中日(★2対5☆)西武 =交流戦2回戦(2019.06.19)・ナゴヤドーム=
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西武
0000002035611
中日
0101000002710
勝利投手:平井 克典(2勝1敗0S)
(セーブ:増田 達至(3勝1敗11S))
敗戦投手:大野 雄大(4勝5敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(11号・7回表2ラン)

  DAZN
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◆西武が逆転勝利で3連勝。西武は2点ビハインドの7回表、中村の2ランで同点とする。そのまま迎えた9回には、中村と金子侑の適時打で3点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・平井が今季2勝目。敗れた中日は、打線が5回以降2安打と振るわなかった。

◆SKE48の日高優月(21)が19日、自身2度目の始球式に臨んだ。サウスポーとしてスムーズに右足を上げたところまでは良かったが、力みが出たのかボールをたたきつける形となり、ノーバウンド投球はならず。 「今日ここに来てから練習しました! 練習ではうまくいったんですけど...」と苦笑い。「点数はつけられません」と厳しく自己採点した。 プロ野球選手のものまねを得意とする大のドラゴンズファンとしてはこのまま終わるわけにもいかず、登板後は報道陣の前で新作のものまねを披露した。 大リーグ屈指の守護神で6月上旬にカブスと契約合意したばかりの右腕キンブレルをまねたのか、それともキンブレルに似た姿勢で投球動作を開始する中日鈴木博をまねたのか、かがみこんでサインを見るポーズでニッコリ。最後は「ユヅキンブレルです!」と納得顔で締めくくった。

◆中日が勝負手のスクイズで先制した。 2回1死一、三塁で8番加藤匠馬捕手。1ボールからスクイズを試みて失敗したが、1ボール2ストライクから再びバットを寝かせて投前スクイズを成功させた。

◆中日は2回1死一、三塁から8番加藤のスクイズで先制。先発大野雄は3回終了時点で無安打無失点と上々の立ち上がり。 中日先発の大野雄は5回1死から初安打を許したが、6回まで1安打無失点。西武先発の十亀も6回まで2失点と試合をつくった。 西武は2点を追う7回、中村が11号同点2ラン。9回には中村が勝ち越し打を放って3連勝。中日は2連敗で借金10となった。 西武平井が2勝目、増田が11セーブ、中日大野雄大が5敗目。

◆西武中村剛也内野手が7回に同点2ラン、9回に勝ち越しの2点適時打を放って4打点。交流戦では通算75本塁打、202打点となり、初めて交流戦200打点を記録した。 9回の適時打は満塁からで、今季の交流戦で満塁の場面は左安、左本、右2、三ゴ、中安と、5打数4安打の10打点。通算でも交流戦の満塁成績は25打数11安打、5本塁打、36打点で打率4割4分の大当たり。

◆中日高橋周平内野手が侍ジャパン三塁レギュラー候補に躍り出た。 右越え二塁打など2安打を放ち、打率は3割2分7厘。視察した侍ジャパン稲葉篤紀監督は課題の三塁候補の新星をチェックし「非常に打撃がコンパクトになった。国際大会の動く球にもうまく対応していけるんじゃないか」と納得顔。 巨人坂本勇の三塁プランも浮上する中「どのポジションも基本的には本職で、と考えている」と強調。「高橋くんは当然候補に入ってくる。注目して見ていきたい」と力を込めた。

◆西武先発の十亀剣がゲームをつくり、3連勝をもたらした。 2回と4回に失点を許すも、5回から3イニング連続3者凡退で9人斬り。7回2失点で同点のまま降板し、白星こそつかなかったが、接戦の展開へ持ち込んだ。十亀は「取られ方がよくなかった。2死までとれてからの失点もあった」と反省を口にしたが、勝利に貢献した。

