1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 1 |
DeNA | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1X | 3 | 4 | 0 | 2 |
勝利投手:エスコバー(3勝2敗0S) 敗戦投手:ブセニッツ(1勝1敗0S) 本塁打 |
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◆DeNAが劇的なサヨナラ勝ち。DeNAは初回、神里の先頭打者本塁打で幸先良く1点を先制する。その後2-2で迎えた9回裏に、2死二塁の好機で大和が適時二塁打を放ち、試合を決めた。投げては、3番手・エスコバーが今季3勝目。敗れた楽天は、4番手・ブセニッツが誤算だった。
◆DeNA神里和毅が今季2度目の先頭打者弾を放った。 1回、カウント0-2から楽天辛島の120キロスライダーを力強く引っ張り、右翼ポール際へと放り込んだ。11日のロッテ戦以来9試合ぶりの6号ソロで先制した。直近4試合は快音がなく、21打席ぶりの安打に「風にうまく乗ってくれました。追い込まれていたので、逆方向を意識したことが良い結果につながった」と振り返った。
◆DeNAは1回に神里の先頭打者弾で先制。投げては先発今永が3回まで2安打無失点に抑える。楽天先発辛島は3回まで1失点。 DeNAは5回にロペスの13号ソロで2点リード。楽天は6回に島内の5号ソロ、ウィーラーの適時打で同点に追いついた。 DeNA先発今永は7回2失点で降板。9回2死二塁、大和がサヨナラ打を放った。エスコバーが3勝目。楽天はブセニッツが誤算だった。ブセニッツは初黒星。
◆楽天はサヨナラ負けで連勝が3で止まった。難敵今永から6回に2点を奪って追いついたが、9回にブセニッツ投手が四球をきっかけに失点。 来日初黒星となったセットアッパーは「同点の場面で(サヨナラの走者を)歩かせてしまったことが一番の反省点」と悔やんだ。平石監督は「(今永は)イメージ通りのいい投手。みんなよく粘って追いついてくれた。切り替えていきます」と冷静に話した。
◆名伯楽の魔法の言葉が、またしても幕を引いた。9回2死二塁、DeNA大和内野手の打球は右翼手の頭上を越えた。 19日の日本ハム戦に続く、2カード連続のサヨナラ打。お立ち台で「(田代コーチに)『回ってきたら頼む』と言われたので頑張りました」と感謝を述べた。 勝利のプロデューサーはベンチでニッコリと笑う田代富雄チーフ打撃コーチ(64)だ。伏線は2日前にさかのぼる。19日の日本ハム戦の9回。同コーチは打席に入る直前の大和にささやいた。「大和、おなか空いたから、この回で決めてくれ」。一言で肩の力を抜かせると初球を捉えて試合を決めた。「あの時は、試合に勝ってうまい酒を飲みたいなと思ってたんだよ。でもそうは言えないから、腹減ったと(笑い)」。家に帰ると麦焼酎の水割りをキュッと流し込んだ。この日はナイターで、22日はデーゲーム。「みんな、早く帰って休んだ方がいいだろう」と直球で思いを伝えた。 不振だったロペスも5戦ぶりの1発を放った。早出練習でともにフォームを確認。質問を受ければ「ロペス、おまえほどの選手がそんなに悩むのか。大丈夫だ」とモチベーションを上げてきた。まさに「オバQ」マジック。「今夜は疲れたから早く寝るよ」。勝利の寝酒を楽しみ、朝一番の練習に備える。【島根純】
◆DeNAは楽天1回戦(横浜)で今季主催試合の観客動員数が100万人を突破と発表した。 32試合目での突破は昨季を4試合上回り、球団史上最速。
◆広島の西川が2試合連続となる5号2ランを放った。1-1の三回2死二塁で、フルカウントから山岡の内角高めの速球を仕留めた。右翼ポール直撃の一発に「良い反応でうまく回ることができた」と話した。 交流戦に入ってからは「課題」と話す初対戦の投手に苦しみ、打率を下げた。それでも「割り切って、打てないで当たり前と思ってやりたい」と開き直り、ここ4試合で3本塁打と長打も出始めた。
◆DeNAの神里がプロ2年目で通算3本目の初回先頭打者本塁打を放った。技巧派の辛島に2球で追い込まれると、投球を長く見て見極められるように「逆方向を意識した」と言う。3球目のスライダーを、体勢を崩されることなく引きつけて捉えると、打球は風に乗って右翼席に届いた。 前日20日まで20打席無安打。ラミレス監督から不振脱出の鍵を「打率3割を打っていると相手に研究される。それを上回る対策を練ること」と指摘されていた。打席内で工夫し、成長を示した。
