ヤクルト(☆6対2★)ロッテ =交流戦3回戦(2019.06.23)・明治神宮野球場=
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ロッテ
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ヤクルト
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勝利投手:高橋 奎二(1勝3敗0S)
敗戦投手:西野 勇士(0勝1敗2S)

本塁打
【ヤクルト】バレンティン(15号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトは先制を許した直後の1回裏、バレンティンのソロで同点とする。その後は2-2で迎えた6回に奥村のスクイズで勝ち越すと、続く7回には村上の適時打でリードを広げた。投げては、先発・高橋が6回2失点の好投で今季初勝利。敗れたロッテは、打線がつながりを欠いた。

◆ヤクルトはウラディミール・バレンティン外野手の15号ソロで、同点に追いついた。 1点を追う1回2死、カウント2-1からロッテ先発ボルシンガーの外角高めの直球を右翼ポール際に運んだ。「ストレートに対して力負けせず、しっかり押し込むことができた。すぐに追いつけてよかった」と話した。 6月19日ソフトバンク戦(神宮)以来4試合ぶりの本塁打で、交流戦では2本目をマークした。

◆ヤクルト高橋、ロッテはボルシンガーが先発。ロッテは1回、レアードの犠飛で先制。ヤクルトは1回、バレンティンの15号ソロ。 ヤクルトは5回2死満塁、暴投で1点。ロッテは6回、藤岡の犠飛で同点。ヤクルトは6回1死二、三塁、奥村のスクイズで1点。 ヤクルトは終盤にも追加点を挙げ連敗を3で止めた。高橋は1勝目。ロッテの連勝は2でストップ。西野は今季初黒星。

◆ロッテは交流戦2年ぶりの負け越しとなった。先発ボルシンガーは同点の5回、2死から3者連続四球を許すなど5回2失点。被安打2に抑えるも5四球を与えた。 中継ぎのブランドン、チェンもともに3四球と制球に苦しんだ。井口監督は「後からのピッチャーもフォアボールが多くなってしまった」。打線も初回に先制したが、ヤクルト高橋の前に追加点をなかなか奪えず「まっすぐで押してくるピッチャーで、なかなか打ち崩せなかった」と悔やんだ。

◆ユニホームの胸の部分を真っ黒にしたヤクルト奥村展征内野手が、白い歯を見せながらベンチに戻ってきた。2-2で迎えた6回1死一、三塁。カウント3-1で、スクイズのサイン。ロッテ西野の外角高め直球を、三塁線へ見事に転がした。 三走の中村が生還し自身はヘッドスライディングをしたが、惜しくもアウト。「記憶が飛ぶくらい大事な場面。確率として、ストライクを取りにくると思っていた」と振り返った。ヘッドスライディングにはケガのリスクも伴うが「気付くとやってしまう」と気迫のプレー。好守もあり、小川監督から「一生懸命やる姿勢は、チームの状態がよくない時に必要」と評価された。 最初に憧れた左打者は、父・伸一さんだった。社会人プリンスホテルでは、宮本ヘッドコーチとともにプレー。子どもの頃、バッティングセンターでの打撃に衝撃を受けた。柔らかさと強さを併せ持ったスタイルは、今でもお手本だ。 2年前、歴史的大敗のシーズン96敗を経験しており「あの時と同じには、なりたくない」と誓う。遊撃手は西浦、太田らのケガで回ってきた位置。「また使いたいと思ってもらえるように、全力でプレーする」。【保坂恭子】

◆ヤクルト高橋奎二投手が、先発9試合目で今季1勝目をつかんだ。 失点が多く、本人も意識していた鬼門の5回、先頭の岡に死球を与え暴投で二塁へ。しかし好調の1番荻野貴、2番鈴木を抑え無失点でしのいた。プロ最多となる111球を投じ、最長の6回を被安打5の2失点。「粘ることができた。(9試合目で)正直、長かったけど、経験している分慣れることができた」と話した。

