1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 5 | 11 | 0 | 1 |
ヤクルト | 5 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 9 | 12 | 0 | 2 |
勝利投手:原 樹理(2勝0敗0S) 敗戦投手:ガルシア(0勝2敗0S) 本塁打 |
◆ヤクルトは2点を先制された直後の1回裏、村上の3ランなどで5点を奪い、逆転に成功する。続く2回には雄平と西浦の適時打で2点を追加し、試合を優位に進めた。投げては、先発・原が9回完投で今季2勝目。敗れた阪神は、先発・ガルシアが2回途中7失点と大誤算だった。
◆阪神大山悠輔内野手(24)が先制タイムリーを放った。 初回に糸原の左前打、糸井の遊撃内野安打で迎えた1死一、二塁の場面。ヤクルト原のスライダーをとらえて左前に運んだ。
◆ヤクルト村上宗隆内野手が、4号3ランを放った。 2-2で迎えた1回2死一、三塁、阪神先発ガルシアの2球目142キロ内角の直球をとらえた。打球はヤクルトファンの待つ右翼席へ。「甘くきた球を少し詰まり気味でしたが、しっかりスイングすることができました」と話した。 高卒2年目の村上は、14日巨人戦(東京ドーム)に続き、プロ初の2戦連発となった。
◆悪夢の「777」だ! 阪神オネルキ・ガルシア投手(29)が先発では来日最短の1回1/3を投げ7安打7失点で降板した。 初回から7番村上に右越え3ランを浴びるなど5失点。2回もヤクルト打線の勢いを止められなかった。阪神移籍後初登板となった4月2日巨人戦では4回7失点KO。前回登板の9日DeNA戦でも、5回途中7失点でマウンドを降りた。これで3戦連続の7失点。皮肉にも背番号は「77」。昨季は中日でチームトップの13勝を挙げた左腕が、開幕から未勝利で2軍降格の危機に立たされた。
◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手が、4号ソロを放った。7-2で迎えた4回1死。阪神3番手岩崎の初球、内角低めの147キロ直球を豪快に左翼席へ。 追加点を奪い「完璧に捉えることができました」と話した。
◆新助っ人がフィーバーしてしまった。阪神の背番号「77」オネルキ・ガルシア投手(29)が開幕から3戦連続7失点KOだ。 ヤクルト戦で来日2年目で先発では最短の1回1/3で降板した。昨季中日で13勝を挙げた助っ人左腕に立ち直る気配が見えず、矢野燿大監督(50)は出場選手登録の抹消を決断した。またも惨劇が起こった。ガルシアが先発では来日最短の1回1/37安打7失点と試合をぶち壊した。初回から4番バレンティンへの押し出し四球で反撃の1点を献上すると、7番村上には右越え3ランを浴びるなど5失点。2回もヤクルト打線の勢いを食い止められなかった。普段は陽気な助っ人も「言えることは多くない。チームに迷惑を掛けて申し訳ない。自分をコントロール出来なかった」と、さすがにショックを隠せない。 悪夢の「777」で2軍落ちが決まった。阪神移籍後初登板となった4月2日巨人戦では4回7失点KO。前回登板の9日DeNA戦でも、5回途中7失点でマウンドを降りた。「三度目の正直」で上がった初の地方球場のマウンドでも、またまた7失点...。昨季は中日でチームトップの13勝を挙げた期待のゴロキングが、防御率19・29と異常事態だ。 矢野監督も険しい表情を崩さなかった。「もう3回目やからね。抹消するし、今のまま投げていても、いいものが出そうな感じがなかなかない」。休日返上で練習に励むなど責任感が強い助っ人左腕に、リフレッシュの意味も込めて2軍落ちを決断。ガルシアは「自信を持って投げられるようにしっかりとやっていきたい」と出直しを誓った。椅子が空いた先発ローテには左腕高橋遥、才木らが候補になるとみられる。チームは4連勝と得意にしていた松山での連勝がストップ。夜風がしみる松山の夜だ。【桝井聡】 ▽阪神清水ヘッドコーチ(ガルシアについて)「3回目だからね。本来の球がね。