◆『松坂世代』の楽天・久保裕也投手(39)が、古巣・DeNA相手に見事な"火消し"で存在感を見せた。 2-2の同点で迎えた六回。投球数が90球を超えた先発・辛島が制球を乱し、2死一、二塁のピンチを迎えた。緊急登板の久保は、ロペスに対し外角低めへのフォークボールでストライクを奪い、内角高め142キロの直球で詰まらせ右飛。2球でピンチを救った。 「たまたま打ち損じてくれただけ。配球通りに投げた結果です」と久保。2003年にドラフト自由枠での巨人入団から、戦力外通告や育成契約など波瀾(はらん)万丈を経験し、3球団目の楽天で今も中継ぎ投手として活躍を続ける。チームは2-3でサヨナラ負けも、2016年に所属したDeNAの本拠地の風を受け「ここで久々に投げられて良かった」と笑顔を見せた。 同世代の筆頭格である松坂(中日)はこの日、右肩炎症から復帰し、ウエスタン・リーグ、広島戦(ナゴヤ球場)で3度目の実戦登板。6回2失点に抑え、1軍復帰へ前進した。 「松坂は同世代のスターですからね。僕は細く、長く頑張ります」と久保。自らの持ち場で、いぶし銀の輝きを放ち続ける。
◆楽天はサヨナラ負けで連勝が3で止まった。2-2の九回に登板したブセニッツが1死から四球を与え、2死で大和に適時二塁打を浴びた。今季16試合目の登板で2失点目。安定した投球を見せていたが痛恨の一打で来日初黒星を喫した。 パ・リーグ首位は守ったが2位ソフトバンクに0・5ゲーム差に迫られた。平石監督は「みんなよくやってくれている。しっかり気持ちを切り替えてやる」と話した。 ブセニッツ(来日初黒星) 「直球は走っていた。(1死後)四球を出したのが一番良くなかった」 辛島(六回途中2失点) 「イニングの途中でマウンドを降りてしまって情けない」
◆DeNA・山崎と楽天・松井が笑顔で歩みより握手をかわすと、数分間談笑した。2015年のプレミア12で日本代表として共闘してからの仲で、山崎は「『体調どう?』とか軽い感じで、気兼ねなくいろいろと話しますよ。代表のときはお互いの部屋に行くこともありましたね。お互いが(所属球団で)クローザーなので、一緒に頑張りたいですね」とニッコリ。セ・パを代表する豪華な"守護神共演"だった。
◆六回に島内の5号ソロなどで相手エース、今永から2点を奪い、同点に追いつくも、九回に4番手・ブセニッツが崩れてサヨナラ負け。平石監督は「今永はイメージ通りいい投手。よく追いついてくれた」と選手たちの粘りをたたえた。連勝は3で止まったが、残り3試合で交流戦優勝の可能性は残している。指揮官は「気持ちを切り替えてしっかり準備したい」と前を見据えた。 九回に登板し、来日初黒星を喫した楽天・ブセニッツ 「直球は走っていた。(1死後)四球を出したのが一番良くなかった」 先発で六回途中まで2失点の楽天・辛島 「制球も生きたし、低めに球も集められて悪くはなかった」 2番手で六回2死一、二塁のピンチをしのいだ楽天・久保 「たまたま打ち損じてくれた。久々に(古巣の本拠地)横浜で投げられてよかった」 六回に5号ソロを放った楽天・島内 「本塁打はたまたまです。目をつぶって振ったら当たりました」
◆先発の今永は今季最多135球、7回2失点の熱投。「調子自体はあまり良くなかった。無駄な球が多く、球数を要してしまいました」と反省したが、気迫の投球で12三振を奪うなど、サヨナラ勝利を呼び込んだ。防御率2・11でリーグトップを死守。「7回を投げ切れたことは収穫。次はリードした状況で最少失点で粘れるようにしたい」と誓った。
◆DeNAは21日、日本生命セ・パ交流戦の楽天1回戦(横浜)に3-2でサヨナラ勝ち。19日の日本ハム戦(横浜)でサヨナラ打を放った大和内野手(31)が九回、右越え適時二塁打を放って試合を決めた。チームは交流戦で9勝6敗1分けとし、2試合を残して5年ぶりの勝ち越しが決定。2016年に就任したアレックス・ラミレス監督(45)の政権時では初となった。 白球が前進守備を敷く外野手の頭上を越えた。またも大和が決めた。 「びっくりです。球場がそういう雰囲気にしてくれたと思いました」 2-2の九回2死二塁。19日の日本ハム戦で移籍後初のサヨナラ打を放った大和が打席へ。楽天・ブセニッツの初球、150キロのカットボールを空振りすると、1球ごとにバットを短く持つ。そして4球目、155キロの直球をコンパクトに振り抜いた。 「普通に打っても全然、当たらないと思った。打つ方向とか考えずに、どんどん短くしていきました」 打率・243ながら得点圏打率・333はチームトップ。