ヤクルト(★3対4☆)DeNA =リーグ戦7回戦(2019.05.17)・明治神宮=
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DeNA
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ヤクルト
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勝利投手:今永 昇太(5勝1敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(1勝1敗5S))
敗戦投手:小川 泰弘(1勝5敗0S)

本塁打
【DeNA】ロペス(8号・4回表ソロ)
【ヤクルト】青木 宣親(6号・4回裏ソロ)

  DAZN
◆DeNAは3回表、神里、宮崎、ソトの3者連続適時二塁打で3点を先制する。続く4回には、ロペスがソロを放ち、追加点を挙げた。投げては、先発・今永が7回途中3失点の好投で今季5勝目。敗れたヤクルトは、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばず、3連敗を喫した。

◆2試合連続3安打中のヤクルト青木宣親外野手(37)は、通算の猛打賞回数が134度で、ヤクルトでは古田と並んで2位タイ。 今日も3安打すれば07年以来の3試合連続猛打賞となり、通算回数で古田を抜いて球団単独2位に。

◆始球式には、球団OBの八重樫幸雄氏(67)が登場した。 独特の打撃フォームが有名だが、この日はキャッチャーミットを手にマウンドへ。1度座ってから、大きな曲線を描いてストライク投球を披露した。「ストライクが入ったね。1度座って投げた方がいいかなと話していた」と笑顔で話した。 今季のヤクルトについては「最初、投手が頑張っていて、次は打者。あと2枚、先発が出てきたらいい。得点能力はあるチームなので」と期待していた。

◆ヤクルト青木宣親外野手が、NPB通算100号の節目の本塁打を放った。 0-4で迎えた4回先頭で、カウント1-2からDeNA先発今永の4球目、149キロの低め直球を左翼席へ運んだ。 チームメートとハイタッチを交わすと、つば九郎から花束を受け取り、ヘルメットをとって観客へ笑顔であいさつした。「100号の記念のホームランを打ったので、なんとか勝ち試合にしたいと思います」とコメントした。 ▼通算100本塁打=青木(ヤクルト) 17日のDeNA7回戦(神宮)の4回、今永から今季6号を放って達成。プロ野球292人目。初本塁打は05年4月6日の中日2回戦(神宮)で落合から。

◆ヤクルト先発は小川。DeNAは3回に神里、宮崎、ソトの連続適時二塁打で3点先制。DeNA今永は3回まで1安打無失点。 DeNAは4回にロペスが8号ソロ。ヤクルトはその裏、青木の6号ソロで1点を返した。先発小川は6回まで4安打4失点。 ヤクルトは7回に連打と敵失で2点を返すも、3連敗。小川は5敗目。DeNAは1点差を継投で守りきり勝利。今永が5勝目、山崎が5セーブ目を挙げた。

◆ヤクルト青木宣親外野手(37)が力強いスイングでNPB通算100号の節目を決めた。先頭で迎えた4回。カウント1-2からDeNA今永の低め149キロ直球を左翼席へ運んだ。「追い込まれていたし、強く振ることはいつも一緒。いい角度で上がってくれた」と振り返った。 昨季127試合で10本だった本塁打が、今季は出場40試合目にして6号。メジャーから7年ぶりに復帰した昨季は、日米の違いに苦しんだ。1年過ぎて、ようやく日本の投手に慣れた。4月2日DeNA戦(神宮)では、フルスイングで今季1号が生まれ「去年だったら、入っていないと思う」と手応えをつかんだ。「今年は、自分の中にタイミングのとり方がなんとなくある。あれこれ調整を考えなくていい。去年は、思い切り振ったことはなかったけど、今年は強く振れている」と2年目の変化があった。 ケガで離脱していた坂口とバレンティンが復帰。開幕スタメンの1~5番がそろった。「2人が戻ってきてくれて、心強い。だから余計に、今日は勝ちたかった」。強力打線の3番打者として、勝利を追い求める。【保坂恭子】

◆ゲームの潮目も王道を貫き通し、DeNA今永昇太投手(25)が「投手5冠」の座に君臨した。リーグトップタイの5勝目を挙げ、防御率は1・37。60奪三振、勝率8割、完封数(1)の5部門で1位に立った。 3点リードの6回。ヤクルトが誇る重量級に対して、直球中心の勝負を仕掛けた。4年目にして気づいた原点が凝縮されていた。 先頭山田哲に2ボールとした。打者有利の状況。それでも「今年一番、良かった。はじき返されていなかった」と外、内と直球を散らし、平行カウント。5球目に150キロ、7球目には、この日最速151キロとギアを上げた。9球中、7球に150キロ前後の直球を投じた。 四球としたが、かわす気は毛頭ない。バレンティン、雄平を直球で連続三振。村上に対しても、最後は直球で三邪飛に片付けた。「あそこは取りたいところで、三振を取れた」と流れを明け渡さなかった。 基本に忠実に-。4年目にして、その言葉をかみしめている。 今永 今はシンプルに考えることができている。ストレートでカウントを取って、変化球で誘い、そこからストレートか変化球なのかを考える。去年から木塚コーチから『王道の投球をしなさい。シンプルに、基本的なピッチングをやりなさい』と言われて。去年まではセットに入ってからも考えて投げている感じだった。今はマウンドで無駄な考えが減った。それがいい感じになっている。 「三振はあまり気にしていない。カード頭。7回以上は投げたかった」と言ったが、数字が今年のすごさを証明する。通りがかった筒香"記者"から「エースの風格が出てると思うのですが?」と問われ「まだまだです」と答えた。王道を極め、唯一無二の存在へと登りつめる。【栗田尚樹】

