巨人(★6対11☆)ヤクルト =リーグ戦3回戦(2019.04.14)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:五十嵐 亮太(2勝0敗0S)
敗戦投手:宮國 椋丞(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】青木 宣親(3号・1回表ソロ),西浦 直亨(2号・3回表3ラン),村上 宗隆(3号・5回表ソロ)
【巨人】岡本 和真(5号・1回裏2ラン),丸 佳浩(4号・3回裏2ラン),ビヤヌエバ(3号・3回裏2ラン)

  DAZN
◆ヤクルトは6-6で迎えた5回表、村上のソロなどで3点を挙げ、勝ち越しに成功する。7回には、代打・西田と山田哲の適時打で2点を加え、リードを広げた。投げては2番手・五十嵐が今季2勝目。敗れた巨人は、序盤に3本の2ランで6点を挙げるも、投手陣が振るわなかった。

◆ヤクルトは開幕から14試合を消化して9勝5敗で、今日の試合に勝利するとリーグ最速の10勝目。 ヤクルトのセ・リーグ10勝一番乗りは11年以来。開幕15試合以内に到達となれば、優勝した97年以来、22年ぶりとなる。

◆ヤクルトは青木宣親外野手の3号ソロで先制した。 1回1死、巨人先発畠の初球149キロ直球を巨人ファンがつめかけた右翼席へ運んだ。「しっかり自分のスイングができました。完璧でした」と話した。 ベンチでは、チームメートからサイレントトリートメントで祝福され、笑顔を見せた。

◆モデルで女優の泉里香(30)が始球式を行い、ノーバウンドで大暴投してしまった。 この試合は巨人のサポーティングカンパニー、はごろもフーズ提供の「ポポロスパCarbOFF Day」として開催された。泉は白と緑の背番号50のユニホーム姿でマウンドに上がった。大きく振りかぶり、力強く右腕を振ったが、ボールは立ち上がった巨人の捕手小林の頭上をはるか高く越えていった。東京ドームでの始球式は昨年に続き2度目で、前回はノーバウンド投球だった。

◆巨人岡本和真内野手(22)が2戦連発となる5号2ランを放った。 1点を追う初回2死一塁。フルカウントからの7球目、ヤクルト高橋の真ん中へ甘く入った144キロ直球を捉えた。バックスクリーン左横の左中間スタンドへ逆転弾を放り込み「センター方向に強くたたくイメージで打ちにいきました。ホームランを打てたということより、チームにとって逆転打になったことが大きいです。チームが勝てるように次の打席も集中していきます。うれしいです!」と振り返った。

◆ヤクルト西浦直亨内野手が、2号3ランを放った。 2-2で迎えた3回1死一、二塁、カウント1-1から巨人畠の147キロ直球を左翼席へ。 「1球前のファウルでタイミングの修正ができた。しっかりいいスイングができました」と話した。

◆巨人丸佳浩外野手とクリスチャン・ビヤヌエバ内野手の1発で4点差を追いついた。 3回2死一塁から、丸がヤクルト高橋の初球、119キロ外角のスライダーを仕留めた。バックスクリーン左横のカメラマン席へ放り込んだ。打った瞬間、ドヤ顔で歩き出し「つなぐ気持ちが最高の結果になりました」と5日DeNA戦以来の4号ソロを振り返った。ベンチでは恒例の「丸ポーズ」でナインに祝福された。 岡本の四球を挟み、ビヤヌエバのバットが火を噴いた。丸と同じく初球、内角低めの145キロ直球をすくい上げた。滞空時間の長い打球が左翼スタンド上段へ飛び込んだ。9日中日戦以来、東京ドームでは来日初の3号同点2ランに「東京ドームのファンのみなさんの前でホームランを打てて良かった。自分の子どもにジャビット人形をプレゼントしたかったのでうれしいよ。逆転された後にすぐに追いつくホームランを打てて良かった」と喜んだ。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が3号ソロを放った。 6-6で迎えた5回先頭で、カウント1-1から巨人2番手宮国の外角141キロ直球をバックスクリーン横へ豪快に運んだ。「初回のツーアウト満塁のチャンスの時に自分が打てなかったので、何とか挽回できてよかったです」と話した。