(去年は)もう少し真っすぐが速かった気がする」 ▽阪神福原投手コーチ(ガルシアについて)「自分のピッチングができていないという感じ」 <阪神の松山での主な出来事> ◆久保田が球団最速=03年5月24日、3●5ヤクルト 坊っちゃんスタジアムでのチーム初戦。惜敗も、新人久保田が当時の球団最速156キロを計測。 ◆ベース交換=06年8月5日、11○7広島 1回攻撃前に福原コーチが「滑りやすい」と申し入れ、本塁を除くベース3個を交換。 ◆金本満弾=同6日、9○4広島 金本が8回に満塁本塁打。試合中に痛めた左膝をおしての一撃。 ◆暴投サヨナラ●=12年7月3日、3●4広島 9回2死走者なしから、最後は捕手小宮山がボールをはじき(記録は暴投)、その間に2者が生還し悪夢。 ◆藤浪抹消=13年5月11日11○7ヤクルト ルーキー藤浪が背中に張りを訴え、出場選手登録抹消。予定されていた翌12日の先発が消えた。
◆阪神ドラフト1位近本光司外野手がプロ初の3打席連続三振を喫した。初回先頭打席に始まり、2回1死三塁、4回2死一、二塁と、ことごとく原の真っすぐや変化球にバットが空を切った。 1試合3三振は2度目だが、9回には意地も見せた。2死から中谷の2ランで4点差に迫った直後の第5打席で、原の139キロをとらえて中前へヒット。「何としても最後の打者にならないように」と食らいついた。
◆阪神中谷将大外野手が2ランで一矢報いた。6回の守備から出場し、9回2死三塁から右翼ポール直撃弾。 右方向への本塁打はプロ初で「結果が大事なので、続けていけるようにしたいです」と前向きに捉えた。浜中打撃コーチは「チームにも大きいし、中谷も結果が出ていない中でも自信になる1本。この2点は明日につながった」と話した。
◆ヤクルト原樹理が今季チーム初の完投で2勝目を挙げた。 初回に2点を先制されたものの、すぐに立ち直った。100球を越えた7、8回も力のある直球でゴロアウトを稼ぎ3者凡退とした。9回に中谷に2ランを許したが、134球で完投。「最後までいくつもりだった。150球でも、160球でもいくつもりだった。本塁打は本当に余計」と反省を忘れなかった。
◆阪神ドラフト3位の木浪聖也内野手が4戦連続安打で気を吐いた。2-5の2回に先頭で左翼へ二塁打。12日の中日戦でプロ初安打を放ってから毎試合安打を重ね、本来の調子を取り戻しつつある。 「引き続き頑張るしかない。反省もあったので、克服出来るようにやっていきたい」と気を引き締めた。
◆阪神矢野燿大監督が拙攻負けを嘆いた。1回こそ大山とナバーロの適時打で2点を先制したが、ガルシアが序盤に大量失点すると攻撃もトーンダウン。「完投させたらアカンわな。それは言い訳にはならへん。俺らは状態を上げたり、成長していかなあかんチーム。完投させるのは良くない」。 原に11安打を浴びせながら得点したのは大勢が決した後で、完投勝利を許した。
◆ヤクルト小川淳司監督(61)が球団史上3人目となる400勝を達成した。秋季キャンプ地の松山で、未来の大砲候補として期待をかける高卒2年目の村上宗隆内野手(19)が1回に勝ち越しの4号3ランを放ち白星を引き寄せた。初完投で2勝目を挙げた原樹理投手(25)を含め先発全員安打で、3戦連続の2ケタ安打をマークした。小川監督は完投した原から受け取ったウイニングボールを上着のポケットにそっとしまった。野村氏、若松氏に続く球団史上3人目の偉業を達成したが「俺はあんまり、いいんだよ。ボールも飾る所がないからね」と笑顔を見せた。10年の代行監督時代を含め、7シーズン目で到達した400勝。「自分の数字ではないから」と謙遜した。 監督に白星をプレゼントしたのは、将来のヤクルトを背負うであろう村上だった。2-2で迎えた1回2死一、三塁、阪神先発ガルシアの2球目142キロ内角の直球をとらえた。打球はヤクルトファンの待つ右翼席へ。プロ初の2戦連発となった。10代での連発は、球団史上初。監督とともに、歴史に名を刻んだ。「よかったです。(監督は)いつもチームをまとめてくださっていて、とても頼りになる。いつも優しいです」と節目の勝利に貢献できたことを喜んだ。 指揮官は「一流選手になる素質がある」と村上に期待する。この日も"燕のゴジラ"の1発を「勝負強い打撃だった。大きい本塁打だった」と評価した。実は12日からの巨人3連戦を区切りとし「起用の1つの方向性を出す」とスタメンを外す選択肢もあった。