ヤクルト(★7対8☆)広島 =リーグ戦9回戦(2019.05.28)・明治神宮=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
01330001081602
ヤクルト
1005000107912
勝利投手:レグナルト(3勝0敗0S)
(セーブ:中﨑 翔太(2勝2敗7S))
敗戦投手:原 樹理(2勝5敗0S)

本塁打
【広島】會澤 翼(5号・2回表ソロ),會澤 翼(6号・8回表ソロ)
【ヤクルト】山田 哲人(12号・4回裏ソロ),村上 宗隆(13号・4回裏2ラン)

  DAZN
◆広島は同点で迎えた3回表、鈴木、西川、田中広の適時打で3点を挙げ、勝ち越しに成功する。その後は、4回に西川の2打席連続となる適時打などで3点を追加すると、8回には會澤のソロでリードを広げた。敗れたヤクルトは、打線が追い上げを見せるも及ばず、泥沼の12連敗を喫した。

◆ヤクルト青木宣親外野手が、気合の丸刈りで先制のホームを踏んだ。 1回1死、山田哲のフェンス直撃の二塁打で一塁走者の青木が生還した。 ヘルメットの下は、2ミリの丸刈りだ。試合前に「小学生以来かな。約30年ぶりかも」と笑顔で明かした。オフだった27日に、美容院へ。担当した美容師からは「本当にいいんですか?」と確認されたという。チームは26日まで11連敗を喫しており、流れを変えるため「そういう意味もある。リフレッシュできました」と新たな気持ちで試合に臨んでいた。

◆ヤクルト山田哲人内野手が先制打を放った。 1回1死一塁。広島野村の初球、内角低め143キロを左中間にはじき返し、フェンス直撃の二塁打とした。「打ったのはシュートです。ファーストストライクから積極的に打ちにいくと決めてました。先制できてよかったです」とコメント。 11連敗中の負の連鎖から抜け出すべく、2試合連続で先に得点した。

◆広島会沢翼捕手(31)が2回に5号同点ソロを放った。1点を先制された直後の2回。 1死走者なしから、ヤクルト先発原の高め145キロツーシームをたたいて豪快にセンターバックスクリーンにたたき込んだ。「後ろにつなぐ気持ちでいきました。上からしっかりたたくことが出来ましたね」。先発出場した試合では3試合連続打点となる1発で、試合を振り出しに戻した。

◆広島鈴木誠也外野手(24)が3回に勝ち越し適時打を放った。 同点の3回1死一、三塁でヤクルト原のスライダーをコンパクトに振り抜き、中堅にはじき返した。「チャンスで回ってきたので、何とか走者をかえせて良かったです」。見逃し三振に倒れた1回の1打席目、原は初球から2球続けてスライダーを投じていた。3回の打席では、相手バッテリーは2球連続でスライダーを選択。そこをきっちり捉えて、チームに勝ち越し点をもたらした。

◆高卒2年目の広島山口翔投手(20)が、30日ヤクルト戦でのプロ初先発へ向けて調整を行った。 この日の試合前練習では床田とともにバント練習を行い、試合中の2回裏から3回表までは三塁ファウルゾーンにあるブルペンで投球練習。磯村を相手に直球に加え、カーブ、スライダーなどの持ち球を約60球をセットポジションやクイック投法を交えながら投げて調整した。

◆広島西川龍馬内野手(24)が3回、ヤクルト先発原から二塁手山田のグラブを弾く適時打を放ち、20試合連続安打とした。 広島での20試合以上の連続安打は14年の菊池涼以来8人目。左打者では94年の野村以来25年ぶり4人目。 記録を伸ばす一打が貴重な追加点を生み「チャンスだったので、しっかりと食らい付いていきました。いいところに飛んでくれましたね」と4試合連続打点を振り返った。

◆広島野村祐輔投手(29)が大量援護をもらいながら、4回に2本塁打を浴びるなどヤクルトの反撃に遭い、4回途中で降板となった。 先発野村は1回に山田哲の適時二塁打で先制を許すも、味方打線が直後の2回に同点に追い付いた。さらに3、4回と3点ずつ援護点をもらった。 6点の大量リードを背に上がった4回に暗転。先頭山田哲に中越えソロを浴びると、無死一塁から村上には右翼席に2ランを運ばれた。さらに1死から連打を浴びたところで投手交代が告げられた。 2番手九里は2死満塁から青木に2点適時打を浴びて、1点差に迫られた。