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(31)がヤクルト戦に先発。5回2安打2失点でマウンドを降りた。  「今日はゲームの入りから自分の感覚としては調子は良かったんだが、バレンティン選手にホームランを打たれてしまった。その後は切り替えて粘り強く投げれたんじゃないかと思う」  一回に3番・バレンティンに右越えソロを浴びたが、それ以外の安打は9番・高橋の犠打が内野安打となった1安打のみ。4番・村上から3三振を奪うなど9奪三振と、好投したかに見えた。  しかし、打線の援護がない中、1-1で迎えた五回、簡単に2死をとった後に1番・山田から青木、バレンティンと3連続四球を与え満塁。続く村上を追い込んでから暴投で勝ち越し点を献上した。結果的には今季4度目となる1試合5四死球を与え、5回104球で降板した。  昨季チームトップの13勝を挙げた右腕だが、ここまでわずか1勝。4月20日以来、2カ月以上白星から遠ざかっている。

◆ヤクルト・高橋奎二投手(22)が6回5安打2失点で今季初勝利(3敗)を挙げた。チームは連敗を「3」で止めた。  「野手の方の守備にも助けられて何とか粘って投げることができました」  高橋は一回、1死一、三塁からレアードに左犠飛を許し先制点を与えた。五回は連続四死球で無死一、二塁のピンチを招いたが、後続を抑え無失点で切り抜けた。六回に1死一、三塁から藤岡に左犠飛を打たれ、2-2の同点に追いつかれたが、裏の攻撃で奥村のスクイズで勝ち越しに成功。今季初勝利の権利が舞い込んだ。最後は石山が試合を締めた。  ヒーローの高橋は、「チームには迷惑をかけていたんで、今日勝てて良かったです。中村さんのミットめがけて、思いっきり投げようと思ったので それが結果につながった」と勝利を喜んだ。  今後については「今日のようにもっともっと腕を振って、勝てるように頑張りたい」とファンの声援に応えた。

◆ロッテはヤクルトに敗れ、交流戦全日程を終了。8勝10敗で、2年ぶり5度目の負け越しとなった。  先発のボルシンガーは、5回2安打2失点も、五回に3連続四球と暴投で2点目を献上するなど、今季4度目となる1試合5四死球が響いた。  さらに、七回に3番手で登板したブランドンも、先頭から3連続四球。続く、この日3三振とブレーキだった村上に左前適時打を浴び、1死も取れずにマウンドを降りた。  八回に5番手で登板したチェンも、先頭に四球。2死二塁となり山田を敬遠、青木にも四球を与え満塁となり、田代に左前への2点打を浴びた。  対照的に、ヤクルトの2番手・ハフ、3番手・マクガフはそれぞれ1回を無四球無失点で流れを渡さなかっただけに、3人で計11四球を与えたロッテの助っ人投手との明暗は、勝敗のポイントとなった。  井口監督は、ボルシンガーについて「制球はそうですけど、前回より全然良かった。だんだん良くなってきているので、次は長い回を投げられるように」と話したが、「あとに投げた投手も四球が多すぎる」と反省をうながした。

◆ヤクルトの奥村が2-2と追い付かれたその裏の六回1死一、三塁で勝ち越しのスクイズを決めた。3ボール1ストライクから直球を確実に捉え「記憶が飛ぶくらい大事な場面。飛び付くつもりだった」と興奮気味に振り返った。  遊撃の定位置を狙う中で好守も見せた。「これからも使ってもらえるように頑張る」と笑顔で話した。

◆ヤクルトのバレンティンが15号ソロを放ち勝利に貢献した。0-1の一回にボルシンガーから右翼席へ同点アーチを運んだ。  妻カーラさんの第2子となる男児出産に立ち会うため、24日に日本を離れて自宅のある米フロリダ州に向かい、7月3日に再来日する予定。チームを離れる前に勝利して新しい家族を迎えることになり「勝てたことは大きい。すごく楽しみ」と笑顔で話した。