しかし村上は踏ん張り、小川監督も「菅野から2本(安打を)打って、(14日に)本塁打も。やっぱりすごい」と、この日の「7番・一塁」でのスタメン起用を決断した。 全体練習の合間に、様子を見ては選手に声をかけ、バント練習で散らばったボールを、自ら拾うこともある。「経験は大事だけど、それを人に言っても違う方向にいくことがある。理由がないとか、理不尽なことは、今の時代には合わない」がモットー。今季のNPB最年長監督ながら、考え方は柔軟だ。 現役と監督を含め2位から6位までは経験しているが、優勝はない。「選手が戦ってくれている、その積み重ねが勝利数。その数字より、勝っても優勝しなかったら意味がない」。まだ見ぬ景色が広がっているであろう頂点へ、選手とともに歩んでいく。【保坂恭子】
◆ヤクルト青木宣親外野手が右膝に死球を受け、負傷交代した。 7回2死満塁、阪神5番手尾仲の初球が右膝の外側を直撃した。その場に倒れ込んだが、すぐに起き上がって一塁に歩いたものの、代走上田が送られた。試合後は、患部をアイシングして引きあげ「大丈夫です。病院に行くかは分かりません」と話した。
◆ヤクルト村上宗隆内野手(19)が自身初の2試合連続本塁打。ヤクルトの10代選手が2戦連発は球団史上初めてだ。14日の3号、16日の4号はともに勝利打点付きのVアーチ。松井(巨人)は10代で2戦連発を2度記録したが、初めて2試合連続Vアーチをマークしたのは20歳を過ぎてから。10代で2戦連続Vアーチは松井もできなかった。 ▼小川淳司監督が10年の代行時代(59勝)を含め監督通算400勝を達成した。初勝利は10年5月29日オリックス戦で、ヤクルトの監督で400勝以上は野村監督628勝、若松監督496勝に次いで3人目。過去の2人は400勝到達以前に優勝しており、優勝なしで400勝したヤクルトの監督は初。
◆阪神・オネルキ・ガルシア投手(29)が16日、先発したヤクルト戦(松山)で2-0の一回無死満塁でバレンティンへの押し出し四球や、村上に今季4号3ランを食らうなど大乱調。 今季2試合に登板して0勝1敗、防御率14・63と苦しんでおり、阪神移籍後初勝利に向けて「(大事なことは)楽しんで自分のピッチングをすること」と意気込んでいたが、1回1/3を7安打3四球7失点で来日最短KOとなった。
◆阪神は16日、ヤクルトと対戦し、先発したガルシアの乱調で大敗した。一回に大山、ナバーロのタイムリーで2点を先行したが、ガルシアは一回無死満塁でバレンティンへの押し出し四球や、村上に3ランを浴びるなど、大乱調。二回も修正できず、1回1/37安打3四球7失点で来日最短KOとなった。開幕から3試合連続で7失点での降板となった。九回に中谷が右翼へ2ランを放ったが、反撃が遅かった。 阪神は連勝に失敗し、借金が4となった。
◆阪神・矢野燿大監督は16日、ヤクルトに5-9で敗れた試合後、大乱調のガルシアを2軍落ちさせることを明かした。「抹消する。このままではいいものが出ない」と説明した。ガルシアは2点リードの一回無死満塁でバレンティンへの押し出し四球や、村上に3ランを浴びるなど、大乱調。二回も修正できず、1回1/3を投げ、7安打3四球7失点。開幕から3試合連続で7失点での降板となった。
◆阪神・矢野燿大監督はヤクルトに5-9で敗れた試合後、打線の奮起を求めた。相手先発の原に11安打を浴びせ、5点を奪ったが、完投された。「完投させたらアカンわな。序盤で、ラッキーはあったにしても2点取って。完投させるっていうのは良くないよね」 一回は4番の大山、スタメン復帰のナバーロにタイムリーが出たが、打線の状態には慎重な構え。「まだそこまで上がっているという感じまでは来てないと思うし。まあ(大山の安打は)アレ1本だけやったっけ? ねえ。それでは上がったとは言えない、うん」 3試合連続で7失点KOのガルシアについては「いやもう...3回目やからね。抹消するし、今のまま投げてもね、まあ良いもの出そうな感じがね、なかなかないんで」と2軍落ちを明言。オープン戦の最後から状態が上がらないことを感じていたことを明かした上で「アイツのためにも1回抹消して。ここ(1軍)にいるとどうしても結果とか、アイツもすごい真面目やから、責任ももちろん感じているし。1回ちょっとリフレッシュさせて。まああの、結果ばかり求めるというよりも、いろんなものにトライするような時間にして。また帰ってきてくれたらいいなと」と復活を願っていた。
