ソフトバンク(★4対2☆)日本ハム =リーグ戦8回戦(2019.05.19)・平和リース球場=
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日本ハム
000202700
ソフトバンク
201104613
勝利投手:ミランダ(3勝2敗0S)
(セーブ:武田 翔太(2勝3敗1S))
敗戦投手:上原 健太(0勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】グラシアル(7号・1回裏2ラン),川島 慶三(1号・3回裏ソロ),デスパイネ(11号・4回裏ソロ)

  DAZN
◆ソフトバンクが降雨コールド勝ち。ソフトバンクは初回、グラシアルが2ランを放ち、幸先良く先制する。その後は3回裏に川島のソロ、4回にデスパイネのソロで追加点を挙げた。投げては、先発・ミランダが今季3勝目。敗れた日本ハムは、先発・上原が試合をつくれなかった。

◆ソフトバンクは初回にグラシアルの7号2ランで先制。3回には川島が右翼へ今季1号ソロを放ち追加点を挙げた。 日本ハムは4回に2点をかえしたが、ソフトバンクはその裏にデスパイネの11号ソロで追加点。5回終了、降雨コールドとなった。 ソフトバンク・ミランダが3勝目、武田が1セーブ、日本ハム上原が3敗目。

◆先発のアリエル・ミランダ投手が4回2失点で勝利投手。野球規則の9・17に勝利投手の規定があり、先発投手は勝利チームの守備が6回以上の試合は5回、守備が6回未満の試合では4回を投げれば勝利投手の権利を得る。 5回を投げずに白星のついた先発投手は、6回表無死で降雨コールドゲームとなった00年8月22日オリックス-日本ハム戦の関根(日本ハム=4回1失点)以来で、パ・リーグでは9度目の珍記録となった。

◆ソフトバンク先発アリエル・ミランダ投手が4回2失点ながら5回降雨コールドのため今季3勝目を挙げた。 先発が5回を投げきらずに勝ち投手になったのは19年ぶり。雨でぬかるむマウンドで4回は2四球を出し3安打を浴び2失点。1点差に詰め寄られなおも1死満塁のピンチだったが「低めに集めること、ケガをしないこと、滑らないことを気をつけた」と丁寧に攻め、大田を捕邪飛、近藤を二直に切り抜けた。4回まで毎回走者を背負い、82球を費やして降板したが「チームの勝利に貢献できてうれしいよ」と試合後はご機嫌だった。

◆左キラーのソフトバンク川島慶三内野手が左腕上原を攻略した。初回先頭打者で初球を中前安打しグラシアルの先制7号2ランにつなげた。 「(雨が降り続く)天候もあったし先制につながってよかった」。今季は初球打ちは4打数4安打の打率10割を誇る。3回には右翼へ1号ソロ。「チームにも僕個人にもいい誤算だった。来てくれた友達にいいところを見せられてよかった」。自主トレを行う鹿児島・徳之島や九州国際大時代の友人の前でヒーローとなった。

◆日本ハムが連日の雨に泣かされた。19日のソフトバンク戦(鹿児島・平和リース)は、降雨により5回コールド負け。 3点を追う4回、相手失策を誘う適時打などで2点を返したが、反撃の芽は降りしきる雨に流された。熊本で行われた前日18日の同戦も、雨で1時間の中断を強いられた末に1点差で敗れている。栗山監督は「こっちに力がなくて、やられたということ」と潔かったが、何とも言えない連敗となった。 試合が進むとともにコンディションが悪くなる中、序盤に許したリードが重くのしかかった。先発上原が、4回までに3被弾を含む4失点。3回途中には、荒れたマウンドを整備してもらうなど最善を尽くしたが、負の流れを止められなかった。「(自身の投球は)1軍でやるレベルじゃない。相手も同じ状況なので。救いようがないというか、何か良いところがあったり、次につながるような要素が何も出てこない」と、自らバッサリと切り捨てた。 追撃のリズムを生み出すのも難しかった。試合前から降り続いた雨の影響で、4回裏、5回表、5回裏終了のタイミングでグラウンド整備が行われた。計46分間の小刻みな中断。空模様と同じように、勝敗の行方も険しくなった。敵地に乗り込んだ首位攻防戦に連敗。順位は1つ落とし3位、ゲーム差は3・5に広がったが、栗山監督は「今は、我慢するしかない。しっかり受け止めて、やっていきます」と前を向いた。雨上がりの晴れ間を信じ、進んでいく。【田中彩友美】