◆「素晴らしい球を投げながら、なかなか勝てない投手」がいる。今試合で先発した中日の大野雄大投手は代表格。西武の山賊打線を相手に6回まで無失点に抑えながらの逆転負けには「勝てない理由」が詰まっていた。 立ち上がりが悪いタイプだが、序盤の3回を無安打5奪三振。先頭で対戦した山川には1発を警戒して四球を与えたように、いつもと違う雰囲気があった。6回までボテボテの内野安打1本。ついに本格化したと思わせる内容だった。 悔やまれるのは7回2死三塁から中村に浴びた同点2ランだ。1発だけは打たれてはいけない場面で、最悪の1発。カウント1-1から内角を2球攻め、ともにボール。この時点で歩かせてもいいし、ストライクゾーンへの投球だけは厳禁だった。捕手は外角へのツーシームを要求したが、ストライクゾーンに入り、左翼へ本塁打された。 次打者は前の2打席で2三振を奪っている木村で、栗山やメヒアの代打を警戒したのかもしれないが、8番打者も非力な金子侑。中村にさえ1発を打たれなければ、同点に追いつかれるまでの心配は少なかったはず。投げる球は一流でも、勝負どころが分かっていない。勝てない投手の典型的なパターンだった。 もう1つの弱点は、内角の制球力が悪いところ。規定投球回数に達している投手の中で13被本塁打はリーグワースト2位。1位の巨人菅野も、同数で並ぶ広島床田も、被本塁打が多くても勝ち越している。大野は4勝5敗で黒星が先行。これは長打になりやすい内角への制球ミスが手痛い本塁打につながっている証拠だ。潜在能力がありながら、本当にもったいない投手だといえる。【小島信行】

◆中日は19日、西武戦(ナゴヤドーム)での判定に関して日本野球機構(NPB)に意見書を提出することを決めた。 同点の9回無死一塁、3番外崎の犠打が再びバットに当たったように見えたが、判定はファウルに覆らず犠打のままに。直後に3点を勝ち越された。 抗議が実らなかった与田剛監督は「我々も近くで見ていてそう(当たったと)見えた。もし審判の判断が間違っていたとするならば、それは本当に大きな問題。お互い確認していくしかない」と厳しい表情。加藤球団代表はリプレー検証の対象外であることを前提として「審判が独自でリプレー検証できた方がいいのではないか、という旨の意見書を出します」と説明した。

◆金字塔を打ち立てると同時に、3連勝を呼び込んだ。西武中村剛也内野手(35)は狙っていた。7回2死三塁、カウント3-1で外角のツーシーム。外へ逃げる中日大野雄の決め球を「引っ張ったらゴロになるし、右側を少し意識して振りました」。まさに狙い通り、右中間スタンドへ放り込む2戦連発の11号同点2ラン。9回には勝ち越しの2点打。いずれもトップ独走の交流戦通算75本、打点は202の大台に乗せた。 15年分の重みがつまった1発は、頭の中で整理されていた。大野雄の持ち球を「真っすぐとあれ(ツーシーム)とスライダーしか基本ない。まあ、あの球は狙っていました」。交流戦が始まった05年からプレー。記念すべき交流戦1号も中村から始まった。「最近よく記録のことを聞かれるけど、本当に何とも思っていない。長いことやらせてもらっているんで記録につながっているだけです」。交流戦通算記録には目もくれないが、体には気を掛けるようになった。 6月に入ってから、新兵器「ハイパーボルト」を導入した。筋膜をほぐすポータブルマッサージ器。練習前に太ももや腰に当て血流を促進する。「ヒースが使っているのを見ていいなあと思った」と数万円で購入。昨季は6月まで3発も、今季はすでに11発。「去年はすごい波があった。今年は低いところで小さい波で頑張ってます」と疲れ知らずで結果につなげている。 400本塁打まであと4本。プロ野球19人しか達成していない記録に「早く打ちたいっすね。早く達成したい」。ホームランバッターらしく、最後はこだわりをのぞかせた。【栗田成芳】

◆侍ジャパン復帰をアピールも...。中日大野雄大投手は110球で力尽きた。6回まで内野安打のみの1安打無失点投球。だが2点リードの7回、6番中村に同点2ランを献上。9回には再び中村に勝ち越し打を許した。 8回1/3を5失点で今季5敗目(4勝)。「次はあのような場面を乗り越えられるように頑張ります」と反省した。 序盤は140キロ後半の力強い直球にフォーク、ツーシームを織り交ぜ、強力西武打線を手玉に取った。視察した侍ジャパン稲葉監督は「コントロールが良くなっている感じがした。力強い真っすぐと、それを意識させた変化球。ああいうコンビネーションをうまく使っていけばいいんじゃないか」と高評価した上で「左投手は貴重。これからもしっかり見ていきたい選手の1人ですね」。日本代表入りへ1歩前進したが、悔しさが残った。

◆中日の5年目捕手で8番打者の加藤が、プロで初めて1試合での複数打点をマークした。二回1死一、三塁ではスクイズバントを決めて先制点をもたらした(記録は犠打野選)。四回2死三塁での第2打席でも、十亀の直球を思い切りたたきつけて中前に適時打を放った。「何とか走者をかえしたかった」と語った。  シーズン序盤は3割以上だった打率も、最近は2割を切っていた。課題と言われる攻撃面でこの日は貢献した。