◆この日40歳の誕生日を迎えたヤクルト五十嵐亮太投手が、史上7人目の通算800試合登板に到達した。 味方が打者一巡5得点の猛攻で1点差まで詰め寄り、6-7で迎えた5回表。原、久保に次ぐ3番手でマウンドに上がり、この回を1安打無失点に抑えた。 今季は前カードまで22試合で5勝0敗1ホールド、防御率2・45をマーク。連敗が続くチームを支えてきた。

◆ヤクルトは1回、山田哲の二塁打で先制。広島は2回、会沢が同点5号ソロ。3回は鈴木、西川、田中広の適時打で3点。 広島は4回、バティスタ、西川の適時打などで3点追加。ヤクルトはその裏、山田哲の12号ソロ、村上の13号2ランなどで1点差。

◆ヤクルトが6点を追う4回、1発攻勢から1点差まで詰め寄った。 先頭の山田哲人内野手が、3戦連続本塁打となる中越え12号ソロ。さらに走者一塁で、2年目の村上宗隆内野手がチームトップの13号となる2ランを右翼席中段に運んだ。 直球打ちの山田哲は「追い込まれていたので、とにかく食らい付く気持ちで打ちました。あきらめずに1点ずつでもかえしていきます」。村上は「打ったのはカットボールです。後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。インコースの難しい球でしたが、うまく腕をたたんで打つことができました」と振り返った。 打者一巡の猛攻で、この回5点を奪取。2死満塁から2点右前打を放った青木宣親外野手は「打ったのはフォークです。みんながつないでくれたので、食らい付いて、意地でもランナーをかえしてやろうと思って打席に入りました」と話した。

◆この日40歳の誕生日を迎えたヤクルト五十嵐亮太投手が、史上7人目の通算800試合登板に到達した。 ▼通算800試合登板=五十嵐(ヤクルト) 28日の広島9回戦(神宮)で5回にリリーフ登板して達成。プロ野球7人目。初登板は99年4月20日の中日4回戦(神宮)。五十嵐はプロ入りからすべて救援での登板。リリーフで800試合登板は岩瀬(中日)に次いで2人目だが、プロ入りから800試合連続リリーフ登板は五十嵐が初めて。なお40歳0カ月で達成は、12年岩瀬の37歳10カ月を上回る史上最年長。

◆11連敗中の5位ヤクルトが、首位広島に敗れ悪夢の12連敗となった。両チーム合わせて4本塁打、25安打の打撃戦だった。広島会沢は2本塁打を含む4打数3安打2打点の活躍で勝利に貢献した。

◆広島が今季最多16安打でヤクルトに打ち勝ち、月間18勝の球団記録に王手をかけた。 6番で先発した会沢翼捕手(31)が2回の同点5号ソロに続き、8回に点差を2点に広げる6号ソロ。乱打戦となる中、最後まで主導権を渡さなかった。26日巨人戦に敗れ連勝は11で止まったが、強力打線の勢いは止まりそうにない。 7-6の8回1死。会沢がマクガフのカットボールを完璧に捉えた。高々と上がった打球が中堅左に吸い込まれる。勝利を大きく引き寄せるこの日2発目の6号ソロ。感触をかみしめるようにゆっくりとベースを1周し、ベンチで笑顔のチームメートに迎えられた。その裏1点を返され、終わってみれば1点差の辛勝。4回、右上腕に死球を受けたが「最高の結果になってよかった。(死球は)死にはせんですから」と笑った。 出番は限られている。ジョンソンが先発するときは石原がマスクをかぶり、アドゥワなら磯村が女房役を務める。正捕手ながら会沢のスタメン出場は現状、週4日が基本だ。それでも、守りでは細心のリードで投手を導き、打っては強打でアシスト。途中出場でもチームとともに戦う姿勢は変わらなかった。3戦ぶりの先発で、みなぎる力をバットに込めた。 流れを引き寄せたのも会沢だった。1点を追う2回1死走者なし。ヤクルト先発原からバックスクリーンに5号ソロをたたき込んだ。「打ったのはツーシーム。後ろにつなぐ気持ちでいきました。上からしっかりたたくことができました」。チームにエネルギーを吹き込んでいた。 これで勢いに乗った打線は連打あり、盗塁ありの波状攻撃でたたみかけた。3回に打者1巡で3点を奪取。続く4回も打者1巡で3点を奪い、早くも先発野手全員安打を達成した。4回に猛反撃で1点差に詰められたが、8回の会沢の1発で再び突き放した。今季最多16安打を浴びせ、最後は1点差で逃げ切った。 これで、5月は17勝4敗1分け。94年8月に記録した球団月間最多記録の18勝に王手をかけた。26日巨人戦に敗れて連勝は11で止まったが、打線の勢いは増すばかり。赤ヘルがまた、走り始めた。【村野森】

