中日(★2対5☆)楽天 =交流戦3回戦(2019.06.09)・ナゴヤドーム=
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楽天
0030200005700
中日
0001001002920
勝利投手:美馬 学(5勝3敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝2敗19S))
敗戦投手:清水 達也(2勝1敗0S)
  DAZN
◆楽天は3回表、浅村とブラッシュの適時打などで3点を先制する。1点を返された直後の5回には、銀次の通算1000安打となる適時打などで2点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・美馬が6回1失点の好投で今季5勝目。敗れた中日は、先発・清水が試合をつくれなかった。

◆中日清水達也投手(19)が交流戦で初めて登板する。 デビュー2連勝中の清水は現在19歳7カ月。過去に中日の10代投手で交流戦白星は14年5月25日ソフトバンク戦の浜田、17年6月2日楽天戦の小笠原の2人おり、デビューから3連勝以上は87年近藤3連勝、88年上原3連勝、14年浜田4連勝の3人。 19歳の清水が交流戦初勝利とデビュー3連勝を狙う。

◆楽天銀次内野手が5回、清水から右前打を放って達成。プロ野球299人目。初安打は10年7月1日のオリックス12回戦(京セラドーム大阪)で金子千から。 楽天で1000安打を記録したのは初めて。

◆楽天は3回に浅村の適時内野安打で先制しブラッシュの適時二塁打などで加点した。先発の美馬は3回まで2安打無失点に抑えた。 楽天は5回に銀次の通算1000安打となる適時打などで2点を追加。中日先発の清水は4回1/3、6安打5失点で降板した。 中日は7回に井領の適時打で1点を返したが反撃及ばず。楽天が逃げ切り連勝、美馬は5勝目、松井が19セーブ目。中日清水はプロ初黒星を喫した。

◆楽天銀次内野手(31)が球団生え抜き初の1000安打に到達した。 5回1死満塁、中日清水の138キロフォークを右前にはじき返した。貴重な中押しの適時打で、節目の一打を決めた。一塁上で花束と記念のボードを手渡され、球場から大きな拍手を浴びた。7回の第4打席でも右前に安打を放ち、1001本目。恩師である故・星野仙一氏ゆかりの名古屋での達成に「プロに入って14年、1000安打まで長かったです。監督・コーチ、チーム・球団関係者の皆さん、そして、東北のファンの皆さん、ここまでお世話になってきた皆さん全員に感謝ですね。その中でも星野さんには本当に感謝しています」とコメント。お立ち台では「1001本目も打てた。センイチだけに、すごくうれしい」と縁をかみしめた。 泥にまみれながら、たくましくなった。引退した枡田、阿部とともに「どろんこ3兄弟」として、星野監督に育てられた。泥臭くノックを浴びて、ひたすらバットを振り続けてきた。「あの人がいなかったらここで野球をしていない。いろんなことを教わってきた。感謝しています」と振り返る。 今や主将としてチームを引っ張る柱に成長。「星野さんからは、とにかく明るく、どんなときでも、一流ってのは野球をやっている。明るく積極的に強い意志で、と言われていた」とかけられた言葉は胸に生きる。 チームは連勝で交流戦の成績を5割に戻した。「まだ31(歳)なんでね。キャプテンとして、しっかりチームをプレーでも引っ張りたい。あとはちょっとした気づかい、気配りするのも意識しながらやっていかないと」と次の大台に向けて、気持ちを切り替えた。

◆楽天の美馬は6回1失点で5勝目を挙げた。5月24日のオリックス戦から3連勝と好調を維持しており「タイミングを外す感じで投げられた」と相手を観察する余裕すらあった。  勝負どころは5-1の六回だった。2死二塁から亀沢の内野安打で一、三塁。京田にも粘られたが、11球目の内角スライダーで右飛に仕留め「これまでは外に逃げていた。最後に内へ投げ切れたのが良かった」と手応えを語った。

◆中日は4カード連続負け越しで、交流戦の単独最下位に落ちた。高い守備力を誇る堂上が珍しく守りでミスを連発し、プロ初黒星となった2年目・清水の足を引っ張ってしまった。2失策に加え、打撃でも2三振で五回に亀沢と交代。「(悪送球は)普通に投げた。また頑張ります」と言葉少なだった。  二回はゴロをはじくミス。三回1死一、二塁ではゴロを捕球後、目の前にいた一塁走者をアウトにできず併殺を取れなかった。続く浅村の適時内野安打では一塁に悪送球し、さらに1点を失った。流れを手放すプレーに、与田監督は「もったいなかった。1点で切り抜けたら展開は変わった」と悔やんだ。