◆西武の十亀が地元の愛知県で先発の役割を果たした。白星こそ付かなかったものの7回2失点にまとめた。  ただ、内容には不満が残る様子。0-1の四回は2死から加藤に適時打を浴び「あともう1個というところ。ああいう点の取られ方をしていたら勝ちは付かなくなる」と反省。「7回2失点という形になったけど、もう少し何とかできることはあるんじゃないか。修正してやっていけたら」と話した。 辻監督(大活躍の中村に) 「あの2ランが大きかった。『よし、いける』となったところで、向こうのダメージは大きい。打ったのが素晴らしい」

◆(セ・パ交流戦、中日2-5西武、2回戦、西武2勝、19日、ナゴヤD)日本代表の稲葉監督が視察に訪れ、一番の収穫について中日の高橋を挙げた。「非常に打撃がコンパクトになった。うまく対応できているし、守備面も良い。これからも候補選手として見ていきたい」と代表の課題でもある三塁手の候補として評価した。 5月に活躍し、自身初の月間MVPを受賞したばかりの高橋は2安打と好調を維持。代表入りについては特に興味を示す発言はせず「また明日打てるように頑張りたい」と淡々と答えた。

◆中日の加藤球団代表は19日に行われた西武戦の判定について、20日に日本野球機構へ意見書を提出することを明らかにした。西武は同点の九回無死一塁で外崎が送りバントに成功。この際に打球がバウンド後、もう一度バットに当たったように見えたと主張した。当該プレーはリクエスト対象外のため、リプレー検証はされなかった。  加藤代表は「ビデオで試合中に流れているものを見たら2度打ちしているように見えた。こういうプレーについても、審判が独自にリプレー検証をできた方が良いんじゃないかと思う」と話した。与田監督は「もし審判の判断が間違っていたとしたら大きな問題。大きなワンプレーになった」と悔やんだ。

◆地元・愛知出身の十亀が先発の役割を果たした。白星こそつかなかったが、7回2失点。それでも内容には不満で「2死まで取れての失点。ああいう点の取られ方をしていたら勝ちは付かなくなる」と、四回の加藤に浴びた適時打を反省。「もう少し何とかできることはあるんじゃないか。次に向けて修正してやっていけたら」と上を見た。

◆五回途中まで無安打と好投した大野雄は終盤に崩れ、5失点で九回途中に降板した。中村一人に4打点を献上し、ベンチでは放心状態。「次は(九回)あのような場面を乗り越えられるように頑張りたい」と元気なく話した。それでも、視察した日本代表の稲葉監督は「右打者のインコースにもしっかり投げ切れていた。候補選手の一人でもある」と高く評価した。