◆2イニングを完璧にリリーフした広島3番手レグナルトが3勝目を手にした。 両軍が得点を奪い合う荒れた序盤から1点差となった5回から登板。2者連続を含む3三振を奪うなど完全投球でヤクルトの反撃ムードを沈めた。「僕の登板がすべてではない。打線が点取ってくれて勝てた」。逃げ切りのバトンをつなぎ、5月14日ヤクルト戦以来の白星を挙げた。

◆広島緒方孝市監督(50)は珍しく投手陣に苦言を呈した。8回にフランスアが2四球をきっかけに1点を失い、9回は守護神中崎が3四死球でピンチを広げるなど、ひやひやの勝利。 計7四球を記録し、追い込まれた。本塁打が出やすい球場で警戒していることに理解を示しつつ「うちのピッチャーはフォアボールを出しすぎ。勝負にいけと言っているんだから、そこはしっかりいかないと」と話した。

◆ヤクルト五十嵐亮太投手が、史上7人目の通算800試合登板に到達した。 1点差に詰め寄って迎えた5回。1番野間から始まる広島の上位打線を1安打無失点に抑えた。すべて救援での800登板に「過去の先輩方は素晴らしい成績を残した人ばかり。簡単に比較できないですが、数字が残ってありがたい」と誇った。 日米通算22年目。この日、40歳の誕生日を迎えた。「下半身も大事だし、肩肘が元気だから投げられる」。入団時から徹底的な走り込みで鍛えた強い肉体と、変化を恐れない柔軟な精神がタフネスを支える。「若いころは、良いときの理想を追い求めてしまう。今は、その日の状態に合ったものをチョイスできる」。不惑を迎えて余裕もできた。 依然、チームは連敗中。「勝負事だからプレッシャーもある。でもそれ抜きに、自分の仕事をすることが大事だと思います」。今季も既に23試合を任された。開幕直前に1軍メンバーに滑り込んだベテランが、力強く尽力している。

◆気迫の丸刈り! 連敗を脱出するべく、ヤクルト青木宣親外野手(37)が長さ2ミリのクリクリ頭で神宮球場に登場し、周囲の度肝を抜いた。強い思いを体現したチームリーダーに引っ張られ、打線が奮起。4回に山田哲の12号ソロ、村上の13号2ラン、青木自身の2点適時打で一挙5点を奪い、広島と壮絶な打撃戦を展開した。しかしあと1歩及ばず、1点差負け。ついに連敗は12まで伸びた。神宮を覆う分厚い雨雲の隙間から、明るい空が見えた。9回、広島の守護神中崎から四死球3つで2死満塁。奥村は、空振り三振に倒れた。激闘の末の、あと1点。ベンチから祈るように見つめていた青木は「ここのところ、拮抗(きっこう)した試合が多くて、いい形にはなっている。もう一押しなんだけど」と吐露した。 気合がみなぎっていた。4-7で迎えた4回2死満塁、広島九里の外角低めフォークを拾ってしぶとく右前へ運び、2点を挙げた。前日27日のオフに、「小学生以来30年ぶりかも」という2ミリの丸刈り頭にチェンジ。「みんなと目が合わない。頭を見てるから、目線が上にいく」と苦笑いしながら、悪い流れを一新させたい思いがあった。ベテランの勝利への執念は、確実にチーム内へ波及した。 6点を追う4回は、先頭で山田哲が3試合連続の12号ソロ。さらに無死一塁、19歳村上が内角カットボールを捉え、チームトップの13号2ランを右翼席中段へ運んだ。18日DeNA戦(神宮)でバレンティンが放った2ラン以降の10発は、すべてソロ。8戦ぶりの2ランが、強力打線の復活を印象づけた。 8回には、四球を選んだ村上がベンチへ振り返ると「しゃあ!」と全身からほとばしる叫び声を上げた。呼応するように2死一、二塁で中村が左前打を放ち、1点差に迫った。 最大6点差から、追い上げての敗北。青木は、チームの状態について「上がってきているけど、勝たないといけない。とにかく今は、勝たないと。それだけ」。守備の際にも、ベンチは総立ち。身を乗り出して声を出し続けていた。近い未来の勝利を予感させる、惜敗だった。【保坂恭子】