◆ヤクルトの村上がまたも勝ち越しの一発を放った。一回に追い付いてなお2死一、三塁で3点本塁打。ガルシアの内寄りの速球を右中間席に放り込み「甘く来た球に少し詰まり気味だったが、しっかりスイングすることができた」と納得の口ぶりで振り返った。 14日の巨人戦でも勝ち越しソロを放った19歳の大砲候補。3連勝への流れをつくる殊勲の一撃を見せた後は、七回には右翼線に力強く二塁打を打ち返し、状態の良さをうかがわせた。
◆コラー! 日頃なけなしの小遣いを節約してパチンコで大当たりの夢にかけるが、ことごとく沈んでいく虎党サラリーマンへの当てつけかァ!! 貧打の虎打線が奇跡的に2点を先制してくれたのに、先発のガルシアが1回1/3でKO...。しかも2日の巨人戦で7失点、9日のDeNA戦でも7失点、そして本日も7失点と「スリーセブンの大当たり!! (相手チームが)チーン、ジャラジャラ、チーン、ジャラジャラ、おめでとうございまーす!!」ってサラリーマンの気持ちを逆なでする気か?! ボールに切れなし、コントロールなし。腕が振れていないから、昨季中日で好投したときのように球が動かない。俺には楽をしての手投げにしか見えないのだ。早い話、下で再調整させるしかありまへ~ん。 先発が足りない? なーに、目の前にいるじゃないですか。本日も四、五回を投げた岩崎でいいでしょう。もともと岩崎は先発だったし、ゲームを壊さない投球はしてくれる左腕なのだ!! は~あ、GW10連休の前に、阪神の大型連休が始まりませんように...。
◆--ガルシアには 矢野監督 「アイツのためにも1回抹消して。ここにいると、どうしても結果とか、アイツもすごい真面目やから、責任ももちろん感じているし。1回ちょっとリフレッシュさせて。結果ばかり求めるというよりも、いろんなものにトライするような時間にして。また帰ってきてくれたらいいなと」 --追いかける展開では打線もしんどい 「まあまあ、ムード的に展開的にこうなりやすいのは俺ももちろん理解してるし。でもいつも言うように、俺らはこう状態を上げたり成長していかなあかんチームっていうところで言うと、やっぱり、完投させるっていうのは良くないよね」 --初回はヒットが出て打つべき選手も打って、大山の状態も上がってきていると見るか 「うーん、まあまあ、でもまだそこまで上がっているという感じまでは来てないと思うし。まあ(大山の安打は)アレ1本だけやったっけ? ねえ。それでは上がったとは言えない、うん」
◆パリの「ノートルダム大聖堂」が火災によって無残に燃えた。 『レ・ミゼラブル』を書いた仏の文豪ビクトル・ユゴーは「文体は水晶のようなものであり、その純粋さが光となる...」といったが、格調と気品をそなえた世界遺産が炎によって崩れていくのは心が痛む。誰もが涙とともにボウ然とした。 モニターテレビでそのニュースを少々見過ぎたのかしらん。いきなり涙とともに無残に"炎上"するガルシアをみつめることになるとは思ってもみなかった。 昨年のガルシアは東京ドームとナゴヤドームのエアコンの効いたところでは好投したけど、屋外ではまだ寒すぎるか...冗談じゃないゾ。1回1/3で58球、7失点じゃあ、こっちが風邪をひきそうなトホホ気分です。 実は当番デスクの阿部祐亮は試合前の会議にはかなり強気でのぞんだ。それというのも、そろそろガルシアだって黙っちゃいないし、何しろ彼は試合前の練習でも元気。投手陣をマークしていた新里公章の威勢のいい報告はこうだった。 「ガルシアは元気です。スタンドから『たのむぜ!』と声がかかるとキチンと手をふって応えてましたョ」というのだから阿部もソノ気になって会議用の出稿コンテには堂々とこう描いた。 1面「坊っちゃんより梅ちゃん」 3面「ガルシアはポンポンと初勝利!」 愛媛はミカンジュースが美味しいから『ポンジュース』にひっかけたつもり...気持ちはわかるがポンポンとガルシアが点を取られることになるなんて...阿部がポカーンだょ...。 