◆先発したヤクルト高橋奎二投手は、3回被安打4の6失点で降板した。 初回に巨人岡本に2ラン、3回には丸とビヤヌエバにも2ランを許し、マウンドを降りた。「野手の方に6点とってもらったにもかかわらず、先発の役割が果たせず申し訳ないです。ストレートの制球が悪く、ホームランを打たれてしまった。精度を上げる練習をしないといけません」と話した。 打席では、3回の第2打席に2死一塁で左前打を放ち、プロ初安打をマークした。

◆ヤクルト西田明央捕手(26)が、7回に代打で適時二塁打を放ち、追加点を挙げた。 9-6で迎えた7回1死二塁、巨人の4番手桜井の初球、外角高めの141キロカットボールをとらえ、左中間へ。今季初安打で初打点を挙げた。「代打だったので、超積極的にいこうと思っていました。打ててよかったです」と話した。

◆巨人宮本投手総合コーチ(投手陣の大量失点に)「いろいろ考えないといけない。先頭打者を出したイニングは失点につながっている。流れを止められなかったのは我々の責任。選手は打たれようと思って打たれているわけじゃない」

◆"燕のゴジラ"の1発で、ヤクルトが両リーグ10勝一番乗りを決めた。村上宗隆内野手(19)が5回にバックスクリーン右へ決勝の3号ソロ。 10代での巨人戦本塁打は、球団史上"55"年ぶり。青木宣親外野手(37)の3号ソロで先制し、若手とベテラン、上位と下位がつながった。今季最多17安打で、巨人との2日連続の乱打戦を制し、4カード連続で勝ち越し。日本一に輝いた97年以来となる15戦での10勝で、首位をキープした。高卒2年目らしい初々しいヒーローインタビューだった。村上は12球団で10勝一番乗りの質問に「全然僕のおかげじゃないので、先輩方の後ろについていって、背中を見ながら頑張りたいです」。帽子を取り、ファンへ丁寧にあいさつ。「顔は変わってないかもしれないけど、心では緊張してました。自分の声が後ろから聞こえるから...」と苦笑いで振り返った。 打席では打って変わり、豪快だった。6-6の5回。先頭でカウント1-1から巨人宮国の141キロ直球をバックスクリーン右へたたき込んだ。第1、2打席と凡退しており「思い切って振ろうと思った。(スタンドに)いったかなと思った」と一振りで勝ち越し。大勝への流れを作った。 試行錯誤の過程で、生まれた本塁打だった。9日の広島戦前、「バットを貸してください」と青木に頼んだ。開幕から9試合で打率1割3厘と苦しみ「ヘッドを感じにくい」と相談していた。そこで約86センチ、880グラムの自身のものよりも、ヘッドが利く約85センチ、890グラムの青木モデルにチェンジ。「感触がいい」と浮上のきっかけとなる2号ソロを放った。この日からは、自身のモデルを改良し「芯を細くした」(村上)タイプを使用。"青木効果"で外角高めの直球にヘッドを利かせ、最高の結果につなげた。 青木は、ともに米ロサンゼルスで自主トレを行った愛弟子に「村上で勝ち越したことは大きい。結果が出てきているのは、方向性が合っているということ。バットも重要だからね」と目を細めた。自身の3号ソロで先制しており、ベテランと若手がそろって結果を出して巨人に打ち勝った。「下位も当たり始めているし、うまく"線"になっている。チームの形はすごくいい」と手応えを口にした。 村上は開幕からスタメン出場を続けるも、まだ打率は1割9分2厘。巨人打線をけん引する4番岡本の姿を見て「早くヤクルトの中心として引っ張れるようにしたい」と決意を新たにした。首位をがっちり守った絶好調の燕打線。まだまだ止まらない。【保坂恭子】

