DeNA(☆3対2★)楽天 =交流戦1回戦(2019.06.21)・横浜スタジアム=
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楽天
0000020002501
DeNA
100010001X3402
勝利投手:エスコバー(3勝2敗0S)
敗戦投手:ブセニッツ(1勝1敗0S)

本塁打
【楽天】島内 宏明(5号・6回表ソロ)
【DeNA】神里 和毅(6号・1回裏ソロ),ロペス(13号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAが劇的なサヨナラ勝ち。DeNAは初回、神里の先頭打者本塁打で幸先良く1点を先制する。その後2-2で迎えた9回裏に、2死二塁の好機で大和が適時二塁打を放ち、試合を決めた。投げては、3番手・エスコバーが今季3勝目。敗れた楽天は、4番手・ブセニッツが誤算だった。

◆DeNA神里和毅が今季2度目の先頭打者弾を放った。 1回、カウント0-2から楽天辛島の120キロスライダーを力強く引っ張り、右翼ポール際へと放り込んだ。11日のロッテ戦以来9試合ぶりの6号ソロで先制した。直近4試合は快音がなく、21打席ぶりの安打に「風にうまく乗ってくれました。追い込まれていたので、逆方向を意識したことが良い結果につながった」と振り返った。

◆DeNAは1回に神里の先頭打者弾で先制。投げては先発今永が3回まで2安打無失点に抑える。楽天先発辛島は3回まで1失点。 DeNAは5回にロペスの13号ソロで2点リード。楽天は6回に島内の5号ソロ、ウィーラーの適時打で同点に追いついた。 DeNA先発今永は7回2失点で降板。9回2死二塁、大和がサヨナラ打を放った。エスコバーが3勝目。楽天はブセニッツが誤算だった。ブセニッツは初黒星。

◆楽天はサヨナラ負けで連勝が3で止まった。難敵今永から6回に2点を奪って追いついたが、9回にブセニッツ投手が四球をきっかけに失点。 来日初黒星となったセットアッパーは「同点の場面で(サヨナラの走者を)歩かせてしまったことが一番の反省点」と悔やんだ。平石監督は「(今永は)イメージ通りのいい投手。みんなよく粘って追いついてくれた。切り替えていきます」と冷静に話した。

◆名伯楽の魔法の言葉が、またしても幕を引いた。9回2死二塁、DeNA大和内野手の打球は右翼手の頭上を越えた。 19日の日本ハム戦に続く、2カード連続のサヨナラ打。お立ち台で「(田代コーチに)『回ってきたら頼む』と言われたので頑張りました」と感謝を述べた。 勝利のプロデューサーはベンチでニッコリと笑う田代富雄チーフ打撃コーチ(64)だ。伏線は2日前にさかのぼる。19日の日本ハム戦の9回。同コーチは打席に入る直前の大和にささやいた。「大和、おなか空いたから、この回で決めてくれ」。一言で肩の力を抜かせると初球を捉えて試合を決めた。「あの時は、試合に勝ってうまい酒を飲みたいなと思ってたんだよ。でもそうは言えないから、腹減ったと(笑い)」。家に帰ると麦焼酎の水割りをキュッと流し込んだ。この日はナイターで、22日はデーゲーム。「みんな、早く帰って休んだ方がいいだろう」と直球で思いを伝えた。 不振だったロペスも5戦ぶりの1発を放った。早出練習でともにフォームを確認。質問を受ければ「ロペス、おまえほどの選手がそんなに悩むのか。大丈夫だ」とモチベーションを上げてきた。まさに「オバQ」マジック。「今夜は疲れたから早く寝るよ」。勝利の寝酒を楽しみ、朝一番の練習に備える。【島根純】