◆DeNAのリリーフ陣が、勝利を手繰り寄せた。1点リードの7回1死一、三塁のピンチでパットンが2番手で登板。無失点で切り抜けると、エスコバー、山崎の無失点リレーでリードを死守した。 ラミレス監督は「ヤクルト打線はすごい。その中で今日は、本当にリリーフ陣が踏ん張ってくれた」と喜んだ。

◆ヤクルト・青木宣親外野手(37)がNPB通算100号となるソロ本塁打を放った。  青木は4点を追う四回、先頭で打席に立つと、カウント1-2から今永の148キロ真っすぐを左スタンドに運んだ。「打ったのはストレートです。100号の記念のホームランを打ったので、なんとか勝ち試合にしたいと思います」と意気込んだ。

◆DeNAのソトが1日以来となる打点をマークした。三回に小川の外角速球にバットを合わせた打球が右翼線を破る適時二塁打となり「前でしっかり捉えられた。久しぶりの打点でうれしい」と喜んだ。  5月に入ってからは試合前まで打率1割1分8厘で本塁打がなく、1打点のみ。昨季の本塁打王の不振がチーム低迷の一因となっていたが、ラミレス監督は打順を下げるのはプライドを傷つけるとして「うちの3番はソトだという使い方でいく」と話していた。首脳陣の信頼に応える一打となった。

◆ヤクルトの青木は通算100号となるソロを含む2安打2打点と活躍したが「それより試合に勝ちたかった」と敗戦に肩を落とした。  4点を追う四回に今永の148キロの直球を逆方向の左翼席へ運び「追い込まれていたので食らい付いていこうと思った」と振り返った。七回1死二、三塁では外角のスライダーにバットを伸ばし三遊間へ高いバウンドで適時内野安打とした。  この試合から負傷で離脱していた坂口とバレンティンが復帰。「2人が復帰して心強い。だからこそ勝ちたかった」と悔しがった。

◆ヤクルトの小川は7回4失点で5敗目を喫した。三回2死二塁で神里の飛球を右翼手の雄平が見失い、二塁手との間に落ちる適時二塁打となって先制されると、続く宮崎、ソトに連続適時二塁打を浴び「もっと粘る投球をしたかった」と悔しさをにじませた。  投球前に上半身を前傾させる動作を取り入れた。試合途中からクイックも織り交ぜ、五~七回はいずれも三者凡退に仕留め「最初からああいう投球ができたら」と手応えも口にした。 バレンティン(負傷から復帰して2安打) 「声援は相変わらずすごかった。2安打はうれしいが、七回の満塁の好機で1打点でも挙げたかった」 小川監督(5敗目を喫した小川に) 「不運もあったが、ここぞというところで制球が悪くなった」 ヤクルト・田畑投手コーチ(三回に不運な当たりから3点を奪われた小川に) 「あそこを1点でいくのが彼の役目」

◆球団OBで1軍打撃コーチなどを務めた八重樫幸雄氏(67)がDeNA戦で始球式に登場。通算103本塁打の元捕手は、キャッチャーミットを左手にはめてストライク投球を見せた。古巣の戦いぶりには「打線に力がある。先発ができる選手が2人くらい増えればよくなっていくと思う」と期待した。

◆打線は三回に神里、宮崎、ソトの3者連続適時二塁打で3得点し、今永を援護した。5月は本塁打なしと苦しんでいたソトは、2-0の2死二塁から右翼線に運び、5月1日のヤクルト戦(横浜)以来、出場11試合ぶりとなる打点を挙げた。「前でしっかり捉えることができた」とソト。ラミレス監督は試合前に報道陣から、昨季本塁打王の打順変更について再三質問を受けていた経緯もあり「3番で使い続けたことで結果が出た」と胸を張った。

