西武(★4対5☆)ロッテ =リーグ戦8回戦(2019.05.09)・埼玉県営大宮公園野球場=
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ロッテ
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西武
100020001004900
勝利投手:唐川 侑己(2勝1敗0S)
(セーブ:西野 勇士(0勝0敗1S))
敗戦投手:マーティン(0勝2敗1S)

本塁打
【ロッテ】井上 晴哉(3号・6回表ソロ)

  DAZN
◆ロッテは3-3で迎えた8回表、清田の適時打で勝ち越す。その後同点とされて迎えた延長11回には、代打・高濱の適時打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、6番手・西野が3年ぶりとなる

◆西武は1回、ロッテ先発岩下から3番源田が適時打を放ち1点を先制。先発榎田がロッテ打線を3回まで無安打無得点に抑える。 ロッテは5回、吉田の適時二塁打などで2点を奪い逆転。その裏に西武に再逆転を許すが、6回に井上の3号ソロで同点とした。 ロッテは8回に清田の適時打で1点を勝ち越し。西武は9回、代打岡田の中前打で同点とした。試合は延長に突入した。 ロッテは延長11回1死二塁、代打高浜の適時二塁打で勝ち越し、5割に復帰した。唐川が2勝目、西野が1セーブ目。西武は3連敗で、借金は2となった。マーティンが2敗目。

◆西武ドラフト3位ルーキーの山野辺翔内野手(24)が、プロ初安打となる二塁打を放った。 1点を追う5回無死、先頭で打席に入ると、ロッテ先発岩下の4球目、外角高め144キロ直球を逆らわずに右翼線へはじき返した。「やっとヒットがでました! 前の打席でふがいない三振をしてしまったので、ボール球でしたが思い切っていきました。ライオンズファンの歓声も聞こえてうれしかったです。ホームにもかえってくることができてさらにうれしいです!」とコメントした。

◆ロッテは延長11回に代打高浜の適時二塁打で勝ち越して3連勝。勝率5割に復帰した。一方敗れた西武は土壇場の9回で追いつくも、延長11回投入のマーティン誤算で3連敗。5位転落した。 なおリーチをかけていた西武山川の通算100号、角中の通算1000安打は次戦以降へ持ち越しになった。

◆西武の新打線がいきなり機能した。1回、先頭の秋山がロッテ先発岩下から8球粘って9試合連続となる中前打で出塁すると、2番木村がきっちりと2球で犠打を成功。 3番源田が5球目を右前にはじき返し、二塁走者の秋山がさっそうと先制のホームを駆け抜けた。源田は「しっかり先制点をとることができてよかった。また(先発の)榎田さんを援護できてよかったです」と話した。

◆西武秋山翔吾外野手(31)が、今季初めて1番で起用される。 昨季は不動の1番としてリーグ制覇に大きく貢献したが、今季は開幕から3番で起用されてきた。4月中旬に2番源田が死球で負傷し、4試合で2番を務めたケースはあるが、1番は初めてとなる。 チームは秋山以外の打順も大きく組み替えた。ここまで1番を務めてきた金子侑は不調でスタメンを外れ、2番が定位置の源田は初めて3番に。2番には、これまで主に9番だった木村が起用される。また打率2割と低迷する外崎も先発を外れ、ルーキー山野辺が「9番二塁」で名を連ねた。

◆▽ロッテ高浜卓也内野手(延長11回に決勝打)「常に(代打を)想定しながら試合を見ていたので、延長になっても関係なかった。こういう結果が出て、みんなが喜んでくれてうれしかった」 ▽ロッテ清田(一時勝ち越し打を含む3安打)「準備をしっかりして、やることをしっかりやろうと思っているのがいい形につながっている」 ▽ロッテ西野(3年ぶりのセーブ)「最後のマウンドは気持ちがいい。久しぶりにこんな気持ちを味わえました」

◆西武は大幅に組み替えた打線も勝利につながらなかった。 今季初めて1番に起用された秋山が2安打1四球。14年以来の2番に座った木村が犠打を2つ決め、プロ初の3番源田が先制適時打を放ったが、あと1歩及ばなかった。3連敗で借金2。辻発彦監督は「手は打ちましたがしょうがない。予定通り先制点が取れたけどね」。今後の打順については「いや、分からん」。試行錯誤は続きそうだ。