冗談の一つもいわないと気がめいりそうな展開なんです。こんな"虎ソナ"に誰がした。いきなり糸原から3連打、ナバーロがヒットで2点先制して...。 ビクトル・ユゴーの作品に『ノートルダムの鐘』がある。醜いカジモドが美しいエスメラルダに恋をするが...物事は予定通りにすすまないのはパリでも松山の坊っちゃんスタジアムでも同じではないか。 ゲーム前に司令塔役の長友孝輔が「僕は昨年もここ松山でヤクルト戦を取材しました。その時食べた『じゃこカツ』というのがとても美味しかったので、この夜もそれを探してスタンドをグルッと一周したんですが...ないんです。でも、僕の記憶ではこの坊っちゃんスタジアムでは結構、阪神打線は打つんです。それでスカッと先手をとって勝利して...ガルシアがピリッとした投球をしてくれたら...試合開始が20分遅くてもサッサッとすすんで、締め切りを心配しなくても大丈夫なんですョ、先輩ッ!」なんて言ってたが...じゃこカツどころか、我が虎打線は原投手にじゃこカツみたいに揚げられた...。 若い竹村岳もきまじめに「僕はここに北條選手の自主トレ取材にきたことはあるんですが、公式戦ではこれが初です。だから期待してるんです」と息を弾ませていた。 だけど四回にバレンティンが岩崎の低め147キロのストレートを左翼席に放り込んだ時にはワーッと大声をあげて編集局から走ってとびだしたくなりましたぞな。まだ四回なのに...。 これで17日は朝早い飛行機便で東京に移動し、神宮での試合が待っているんです。 蛇足ですがビクトル・ユゴーという大作家はこうも言ってます。 「もし新聞がなかったらフランス革命は起こらなかった...」と。それほどアノ頃の新聞は市民を元気づけたのです。それがいまや...我々はドーすりゃいいんだ?
◆原が11安打5失点ながらも完投で2勝目を挙げた。打線の援護に守られ、今季のチーム完投一番乗り。救援陣が登板過多となる中で134球を投げ抜き、「150球でも、160球でもいくつもりだった。完投して中継ぎを休ませたかった」と納得の表情だった。田畑投手コーチは「うちの投手事情の中で一人で投げたのが一番大きい」とたたえた。
◆ヤクルトは16日、阪神4回戦(松山)に9-5で勝ち、今季3度目の3連勝でリーグ首位を守った。同点とした一回2死一、三塁で村上宗隆内野手(19)が、チームトップタイの4号3ランを放って勝ち越し。自身初、10代の選手では球団初となる2試合連発でチームを勝利に導き、小川淳司監督(61)に球団史上3人目の通算400勝目(監督代行を含む)を贈った。 監督として球団2位の496勝を挙げている若松勉氏(71)=サンケイスポーツ専属評論家=は「(小川監督は)2度目の監督になってから心に余裕ができたのか、采配に表れている」と評した。自身も岩村明憲、青木宣親を登用して主力に成長させた。「(監督は)育てながら勝たないといけないし、選手に育ってほしいという思いがある。監督には我慢が必要な時期がある」とし「試合中は表情をなかなか出さないが、最後の最後まで一喜一憂しないという思いがあるのだろう」と分析した。
◆道後温泉の湯気のように、矢野監督の頭の中は熱くなっていた。11安打で5点を奪いながらもヤクルト・原に完投負け。思わず、語気を強めた。 「完投させたらあかんわな。ラッキーはあったにしても2点を取って。ムード的に展開的にこうなりやすいのは俺らももちろん理解しているし」 一回に大山、ナバーロに適時打が生まれ、幸先良く2点を先制。今季初、一回に複数得点を奪う好スタートを切ったが...。ガルシアがKOされると、原の投球もテンポアップ。「それ(ガルシアの乱調)は言い訳にならへんと思う」。九回に中谷の右翼ポールを直撃する2号2ランで2点を返すも、ときすでに遅し。最後までマウンドから引きずり降ろせなかった。10日のDeNA戦(甲子園)では浜口にわずか1安打に抑えられ、完封負け。完投負けを喫すのは開幕16試合で広島、DeNAと並び、はや2度目。あまりにも、寂しすぎる。 松山は4連勝中で、ヤクルト戦に限れば5連勝中だった。地方球場の連勝も8でストップ。縁起の良さも生きなかった。 「いつもいうように、俺らはこう『状態を上げたり成長していかなあかんチーム』というところで、やっぱり完投させるというのはよくないよね」 まだまだ発展途上ではある。「成長していかなあかんチーム」として、今こそ、一丸になるしかない。がむしゃらに1点を奪う。高い松山土産とともに、東京へと移動する。(竹村岳)
