中日(★1対8☆)DeNA =リーグ戦9回戦(2019.05.30)・ナゴヤドーム=
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DeNA
41020000181401
中日
0001000001500
勝利投手:東 克樹(3勝1敗0S)
敗戦投手:野本 圭(1勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】ロペス(10号・1回表満塁)

  DAZN
◆DeNAは初回、ロペスのグランドスラムで先制する。5-0で迎えた4回表には、神里と宮崎の連続適時打で2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・東が7回1失点10奪三振の力投で今季3勝目。敗れた中日は、先発・勝野が誤算で、打線も1得点と振るわなかった。

◆中日は勝野、DeNAは東が先発。DeNAは1回、ロペスの10号満塁本塁打で先制。2回に宮崎が適時二塁打。東は3回無失点。 DeNAは4回、神里の適時二塁打などで2点を追加し、勝野をKO。中日は4回に1点を返した。東は6回まで5安打1失点。 DeNAは9回に1点を追加。継投で逃げ切り連勝した。東は7回5安打1失点で3勝目を挙げた。中日は借金5。勝野は2敗目。

◆1カ月にわたる長いトンネルをやっと、抜けだした。DeNAが4月23日以来の最下位脱出を果たした。ヤクルトが敗れたため、5位に浮上。ラミレス監督は「まだまだ。我々が、いるべきポジションはまだ先にある。勝ち続ければ、そこにたどり着ける」と満足することはなく、Aクラスを見据えた。 指揮官が選んだ上位打線が、結果で応えた。初回にロペスの10号満塁弾で先制。2回に宮崎の適時二塁打で追加点を挙げると、4回には神里、再び宮崎の連続適時二塁打でダメ押しとした。ラミレス監督は「彼らは破壊力がある。それだけの能力を持っているし、結果には驚くことはない」と全幅の信頼を置く。 5月15日中日戦(横浜)から1番神里、2番宮崎、3番ソト、4番筒香、5番ロペスの並びを固定した。それ以降、ここまでの12戦で8勝4敗。筒香、ソト、ロペスの3人が2桁本塁打をマークするなど、状態も上向きで結果も比例している。同監督は「シーズン序盤は打線をいろいろ組み替えたが、今は固定して結果も出ているし、選手もやりやすさがあると思う」。本来の力を取り戻したDeNAが、交流戦前に息を吹き返してきた。【栗田尚樹】

◆DeNA東克樹投手が"地元"で好投した。三重出身で愛工大名電が母校。家族、親戚や友人たちが球場で声援を送る中、7回1失点にまとめた。 自身3連勝で、今季3勝目。「まだまだ納得のいく投球が出来ていないけど、地元ってことで、結果が残せたことはうれしい」と笑顔をみせた。

◆中日鈴木博志投手が守護神の座を剥奪された。6点ビハインドの9回に鈴木博の登場曲が流れた。敗戦処理の役割を与えられたが、ここでも結果を残せない。先頭の代打乙坂に中前打。2死一、二塁から柴田にダメ押しとなるタイムリーを許した。 29日のDeNA戦(ナゴヤドーム)では同点の11回に登板。1回3安打1失点で、今季2敗目を喫した。リーグトップの14セーブを記録しているが、ストッパーとしての信頼感が揺らいだ試合だった。 阿波野投手コーチは、「少し違った展開で何試合か投げさせる。やがて(守護神に)戻ることもある。シーズンの中で成長させたかったが、5月は常に同じ展開が続いた。1回外して、取り組むことに取り組ませる」と説明。31日からの巨人3連戦(東京ドーム)は同行するが、中継ぎで出直しすることになる。代役の守護神には、R・マルティネス、ロドリゲスのカリビアンコンビがダブルストッパーとして準備することになりそうだ。

◆DeNAの東がピンチで粘って今季最長の7回を投げて1失点と役目を果たし、3勝目を得た。緩急を操って今季初の2桁となる10三振を奪ったが、ヒーローインタビューでの表情はさえず「球速が出なくてもがき苦しんでいる。それでも三振が取れたのはよかった」と吐露した。  この日の直球は140キロ前後。持ち味の制球は戻りつつあるが、新人王に輝いた昨季のようなねじ伏せる投球は見られない。「球速を追い求めてバランスを崩すのはよくない」と自らに言い聞かせるように言った。