◆まさに獅子奮迅の活躍。西武・中村剛也内野手(35)が、2本の殊勲打で敗戦の危機から獅子を救った。  「あの球は狙っていました。引っ張りにいったらゴロになりやすい球。少し右を意識して振りました」  2点を追う七回2死三塁で大野の139キロのツーシームを一閃。打球は逆方向の右中間席まで豪快に飛んだ。2戦連発の11号2ランで史上初の交流戦通算200打点に到達。"交流戦男"らしい活躍には「最近よく聞かれるけど、何とも思っていないです」とつれない返事だったが、通算400号まで残り4本としたことを聞かれると「そうですね。早く打ちたいです」と頬を緩めた。  "満塁男"ぶりも発揮した。同点の九回1死満塁で決勝の2点打。「満塁になったら、何とかしてくれる雰囲気がある」という赤田打撃コーチの言葉通り、今季満塁では打率・412、2本塁打、22打点と圧巻の数字が並ぶ。  昨季は8月上旬まで打率2割を切る一方、パ・リーグ記録の6戦連発など好不調の波が激しかった。今年8月で36歳になるチーム最年長野手は「今年は低いところで、小さい波で頑張っています」と笑った。  代名詞の"おかわり君"の呼び名は、2005年の交流戦で優秀選手賞に輝いた頃に定着した。それから14年。トップを張り続ける男の活躍を辻監督も「ナイスヒット。4打点ありがとうございます」とねぎらった。 (花里雄太)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
842 0.667
(↓0.06)
-
(-)
454
(+2)
45
(+3)
25
(-)
14
(+1)
0.228
(↓0.003)
2.910
(↓0.03)
2
(-)
巨人
950 0.643
(↓0.049)
0
(-)
470
(+3)
49
(+4)
20
(+2)
13
(+1)
0.265
(↓0.008)
3.220
(↓0.06)
3
(1↑)
楽天
850 0.615
(↑0.032)
0.5
(↓1)
557
(+9)
52
(+4)
11
(+1)
4
(-)
0.261
(↑0.006)
3.850
(↑0.02)
4
(1↓)
DeNA
851 0.615
(↑0.032)
0.5
(↓1)
453
(+7)
49
(+6)
18
(+3)
3
(-)
0.247
(↑0.002)
3.460
(↓0.2)
5
(1↑)
ORIX
751 0.583
(↑0.038)
1
(↑1)
548
(+4)
49
(+3)
5
(-)
14
(+2)
0.253
(↑0.004)
3.660
(↑0.06)
6
(1↑)
西武
860 0.571
(↑0.033)
1
(↑1)
485
(+5)
64
(+2)
15
(+1)
11
(-)
0.278
(↓0.007)
4.320
(↑0.18)
7
(2↓)
日本ハム
761 0.538
(↓0.045)
1.5
(-)
454
(+6)
59
(+7)
8
(-)
8
(-)
0.257
(↑0.006)
3.800
(↓0.27)
8
(1↑)
ロッテ
680 0.429
(↑0.044)
3
(↑1)
459
(+6)
73
(+3)
15
(+4)
11
(-)
0.243
(↑0.001)
4.750
(↑0.13)
9
(2↑)
ヤクルト
580 0.385
(↑0.052)
3.5
(↑1)
561
(+3)
66
(+2)
13
(+1)
5
(-)
0.244
(↓0.001)
4.550
(↑0.31)
10
(2↓)
中日
590 0.357
(↓0.028)
4
(-)
459
(+2)
70
(+5)
5
(-)
6
(+1)
0.250
(↓0.003)
5.000
(-)
11
(1↓)
阪神
482 0.333
(↓0.031)
4
(-)
458
(+4)
62
(+9)
8
(+1)
12
(-)
0.230
(↑0.001)
3.440
(↓0.38)
12
(-)
広島
391 0.250
(↓0.023)
5
(-)
541
(+3)
61
(+6)
8
(-)
10
(-)
0.206
(↓0.004)
4.050
(-)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
36281 0.563
(↓0.008)
-
(-)
78321
(+3)
262
(+4)
91
(+2)
39
(+1)
0.264
(↓0.002)
3.680
(↓0.01)
2
(-)
広島
36292 0.554
(↓0.009)
0.5
(-)
76276
(+3)
262
(+6)
63
(-)
47
(-)
0.249
(↓0.002)
3.270
(↓0.01)
3
(-)
阪神
33324 0.508
(↓0.008)
3.5
(-)
74274
(+4)
287
(+9)
50
(+1)
47
(-)
0.246
(-)
3.480
(↓0.07)
4
(-)
DeNA
31341 0.477
(↑0.008)
5.5
(↑1)
77257
(+7)
265
(+6)
76
(+3)
19
(-)
0.245
(-)
3.680
(↓0.03)
5
(-)
中日
28380 0.424
(↓0.007)
9
(-)
77252
(+2)
272
(+5)
42
(-)
37
(+1)
0.256
(↓0.001)
4.030
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
27402 0.403
(↑0.009)
10.5
(↑1)
74307
(+3)
354
(+2)
76
(+1)
26
(-)
0.238
(-)
4.660
(↑0.06)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
37281 0.569
(↑0.006)
-
(-)
77317
(+9)
292
(+4)
74
(+1)
23
(-)
0.258
(↑0.001)
4.230
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
35294 0.547
(↓0.009)
1.5
(↓1)
75276
(+2)
252
(+3)
92
(-)
63
(+1)
0.250
(↓0.001)
3.320
(-)
3
(-)
日本ハム
34304 0.531
(↓0.009)
2.5
(↓1)
75294
(+6)
278
(+7)
45
(-)
30
(-)
0.259
(↑0.002)
3.740
(↓0.05)
4
(-)
西武
34311 0.523
(↑0.007)
3
(-)
77354
(+5)
340
(+2)
79
(+1)
75
(-)
0.261
(↓0.001)
4.550
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
31341 0.477
(↑0.008)
6
(-)
77287
(+6)
293
(+3)
81
(+4)
49
(-)
0.242
(-)
4.000
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
26355 0.426
(↑0.009)
9
(-)
77223
(+4)
281
(+3)
45
(-)
59
(+2)
0.227
(↑0.001)
3.780
(↑0.01)