◆日本ハム栗山英樹監督(58)が、2軍で発生した"怪現象"の原因究明を強く求めた。 18日に吉田輝がウイルス性胃腸炎で、予定されていた2軍戦登板を回避。数日前から万波ら数人が同様の症状を訴え、体調を崩す選手が相次いでいた。栗山監督は「何が理由なのか、はっきりさせないと。何かあるなら、チームとしては徹底して原因を排除しないといけない」と話した。

◆ソフトバンク2番手武田翔太投手が5回に登板し、無失点に抑えセーブを挙げた。18年9月1日楽天戦以来通算2個目。先頭中田に左安打を許したが、王柏融、渡辺、平沼と3者連続三振を奪い、そのまま降雨コールドとなった。 「下がヤバかったのが逆によかった。今日は左足をゆっくりと着いた。投げていてなぜ空振りをするんだろうと思った。いい感覚があったので次に生かしたい」と、雨で足場の悪いマウンドで復活へのヒントをつかんだ。

◆ソフトバンク今宮健太内野手(27)が19日の日本ハム戦(平和リース)を欠場した。18日の同戦(リブワーク藤崎台)が雨の中行われた影響もあり、昨季痛めていた左太もも裏に張りが出たため、大事を取って休んだ。 「昨日のゲームで下が悪い中でやったので、ちょっと違和感があった。(この日の試合と20日の移動日の)2日空けば大丈夫だと思う」と話した。

◆ソフトバンクが、パワースポットで天も味方に付け、5回降雨コールドで3連勝を飾った。 鹿児島開催はこれで95年から9連勝。アルフレド・デスパイネ外野手(32)、ジュリスベル・グラシアル内野手(33)の本塁打などで競り勝った。2人がアベック弾を打てば今季4戦4勝、昨季から負けなし5連勝だ。 「デスパどん」の豪快な打球が勝利を決定づけた。日本ハムに2点を奪われ、1点差に迫られた4回、先頭打者で打席に入ったデスパイネが、2ストライクからの3球目を強振。打球は強い雨を切り裂くように、弾丸ライナーでバックスクリーン右へ飛び込んだ。11号ソロは鹿児島で2年連続弾。「西郷どん」西郷隆盛のように豊かな体を揺らしてホームを踏み「2年連続で打てて非常にうれしい。雨の中で、9回までやりたかったけど残念だったね」。年に1度の開催に、カッパ姿で声援を送ってくれたファンを思いやった。 初回には同じキューバ出身のグラシアルが強烈な追い風に乗せ「打った瞬間センターフライと思って走ってました」という決勝の先制7号2ラン。ベンチ前で恒例としているボクシングパフォーマンスは行わず「そういう場合ではなかった。勝利につながるいいホームランだった」。さしずめ大久保利通のような強い使命感でチームを導き、クールに話した。 連敗なら首位を奪われていた日本ハムに2日連続の雨の中で連勝。工藤監督は「こういう天気の中だったけど、いい集中力を見せてくれた」と顔をほころばせた。【山本大地】

◆日本ハムは雨に水を差された。先発上原健太投手が4回までに3被弾を含む4失点。降雨によるグラウンド不良のため計3度、46分間の中断を強いられた。 5回降雨コールド負け。ソフトバンク2連戦は、いずれも雨を味方にできずに連敗した。栗山監督は「こっちに力がなくて、やられているということ。今、我慢するしかない」と前を向いた。