◆ちょっと"坊っちゃん"すぎるんちゃいますか? 阪神は首位ヤクルトに5-9で敗戦。先発したオネルキ・ガルシア投手(29)が来日最短となる1回1/3を7安打7失点。3試合連続7失点で2軍降格が決まった。矢野燿大監督(50)は原樹理投手(25)に完投を許した打線について苦言を呈した。 仏の顔も3度まで-。ガルシアが、またしても、サンドバッグ状態にされた。昨季13勝の勢いはどこへやら...。3戦目は1回1/3を7失点。来日後最短KOというおまけつきで、迷われることなく2軍落ちが決まった。 「チームにこういう形で迷惑をかけたので申し訳ないという気持ちと。自分の中で、できていない部分が出ていると思うので」 肩を落とし、うなだれるしかなかった。立ち上がりから大乱調。2-0の一回。連打で一、二塁とされ、山田に四球で満塁。ここで踏ん張れない。バレンティンには押し出し四球で1点を失うと、なおも満塁で雄平の遊ゴロの間に試合を振り出しに戻された。 その後2死一、三塁から村上に内角142キロ直球を右翼席へ運ばれ、勝ち越しの3ランを浴びた。二回も流れは引き戻せず、1死一、三塁で雄平に右前適時打を食らったところでベンチもたまらずタオルを投げた。1回1/3で7安打3四球7失点。散々だった。 3試合連続7失点。矢野監督は「いやもう...3回目やからね。抹消するし、今のまま投げてもね、良いもの出そうな感じがね」と抹消を明言。「横浜の最後くらいからちょっと、『えっ...』っていう感じが多少ありながら」と右股関節を痛めて途中降板した3月19日のDeNA(3回1失点)が分岐点だったと分析し、「そこからズルズルっと来ている」と険しい顔だった。年俸1億7000万円で中日から獲得。もともと汗かきで、夏が好きなタイプ。得意の季節を待たずして、もうギブアップとなった。 これで23日のDeNA戦(横浜)の先発枠が空くことになり、この日ウエスタン・中日戦(ナゴヤ球場)で先発し、8回無失点の才木らが昇格候補とみられる。「自分で自信をもって投げられるようにしっかりとやっていきたい」とガルシアは声を振り絞った。矢野虎の下克上に、この男の復調は必要不可欠。1日も早く、本来の姿を取り戻したい。(新里公章) ★ガルシアについての虎首脳陣評 清水ヘッドコーチ 「もう少し球速はあったような気はする。もともと力はある投手なので、早く戻ってきてほしい」 福原投手コーチ 「自分の投球ができていなかった」
◆ヤクルトは16日、阪神4回戦(松山)に9-5で勝ち、今季3度目の3連勝でリーグ首位を守った。同点とした一回2死一、三塁で村上宗隆内野手(19)が、チームトップタイの4号3ランを放って勝ち越し。自身初、10代の選手では球団初となる2試合連発でチームを勝利に導き、小川淳司監督(61)に球団史上3人目の通算400勝目(監督代行を含む)を贈った。 秋季キャンプの地、松山で確かな足跡を残した。同点とした直後の一回2死一、三塁。村上がガルシアの内角の直球に詰まりながらも、右中間へ運んだ。 「チームが勝てたのが一番よかった。今までチャンスで打てなくて迷惑をかけていたので、何とかしたかった。思い切っていこうと思った」 キャンプ地で行ったキャンプさながらの早出特打が実った。正午過ぎに球場入りしてから約1時間。村上ら8選手が参加し、休みなく3カ所の打撃ケージ、5カ所のティー打撃で汗を流した。 2試合連続本塁打は自身初で、10代の選手としては球団初の快挙。「(秋季キャンプが)身になっていると思う」と振り返る19歳は課題の直球打ちで、小川監督に通算400勝目となる白星をプレゼントした。 3月29日午前。阪神との開幕戦(京セラ)を前に、小川監督は昨年誕生した孫の顔を見るため、大阪市内の宿舎から散歩に出た。「赤ん坊の表情を見ていると飽きないよな」。優しく見守り、声を掛ける。成長を願う姿は、選手への思いに重なる。 2年目の村上にも開幕から我慢の先発起用を続けてきたが、決断の時は迫っていた。