オリックス(★1対2☆)中日 =交流戦1回戦(2019.06.11)・京セラドーム大阪=
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中日
0100000102500
ORIX
0000010001300
勝利投手:岡田 俊哉(1勝0敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(0勝1敗1S))
敗戦投手:近藤 大亮(2勝3敗0S)
  DAZN
◆中日は2回表、藤井の適時二塁打で先制する。その後同点を許すも、8回には2死二塁から大島に適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・岡田が今季初勝利。敗れたオリックスは、先発・山本が7回1失点の好投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆オリックス山本と中日阿知羅の投げ合い。中日は2回、藤井の左翼線への適時二塁打で先制。オリックスは3回まで無得点。 オリックスは1点を追う6回、2死満塁から小島が四球を選び押し出しで同点。中日は3回以降追加得点を奪えず。 中日は8回、2死二塁から大島の右前適時打で1点勝ち越し。そのまま逃げ切り交流戦2勝目。3番手岡田が今季初勝利。オリックスは連敗となった。2番手近藤が3敗目。

◆中日 来日3年目のR・マルティネスが初セーブを挙げた。1点差の9回に登板。主砲ロメロらから2三振を含めて3人でピシャリと抑えた。 「大事な場面で使ってくれる首脳陣に感謝。任された場面でベストを尽くし切りたい」。開幕から守護神を務めた鈴木博が2軍再調整中。キューバ代表守護神も務める22歳が本領を発揮した。

◆中日亀沢恭平内野手が本塁上で派手なガッツポーズを決め、中日ベンチの期待に応えた。8回2死一塁、大島の打席だ。暴投で一塁走者三ツ俣が二塁へ進塁すると、与田監督はすぐさまベンチを出た。「代走亀沢」をコール。大島がファウルで粘る。カウント3-2からの8球目は、右前への浅い安打。俊足亀沢は、滑り込んで左手でホームベースを陥れた。 「ワンチャンスに大島もよくファウルで粘ってくれた。亀沢も際どいタイミングだけど、よく走った。(亀沢は)勝負できる選手。期待によく応えてくれた」と与田監督。オリックスからリクエストが要求されるクロスプレーだったが、判定通りのセーフだった。1点差の辛勝で連敗も2でストップ。指揮官は貴重な1点をもぎ取った2人を褒めたたえた。 今月初タイムリーを決めた大島も笑顔。「二塁に走者が進んでヒットで返せたらと思っていた。少し詰まったけど、いいところに飛んでくれた」と言葉も弾んだ。本塁を陥れた亀沢も「求められたところを、しっかりこなすだけ。無我夢中で走りました」。開幕1軍こそ手に入れたが、4月序盤に登録抹消。5月末に1軍復帰してからの最高の場面で輝いた。 平田や笠原らケガ人が続いた。「何度も言ってきたが、今いるメンバーで結果を出せるように使っていくだけ」と指揮官。借金生活は続くが、反攻への光を感じさせる1勝になった。【伊東大介】

◆オリックス打線がまたも先発山本由伸投手に応えることができず、惜敗を喫した。7回4安打1失点の好投に対し、打線の援護は1点。今季山本は10試合で71回2/3を投げたが、打線が奪った援護点は合計11点しかない。西村監督は「なんとかと思って野手もやっているんでしょうけど。防御率1点台の投手が勝ちと負けが同じになっている。もっと打っていかないと」と厳しい表情で話した。

◆オリックスはわずか3安打で1点しか奪えず、3連勝後に2連敗した。西村監督は「後ろにはいい投手がいる。先発投手を早く降ろさないと」と嘆くしかなかった。  今季1軍に初昇格し、「8番・中堅」で出場した宗が3打数無安打に終わるなど打線がつながらなかった。山本の登板日は点を奪えない試合が目立ち、監督は「防御率1点台の投手が、勝ちと負けが同じ数(3勝3敗)。もっと打ってあげないと」と打線に奮起を促した。

◆山本が7回4安打1失点と好投。勝ち負けはつかなかったが、「中盤以降はリズムよく、思い通りのピッチングができた」と語った。序盤は不安定だったが、要所でフォークが低めに決まった。二回は1点を先制され、なお1死二、三塁で松井雅を三振、京田を中飛に仕留めた。四回以降は150キロ超の速球を軸に1安打に抑えたが「二回は四球からの失点。反省しないといけない」と唯一の失点を悔やんだ。

◆積極的な采配が実った。同点の八回2死二塁で亀沢を代走に起用。大島の右前打で一気に生還した30歳は「無我夢中で走った」とガッツポーズを作った。近藤の直球を捉えて決勝打を放った大島は「少し詰まったけど、いいところに飛んでくれた」。与田監督は「内野が前に来るのは分かっていたが、(亀沢は)その中で勝負できる選手。期待に応えてくれた」とたたえた。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
511 0.833
(-)
-
(-)
1131
(+2)
20
(+2)
13
(+1)
8
(+1)
0.264
(↓0.022)
2.630
(↑0.26)
2
(1↑)
日本ハム
520 0.714
(↑0.047)
0.5
(↓0.5)
1131
(+5)
27
(+4)
5
(-)
4
(-)
0.285
(↓0.008)
3.250
(↑0.04)
3
(1↓)
巨人
430 0.571
(↓0.096)
1.5
(↓0.5)
1127
(-)
23
(+4)
11
(-)
5
(-)
0.262
(↓0.02)
3.250
(↓0.02)
4
(2↑)
西武
430 0.571
(↑0.071)
1.5
(↑0.5)
1132
(+4)
30
(-)
7
(-)
9
(-)
0.282
(↑0.007)
4.220
(↑0.69)
5
(2↑)
DeNA
430 0.571
(↑0.071)
1.5
(↑0.5)
1126
(+6)
25
(+3)
6
(+2)
2
(-)
0.278
(↑0.001)
3.540
(↑0.09)
6
(2↑)
楽天
430 0.571
(↑0.071)
1.5
(↑0.5)
1120
(+3)
24
(+1)
2
(-)
1
(-)
0.235
(↑0.004)
3.190
(↑0.38)
7
(2↓)
阪神
331 0.500
(-)
2
(-)
1132
(+2)
29
(+2)
4
(-)
9
(+1)
0.250
(↓0.022)
3.270
(↑0.4)
8
(4↓)
ORIX
330 0.500
(↓0.1)
2
(↓0.5)
1219
(+1)
20
(+2)
3
(-)
3
(-)
0.247
(↓0.024)
3.400
(↑0.28)
9
(-)
ヤクルト
240 0.333
(↓0.067)
3
(↓0.5)
1226
(+1)
22
(+3)
6
(+1)
3
(-)
0.216
(↓0.005)
3.420
(↑0.01)
10
(2↑)
中日
250 0.286
(↑0.119)
3.5
(↑0.5)
1128
(+2)
28
(+1)
4
(-)
2
(-)
0.234
(↓0.011)
3.900
(↑0.51)
11
(1↓)
広島
250 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓0.5)
1127
(+4)
32
(+5)
6
(+1)
3
(+1)
0.213
(↑0.004)
3.860
(↓0.26)
12
(1↓)
ロッテ
250 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓0.5)
1126
(+3)
45
(+6)
4
(+1)
5
(-)
0.231
(↓0.008)
6.240
(↑0.04)