◆DeNAは楽天1回戦(横浜)で今季主催試合の観客動員数が100万人を突破と発表した。 32試合目での突破は昨季を4試合上回り、球団史上最速。

◆広島の西川が2試合連続となる5号2ランを放った。1-1の三回2死二塁で、フルカウントから山岡の内角高めの速球を仕留めた。右翼ポール直撃の一発に「良い反応でうまく回ることができた」と話した。  交流戦に入ってからは「課題」と話す初対戦の投手に苦しみ、打率を下げた。それでも「割り切って、打てないで当たり前と思ってやりたい」と開き直り、ここ4試合で3本塁打と長打も出始めた。

◆DeNAの神里がプロ2年目で通算3本目の初回先頭打者本塁打を放った。技巧派の辛島に2球で追い込まれると、投球を長く見て見極められるように「逆方向を意識した」と言う。3球目のスライダーを、体勢を崩されることなく引きつけて捉えると、打球は風に乗って右翼席に届いた。  前日20日まで20打席無安打。ラミレス監督から不振脱出の鍵を「打率3割を打っていると相手に研究される。それを上回る対策を練ること」と指摘されていた。打席内で工夫し、成長を示した。

◆『松坂世代』の楽天・久保裕也投手(39)が、古巣・DeNA相手に見事な"火消し"で存在感を見せた。  2-2の同点で迎えた六回。投球数が90球を超えた先発・辛島が制球を乱し、2死一、二塁のピンチを迎えた。緊急登板の久保は、ロペスに対し外角低めへのフォークボールでストライクを奪い、内角高め142キロの直球で詰まらせ右飛。2球でピンチを救った。  「たまたま打ち損じてくれただけ。配球通りに投げた結果です」と久保。2003年にドラフト自由枠での巨人入団から、戦力外通告や育成契約など波瀾(はらん)万丈を経験し、3球団目の楽天で今も中継ぎ投手として活躍を続ける。チームは2-3でサヨナラ負けも、2016年に所属したDeNAの本拠地の風を受け「ここで久々に投げられて良かった」と笑顔を見せた。  同世代の筆頭格である松坂(中日)はこの日、右肩炎症から復帰し、ウエスタン・リーグ、広島戦(ナゴヤ球場)で3度目の実戦登板。6回2失点に抑え、1軍復帰へ前進した。  「松坂は同世代のスターですからね。僕は細く、長く頑張ります」と久保。自らの持ち場で、いぶし銀の輝きを放ち続ける。

◆楽天はサヨナラ負けで連勝が3で止まった。2-2の九回に登板したブセニッツが1死から四球を与え、2死で大和に適時二塁打を浴びた。今季16試合目の登板で2失点目。安定した投球を見せていたが痛恨の一打で来日初黒星を喫した。  パ・リーグ首位は守ったが2位ソフトバンクに0・5ゲーム差に迫られた。平石監督は「みんなよくやってくれている。しっかり気持ちを切り替えてやる」と話した。 ブセニッツ(来日初黒星) 「直球は走っていた。(1死後)四球を出したのが一番良くなかった」 辛島(六回途中2失点) 「イニングの途中でマウンドを降りてしまって情けない」

◆DeNA・山崎と楽天・松井が笑顔で歩みより握手をかわすと、数分間談笑した。2015年のプレミア12で日本代表として共闘してからの仲で、山崎は「『体調どう?』とか軽い感じで、気兼ねなくいろいろと話しますよ。代表のときはお互いの部屋に行くこともありましたね。お互いが(所属球団で)クローザーなので、一緒に頑張りたいですね」とニッコリ。セ・パを代表する豪華な"守護神共演"だった。

◆六回に島内の5号ソロなどで相手エース、今永から2点を奪い、同点に追いつくも、九回に4番手・ブセニッツが崩れてサヨナラ負け。平石監督は「今永はイメージ通りいい投手。よく追いついてくれた」と選手たちの粘りをたたえた。連勝は3で止まったが、残り3試合で交流戦優勝の可能性は残している。指揮官は「気持ちを切り替えてしっかり準備したい」と前を見据えた。 九回に登板し、来日初黒星を喫した楽天・ブセニッツ 「直球は走っていた。(1死後)四球を出したのが一番良くなかった」 先発で六回途中まで2失点の楽天・辛島 「制球も生きたし、低めに球も集められて悪くはなかった」 2番手で六回2死一、二塁のピンチをしのいだ楽天・久保 「たまたま打ち損じてくれた。久々に(古巣の本拠地)横浜で投げられてよかった」 六回に5号ソロを放った楽天・島内 「本塁打はたまたまです。目をつぶって振ったら当たりました」