19日は打席に向かう直前、田代チーフ打撃コーチから「おなかが空いたから早く決めてくれ」と"珍言"を授かってサヨナラ打。この日は「回ってきたら頼むぞ」とシンプルに送り出され、試合を決めた。 今季3度目のサヨナラ勝ち。ファンの大声援に背中を押されている。チームは4月16-28日に10連敗、5月上旬に5連敗を喫する苦難があったものの、この日の横浜スタジアムには球団史上2番目となる3万2144人が来場。主催試合の観客動員数は100万9968人となった。 今季、右翼側に約3000のウイング席が増設されたこともあり、昨年の36試合を更新する32試合目で100万人を突破。最大11あった借金を3に減らした快進撃がファンへのお礼だ。 昨季までの交流戦は通算129勝200敗7分け。最下位を5度、経験するなど苦手にしていたが、今季は9勝6敗1分けとし、2試合を残して2014年以来5年ぶりの勝ち越しを決めた。 ラミレス監督にとっては16年の就任以降、初の勝ち越しだ。「パ・リーグを相手に簡単に勝てる戦いはないと言い続けて、勝率5割以上になったのはよかった」と指揮官。交流戦で、3連戦の初戦を落としたのは西武戦だけ。セ・リーグ4位からの浮上を狙い、白星を積み重ねる。 (湯浅大)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
10 | 4 | 2 | 0.714 (↑0.022) | - (-) |
2 | 68 (+8) | 53 (+3) | 30 (+3) | 15 (+1) |
0.236 (↑0.003) | 3.040 (-) |
2 (-) |
巨人 |
10 | 6 | 0 | 0.625 (↓0.042) | 1 (↓1) |
2 | 77 (+3) | 59 (+8) | 22 (+1) | 13 (-) |
0.258 (↓0.001) | 3.450 (↓0.31) |
3 (2↑) |
DeNA |
9 | 6 | 1 | 0.600 (↑0.029) | 1.5 (-) |
2 | 60 (+3) | 59 (+2) | 21 (+2) | 4 (-) |
0.242 (↓0.006) | 3.650 (↑0.11) |
4 (1↓) |
楽天 |
9 | 6 | 0 | 0.600 (↓0.043) | 1.5 (↓1) |
3 | 62 (+2) | 57 (+3) | 12 (+1) | 5 (-) |
0.256 (↓0.006) | 3.680 (↑0.03) |
5 (2↑) |
ORIX |
8 | 6 | 1 | 0.571 (↑0.033) | 2 (-) |
3 | 55 (+5) | 57 (+4) | 6 (+1) | 16 (+1) |
0.256 (↑0.003) | 3.670 (↑0.04) |
6 (2↓) |
西武 |
9 | 7 | 0 | 0.563 (↓0.037) | 2 (↓1) |
2 | 90 (+3) | 70 (+5) | 16 (-) | 13 (+2) |
0.276 (↓0.001) | 4.060 (↑0.04) |
7 (1↓) |
日本ハム |
8 | 7 | 1 | 0.533 (↓0.038) | 2.5 (↓1) |
2 | 64 (+2) | 67 (+4) | 13 (+1) | 9 (-) |
0.258 (↓0.002) | 3.850 (↓0.04) |
8 (-) |
ロッテ |
7 | 9 | 0 | 0.438 (↑0.038) | 4 (-) |
2 | 77 (+12) | 83 (+3) | 19 (+4) | 11 (-) |
0.261 (↑0.011) | 4.790 (↑0.12) |
9 (1↑) |
中日 |
6 | 10 | 0 | 0.375 (↑0.042) | 5 (-) |
2 | 64 (+4) | 74 (+2) | 7 (+2) | 6 (-) |
0.248 (↑0.001) | 4.620 (↑0.18) |
10 (1↑) |
阪神 |
5 | 9 | 2 | 0.357 (↑0.049) | 5 (-) |
2 | 65 (+5) | 68 (+3) | 9 (-) | 12 (-) |
0.236 (↑0.006) | 3.270 (↑0.02) |
11 (2↓) |
ヤクルト |
5 | 10 | 0 | 0.333 (↓0.024) | 5.5 (↓1) |