◆ロッテが総力戦で3位タイに浮上した。 延長11回、代走で途中出場した岡が四球で出塁すると、6日ぶりに先発出場した吉田が犠打を決め1死二塁。最後は8日に昇格したばかりの代打高浜が、今季初打席で決勝の二塁打を放ち終止符を打った。井口資仁監督は「(岡)大海もいい形で先頭の仕事をしてくれたし、吉田もしっかり送ってくれた。ピッチャーもよく頑張ったし、ハマ(高浜)もいいところで打ってくれた。1点差のゲームで勝てるようになってきた。底力がついたと思う」と手応えを口にした。 打線の組み替えも功を奏した。前日8日に11安打12得点を奪いながらも西武先発榎田との相性を考慮し、下位打線を変更。7番に起用した清田が3安打を放てば、8番吉田、9番三木もともに安打を放った。これで開幕カードの3月30日以来の勝率5割としたが、井口監督は「通過点なんでまだまだこれから」。8日の勝利まで、昨季から1分けを挟み9連敗中だった天敵西武に勝ち越した勢いそのままに、福岡へ乗り込む。

◆西武・山野辺翔(かける)内野手(24)=三菱自動車岡崎=が9日、ロッテ8回戦(大宮公園)に「9番・二塁」でスタメン出場。1点を追う五回先頭で、岩下から右翼線二塁打を放ち、プロ初安打をマークした。さらに、山川の適時二塁打で生還し、「やっとヒットがでました! 前の打席でふがいない三振をしてしまったので、ボール球でしたが思い切っていきました! ライオンズファンの歓声も聞こえてうれしかったです。ホームにもかえってくることができてさらにうれしいです!」とコメントした。

◆ロッテの井上晴哉内野手(29)が9日、西武8回戦(県営大宮)に「4番・一塁」で出場。2-3の六回に左翼席へ、4月28日の楽天戦(楽天生命パーク)以来となる3号同点ソロを放った。  「初回のチャンスで打てなかったので...。決して取り返したとは思っていないので、ランナーのいる場面で仕事ができるようにしたい」  逆転された直後の六回先頭、フルカウントからの6球目のスライダーをライナーで左翼席へ運んだ。主砲の新元号では初となる一発で、試合を振り出しに戻した。

◆ロッテは9日、西武8回戦(県営大宮)を戦った。  井口監督は、昨季6度対戦し、0勝5敗の西武先発左腕・榎田に対して、7番に清田、8番に吉田、9番に三木を起用し、4番から9番まで6人、1番の荻野を含めた7人の右打者を並べる打線を組んだ。  四回まで無安打に封じ込められたが、0-1の五回にその打線が機能。好調の5番・レアードがチーム初安打となる左翼線二塁打で出塁すると、1死から清田が右前打で一、三塁の好機を演出。前日に代打本塁打を放った吉田が「練習でやっていることが出ているのかな」と右越えの同点二塁打を放つと、続く三木も「いいところで1本出て良かった」と左前適時打をマークし、下位打線の3連打で逆転に成功した。  その裏に逆転を許したが、直後の六回に4番・井上の左越えソロで同点。続くレアードも左前打を放ったところで、榎田はマウンドを降りた。  天敵に対して2イニングで6安打、すべて右打者が放って攻略。井口采配が的中した。

◆西武は延長戦で競り負け、3連敗を喫した。九回2死から代打岡田の適時打で延長戦に持ち込んだが力尽き、辻監督は「手は打ち尽くした。しょうがない」とさばさばした表情で話した。  延長十一回に5番手のマーティンが先頭打者への四球からピンチを招き、代打高浜に適時二塁打を許した。辻監督は「やっぱり四球だね」と振り返った。