◆巨人がシーズン序盤の首位攻防戦で負け越し3位に後退した。投手陣が11失点と崩壊。前日13日に続く2試合連続の2ケタ失点は14年5月のヤクルト戦以来5年ぶりの事態となった。 原辰徳監督(60)は「これだけヒットも点数もという部分はね。普通じゃないわけだから。これは異常。その部分を次は普通にしないといけない」と指摘した。 先発畠が150キロに迫る直球をいとも簡単に打ち砕かれた。1回の青木に浴びた先制ソロ、3回の打者一巡で7安打5失点のうち、6安打はいずれも直球を狙われた。3回6失点KOで2軍再調整となった右腕に指揮官は「癖が出てる。『真っすぐいきますよ』って言って放ってたら、そうそう抑えられない。150キロでもね」とマウンド上でのしぐさ、動き、モーションの中での改善点について言及。同時に「きちっと試合前に我々も伝えられていない。私も含め、焼きごてを入れるくらいに反省しないと」とも話した。 最大4点差を一時同点まで追いつくも中継ぎ陣も負の連鎖にはまった。2番手宮国は同点の5回に村上に勝ち越しソロを許すと、無死二塁から投前のバントを三塁悪送球で自滅。「一番の反省はフィールディング。サードで刺したいという気持ちが空回りしてしまった」と犠飛も絡み3失点。2試合連続で先発が5回持たず、中継ぎ陣もことごとく失点を重ねる異常事態に勝機は遠のいた。 開幕から5球団との対戦を一巡し、8勝6敗と貯金は確保した。打線は迫力を維持しているだけに投手陣の立て直しが明確な課題として浮き彫りとなった。【為田聡史】

◆ヤクルトが今季最多17安打で両リーグ10勝一番乗り。6-6の5回に村上の3号ソロなどで3点を勝ち越し、7回に代打西田の適時二塁打、山田哲の適時打で2点を加えた。4回を抑えた五十嵐が2勝目。巨人は投手陣が崩れ3位転落。

◆巨人は今季初のクリーンアップの「アーチ競演」も勝利につながらなかった。初回に4番岡本が2戦連発となる5号、3回には3番丸が4号、5番ビヤヌエバが3号といずれも2ランを放ち、3人でチーム全6得点を奪った。 だが、3点を勝ち越された直後の5回1死二、三塁では4、5番が連続三振。岡本は「チャンスでかえせればよかった」と悔やんだ。

◆19歳のヤクルト村上宗隆内野手が勝ち越しの3号。10代選手が巨人戦で本塁打を打ったのは15年3月27日関根(DeNA=19歳8カ月)以来だが、ヤクルトでは国鉄時代の64年3月28日高山(19歳10カ月)以来、55年ぶり。 15戦3発の村上は、現在29本ペース。高卒2年目に20本以上打ったのは94年松井(巨人=20本)を最後に出ていないが、村上は何本打つか。 ▼ヤクルトは両リーグ10勝一番乗り。ヤクルトが15試合目以下で10勝到達は、12試合目に記録した97年以来、22年ぶり。今年の15試合目は球団史上4位のスピードで、両リーグ10勝一番乗りは51、97年に次いで3度目だ。

◆ヤクルト西浦直亨内野手が2号3ランを含む今季初の猛打賞をマークした。 1打席目に投前打を放ち、「気持ちが楽になった」。2-2で迎えた3回1死一、二塁では、カウント1-1から巨人畠の147キロ直球を左翼席へ運んだ。似たコースの2球目の直球をファウルにしており「力んで、スイングが大きくなっていた。ファウルを打って修正できた」と振り返った。

◆ヤクルト五十嵐亮太投手が今季2勝目。巨人戦の白星は03年7月8日以来、16年ぶりで通算8勝目。巨人戦の勝利ブランクとしては86年→99年遠山(阪神)の13年ぶりを抜く最長記録。 同一カードで16年ぶり勝利も91年→07年吉田修(オリックス)の広島戦、94年→10年大家(横浜)のヤクルト戦に並び最長タイ。

