ヤクルト(★4対6☆)ソフトバンク =交流戦1回戦(2019.06.18)・明治神宮野球場=
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ソフトバンク
01030110061024
ヤクルト
0010200014800
勝利投手:松本 龍憲(1勝1敗0S)
(セーブ:嘉弥真 新也(0勝1敗1S))
敗戦投手:原 樹理(3勝7敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】松田 宣浩(15号・2回表ソロ),松田 宣浩(16号・4回表2ラン),グラシアル(16号・6回表ソロ),塚田 正義(1号・7回表ソロ)

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◆ソフトバンクは2回表、松田宣のソロで先制する。その後は同点とされるも、4回に松田宣の2ラン、6回にはグラシアルのソロが飛び出すなど、一発攻勢で試合を優位に進めた。投げては、先発・松本が6回3失点の好投で今季初勝利。敗れたヤクルトは、投打がかみ合わなかった。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(34)は今季の交流戦で全11試合に出場も、46打席でまだ本塁打なし。 交流戦では通算25本塁打で球団最多だが、今季4発打っている山田哲に並ばれてしまった。 ソフトバンク戦は通算で打率2割9分2厘、6本塁打と、パ・リーグ相手では最も好成績。得意のカードで、交流戦今季初アーチが飛び出すか。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手(36)が今季2度目の2打席連続本塁打を放った。2回、ヤクルト原のツーシームを右翼席へ15号の先制ソロ。「しっかり芯で打てた。神宮で打ててうれしい」と喜んだ。 同点に追いつかれた4回には、スライダーをバックスクリーンへ勝ち越し16号2ラン。追い風に乗ったこともあり「入ってもうた! 」と本人も驚きの一打となった。 14日DeNA戦以来、今季2度目の2打席連発。神宮のソフトバンクファンと「熱男~」と叫んだ。

◆ソフトバンク塚田正義外野手(29)が7回に代打で登場し、左翼席へ今季1号ソロを放った。 左腕ハフの内角145キロ直球をたたき込んだ。今季8打席目での初安打。「今シーズンの初ヒットがホームランになってくれて、うれしいですし少しホッとしてます。まだまだこれからも結果を出し続けていけるように頑張っていきたいです」とコメントした。 今季は4月に右膝関節内のガングリオンを除去する手術を受けて出遅れたが、膝の不安が軽減された。6月12日に1軍に昇格。川島が左肩を痛め離脱中のため右の代打は手薄な状況。それだけに、セ本拠地の交流戦残り5試合でも、塚田が切り札的存在になる。

◆ソフトバンクは2回1死から松田宣の15号ソロで先制。ヤクルトは3回無死一、二塁から敵失の間に同点に追いついた。 ソフトバンクは4回、松田宣の16号2ランなどで3点勝ち越し。6回もグラシアルが16号ソロ。ヤクルトは5回に2点かえした。 ソフトバンクは7回に塚田の1号ソロで突き放し、1分け挟み2連勝。松本が今季初勝利。嘉弥真が今季初セーブを挙げた。ヤクルトは12カード連続初戦で敗れた。先発原が7敗目。

◆ソフトバンク嘉弥真新也投手がプロ初セーブを挙げた。9回に登板した新人甲斐野が2死満塁から青木に押し出し四球を与えたところで緊急登板。 「準備はしていた。しっかり投げようと思っていた」。雄平を三飛に仕留めピンチを切り抜けた。「初セーブはうれしいけど、甲斐野がもう少ししっかりしてくれないと。次はしっかりやってくれるでしょう」と、抑え候補のルーキーに苦言も忘れなかった。

