくて、フォークも操れていなかった。直球もよくなかった」という状況で、中盤はツーシームを交えたが、最後は力でねじ伏せた。5回に1点を味方が勝ち越すと、2死一、三塁のピンチで王柏融を、高め直球で左飛に仕留めた。前2試合で5打数4安打と打ち込まれていた近藤には1打席目には四球も「カモが反撃します」と、残り2打席は直球で三ゴロ、中飛と抑えた。札幌ドームは8試合、先発7試合で負けなしの6連勝と不敗神話を継続した。反省ばかりだったが、この日の白星でプロ通算50勝目となったことには「ほほぉ」と笑顔になった。そのうち先発で48勝を挙げている。 工藤監督は「よく粘った。何とかしようという思いがあるから何とかとどまってくれる。成長を感じる」とほめた。球宴までの12試合、千賀は中5日で3試合登板とフル回転する。そのためにこの日も6回114球で交代した。千賀は「勝ちがひとつついて始まるのはいいかな。球を操れていないので、1週間の過ごし方を見直したい」と前を向いた。次回は4日楽天戦。首位を争う相手に立ちはだかる。【石橋隆雄】

◆日本ハム清宮幸太郎が「日本で一番の投手」に2三振だった。 初対戦のソフトバンク千賀に対し、第1打席の3球三振を含め無安打1四球。2打席目以降は「リラックスしようと思って」と、登場曲を「BobbyMcFerrin」の「Don'tWorryBeHappy」に変更も「イメージと違った」と苦笑い。「自分のスイングは出来た」と納得も、悔しさは隠せなかった。

◆日本ハムは打点を挙げた石川亮捕手だが、リード面で課題を残した。1点を追う4回2死一、二塁で、千賀の初球151キロを中前適時打。 「ちょっと詰まったけど、いいところに飛んでくれました」。しかし守備では、要所で失点を重ねるなど有原を導くことができなかった。「(本塁打は)ある程度、防げた。僕の詰めの甘さ。有原さんに申し訳ない」と猛省した。

◆日本ハム有原航平投手(26)が要所で踏ん張れなかった。リーグ戦再開初戦となったソフトバンク9回戦(札幌ドーム)に先発も、初回に先制点を献上。 同点となった直後の5回に勝ち越し点を許すなど、6回まで1失点でまとめた千賀を相手に、手痛い失点を重ねて4敗目を喫した。チームも3カード連続の初戦黒星で、今季3度目の4連敗。首位ソフトバンクとは4ゲーム差に広がり、最下位オリックスには3差に詰められた。有原は試合後、「何もないです」とだけ言葉を絞り出した。結果的に、手痛い失点ばかりを重ねてしまった。リーグ再開初戦。投手各部門でリーグトップを争うソフトバンク千賀との対決に、気合が空回りした。 エンジンがかかる前に仕留められた。初回1死から、明石に左翼線へ二塁打を浴びると、続くグラシアルに右前適時打を許した。わずか13球で失った先制点。一方の千賀は初回に最速の157キロを計測。援護点をもらった直後でもあったが、いきなり全開で立ち上がった。 有原は打線が追いついてくれた直後の5回に、再び失点。6回には甲斐に痛恨の1発を浴びた。簡単に失点を重ね、試合の流れを引き寄せることができなかった。6回3失点。先発投手の安定感を示すクオリティースタートではあるが、相手エースに投げ負ける形となった。 チームは今季3度目の4連敗で、貯金は最大8から1まで減った。気がつけば首位ソフトバンクとは4ゲーム差となり、最下位オリックスにも3差と迫られてきた。最近10試合で2勝8敗。栗山監督は「勝たないと意味がないので、しっかりやります」。先発陣の柱である有原も自身2連敗。上沢が故障で離脱した今、有原が負のトンネルを抜けなければ、チームも上昇気流に乗れない。【木下大輔】

◆最後は何とも締まりのない展開になってしまったものの、リーグ再開の試合で勝利。ソフトバンクは好スタートを切ったと言っていい。交流戦の覇者。いきなりパ・リーグ対戦に戻ってつまずいてはいられない。 肉薄を狙った日本ハムは赤いユニホームをまとって戦った。「北海道シリーズ2019 HOKKAIDO be AMBITIOUS」と題し、再開戦に臨んだ。だが、その「野望」も「野心」もホークスがひねりつぶした。2番二塁で先発出場した明石が意地を見せた。初回に先制の足がかりとなる二塁打。明石にとって15打席ぶりのヒット。同点の5回無死二塁では2度バントを失敗した後に右中間を破る適時三塁打。「いい打球を打てた。バントのサインだったけど、失敗していたから。でもヒットになったのでよかった」。7回にも内野安打を放って、今季初の猛打賞。交流戦では腰痛もあって結果が残せなかっただけにリスタートでしっかり結果を残した。「みんな今日が大事にしようと話していたので勝ててよかった」。ヒーローインタビューに呼ばれ勝利をかみしめた。札幌入りした27日。明石は福岡からの機内に大事そうに紙袋を持ち込んだ。札幌に住む夫人の母へのプレゼントだった。「(義母の)仕事が最後ということで贈り物」。袋が形くずれしないように持ち運んでいた。「前半戦はチームにあまり貢献できなかったので、これからはしっかり勝利に貢献できるように頑張りたい」。キャンプ中にメスを入れた腰は万全とは言えない。「謙虚に頑張っていきます」。ようやく明石らしい笑顔が戻った。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクのグラシアルが一回に先制の適時打を放った。明石の二塁打で好機を迎え、外角への速球をしぶとく右前へはじき返した。「当たりは良くなかったけど、いいところに転がってくれた」と喜んだ。  7本塁打を放った交流戦は、セ・リーグの投手相手に対応力の高さを見せつけ、チームの優勝に貢献した。今度は日本ハムのエース、有原を打ち崩し、引き続き振れている。「少し試合(間隔)が空いたけど、1打席目でタイムリーになってくれて良かった」と笑顔だった。