◆ちょうど3年の節目に、熊本出身のヤクルト村上宗隆内野手(19)が本塁打を放った。16年4月14日に発生した熊本地震の際は、九州学院2年生だった。野球部の練習帰り、自転車で帰宅途中に最初の揺れを感じた。「ボンと下から突き上げられるような感じがして、止まって回りを見たら揺れていた」と振り返る。 そこから1カ月は「野球どころではなかった」。しかし、だからこそ改めて分かったこともあった。「地震のことは、あんまり言いたくない」と前置きをした上で、「揺れの恐怖と、1日1日生きている感謝の気持ちを、ものすごく感じます」。 年末年始は、熊本市に帰省。今年1月3日に発生した震度6弱の地震の際も自宅にいた。「まだ仮設で暮らしている人もいるし、被災された人へ元気、勇気を与えられたらと思います」。打球に乗せた思いは、伝わったに違いない。【ヤクルト担当 保坂恭子】

◆ヤクルト・青木宣親外野手(37)が14日、巨人3回戦(東京ドーム)に「2番・中堅」で先発し、一回の第1打席で先制のソロ本塁打を放った。  巨人・畠が投じた外角149キロの直球に反応し、右翼スタンドへ。チームトップタイとなる3号を放った青木は「しっかり自分のスイングができました。完璧でした」と語り、ベンチではサイレントトリートメントで祝福された。

◆巨人・岡本和真内野手(22)が14日、ヤクルト3回戦(東京ドーム)に「4番・一塁」で先発出場。1点を追う一回2死一塁の1打席目に、左中間席への5号2ランをたたき込んだ。  「センター方向に強くたたくイメージで打ちにいきました。ホームランを打てたということより、チームにとって逆転打になったことが大きいです。うれしいです」  相手の先発左腕・高橋が高めに投じた直球を一閃。前日13日の同戦に続き、2戦連発となった。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(34)が14日、巨人3回戦(東京ドーム)に「4番・左翼」で先発し、1-2の三回無死一、二塁から同点となる左前適時打を放った。  前日2本の本塁打を放った主砲がこの日も好調キープ。今週だけで10打点目となったバレンティンは「走者を返すことを最優先に打席に入っている。大振りしないでうまく打てた」と胸を張った。

◆ヤクルト・西浦直亨内野手(27)が14日、巨人3回戦に「6番・遊撃」で先発し、2-2の三回1死一、二塁から左中間席へ2号3ランを放った。  巨人・畠が投じた外角低め、147キロの直球を捉え巨人ファンで埋まる左中間スタンドまで運んだ。4試合ぶりの安打となった西浦は「「1球前のファウルでタイミングの修正ができた。しっかりいいスイングができました」とうなずいた。

◆巨人・畠世周投手(24)が14日、ヤクルト3回戦(東京ドーム)に先発。3回74球を投げ、9安打6失点で降板した。  強打の燕打線につかまった。一回1死から、青木に先制の右越えソロを被弾。その後は、2連続四球などで満塁のピンチを招くが、後続を抑えてこの回は最少失点で切り抜ける。さらに、二回は三者凡退に抑えたが、三回だった。  先頭・青木に、セーフティーバントで出塁を許すと、山田哲の中前打、バレンティンの左前適時打で追加点を奪われ、西浦には左中間への3ランを被弾。その後も1点を失うなど打者一巡の猛攻を浴び、三回裏の打席で代打を送られた。

◆巨人・丸佳浩外野手(30)が14日、ヤクルト3回戦に「3番・中堅」で先発出場。4点を追う三回2死一塁から、バックスクリーン左への4号2ランをたたき込んだ。  「つなぐ気持ちが最高の結果になりました」  相手先発・高橋が投じた1球目、119キロのスライダーを捉えた。4月5日のDeNA戦(横浜)以来、7試合ぶりのアーチは、反撃ののろしを上げる一発となった。