◆ローテーションの谷間に花が咲いた。ソフトバンクの14年ドラフト1位松本裕樹投手が6回3失点で今季初勝利を挙げた。 3回には自己最速を1キロ更新する151キロをマーク。「中継ぎで(150キロは)1度あったけど、先発で出たのはいいこと」と笑った。 昨年はわずか1勝。通算でも3勝とドラフト1位として期待を裏切り続けてきた。盛岡大付時代に150キロを出したが、右肘を痛めたままプロ入り。150キロ右腕のイメージだけが一人歩きしていた。「僕にはずばぬけてすごいものはないが、その分いろんな球種を使えたりするのが長所」。スライダー、カーブ、フォークと磨いた変化球を投げ分け、持ち前の制球力も発揮した。 1軍で活躍するために試行錯誤した。自主トレでは腕をサイド気味に下げた。「今までとフォーム的に違うが、いいものを取り入れている」。プロ5年目は結果にこだわり、剛腕に成長した。 指名打者が使えない神宮で高校通算54発の打力も発揮。3回にはライナーで左翼に二塁打。4回には投手の前に絶妙のセーフティースクイズも決めた。工藤監督も「投打にわたって活躍してくれた。球の力があった」とほめたが、3回に2連続悪送球した部分は「練習してもらいます」とくぎを刺した。 大卒1年目のドラフト1位甲斐野とは同学年。松本は「ここから続けてローテーションに入りたい。甲斐野や近い年の先輩も活躍している。負けられない」。今季2度目の先発のチャンスをものにし、交流戦首位を守った。【石橋隆雄】

◆ソフトバンクのドラフト1位甲斐野央投手が代役守護神として3点リードの9回に登板したが、あと1死が奪えずプロ初セーブを逃した。 2球で1死を奪ったが、2死満塁にし、青木に押し出し四球を与え降板。得意のフォークをたたきつけるなど制球に苦しんだ。「(頭が)真っ白でした。やっていることは変わらないのに、9回だとどこか思ってしまった。(後続を抑えた)嘉弥真さんさまさまです。森さん、あの人はすごいですね」。守護神のすごさ、9回の責任の重さを感じたマウンドとなった。

◆ヤクルトが1発攻勢に押され、12カード連続で初戦を落とした。 原樹理は2回と4回、ソフトバンク松田宣浩に2打席連続弾を献上し、6回はグラシアルにソロ。右へ左へバックスクリーンへと大きな当たりを許した。2番手ハフも被弾して、計4本塁打で5失点。得点直後の失点が続き、小川監督は「防ぎようがある。コントロールミスなのかなと思う。粘っても結果として負けてるのは事実」。9回2点差の2死満塁まで追い上げたが、届かなかった。

◆ソフトバンクが神宮の夜空に4発のアーチをかけた。 松田宣浩の交流戦2度目となる1試合2発を含む4本塁打で破壊力を見せつけた。松田宣は2回、先制の15号を放つと、4回には16号2ランをバックスクリーンに運んだ。「(2本目は)思ったより飛んでくれた。交流戦はみんなで力を合わせて優勝しようとやっている」。敵地ながら左翼スタンドに向かって「熱男!」を2度絶叫。交流戦のチーム本塁打数は12球団トップの25本。豪快なアーチ攻勢でセ界を圧倒し続ける。

◆ヤクルトの球団マスコット・つば九郎が、試合前にソフトバンク・松田宣浩内野手(36)に「まっちへ、きょうから3かかんは『あつお~』きんしです。」と記し、ベンチ前で「熱男(あつお)」と絶叫する恒例のパフォーマンスに禁止令を出したが、松田に2打席連続本塁打を許した。  松田は二回、1死ランナーなしの場面で打席に立つと、1ボールから右翼席へ先制の15号本塁打を放ち、ベンチ前で「熱男(あつお)」と絶叫。さらに四回、1死一塁では2ボールから2打席連続となる中越え16号2ランを放った。

◆日本野球機構(NPB)の本田英志審判員(47)が18日のヤクルト-ソフトバンク1回戦(神宮)で球審を務め、通算1500試合出場を達成した。NPB審判員としては94人目、現役では16人目。

◆ヤクルト先発の原は、六回途中5失点で7敗目を喫した。味方の得点の直後に失点するリズムの悪い投球になり、「力不足。チームが勝てなかったのが全て」とうなだれた。  二回に松田宣に先制ソロを許し、1-1とした直後の四回にも2打席連続となる2ラン。打線の援護で1点差に迫った直後の六回はグラシアルにソロを許し、2死を奪ったところで降板した。  12カード連続で連戦の初戦を落とし、40敗目を喫した。小川監督は「(チームの)粘りは出てきているが、試合に負けているのが事実」と淡々と話した。 山田哲(五回に適時打) 「とにかく三振しないようにコンパクトに、という気持ちだった」 青木(五回に適時内野安打) 「後ろにつなげるという気持ちだけ」 ヤクルト・田畑投手コーチ(味方の得点の直後に失点した原に) 「意地でも抑えてほしかった」