◆日本ハムの有原は千賀とのエース対決に敗れた。味方が同点とした直後の五回に勝ち越しを許すなど、要所で粘れず6回3失点で4敗目を喫した。  「あの場面(五回)をしっかり抑えないと流れを持ってくることができないので、チームに申し訳ない気持ちしかない」と唇をかむ。勝ち頭でも連敗を止められず、チームの貯金は1に減り、勝率5割が目前となった。

◆ソフトバンクの明石が1-1の五回無死二塁から、勝ち越しの適時三塁打を放った。2球続けてバントがファウルとなり追い込まれたが、3球目の変化球を振り抜き、右中間を切り裂いた。「思い切って引っ張りにいった。追いつかれてすぐ勝ち越せて良かった」と声を弾ませた。  一回は左翼線へ二塁打を放ち、先制のホームを踏んだ。七回にも内野安打で出塁し得点を記録。本塁打が出ればサイクル安打だった八回の第5打席は二飛に倒れた。「そういう選手じゃない。狙ったけどセカンドフライになったし、謙虚にやっていきたい」と苦笑いだった。 工藤監督 「エース対決を勝てたのは大きい。(九回に4失点の武田は)そういうこともある。とにかく勝つという結果が何よりも大事」 松田宣(2安打2打点) 「一本出ればまた二本目と出てくると思うので良かった」

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)が28日、リーグ戦再開初戦となるソフトバンク戦(札幌ドーム)に「7番・DH」で先発出場。相手先発の千賀に2三振を喫するなど3打数無安打だった。  第2打席から登場曲をおなじみの映画「スター・ウォーズ」のテーマ曲ではなく心機一転、ボビー・マクファーリンの「Don't Worry Be Happy」に変更。「リラックスしようと思った」と選曲の理由を明かしたが「イメージと違いました」と苦笑いだった。  一方、バッティングでは無安打に終わったが「自分のスイングができた」と前を向いた。

◆日本ハムにトレードで巨人から加入した吉川光夫投手(31)、宇佐見真吾捕手(26)が28日、札幌ドームで会見し、背番号は吉川が56、宇佐見が30に決まった。  3年ぶりの復帰となった吉川は同席した栗山監督から「覚悟を持ってやってくれると信じている」との言葉をもらい、「監督の助けになりたい」と表情を引き締めた。開幕投手を務めた上沢が離脱しており、先発として期待される。  宇佐見は早速出場選手登録され、六回に代打で登場。千賀に投ゴロに倒れたが、七回以降はマスクもかぶり、「特別な緊張感があった。投手も初めて受けたので、これから(特徴を)覚えていきたい」と振り返った。

◆6点ビハインドの九回に反撃し、2点差まで追い上げたが、4連敗を喫した。最大8あった貯金は1まで減り、栗山監督は「勝てないと意味がない」と唇をかんだ。相手先発の千賀には今季3戦3敗。連敗ストップに向けて、指揮官は「しっかり受け止めて、明日からやります」と語気を強めた。

◆苦しい投球も表情には出さない。ソフトバンク・千賀滉大投手(26)が日本ハム・有原とのエース対決を制し、リーグトップに並ぶ8勝目を挙げた。  「最低限ですね。それだけです」  6回4安打1失点。計4四球と制球に苦しんだ。最速157キロの直球で圧倒したようにみえたが、「直球はよくなかった。カットボールも悪くて球数が増えた。フォークも操れていない」と114球も反省が残る内容だった。  有原は同じ26歳。直接対決は互いに苦しんだが、ライバルに並ぶ8勝目で通算50勝に到達した。札幌ドームは通算8試合で無傷の6勝。8度目の王者となった交流戦の勢いもそのままにリーグ戦再開の初戦を飾った工藤監督は「投手は調子がいい試合の方が少ない。そのときにどうするか。エース対決で勝てたことはチームにも大きい」と目を細めた。  先を見据えた早めの降板で今後は中5日の登板間隔で、オールスターまでにあと2度先発する。  「球を操れていないし、1週間の過ごし方を考えたい」と千賀。ファン投票、選手間投票で出場を決めた球宴も中1日か中2日の強行軍になるが、まず次戦を見据えた。 (安藤理)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
39304 0.565
(↑0.006)
-
(-)
70304
(+7)
273
(+5)
100
(+1)
65
(-)
0.251
(↑0.001
3.380
(↓0.02)
2
(-)
楽天
39321 0.549
(↓0.008)
1
(↓1)
71338
(+5)
317
(+6)
76
(-)
24
(-)
0.255
(-)
4.220
(↓0.02)
3
(-)
西武
36341 0.514
(↓0.008)
3.5
(↓1)
72368
(-)
359
(+4)
82
(-)
78
(-)
0.259
(↓0.001)
4.490
(-)
4
(-)
日本ハム
35344 0.507
(↓0.008)
4
(↓1)
70314
(+5)
307
(+7)
51
(-)
31
(-)
0.257
(-)
3.890
(↓0.04)
5
(-)
ロッテ
34361 0.486
(↑0.008)
5.5
(-)
72321
(+6)
318
(+5)
90
(+1)
50
(-)
0.248
(↓0.001)
4.040
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
31365 0.463
(↑0.008)
7
(-)
71252
(+4)
296
(-)
49
(+1)
67
(+1)
0.230
(-)
3.660
(↑0.05)