◆ヤクルト・山田哲人内野手(26)が12号ソロを放った。  山田哲は6点を追う四回、先頭で打席に立つと、カウント2-2から野村の142キロ真っすぐをバックスクリーン左に運んだ。  山田哲は「追い込まれていたので、とにかく喰らいつく気持ちで打ちました。あきらめずに1点ずつでも返していきます」と意気込んだ。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(19)が13号2ランを放った。  村上は四回、無死一塁の場面で打席に立つと、カウント1-1から野村の135キロカットボールをフルスイング。高く上がった打球はヤクルトファンの待つ右翼スタンド中段に飛び込んだ。  村上は「後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。インコースの難しい球でしたが上手く腕をたたんで打つことが出来ました」と振り返った。

◆広島の西川が20試合連続安打をマークした。三回、鈴木の勝ち越し打の直後に打席へ。原の浮いた変化球をたたくと、中前に抜けそうな打球は山田哲のグラブに収まらず、適時内野安打となり「チャンスだったのでしっかりと食らい付いていった」と振り返った。  4月まで打率2割1分7厘と苦しんだが、5月に入ってから快音を重ね、5番に定着しつつある。四回にも中前に適時打を放ち、複数安打は6試合連続。チームも先発野手全員安打を放つなど活発で、原を四回途中にKOした。

◆ヤクルト・五十嵐亮太投手(40)が28日、広島9回戦(神宮)で6-7の五回からマウンドに上がり、史上7人目となるプロ野球通算800試合登板を達成した。  先頭の野間に中前打を許すも、菊池の投前犠打を処理し1死二塁。続くバティスタを三ゴロ、鈴木に四球を与えたものの、西川は遊ゴロに打ち取った。この日、40歳の誕生日を迎えた右腕が、1回無失点で役割を果たした。

◆ヤクルト・青木宣親外野手(37)が四回、2点打を放ち1点差に迫った。  この日、丸刈りにし試合に臨んだ青木は四回、二死満塁のチャンスで打席に立つと、カウント2-1から九里の134キロフォークを右前に運び塁上でガッツポーズを見せた。  青木は「みんながつないでくれたので、喰らい付いて意地でもランナーを返してやろうと思って打席に入りました」と振り返った。

◆ヤクルトは猛攻をみせるも一歩及ばず、2年ぶりの12連敗を喫した。  長いトンネルを抜け出せず、とうとう連敗は「12」となった。「何が何でも勝つという気持ちでマウンドに上がる」と必勝を誓った先発の原だったが、4回途中7失点KOで5敗目(2勝)を喫した。  打線は6点を追う四回、先頭の山田が12号ソロ、村上が13号2ラン、二死満塁からこの日丸刈りにし試合に臨んだ青木が2点打を放ち1点差に迫った。八回にマクガフがソロ本塁打を浴び2点差とされたが、裏の攻撃で二死一、二塁から中村が左前適時打を放ち再び1点差に。しかし九回は得点を挙げることが出来ず、あと一歩及ばなかった。

◆五十嵐が3番手として五回に登板し、1回1安打無失点。史上7人目となる通算800試合登板(他に米で83試合)を達成した。この日、40歳の誕生日を迎えた救援右腕は「個人の記録は深く考えたことないけれど、名前が残るのはありがたい」と語った。チームは12連敗を喫し、「気持ちを切り替えて、準備をしていくしかない」と次戦を見据えた。