◆ソフトバンクの松本が6回5安打3失点で今季初勝利を挙げた。1-0の三回は自らの悪送球が続いて同点に追い付かれたが、崩れずに試合をつくった。最速151キロと速球に力強さが増し「先発で出たのは初めてなのでいいこと」と手応えを口にした。  打撃でも三回に今季初安打となる左翼線二塁打を放つと、四回1死一、三塁ではセーフティースクイズ。4点目をもたらし「いい感じで直球が来るところでサインを出してもらった」と謙虚に喜ぶ。岩手・盛岡大付高時代は強打でも鳴らしたプロ5年目右腕が、投打で躍動した。 工藤監督 「いい本塁打が4本出た。甲斐野もいい経験になった」 甲斐野(6-3の九回に登板し、押し出し四球を与えて降板) 「だいぶびびった。本当に嘉弥真さんさまさまです」 グラシアル(16号ソロ) 「厳しいコースだったけど、うまく反応して打てた」 塚田(代打で1号ソロ) 「今季の初安打が本塁打になってくれてうれしいし、少しほっとした」

◆ソフトバンクの嘉弥真はプロ8年目で初セーブを挙げ「良かった。緊張しかない」と安堵の表情を浮かべた。2点差に迫られた九回2死満塁で急きょ登板。「何も考えずにしっかり抑えよう」と開き直り、雄平を三飛で火消しに成功した。  19セーブを挙げていた抑えの森が故障離脱。代役のルーキー甲斐野が招いた大ピンチを切り抜けた。「甲斐野がもうちょっとしっかりしないと。(次に)期待しましょう」と冗談めかして言った。

◆得点した直後の失点で主導権を握れなかった。12カード連続で初戦を落とし、ヤクルト・小川淳司監督(61)は「そういう展開が多い。ホームランなので、何とか防ぎようはあると思う」と険しい表情だった。  先発の原が六回途中9安打5失点と期待に応えられなかった。同点とした直後の四回、松田宣に2打席連続となる2ランを被弾。1点差とした六回にはグラシアルにソロを浴びた。7敗目(3勝)を喫した原は「あそこまで飛ばされたのは力不足。チームが勝てなかったことが全て」と責任を背負った。  3-6で迎えた九回には打線が一打同点の場面を作り、あと一歩までつないだ。指揮官は「このところ粘りは出てきている。負けているのは事実。何とか勝ちきらないといけない」と前を見据えた。 (長崎右) 原についてヤクルト・田畑投手コーチ 「(得点後は)意地でも抑えてほしいところ。簡単に打たれすぎた」