リーグ内の対戦が一巡した12-14日の巨人戦(東京ドーム)。リーグワーストの打率・150、2本塁打、5打点と低迷する中、指揮官は起用法の"線引き"を考えていた。 「(育成の)方法論はいくつかある。1軍で使い続けるのも一つ。ファームで課題を克服させるのも一つ。巨人戦で『線』を引こうと思っていた」。ところが12日は菅野から2安打、14日には3号ソロを放ち「(方針は)今までと同じではない」という中で先発起用の継続を決めた。 小川監督には願いがある。「俺の思いは『皆から愛される選手』になってほしいということ」。恵まれた体。練習に耐えうる強さ。いずれ主力選手として屋台骨を背負う選手に求めるのは、その先に進むための要素だ。「初々しさ、必死さ。周りの皆が自然と『頑張れ』と思うことができる。そんな選手になってほしい」。だからこそ、優しく見守り、機を見て声を掛け続けている。 「勝ったら選手のおかげ。負けたら監督の責任」を信条に400勝を積み重ねた指揮官は、原から節目のウイニングボールを手渡されると「飾るところがないから」と苦笑いしながら、ウインドブレーカーのポケットにしまった。先発全員安打と打線が好調を維持し、3連勝で首位を守った。小川監督のまなざしが、チームに好循環を生んでいる。(長崎右)
◆ガルシアは、厳しい表現になるが「ただ投げているだけ」に見えた。 動かしながらの真っすぐに、チェンジアップなどを投げたのだろうが、何を投げているのか、見分けがつきにくい状態。真っすぐ、変化球ともに、これほどキレのなさが分かる投球内容も珍しい。盛んに足元を気にして、マウンドの影響があるような仕草もあったが、この日の内容はそれ以前の問題だ。 打者は、真っすぐを待って、変化球が来たら余裕を持って対応できていた。打ち辛そうな打者はほとんどいなかったのではないか。 登録抹消は当然だろう。1つ言えるのは、力が球に全く伝わっていない。体調に問題がないという前提で話すが、2軍では先発調整するより、打者1人、あるいは1回限定で、全力で、力の伝わった球を投げ込むことを心掛けるべきだろう。 ただし、昨年最も相性の良かったナゴヤドームでは投げさせてみたい。27日からの中日3連戦のどこかで登板機会を与えて、何かのキッカケは作ってあげたい。(サンケイスポーツ専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト |
11 | 5 | 0 | 0.688 (↑0.021) | - (-) |
127 | 94 (+9) | 62 (+5) | 20 (+2) | 5 (-) |
0.254 (-) | 3.600 (-) |
2 (1↑) |
巨人 |
9 | 6 | 0 | 0.600 (↑0.029) | 1.5 (-) |
128 | 73 (+8) | 62 (+2) | 24 (+2) | 5 (-) |
0.281 (-) | 3.780 (-) |
3 (1↓) |
DeNA |
9 | 7 | 0 | 0.563 (↓0.037) | 2 (↓1) |
127 | 71 (+1) | 62 (+7) | 19 (-) | 4 (-) |
0.249 (-) | 3.460 (-) |
4 (-) |
中日 |
8 | 7 | 0 | 0.533 (↑0.033) | 2.5 (-) |
128 | 69 (+7) | 51 (+1) | 16 (+1) | 13 (+2) |
0.281 (-) | 3.360 (-) |
5 (-) |
阪神 |
6 | 10 | 0 | 0.375 (↓0.025) | 5 (↓1) |
127 | 56 (+5) | 85 (+9) | 9 (+1) | 5 (-) |
0.231 (-) | 4.910 (-) |
6 (-) |
広島 |
4 | 12 | 0 | 0.250 (↓0.017) | 7 (↓1) |
127 | 47 (+2) | 88 (+8) | 14 (+1) | 5 (-) |
0.207 (-) | 4.370 (-) |
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