◆日本ハムの上原は球威、制球ともに精彩を欠いて3本塁打を浴びるなど四回途中4失点でKO。強い雨でマウンドはぬかるみ、厳しい状況での登板だったが「1軍でやるレベルじゃない。ただそれだけのこと。救いようがない」と自らを責めた。  身体能力はチーム屈指ながら、投球に生かし切れず今季はまだ白星がない。「投げてはいけないと分かっているところに投げている。同じことを繰り返している」と自信喪失気味だった。

◆ソフトバンクの先発ミランダは4回2失点で3勝目が付いた。先発投手は通常5回を投げないと勝ち星はつかないが、勝利チームの守備が5回(6回未満)の試合は4回を投げれば勝ち投手の権利を得る。珍しい形の白星に「初めて。非常にうれしい」と少し驚いた様子だった。  雨が強く降り、グラウンド整備による中断を挟むなど、悪条件の中で四回の2失点にとどめた。「三、四回はマウンドが滑りやすかった。低めに集めていった」と振り返った。

◆ソフトバンクの内川が一塁の守りで左膝の違和感を訴え、五回の守備から交代した。  四回に西川のぼてぼての当たりを捕球した際に「膝がかちゃん、とした。引っかかった感じ」。ぬかるんだグラウンドに足を取られそうになり、内野安打としていた。工藤監督は「滑ったところがあったので、大事を取った。様子を見る」と説明した。

◆内川が左膝を痛めて途中交代した。四回に西川の一塁内野安打の処理で足を滑らせて「膝が引っかかった感じ」と説明。直後の打席で投ゴロに倒れて退いた。左太もも裏に昨季からの古傷を抱える今宮も休養。「きのう(雨天で)下が緩い中でプレーして違和感があった」。工藤監督は内川について「あしたは様子をみて」と説明。今宮についても「本人は出たいといったけど『張りがあるときは気をつけよう』と休ませた」と話した。

◆ソフトバンクが雨中のどろんこ決戦に勝利。グラシアルが早々に流れを引き寄せた。  「打った瞬間、あそこまで飛ぶとは思わなかった。風のおかげだね」  一回1死一塁でバックスクリーン右へ。7号2ランで先制すると、1点差に迫られた四回にはデスパイネが11号ソロを放ち、自身2年連続の鹿児島弾に「いい打球だったね。天候が悪くて、自分の調子もよくないと思ったんだけどね」と胸を張った。  ダイエー時代の1995年から、この球場では9連勝。キューバコンビの今季4度目のアベック弾は昨季から5戦5勝で、デスパイネは「うれしいね。このまま連勝を続けられたらいいね」と意気込んだ。  年に一度の「九州新幹線シリーズ」。前日18日の熊本も、1時間の中断の後に逆転勝ち。この日も計46分の3度の中断も、試合が成立する五回まで耐えた。工藤監督は「熊本もですが、この日しか来られない方もいる。たくさん応援していただいて、勝つところをみせられてよかった」と雨中の声援に感謝した。(安藤理)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
24172 0.585
(↑0.01)
-
(-)
100184
(+4)
156
(+2)
56
(+3)
41
(-)
0.259
(-)
3.200
(↑0.02)
2
(2↑)
楽天
21201 0.512
(↑0.012)
3
(-)
101211
(+10)
203
(+5)
53
(+2)
14
(-)
0.260
(↑0.002)
4.590
(↓0.01)
3
(1↓)
日本ハム
20202 0.500
(↓0.013)
3.5
(↓1)
101169
(+2)
157
(+4)
25
(-)
14
(-)
0.253
(↑0.001
3.520
(↓0.05)
3
(1↓)
ロッテ
20201 0.500
(↓0.013)
3.5
(↓1)
102176
(+5)
171
(+10)
49
(+3)
33
(-)
0.244
(↓0.002)
3.740
(↓0.16)
5
(-)
西武
20211 0.488
(↑0.013)
4
(-)
101216
(+9)
225
(+3)
52
(+2)
53
(+1)
0.253
(↑0.004)
4.670
(↑0.04)
6
(-)
ORIX
16233 0.410
(↓0.011)
7
(↓1)
101137
(+3)
181
(+9)
32
(-)
36
(+1)
0.223
(↓0.002)
3.940
(↓0.12)