◆ロッテは9日、西武8回戦(県営大宮)に5-4で、昨季から9連敗していた西武に連勝。3連勝でついに借金を完済し、3位に浮上した。  八回に清田の右前適時打で勝ち越し、4-3で迎えた九回。守護神・益田が、2死一塁から1番・秋山を遊ゴロに仕留めて試合終了かと思われたが、これを遊撃手の三木が処理を誤り遊失で2死一、二塁のピンチを招くと、代打の岡田に中前適時打を打たれ、同点に追いつかれた。  それでも延長十一回、先頭の岡が四球で出塁すると、8番・吉田がしっかり犠打を決めて1死二塁。三木に代打で打席に立った高浜が、左越えの適時二塁打を放って勝ち越した。  井口監督は「(高浜も)いいところで打ってくれて、1点差のゲームを勝てるようになった。チームに底力がついてきた」とたたえた。

◆ロッテの西野勇士投手(28)が9日、西武8回戦(県営大宮)の延長十一回に6番手で登板し、1回を3人斬りで2016年7月26日のオリックス14回戦(京セラ)以来、3年ぶりのセーブを記録した。  「久しぶりで緊張はした。先頭の金子侑を出すと苦しくなるので、とにかく先頭を出さないようにとマウンドに上がった」  先頭の金子侑を代名詞のフォークで空振り三振に仕留めると、続く熊代を二飛、最後は代打の外崎を空振り三振に斬って無失点で切り抜けた。  2015年には34セーブを挙げ、オールスターにも2度出場。侍ジャパン選出経験もある右腕は「最後のマウンドに立っているのは気持ちいい。久しぶりに味わえてよかった」と笑顔を見せた。

◆1点を追う九回2死一、二塁から代打・岡田の適時打で追い付く執念を見せたが、延長戦を落とし、3連敗で5位に後退した。「やり尽くした。手は尽くしました」と辻監督。岡田を「見事だったね」とたたえる一方、延長十一回に勝ち越しを許した5番手・マーティンについて「やっぱり先頭への四球。そりゃあ、そうなるよ」と嘆いた。 五回にプロ初安打となる右翼線二塁打を放った西武D3位・山野辺(三菱自動車岡崎) 「やっと出ました。前の打席でふがいない三振をしたので、ボール球だったけど、思い切っていった」

◆プロ12年目の苦労人が試合を決めた。ロッテは延長十一回1死二塁で、代打の高浜卓也内野手(29)が決勝の左越え二塁打を放った。  「当てれば何かあると。泳ぎ気味だったけど、うまくヘッドが残ってくれた」  2008年に高校生ドラフト1巡目で阪神に入団。11年にFAの人的補償でロッテへ移籍したが、度重なる故障で今季は"代打の切り札"になる覚悟を決め、オープン戦で猛アピールした。開幕1軍こそ逃したが、2軍で福浦内野手兼コーチに打撃フォームとタイミングの取り方の指導を受けて8日に今季初昇格。初打席で結果を出した。  チームは3連勝で借金を完済し、3位に浮上。井口監督は「底力がついてきて、1点差のゲームを勝てるようになった」と納得の表情を浮かべた。 (浜浦日向) 3年ぶりのセーブにロッテ・西野 「最後にマウンドに立っているのは気持ちいい。久しぶりに味わえてよかった」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
20132 0.606
(↓0.019)
-
(-)
108153
(+3)
120
(+4)
43
(+1)
35
(+1)
0.261
(-)
2.980
(↓0.04)
2
(-)
楽天
17151 0.531
(↑0.015)
2.5
(↑1)
110167
(+4)
146
(+3)
38
(+2)
10
(-)
0.257
(↑0.002)
4.130
(↑0.04)
3
(1↓)
日本ハム
16162 0.500
(↓0.016)
3.5
(-)
109125
(+1)
130
(+2)
18
(-)
14
(-)
0.242
(↓0.002)
3.690
(↑0.05)
3
(1↑)
ロッテ
16161 0.500
(↑0.016)
3.5
(↑1)
110134
(+5)
140
(+4)
40
(+1)
31
(+3)
0.239
(↑0.002
3.780
(↑0.05)
5
(1↓)
西武
15171 0.469
(↓0.015)
4.5
(-)
110171
(+4)
181
(+5)
37
(-)
38
(-)
0.249
(↓0.001)
4.810
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
12193 0.387
(↑0.02)
7
(↑1)
109103
(+2)
136
(+1)
25
(+1)
31
(+1)
0.222
(↑0.001)
3.690
(↑0.08)