◆今季最多の16安打で8得点を奪い、ルーズベルトゲーム(最も白熱するとされるスコア8-7の試合)を制した。広島が球団4度目の月間17勝。1994年8月の月間最多記録に王手をかける快勝の立役者となった会沢翼捕手(31)は「連敗しなかったことが良かった」と息をついた。  0-1の二回1死で原のツーシームを捉え、5号同点ソロをたたき込んだ。1点差に追い上げられた八回1死には、マクガフから中越えに6号ソロ。1試合2本塁打は2017年9月3日のヤクルト戦(神宮)以来、自身2度目。今季4試合で打率・500(14打数7安打)と"庭"にする球場で、また輝いた。  26日に巨人に敗れて連勝は11で止まったが、チームは貯金を「10」に戻し、2位とのゲーム差を2・5に広げた。それでも緒方監督は「一試合一試合、内容のある試合をしていかないといけない」と冷静にうなずいた。 (柏村翔)

◆ヤクルトは28日、広島9回戦(神宮)に7-8で惜敗し、14連敗を喫した2017年7月以来、2年ぶりの大型連敗が「12」に伸びた。6点を追う四回に山田哲人内野手(26)が12号ソロ、村上宗隆内野手(19)が13号2ランを放つなど打者一巡の5得点で執念を見せたが、あと一歩届かなかった。最下位・DeNAとのゲーム差が1に縮まる中、小川淳司監督(61)は努めて前を向いた。  4時間17分に及んだ雨中の死闘は、九回2死満塁で奥村が三振し幕を閉じた。それでも燕党からは「明日、頑張れ!」「明日こそ、勝ってくれ!!」と、罵声ではなく声援が降り注いだ。  「反省を挙げればきりがないが、この前の試合、今日と打線は点数が取れるようになっている。こういう試合は(普段の)シーズン中にもある。ただ、こういう状況なので皆、精神状態はいっぱいいっぱいで戦っていると思う」  小川監督は、特定の選手やプレーを責めることなく、最大6点差から追い上げた展開を前向きに捉えた。  先発の原が失策も絡んで四回途中7失点と悪循環は続くが、1-7の四回には山田哲が中越えに12号ソロ、村上が右越えに13号2ラン、青木が2点打を放つなど打者一巡の猛攻で5得点を挙げ、本拠地の雰囲気を一変させた。『執念』で、勝利にあと一歩まで近づいたのは確かだ。  この日は野手最年長、37歳の青木が頭を丸刈りにして現れ、チームを盛り上げた。八回先頭で四球を選んだ村上がほえれば、九回に四球を選んだ坂口も打席で叫んだ。極限の精神状態の中、歯車をかみ合わせようと、誰もが必死に戦っている。  「拮抗(きっこう)した試合は多くなっている。もう一押し。とにかく、今は勝たないといけない」。青木が選手の思いを代弁すると、小川監督も「とにかく明日、勝てるように頑張るしかない」と前を見つめた。 (長崎右)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
29191 0.604
(↑0.008)
-
(-)
94203
(+8)
188
(+7)
49
(+2)
32
(+3)
0.256
(↑0.004
3.140
(↓0.08)
2
(-)
巨人
25201 0.556
(-)
2.5
(↓0.5)
97233
(-)
187
(-)
62
(-)
24
(-)
0.268
(-)
3.730
(-)
3
(-)
阪神
26222 0.542
(-)
3
(↓0.5)
93193
(-)
205
(-)
37
(-)
31
(-)
0.246
(-)
3.570
(-)
4
(-)
中日
22250 0.468
(-)
6.5
(↓0.5)
96178
(-)
180
(-)
33
(-)
29
(-)
0.263
(-)
3.710
(-)
5
(-)
ヤクルト
21282 0.429
(↓0.009)
8.5
(↓1)
92236
(+7)
258
(+8)
61
(+2)
21
(-)
0.243
(-)
4.540
(↓0.05)
6
(-)
DeNA
19280 0.404
(-)
9.5
(↓0.5)
96182
(-)
207
(-)
55
(-)
13
(-)
0.241
(-)
4.040
(-)