◆巨人の新助っ人、クリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27)=前パドレス=が14日、ヤクルト3回戦(東京ドーム)に「5番・三塁」で先発出場。2点を追う三回2死一塁から、左翼席への3号2ランを放った。  「逆転された後に、すぐに追いつくホームランを打ててよかった」  丸の中越え2ランで2点差まで詰め寄った後だった。岡本が四球で出塁すると、ビヤヌエバが相手先発・高橋の直球をすくい上げて、4月9日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、4戦ぶりの一発。本拠地・東京ドームでの初アーチに「東京ドームのファンのみなさんの前でホームランを打ててよかった。自分の子供にジャビット人形をプレゼントしたかったのでうれしい」と喜びを爆発させた。

◆ヤクルト・高橋奎二投手(21)が14日、巨人3回戦(東京ドーム)に先発したが、3回9安打6失点と結果を残せなかった。  立ち上がりの一回は2死から丸に四球を与えると、続く岡本に2ランを被弾。三回には丸とビヤヌエバにそれぞれ2ランを浴びた。高橋は「野手の方に6点とってもらったのにも関わらず、先発の役割を果たせずに申し訳ないです。直球の制球が悪く、本塁打を打たれてしまった」と悔しさを見せた。

◆高卒2年目のヤクルト・村上宗隆内野手(19)が14日、巨人3回戦(東京ドーム)で6-6の五回に3号ソロを放った。  カウント1-1から宮国の141キロ直球をはじき返し、バックスクリーン右へ運んだ。ヤクルト期待の大砲は「一回の2死満塁のチャンスのときに打てなかったので、何とか挽回できてよかったです」と安堵のコメントを残した。

◆ヤクルトは高卒2年目の村上宗隆内野手(19)が五回、勝ち越し3号本塁打を放つなど17安打11点で巨人に連勝し首位をキープ。チームは4カード連続で勝ち越しで、両リーグ1番乗りの10勝目を挙げた。  2年目の和製大砲が一振りで勝利を引き寄せた。6-6の同点で迎えた五回、村上は先頭で打席に立つと、カウント1-1から宮国の141キロ真っすぐを右スタンド中段へ運んだ。勝ち越しの本塁打を放ち、ベンチでナインとハイタッチを交わし笑顔もこぼれた。  その後も攻撃の手を緩めないヤクルトは、この回に青木の犠飛などで3点を奪い9-6にすると、七回は西田が中堅フェンス直撃の適時打と山田の中前適時打で2点を追加。2試合連続の2桁得点と打線が爆発した。  ヒーローの村上は「チャンスの場面で凡退してしまって、チームに迷惑をかけているので、あの打席は思い切って打とうと思いました。(打った瞬間は)行ったかなと思いました」と打席を振り返った。  地元・熊本について聞かれると、「ちょうど地震から3年がたって、あのときは野球がなかなか出来なかったんですけど、今はこうやって野球をできる喜びを1打席1打席、1球1球、1試合1試合感じながら頑張りたい」と意気込んだ。

◆ヤクルトの青木が2安打2打点でチームの両リーグ10勝一番乗りに貢献した。「打線が線になっている。勝てる方向性が見つかればチーム力は上がる」と手応えを語った。  一回に畠の速球を捉えて右翼席へ3号ソロを運び「完璧だった」と自賛した。三回は先頭打者としてセーフティーバントで三塁内野安打をマークし、5点の猛攻の起点となった。8-6の五回には犠飛でリードを広げ、主導権を渡さなかった。 小川監督(4カード連続で3連戦に勝ち越し首位堅持) 「首位を気にしていないわけではないがまだまだ始まったばかり」 五十嵐(1回無失点で2勝目) 「いいところで使ってもらっているので、結果が伴ったのはうれしい」 西浦(三回に2号3ラン) 「1球前のファウルでタイミングの修正ができ、しっかりいいスイングができた」 西田(七回1死二塁から代打で出場し、初球を適時二塁打) 「代打だったので超積極的にいこうと思った」