◆先発の今永は今季最多135球、7回2失点の熱投。「調子自体はあまり良くなかった。無駄な球が多く、球数を要してしまいました」と反省したが、気迫の投球で12三振を奪うなど、サヨナラ勝利を呼び込んだ。防御率2・11でリーグトップを死守。「7回を投げ切れたことは収穫。次はリードした状況で最少失点で粘れるようにしたい」と誓った。

◆DeNAは21日、日本生命セ・パ交流戦の楽天1回戦(横浜)に3-2でサヨナラ勝ち。19日の日本ハム戦(横浜)でサヨナラ打を放った大和内野手(31)が九回、右越え適時二塁打を放って試合を決めた。チームは交流戦で9勝6敗1分けとし、2試合を残して5年ぶりの勝ち越しが決定。2016年に就任したアレックス・ラミレス監督(45)の政権時では初となった。  白球が前進守備を敷く外野手の頭上を越えた。またも大和が決めた。  「びっくりです。球場がそういう雰囲気にしてくれたと思いました」  2-2の九回2死二塁。19日の日本ハム戦で移籍後初のサヨナラ打を放った大和が打席へ。楽天・ブセニッツの初球、150キロのカットボールを空振りすると、1球ごとにバットを短く持つ。そして4球目、155キロの直球をコンパクトに振り抜いた。  「普通に打っても全然、当たらないと思った。打つ方向とか考えずに、どんどん短くしていきました」  打率・243ながら得点圏打率・333はチームトップ。19日は打席に向かう直前、田代チーフ打撃コーチから「おなかが空いたから早く決めてくれ」と"珍言"を授かってサヨナラ打。この日は「回ってきたら頼むぞ」とシンプルに送り出され、試合を決めた。  今季3度目のサヨナラ勝ち。ファンの大声援に背中を押されている。チームは4月16-28日に10連敗、5月上旬に5連敗を喫する苦難があったものの、この日の横浜スタジアムには球団史上2番目となる3万2144人が来場。主催試合の観客動員数は100万9968人となった。  今季、右翼側に約3000のウイング席が増設されたこともあり、昨年の36試合を更新する32試合目で100万人を突破。最大11あった借金を3に減らした快進撃がファンへのお礼だ。  昨季までの交流戦は通算129勝200敗7分け。最下位を5度、経験するなど苦手にしていたが、今季は9勝6敗1分けとし、2試合を残して2014年以来5年ぶりの勝ち越しを決めた。  ラミレス監督にとっては16年の就任以降、初の勝ち越しだ。「パ・リーグを相手に簡単に勝てる戦いはないと言い続けて、勝率5割以上になったのはよかった」と指揮官。交流戦で、3連戦の初戦を落としたのは西武戦だけ。セ・リーグ4位からの浮上を狙い、白星を積み重ねる。 (湯浅大)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1042 0.714
(↑0.022)
-
(-)
268
(+8)
53
(+3)
30
(+3)
15
(+1)
0.236
(↑0.003)
3.040
(-)
2
(-)
巨人
1060 0.625
(↓0.042)
1
(↓1)
277
(+3)
59
(+8)
22
(+1)
13
(-)
0.258
(↓0.001)
3.450
(↓0.31)
3
(2↑)
DeNA
961 0.600
(↑0.029)
1.5
(-)
260
(+3)
59
(+2)
21
(+2)
4
(-)
0.242
(↓0.006)
3.650
(↑0.11)
4
(1↓)
楽天
960 0.600
(↓0.043)
1.5
(↓1)
362
(+2)
57
(+3)
12
(+1)
5
(-)
0.256
(↓0.006)
3.680
(↑0.03)
5
(2↑)
ORIX
861 0.571
(↑0.033)
2
(-)
355
(+5)
57
(+4)
6
(+1)
16
(+1)
0.256
(↑0.003)
3.670
(↑0.04)
6
(2↓)
西武
970 0.563
(↓0.037)
2
(↓1)
290
(+3)
70
(+5)
16
(-)
13
(+2)
0.276
(↓0.001)
4.060
(↑0.04)
7
(1↓)
日本ハム
871 0.533
(↓0.038)
2.5
(↓1)
264
(+2)
67
(+4)
13
(+1)
9
(-)
0.258
(↓0.002)
3.850
(↓0.04)
8
(-)
ロッテ
790 0.438
(↑0.038)
4
(-)