◆本拠地で不調が続く中日打撃陣の中で、ビシエドがチーム唯一の打点を挙げた。四回に右前適時打を打ち「内角の球だったが、うまく内からバットを出すことができた」と手応えを語った。  4月27日を最後に本塁打がないビシエド。与田監督は「4番のところに大きな期待がかかってしまう。しょうがないことなんだが」と口にした。

◆DeNA・柴田竜拓内野手が30日の中日戦(ナゴヤドーム)に「8番・二塁」でスタメン出場し、今季初の3安打で存在感を発揮した。  二回に先頭で、右中間二塁打で出塁すると後続の攻撃で得点。四回も先頭で左前打を放つと生還した。八回も先頭打者として四球で出塁。九回は2死一、二塁から右前適時打を放ち、開幕戦以来となる打点もマークした。  「きょうは終わったので、次に向けて準備したい。打点? ランナーのことは考えず、後につなぐことを考えていました」。守備固めでの起用が多い中、今季6度目となったスタメン出場を果たすと打撃面でアピールした。

◆柴田が「8番・二塁」で先発出場し、今季初の3安打を記録した。二回に右中間二塁打、四回は左前打、九回には右前適時打を放ち「走者を意識せず、つなぐことを考えていました」と謙虚に振り返った。高い守備力を誇る25歳はバットでの活躍にも「きょうは終わったこと。次に向けてしっかり準備したい」と浮かれる様子はなかった。 2連勝で5位に浮上したDeNA・ラミレス監督 「いるべきポジションはまだ先だが、こうやって勝っていけば、その位置にいけると思う」

◆中日D3位・勝野(三菱重工名古屋)が四回途中7失点で2敗目を喫した。一回、ロペスに高め直球を右翼席に運ばれる痛恨の先制満塁本塁打を浴び「初回から打たれて、自分のペースをつかむことができなかった」と悔しがった。打線も前夜(29日)に続いてわずか1点と振るわず、本拠地で2連敗となった。 四回に右前適時打を打ち、チーム唯一の打点を挙げた中日・ビシエド 「内角の球だったが、うまく内からバットを出すことができた」 勝野に中日・与田監督 「ストライク先行がなかなかできなかった。ボールカウントが先行すると思い切って投げられなくなる」

◆"準地元"の名古屋で躍動した。左肘違和感で開幕から出遅れていたDeNA・東克樹投手(23)が、今季自己最長で最多の7回10三振を奪うなど、5安打1失点。3連勝でチームの最下位脱出に貢献した。  「先に点を取ってもらって気持ちが楽になりました」  一回にロペスの満塁弾で4点リードをもらい、優位に試合を運んだ。最速は142キロも、チェンジアップを効果的に使った。東海地区の三重・四日市市出身で、高校は愛知・愛工大名電。駆けつけた親族や友人らが見守る前で手にした白星は格別だった。  「勝てて、ヒーローになれてよかった。ここは地元みたいなものですから」。2年目左腕の快投でチームはヤクルトと入れ替わり、4月24日以来の5位に順位を上げた。敵地で2連勝を飾り、31日から本拠地・横浜で交流戦前のカードとなるヤクルト3連戦に臨む。 (湯浅大)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
31191 0.620
(↑0.008)
-
(-)
92221
(+13)
191
(-)
53
(+3)
34
(+1)
0.258
(↑0.003)
3.080
(↑0.06)
2
(-)
阪神
28222 0.560
(↑0.009)
3
(-)
91206
(+5)
211
(+2)
40
(+1)
33
(+2)
0.248
(-)
3.530
(↑0.03)
3
(-)
巨人
25221 0.532
(↓0.011)
4.5
(↓1)
95239
(+2)
200
(+5)
66
(+1)
24
(-)
0.266
(↓0.002)
3.830
(↓0.03)
4
(-)
中日
22270 0.449
(↓0.009)
8.5
(↓1)
94180
(+1)
190
(+8)
33
(-)
29
(-)
0.260
(↓0.002)
3.750
(↓0.09)
5
(1↑)
DeNA
21280 0.429
(↑0.012)
9.5
(-)
94192
(+8)
209
(+1)
56
(+1)
14
(-)
0.244
(↑0.003
3.900
(↑0.06)
6
(1↓)
ヤクルト
21302 0.412
(↓0.008)
10.5
(↓1)
90239
(-)
276
(+13)
62
(-)
21
(-)
0.240
(↓0.003)
4.710
(↓0.16)