◆巨人は14日、ヤクルト3回戦(東京ドーム)に6-11で敗れた。先発の畠世周投手(24)が3回74球を投げ、9安打6失点で降板。チームが一時同点に追いついたため、敗戦投手にはならなかったが、試合後に2軍での再調整が決まった。  「ここは直せるんじゃないかというところを、教えていただいたので、そこを直していきたい。くせだけではないと思う。コントロールであったりとか、いろいろ直していけたらと思います」  今季初勝利をかけて上がったマウンドだったが、期待に応えられず。畠は唇をかんだ。一回1死から、青木に先制の右越えソロを被弾。その後は、2連続四球などで満塁のピンチを招くが、後続を抑えてこの回は最少失点で切り抜ける。さらに、二回は三者凡退に抑えたが、三回だった。  先頭・青木に、セーフティーバントで出塁を許すと、山田哲の中前打、バレンティンの左前適時打で追加点を奪われ、西浦には左中間への3ランを被弾。その後も1点を失うなど打者一巡の猛攻を浴び、三回裏の打席で代打を送られた。

◆巨人は14日、ヤクルト3回戦(東京ドーム)に6-11で敗れ、2連敗で3位に転落した。前日13日の11失点に続く2戦連続の2桁失点は2014年5月14、15日のヤクルト戦以来。一時同点としたが、投手陣が踏ん張れなかった。  先発の畠が三回に西浦の3ランを含む7安打を集中され、一挙5失点。3回9安打6失点で降板した。その裏に丸、ビヤヌエバの2本の2ランで追いついたが、2番手で登板した宮国が、五回に自身のバント処理での悪送球などで3失点。七回には4番手の桜井が2失点とリードを広げられた。  原監督は畠について「癖が出ているね。『真っすぐいきますよー』っていって放ってたら、150キロでもそうそう抑えられない。それをやっぱり、きちっと試合前にわれわれが伝えられていない。私たちの責任でもあるし、本人もそこは自覚しないと。私も含めて担当コーチというものが"焼きごて"を入れるぐらいのね、反省をしないといけない」と語った。  2日連続で失点を重ねた救援陣にも「きのうも何とか勢いを止めてくれというところで、なかなか止められない。これだけヒットも点数も(多い)という部分は、普通じゃないわけだから。これは異常なんだからね。その部分を次は普通にしないといけない」と奮起を求めた。

◆巨人は14日、ヤクルト3回戦(東京ドーム)に6-11で敗戦。前日13日に引き続き、2試合連続での2桁失点に、宮本和知投手総合コーチ(55)の表情も曇っていた。  「初回を除いて言えば、先頭打者を出したイニングというのは、失点につながっているなと。やっぱり先頭打者を全力で抑えていくということでしょうね。この流れを止められなかったというのはわれわれの責任。選手は打たれようと思って、打たれているわけじゃないですし」  先発の畠が3回6失点でKOされると、続く宮国も2回3失点(自責点1)。4番手の桜井も1回で2点を失うなど、2試合連続で投手陣が崩れた。  「毎日、帰ってビデオを見ているんだけど、打たれるべくして打たれているよね。甘い球も多いし、先頭打者を全力で打ち取るところから、投球のリズムも出てくると思う。そういった意味では、もう一度立て直して頑張りたいと思います」と宮本コーチ。次カードからは中継ぎ陣の入れ替えも図る予定で、投手陣を立て直す。

◆巨人は中軸3人が本塁打でそろい踏みした。まず4番岡本が0-1の一回2死一塁で粘った末、左中間席へ2試合連続の5号2ランを放ち「中堅方向に強くたたくイメージで打ちにいった」と振り返った。  2-6の三回は3番丸が4号2ラン、5番ビヤヌエバが3号2ランを放ち追い付いた。それでもチームは敗れ、丸は「たらればになってしまうが、追い付いた後に1点でも先に奪っていれば展開は変わっていた」と悔やんだ。 巨人・宮本投手総合コーチ(畠に) 「打たれるべくして打たれている。甘い球も多い」 宮国(五回に3失点し2年ぶりの黒星) 「試合の流れを左右する大事な場面。僕が抑えていたら(展開は)分からなかった。野手の方に申し訳ない思いが強い」