3 | 69 (+3) | 84 (+12) | 18 (+2) | 5 (-) |
0.238 (↓0.007) | 5.170 (↓0.51) |
12 (-) |
広島 |
4 | 10 | 1 | 0.286 (↓0.022) | 6 (↓1) |
3 | 52 (+4) | 72 (+5) | 12 (+1) | 11 (+1) |
0.216 (↑0.003) | 4.040 (↑0.01) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
37 | 29 | 1 | 0.561 (↓0.008) | - (-) |
76 | 328 (+3) | 272 (+8) | 93 (+1) | 39 (-) |
0.262 (↓0.001) | 3.720 (↓0.07) |
2 (-) |
広島 |
37 | 30 | 2 | 0.552 (↓0.009) | 0.5 (-) |
74 | 287 (+4) | 273 (+5) | 67 (+1) | 48 (+1) |
0.250 (-) | 3.290 (↓0.01) |
3 (-) |
阪神 |
34 | 33 | 4 | 0.507 (↑0.007) | 3.5 (↑1) |
72 | 281 (+5) | 293 (+3) | 51 (-) | 47 (-) |
0.247 (↑0.001) | 3.440 (↑0.01) |
4 (-) |
DeNA |
32 | 35 | 1 | 0.478 (↑0.008) | 5.5 (↑1) |
75 | 264 (+3) | 275 (+2) | 79 (+2) | 20 (-) |
0.244 (↓0.002) | 3.720 (↑0.03) |
5 (-) |
中日 |
29 | 39 | 0 | 0.426 (↑0.008) | 9 (↑1) |
75 | 257 (+4) | 276 (+2) | 44 (+2) | 37 (-) |
0.256 (↑0.001) | 3.970 (↑0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
27 | 42 | 2 | 0.391 (↓0.006) | 11.5 (-) |
72 | 315 (+3) | 372 (+12) | 81 (+2) | 26 (-) |
0.237 (↓0.001) | 4.790 (↓0.11) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
38 | 29 | 1 | 0.567 (↓0.009) | - (-) |
75 | 322 (+2) | 297 (+3) | 75 (+1) | 24 (-) |
0.257 (↓0.001) | 4.180 (↑0.02) |
2 (-) |
ソフトバンク |
37 | 29 | 4 | 0.561 (↑0.007) | 0.5 (↓1) |
73 | 290 (+8) | 260 (+3) | 97 (+3) | 64 (+1) |
0.251 (-) | 3.340 (-) |
3 (-) |
日本ハム |
35 | 31 | 4 | 0.530 (↓0.008) | 2.5 (-) |
73 | 304 (+2) | 286 (+4) | 50 (+1) | 31 (-) |
0.259 (-) | 3.760 (↓0.01) |
4 (-) |
西武 |
35 | 32 | 1 | 0.522 (↓0.008) | 3 (-) |
75 | 359 (+3) | 346 (+5) | 80 (-) | 77 (+2) |
0.261 (-) | 4.490 (↑0.01) |
5 (-) |
ロッテ |
32 | 35 | 1 | 0.478 (↑0.008) | 6 (↑1) |
75 | 305 (+12) | 303 (+3) | 85 (+4) | 49 (-) |
0.247 (↑0.003) | 4.040 (↑0.01) |
6 (-) |
ORIX |
27 | 36 | 5 | 0.429 (↑0.01) | 9 (↑1) |
75 | 230 (+5) | 289 (+4) | 46 (+1) | 61 (+1) |
0.228 (↑0.001) | 3.780 (↑0.01) |
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