◆亜大時代にプレーした神宮で、2年連続となるアーチをかけた。ソフトバンク・松田宣浩内野手(36)が2打席連続本塁打で、勝利に貢献。「大学の懐かしい思い出がある。この球場で打てて良かった」と満足感を漂わせた。  二回は速球を捉え、右翼席へ先制ソロ。1-1の四回は低めのスライダーをすくい上げ、バックスクリーンへ16号2ランを運んだ。  昨季は控えに回ったこともあったが、今季は好不調の波が小さく、全試合で先発。従来のバットとともに、「扱いやすい」という巨人・坂本勇のモデルと使い分ける効果を実感している。「重さは変わらないけど、形が全く違う。2本の武器でしっかり頑張っていきたい」と支えにする。  チームは首位に立つ交流戦で6本塁打。故障者が続く中、36歳の元気印が熱く引っ張る。「力を合わせて交流戦を優勝しよう、というのが合言葉」と思いを込めた。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
832 0.727
(↑0.027)
-
(-)
552
(+6)
42
(+4)
25
(+4)
13
(-)
0.231
(↑0.006
2.880
(↓0.01)
2
(-)
巨人
940 0.692
(↑0.025)
0
(-)
567
(+4)
45
(+3)
18
(+2)
12
(-)
0.273
(-)
3.160
(↑0.1)
3
(3↑)
DeNA
751 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
546
(+3)
43
(-)
15
(+1)
3
(-)
0.245
(↓0.005)
3.260
(↑0.27)
4
(1↑)
楽天
750 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
648
(+5)
48
(+3)
10
(+1)
4
(+1)
0.255
(↓0.003)
3.870
(↑0.08)
5
(2↓)
日本ハム
751 0.583
(↓0.053)
1.5
(↓1)
548
(-)
52
(+3)
8
(-)
8
(+2)
0.251
(↓0.007)
3.530
(↑0.02)
6
(2↓)
ORIX
651 0.545
(↓0.055)
2
(↓1)
644
(+3)
46
(+4)
5
(-)
12
(-)
0.249
(↑0.005)
3.720
(↓0.07)
7
(-)
西武
760 0.538
(↑0.038)
2
(-)
580
(+16)
62
(+2)
14
(+3)
11
(-)
0.285
(↑0.014)
4.500
(↑0.21)
8
(-)
中日
580 0.385
(↓0.032)
4
(↓1)
557
(+2)
65
(+16)
5
(-)
5
(+1)
0.253
(↓0.001)
5.000
(↓0.95)
9
(2↑)
ロッテ
580 0.385
(↑0.052)
4
(-)
553
(+6)
70
(+2)
11
(-)
11
(+2)
0.242
(↑0.005)
4.880
(↑0.42)
10
(1↓)
阪神
472 0.364
(↓0.036)
4
(↓1)
554
(+3)
53
(+5)
7
(+1)
12
(+1)
0.229
(↑0.003)
3.060
(↓0.08)
11
(1↓)
ヤクルト
480 0.333
(↓0.031)
4.5
(↓1)
658
(+4)
64
(+6)
12
(-)
5
(-)
0.245
(↓0.002)
4.860
(↓0.11)
12
(-)
広島
381 0.273
(↓0.027)
5
(↓1)
638
(+2)
55
(+6)
8
(+1)
10
(+1)
0.210
(↑0.005)
4.050
(↓0.09)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
36271 0.571
(↑0.006)
-
(↓0.5)
79318
(+4)
258
(+3)
89
(+2)
38
(-)
0.266
(-)
3.670
(↑0.03)
2
(1↓)
広島
36282 0.563
(↓0.008)
0.5
(↑0.5)
77273
(+2)
256
(+6)
63
(+1)
47
(+1)
0.251
(↑0.001)
3.260
(↓0.03)
3
(-)
阪神
33314 0.516
(↓0.008)
3.5
(↓0.5)
75270
(+3)
278
(+5)
49
(+1)
47
(+1)
0.246
(-)
3.410
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
30341 0.469
(↑0.009)
6.5
(↑0.5)
78250
(+3)
259
(-)
73
(+1)
19
(-)
0.245
(↓0.001)
3.650
(↑0.05)
5
(-)
中日
28370 0.431
(↓0.007)
9
(↓0.5)
78250
(+2)
267
(+16)
42
(-)
36
(+1)
0.257
(-)
4.020
(↓0.19)
6
(-)
ヤクルト
26402 0.394
(↓0.006)
11.5
(↓0.5)
75304
(+4)
352
(+6)
75
(-)
26
(-)
0.238
(-)
4.720
(↓0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
36281 0.563
(↑0.007)
-
(-)
78308
(+5)
288
(+3)
73
(+1)
23
(+1)
0.257
(-)
4.240
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
35284 0.556
(↑0.008)
0.5
(-)
76274
(+6)
249
(+4)
92
(+4)
62
(-)
0.251
(↑0.001
3.320
(-)
3
(1↓)
日本ハム
34294 0.540
(↓0.008)
1.5
(↓1)
76288
(-)
271
(+3)
45
(-)
30
(+2)
0.257
(↓0.002)
3.690
(-)
4
(-)
西武
33311 0.516
(↑0.008)
3
(-)
78349
(+16)
338
(+2)
78
(+3)
75
(-)
0.262
(↑0.003)
4.590
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
30341 0.469
(↑0.009)
6
(-)
78281
(+6)
290
(+2)
77
(-)
49
(+2)
0.242
(↑0.001)
4.020
(↑0.06)
6
(-)
ORIX
25355 0.417
(↓0.007)
9
(↓1)
78219
(+3)
278
(+4)
45
(-)
57
(-)
0.226
(↑0.001)
3.790
(↓0.01)