◆三回2死一塁から新助っ人のビヤヌエバが145キロの直球を捉え、左翼席へ大きな弧を描く3号2ラン。本拠地初アーチに「自分の子供(愛息のクリスチャン・ジュニア君)にジャビット人形をプレゼントしたかったので、うれしい」と喜びをかみしめた。しかし、勝利にはつながらず、「次は勝ち試合で打ちたい」と誓った。

◆2番手・五十嵐以降の5投手が、四回から6イニングを無失点。小川監督は「きょうの勝因は、ほとんどが救援陣。四回からは失点しなかった。よく頑張ったと思う」とたたえた。リーグ最多となる9試合目の登板だった石山は「点差があったので、少し気持ちに余裕があった」と11得点を奪った打線に感謝していた。

◆一回2死一塁から岡本が高橋が投じた144キロの直球を捉え、左中間席へ運んだ。2戦連発となる2ランでリーグ3位に並ぶ5本塁打、同2位に並ぶ15打点としたが、3点を追う五回1死二、三塁の好機では空振り三振。「何とか(走者を)かえせればよかった。頑張ります」と笑顔はなかった。 7試合ぶりの4号2ランに巨人・丸 「コース的に甘いところだったし、1打席目(四球)のように我慢しながら入っていこうと思った」

◆前日13日の11失点に続く2戦連続の"投壊"で3位転落。巨人・原辰徳監督(60)は、踏ん張りきれない投手陣に苦言を呈した。  「きのうも何とか勢いを止めてくれというところで、なかなか止められない。これだけヒットも点数も(多い)という部分は普通じゃない。これは異常なんだから、次は普通にしないといけない」  先発の畠が三回に西浦の3ランなど7安打を集中され、3回6失点でKO。2番手の宮国は五回に自身の悪送球などで3失点。七回は桜井が2失点。6投手で今季ワーストの17安打を浴びた。  絶好調のヤクルト打線に2試合で計32安打を浴びた。2戦連続の2桁失点は2014年5月14、15日のヤクルト戦以来、5年ぶりの屈辱だった。  炎上した畠について指揮官は「癖が出ている」と指摘。「それを試合前にわれわれが伝えられていない。私も含めて担当コーチが"焼きごて"を入れるぐらいの反省をしないと」と課題を口にし、3年目右腕の2軍再調整を決断した。  好調の打線は丸、岡本、ビヤヌエバの中軸がそろって2ランを放ったが...。セ5球団との対戦が一巡して、8勝6敗。原巨人が波に乗り切れない。 (谷川直之) 3回9安打6失点で2軍での再調整が決まった巨人・畠 「癖だけじゃない。コントロールであったりとか、いろいろ改善していけたら」 逆転負けに巨人・宮本投手総合コーチ 「先頭打者を出したイニングは失点につながる。流れを止められなかったのはわれわれの責任」