277
(+12)
83
(+3)
19
(+4)
11
(-)
0.261
(↑0.011)
4.790
(↑0.12)
9
(1↑)
中日
6100 0.375
(↑0.042)
5
(-)
264
(+4)
74
(+2)
7
(+2)
6
(-)
0.248
(↑0.001)
4.620
(↑0.18)
10
(1↑)
阪神
592 0.357
(↑0.049)
5
(-)
265
(+5)
68
(+3)
9
(-)
12
(-)
0.236
(↑0.006)
3.270
(↑0.02)
11
(2↓)
ヤクルト
5100 0.333
(↓0.024)
5.5
(↓1)
369
(+3)
84
(+12)
18
(+2)
5
(-)
0.238
(↓0.007)
5.170
(↓0.51)
12
(-)
広島
4101 0.286
(↓0.022)
6
(↓1)
352
(+4)
72
(+5)
12
(+1)
11
(+1)
0.216
(↑0.003)
4.040
(↑0.01)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
37291 0.561
(↓0.008)
-
(-)
76328
(+3)
272
(+8)
93
(+1)
39
(-)
0.262
(↓0.001)
3.720
(↓0.07)
2
(-)
広島
37302 0.552
(↓0.009)
0.5
(-)
74287
(+4)
273
(+5)
67
(+1)
48
(+1)
0.250
(-)
3.290
(↓0.01)
3
(-)
阪神
34334 0.507
(↑0.007)
3.5
(↑1)
72281
(+5)
293
(+3)
51
(-)
47
(-)
0.247
(↑0.001)
3.440
(↑0.01)
4
(-)
DeNA
32351 0.478
(↑0.008)
5.5
(↑1)
75264
(+3)
275
(+2)
79
(+2)
20
(-)
0.244
(↓0.002)
3.720
(↑0.03)
5
(-)
中日
29390 0.426
(↑0.008)
9
(↑1)
75257
(+4)
276
(+2)
44
(+2)
37
(-)
0.256
(↑0.001)
3.970
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
27422 0.391
(↓0.006)
11.5
(-)
72315
(+3)
372
(+12)
81
(+2)
26
(-)
0.237
(↓0.001)
4.790
(↓0.11)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
38291 0.567
(↓0.009)
-
(-)
75322
(+2)
297
(+3)
75
(+1)
24
(-)
0.257
(↓0.001)
4.180
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
37294 0.561
(↑0.007)
0.5
(↓1)
73290
(+8)
260
(+3)
97
(+3)
64
(+1)
0.251
(-)
3.340
(-)
3
(-)
日本ハム
35314 0.530
(↓0.008)
2.5
(-)
73304
(+2)
286
(+4)
50
(+1)
31
(-)
0.259
(-)
3.760
(↓0.01)
4
(-)
西武
35321 0.522
(↓0.008)
3
(-)
75359
(+3)
346
(+5)
80
(-)
77
(+2)
0.261
(-)
4.490
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
32351 0.478
(↑0.008)
6
(↑1)
75305
(+12)
303
(+3)
85
(+4)
49
(-)
0.247
(↑0.003)
4.040
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
27365 0.429
(↑0.01)
9
(↑1)
75230
(+5)
289
(+4)
46
(+1)
61
(+1)
0.228
(↑0.001)
3.780
(↑0.01)