◆交流戦は8勝10敗で2年ぶり5度目の負け越しとなった。先発のボルシンガーは5回2安打2失点ながら、五回に3連続四球と暴投で2点目を献上するなど今季4度目となる1試合5四死球。救援のブランドン、チェンと合わせて計11四球の乱調に、井口監督は「(ボルシンガーは)前回より全然良かったが、あとに投げた投手も四球が多すぎる」と険しい表情だった。 5回2安打2失点のロッテ・ボルシンガー 「調子は良かった。(一回の)本塁打の後は切り替えて粘り強く投げた」

◆「4番・一塁」で出場した村上が、3-2の七回1死満塁で左前適時打。リーグトップを走る打点を55に伸ばし「それまで凡退していて、なんとか取り戻そうと思っていた。後ろ向きではなく、前向きにと思っていた」と振り返った。第3打席まではすべて三振。「僕が打っていれば、もっと楽に勝てた試合。次は全部打てるように」と主軸を担う自覚を口にした。

◆奥村が攻守に躍動した。守りは三回に中村奨のゴロを三遊間の深い位置でさばき、素早く送球して一塁で刺した。打席では2-2の六回1死一、三塁で決勝のスクイズを決め、「記憶が飛ぶくらい大事な場面。ベンチの意図を感じ取ることができた」。小川監督は「奥村のように毎日、一生懸命にやる姿勢がチームに必要になってくる」と目を細めた。