◆ヤクルトは14日、巨人3回戦(東京ドーム)に11-6で大勝し、首位の座をキープ。日本一に輝いた1997年以来、22年ぶりに両リーグ最速で10勝に到達した。絶好調の打線は同点の五回に村上宗隆内野手(19)が、特大の3号ソロを放つなど、3本塁打が飛び出し、今季最多の17安打で巨人投手陣を粉砕した。2016年4月14日に発生した熊本地震から3年。火の国出身の若き大砲が、故郷に元気な姿を届けた。  日曜日の東京ドーム。スタンドを埋めた4万3021人の観衆がどよめいた。6-6の同点で迎えた五回。先頭の村上が、巨人2番手の宮国が投じた141キロの直球を捉えた。打球はグングンと伸びて、バックスクリーン右に飛び込んだ。  「一回2死満塁のチャンスのときに打てなかったので、何とか挽回できてよかった。あの打席は思い切って打とうと思っていた」  特大の3号ソロ。貴重なアーチで勝ち越すと、小技を絡めて、2得点。七回も西田、山田哲の適時打で2点を奪うなど、打線がつながり、今季最多の17安打で11点だ。2日連続の2桁安打、2桁得点で1997年以来、22年ぶりに12球団最速で10勝に到達した。  97年は野村監督の下で開幕から首位を譲ることなく、2年ぶり5度目のリーグ優勝と4度目の日本一に輝いた。MVPは捕手の古田。ホージーは38本塁打を放った。宮本、土橋、飯田らも活躍し、投手陣は田畑が15勝、吉井が13勝を挙げるなど、チーム全体が機能した年だった。  殊勲の一打を放った19歳には、どうしても打ちたい理由があった。2016年4月14日、地元の熊本で震度7の大地震が発生した。当時は九州学院高の2年生。練習後に自転車で自宅に帰る途中だった。  村上は「本当は地震のことをいうのは嫌なんです...」と前置きしながら、「揺れの恐怖。一日一日、生きているということを感じていました」と当時を振り返った。  熊本市周辺では家屋が倒壊し、母校の体育館は被災者の避難場所だった。あれから3年-。復興に向けて、動き始めた故郷に、元気な姿を届けたかった。  プロ2年目で初の開幕スタメンを勝ち取った。ここまで全15試合に先発出場し、打率・192、3本塁打、7打点。苦しみながらも、19歳は一歩ずつ前に進んでいる。  今季最初の首位攻防戦で巨人に勝ち越し、貯金は5。開幕からセ5球団との対戦が一巡し、4カードで勝ち越した小川監督は「首位というのは気にしないことはないけれど、まだ始まったばかり。勝ち越したことは自信にしていいと思う」とチームを引き締めた。  97年の日本一から22年。当時と同じ、猛練習で鍛え上げられた燕軍団は、4年ぶりのV奪還に突き進む。 (横山尚杜) 村上に勝ち越しソロを浴びるなど、2番手で2回3失点(自責1)の巨人・宮国 「(ヤクルト打線は)個人個人もすごいけど、チームバッティングもしてくるので、すごく強力」 ★1997年のヤクルトVTR  野村克也監督就任8年目のシーズン。開幕戦で、広島から移籍した小早川が巨人の斎藤雅から、開幕戦ではリーグ史上2人目となる3打席連続本塁打を放ち、快勝。その後も"野村ID野球"で圧倒的な力の差を見せ、開幕から一度も首位から陥落せず、2年ぶり5度目の優勝を飾った。9月2日の横浜(現DeNA)戦では、石井一がリーグ27人目のノーヒットノーランを達成。捕手の古田がMVPを獲得し、ホージーが38本で本塁打王に輝いた。日本シリーズは西武と対戦。4勝1敗で撃破し、2年ぶり4度目の日本一を手にした。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
1050 0.667
(↑0.024)
-
(-)
128
(-1)
85
(+11)
57
(+6)
18
(+3)
5.000
(-)
0.000
(-)
2
(1↑)
DeNA
960 0.600
(↑0.029)
1
(-)
128
(-1)
70
(+4)
55
(+2)
19
(+2)
4.000
(-)
0.000
(-)
3
(1↓)
巨人
860 0.571
(↓0.044)
1.5
(↓1)
129
(-1)
65
(+6)
60
(+11)
22
(+3)
5.000
(-)
0.000
(-)
4
(-)
中日
770 0.500
(↓0.038)
2.5
(↓1)
129
(-1)
62
(+2)
50
(+5)
15
(-)
11.000
(↑2)
0.000
(-)
5
(-)
阪神
690 0.400
(↑0.043)
4
(-)
128
(-1)
51
(+5)
76
(+2)
8
(-)
5.000
(↑1)
0.000
(-)
6
(-)
広島
4110 0.267
(↓0.019)
6
(↓1)
128
(-1)
45
(+2)
80
(+4)
13
(+1)
5.000
(-)
0.000
(-)