◆青木が0-4の四回に6号ソロを放ち、日本通算100号(米大リーグ通算は33本)に到達した。今永の148キロの直球を逆方向の左翼席へ運び「食らいついていった。いい角度で上がってくれた」と振り返った。七回1死二、三塁では三遊間へ高いバウンドで適時内野安打とした。チームはバレンティンと坂口が復帰したが惜敗。「(2人の復帰は)心強い。だからこそ勝ちたかった」と唇をかんだ。

◆今季2度目の3連敗で3位タイに転落。小川淳司監督(61)は7回4失点で5敗目(1勝)を喫した先発の小川に手厳しかった。  「不運があったにせよ、その後の制球がね。1点はやむを得ないにせよ、ここぞの場面での制球がよくなかった」  三回2死二塁。神里の右翼への飛球を雄平が見失い、右前に落ちる適時二塁打で先制を許した。続く宮崎、ソトにも二塁打を打たれて3失点。セットポジション時にグラブを体に近づけるなど、試行錯誤を続ける小川は「あの回に出し切りたかった。もっと粘らないと」と猛省した。  バレンティンと坂口が故障から復帰した打線は決定打を欠いた。七回1死満塁でバレンティンと雄平が凡退。1点を追う九回2死一、三塁では雄平が投ゴロに倒れた。指揮官は「あと一歩、あと一本がね。今日はフライ(の処理)にしても、チャンスにしても、雄平のところだった」と悔やんだ。 (長崎右)

◆DeNAは17日、ヤクルト7回戦(神宮)に4-3で競り勝った。先発の今永昇太投手(25)が七回途中まで3失点(自責点2)と粘り、セ・リーグトップタイの5勝目(1敗)をマーク。七回に今季初めて適時打による失点を許したが5勝、防御率1・37、勝率・833、60奪三振とし、リーグの投手4部門でトップに立った。  クラブハウスに続く三塁側の通路。今永を取り囲む取材陣の後ろから、『背番号25』の"豪傑記者"がひょいと身を乗り出して尋ねた。  「エースの風格が出てきたと思いますけれど?」  今永は「いや...。まだまだです(笑)」と謙遜したが、この日の背中は質問を向けた主砲・筒香の言葉通り、頼もしさにあふれていた。  3点リードで迎えた六回。先頭の山田哲に対して9球中、7球が直球。この日最速タイの151キロを計測するなど真っ向勝負を挑んだ。結果的に四球となったが、続くバレンティン、雄平に対しても力強い直球で押し、連続三振で好機を作らせなかった。  七回に坂口の二ゴロ失策と青木の内野安打で、今季初めて本塁打以外の失点。1死一、三塁の場面で救援陣に後を託したが、終わってみれば七回途中まで7安打3失点(自責点2)、7奪三振で5勝目を挙げた。  『王道をゆけ』-。今季の今永が心の真ん中に置いている言葉だ。かわしたり逃げたりすることなく、直球を主体に堂々と立ち向かう。4勝11敗、防御率6・80と不振だった昨季、木塚投手コーチが何度もかけてくれた言葉だという。  「シンプルですよね。昨季は頭で考えすぎて投げていた。自分のフォームで自分の投球をする。その状況を作れば、おのずといいピッチングはできるはず」  『王道』を体現して白星を挙げた今永。5勝、防御率1・37、勝率・833、60奪三振はいずれもセ・リーグ1位。タイトルの対象となる4部門でトップだ。  「自信にはしたいけれど、状態がいいときこそ不調と紙一重ですから」。慎重に、しかし、堂々と。最下位に低迷するチームの先頭で希望の灯をかかげ、今永は王道をゆく。 (佐藤春佳) 今永に『金言』を授けたDeNA・木塚コーチ 「あれだけのすごい打線に対して粘り強く投げてくれた。いい投球でした」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
22161 0.579
(↑0.011)
-
(-)
104203
(+4)
153
(+1)
50
(-)
21
(-)
0.266
(↓0.002)
3.560
(↑0.07)
2
(-)
広島
22181 0.550
(↑0.012)
1
(-)
102161
(+10)
164
(+2)
38
(-)
24
(-)
0.243
(↑0.003)
3.160
(↑0.03)
3
(1↓)
ヤクルト
21192 0.525
(↓0.013)
2
(↓1)
101207
(+3)
199
(+4)
48
(+1)
18
(+1)
0.249
(-)
4.220
(↑0.01)
3
(1↓)
阪神
21192 0.525
(↓0.013)
2
(↓1)
101170
(+2)
184
(+10)
31
(-)
26
(-)
0.245
(-)
3.770
(↓0.16)
5
(-)
中日
18220 0.450
(↓0.012)
5
(↓1)
103143
(+1)
153
(+4)
27
(-)
27
(+3)
0.258
(↓0.003)
3.740
(↓0.01)
6
(-)
DeNA
15250 0.375
(↑0.016)
8
(-)
103147
(+4)
178
(+3)
46
(+1)
7
(-)
0.234
(↓0.002)
4.040
(↑0.05)