◆ヤクルト・高橋奎二投手(22)が自己最長の6回を投げ、5安打2失点。今季9度目の先発で初白星(3敗)を挙げた。  「ここまでチームに迷惑をかけていた。チームが勝てたのでよかったです」  今季最多となる3万669人が詰めかけた神宮で、4年目左腕が仁王立ちだ。五回に2四死球で無死一、二塁のピンチを招いたが、「ギアを上げて、いつも以上に力を入れた」と好調の1番・荻野、2番・鈴木らを凡打で封じ、切り抜けた。  全国制覇を達成した龍谷大平安高時代は右足を高く上げる投球フォームで"左のライアン"と呼ばれた。入団1年目は左肩痛、2年目は腰痛を発症。昨季は腰の負担軽減で豪快なフォームを封印していたが、肉体を強化し、今季から再び解禁した。球威はグングンと増し、この日は自己最速を2キロ更新する153キロをたたき出した。  開幕から3カ月も勝てなかった左腕に力を与えてくれたのは高校時代の戦友だ。全日本大学野球選手権で準優勝した仏教大の主将・吉村颯捕手(4年)はバッテリーを組んだ親友。「勝ち進むたびにおめでとう、と連絡していました。『お前も早く勝てよ!』と返信がきました」と辛口エールに結果で応えた。  小川監督も「よく粘ってくれた。大きな自信にしてほしい」と目尻を下げた。チームは24日のオリックス戦(神宮)が交流戦最終戦。D1位・清水(国学院大)の先発で5月11、12日(対巨人)以来の連勝を狙う。 (横山尚杜)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1152 0.688
(↑0.021)
-
(-)
075
(+5)
61
(+1)
32
(+2)
16
(+1)
0.233
(-)
3.160
(↑0.13)
2
(2↑)
ORIX
1061 0.625
(↑0.025)
1
(-)
167
(+9)
62
(+3)
6
(-)
19
(+2)
0.261
(↑0.007)
3.510
(↑0.05)
3
(1↓)
巨人
1170 0.611
(↓0.036)
1
(↓1)
085
(+1)
66
(+5)
23
(+1)
15
(-)
0.257
(↓0.005)
3.340
(↑0.02)
4
(1↑)
DeNA
1071 0.588
(↑0.025)
1.5
(-)
072
(+3)
70
(-)
22
(+1)
7
(-)
0.242
(↑0.001)
3.860
(↑0.23)
5
(2↓)
楽天
1070 0.588
(↓0.037)
1.5
(↓1)
173
(-)
69
(+3)
13
(-)
5
(-)
0.258
(↓0.004)
3.980
(↑0.03)
6
(-)
西武
1080 0.556
(↑0.027)
2
(-)
099
(+7)
79
(+3)
18
(-)
14
(-)
0.270
(-)
4.140
(↑0.06)
7
(-)
日本ハム
891 0.471
(↓0.029)
3.5
(↓1)
069
(+4)
81
(+8)
14
(+1)
9
(-)
0.250
(↓0.002)
4.190
(↓0.25)
8
(1↑)
中日
8100 0.444
(↑0.032)
4
(-)
078
(+8)
79
(+4)
7
(-)
7
(-)
0.265
(↑0.005)
4.380
(↑0.02)
9
(1↓)
ロッテ
8100 0.444
(↓0.027)
4
(↓1)
087
(+2)
93
(+6)
23
(-)
12
(-)
0.268
(↓0.002)
4.840
(↓0.1)
10
(-)
阪神
6102 0.375
(↓0.025)
5
(↓1)
074
(+3)
77
(+7)
9
(-)
17
(+1)
0.248
(↑0.006)
3.290
(↓0.09)
11
(-)
ヤクルト
6110 0.353
(↑0.04)
5.5
(-)
179
(+6)
94
(+2)
19
(+1)
6
(+1)
0.239
(↓0.001)
5.150
(↑0.2)
12
(-)
広島
4121 0.250
(↓0.017)
7
(↓1)
157
(+3)
84
(+9)
12
(-)
11
(-)
0.219
(-)
4.070
(↓0.27)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
38301 0.559
(↓0.008)
-
(-)
74336
(+1)
279
(+5)
94
(+1)
41
(-)
0.262
(↓0.001)
3.680
(↑0.01)
2
(-)
広島
37322 0.536
(↓0.008)
1.5
(-)
72292
(+3)
285
(+9)
67
(-)
48
(-)
0.250
(-)
3.320
(↓0.07)
3
(-)
阪神
35344 0.507
(↓0.008)
3.5
(-)
70290
(+3)
302
(+7)
51
(-)
52
(+1)
0.250
(↑0.002)
3.440
(↓0.02)
4
(-)
DeNA
33361 0.478
(↑0.007)
5.5
(↑1)
73276
(+3)
286
(-)
80
(+1)
23
(-)
0.244
(-)
3.770
(↑0.06)
5
(-)
中日
31390 0.443
(↑0.008)
8
(↑1)
73271
(+8)
281
(+4)
44
(-)
38
(-)
0.260
(↑0.002)
3.930
(-)
6
(-)
ヤクルト
28432 0.394
(↑0.008)
11.5
(↑1)
70325
(+6)
382
(+2)
82
(+1)
27
(+1)
0.237
(-)
4.790
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
39301 0.565
(↓0.009)
-
(-)
73333
(-)
309
(+3)
76
(-)
24
(-)
0.257
(↓0.001)
4.240
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
38304 0.559
(↑0.007)
0.5
(↓1)
71297
(+5)
268
(+1)
99
(+2)
65
(+1)
0.250
(-)
3.360
(↑0.03)
3
(1↑)
西武
36331 0.522
(↑0.007)
3
(↑1)
73368
(+7)
355
(+3)
82
(-)
78
(-)
0.260
(-)
4.490
(↑0.02)
4
(1↓)
日本ハム
35334 0.515
(↓0.007)
3.5
(-)
71309
(+4)
300
(+8)
51
(+1)
31
(-)
0.257
(-)
3.850
(↓0.07)
5
(-)
ロッテ
33361 0.478
(↓0.007)
6
(-)
73315
(+2)
313
(+6)
89
(-)
50
(-)
0.249
(-)
4.070
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
29365 0.446
(↑0.008)
8
(↑1)
73242
(+9)
294
(+3)
46
(-)
64
(+2)
0.230
(↑0.002)
3.740
(↑0.01)