◆4カード連続の負け越しで、交流戦の単独最下位に落ちた。堂上が二塁守備でミスを連発し、プロ初黒星となった2年目・清水の足を引っ張ってしまった。二回はゴロをはじき、三回は浅村の適時内野安打で一塁に悪送球。2失策に加え、打撃でも2三振で五回に交代し、「(悪送球は)普通に投げた。また頑張ります」と言葉少な。与田監督は「もったいなかった」と首をかしげた。

◆楽天の歴史に名前を刻んだ。銀次内野手(31)が3-1の五回1死満塁から右前適時打を放ち、プロ14年目で通算1000安打を達成。2005年に誕生した球団の生え抜き選手で初の快挙となった。  「どちらに流れがいくか分からない展開だったので集中した。いい一本でした」  岩手・盛岡中央高から2006年に高校生ドラフト3巡目で捕手として入団。最初の4年は1軍の試合に出られず、内野手に転向して頭角を現した。  出番を増やしたのは11年に就任した故・星野仙一元監督(享年70)の時代から。恩師が選手、監督として在籍した中日を相手に記録に到達し「名古屋で打てたということにも縁を感じる」と感慨深げだ。チームはパ・リーグで唯一の勝利をつかみ、ソフトバンクと同率首位となった。七回の打席では1001本目の安打を打ち「センイチだけにね。狙っていたのでうれしかった」と、白い歯をこぼした。 通算1000安打達成の銀次に楽天・平石監督 「現役時代に一緒だったこともあるが本当によく練習する。努力の成果。次の打席でまた打ったのが素晴らしい」

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
510 0.833
(↓0.167)
-
(-)
1229
(+2)
18
(+3)
12
(-)
7
(-)
0.286
(↑0.001)
2.890
(↓0.09)
2
(3↑)
巨人
420 0.667
(↑0.067)
1
(↑1)
1227
(+11)
19
(+3)
11
(+3)
5
(+2)
0.282
(↑0.022)
3.230
(↑0.04)
3
(1↓)
日本ハム
420 0.667
(↓0.133)
1
(-)
1226
(+3)
23
(+4)
5
(+1)
4
(-)
0.293
(↑0.007)
3.290
(↑0.04)
4
(1↓)
ORIX
320 0.600
(↓0.15)
1.5
(-)
1318
(+4)
18
(+9)
3
(-)
3
(+2)
0.271
(↓0.021)
3.680
(↓1.43)
5
(1↑)
阪神
330 0.500
(↑0.1)
2
(↑1)
1230
(+4)
27
(+3)
4
(-)
8
(+2)
0.272
(↓0.003)
3.670
(↑0.33)
6
(2↓)
西武
330 0.500
(↓0.1)
2
(-)
1228
(+4)
30
(+6)
7
(-)
9
(+2)
0.275
(↑0.003)
4.910
(↓0.31)
7
(-)
DeNA
330 0.500
(↑0.1)
2
(↑1)
1220
(+6)
22
(+4)
4
(+1)
2
(+1)
0.277
(↑0.01)
3.630
(↓0.07)
8
(1↑)
楽天
330 0.500
(↑0.1)
2
(↑1)
1217
(+5)
23
(+2)
2
(-)
1
(+1)
0.231
(↓0.005)
3.570
(↑0.32)
9
(1↑)
ヤクルト
230 0.400
(↑0.15)
2.5
(↑1)
1325
(+9)
19
(+4)
5
(+1)
3
(-)
0.221
(↑0.016)
3.430
(↑0.1)
10
(2↑)
広島
240 0.333
(↑0.133)
3
(↑1)
1223
(+3)
27
(+2)
5
(+1)
2
(-)
0.209
(↑0.011)
3.600
(↑0.31)
11
(3↓)
ロッテ
240 0.333
(↓0.067)
3
(-)
1223
(+3)
39
(+11)
3
(+1)
5
(+1)
0.239
(↓0.01)
6.280
(↓1.08)
12
(1↓)
中日
150 0.167
(↓0.033)
4
(-)
1226
(+2)
27
(+5)
4
(-)
2
(-)
0.245
(↑0.004
4.410
(↑0.3)