日本ハム(☆3対1★)ロッテ =リーグ戦3回戦(2019.04.14)・札幌ドーム=
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ロッテ
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日本ハム
00000030X3800
勝利投手:有原 航平(2勝0敗0S)
(セーブ:ハンコック(0勝1敗2S))
敗戦投手:松永 昂大(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】鈴木 大地(1号・5回表ソロ)

  DAZN
◆日本ハムが3連勝。日本ハムは0-1で迎えた7回裏、近藤の適時二塁打などで3点を挙げ、逆転に成功する。投げては、先発・有原が7回1失点の力投。その後は公文、ハンコックの継投で逃げ切り、有原は今季2勝目を挙げた。敗れたロッテは、3番手・松永が誤算で、4連敗を喫した。

◆ロッテはミスから4連敗となった。同点の7回2死一、二塁、捕手田村が三盗を仕掛けた走者西川を刺そうと三塁へ送球するも、悪送球。そのまま生還されて勝ち越された。 打線も鈴木のソロの1得点のみでリーグ最速の10敗に到達し、借金は6。井口監督は「点の取られ方、状況判断を含めてね。攻撃もバントを決められないとか、そういうところ」と攻守の乱れを嘆いた。

◆ピンチでも、心は平静だった。日本ハム有原航平投手(26)が、7回1失点で今季2勝目をマークした。 4回まで1安打の快投で、今季初戦の3回から17イニング連続無失点を記録。「昨日、一昨日と、良い流れが出来ていたので、途切れないように必死で投げました」。5回1死から、ロッテ鈴木に右越えの先制ソロを浴びて、今季初の自責点も、安定感のある投球に栗山監督は「よく粘ってくれた」と最敬礼した。 ストライク先行で、隙のない投球が今季は続く。開幕から3試合で22回を投げて、四死球は3つだけ。狙い通りに球を操れていることはもちろん「去年より冷静に、じっくり時間をおいて、相手を見て投げられている」と、好調の要因を自己分析する。力みなく、ピンチになっても自分のペースを崩さない。「1点で粘っていればチャンスがあると思って、ゴロを打たせるよう心がけた」。5回、被弾直後に四球を与えたが、続く打者をカットボールで二ゴロ併殺に打ち取った。 ベンチで見せる笑顔が、心の余裕を表している。隣には、いつもベテラン田中賢の姿が。「打者目線での考えを教えてくれるので、すごく助かっています。いろいろな選手が、試合中に『テンポが一緒になっているぞ』とかアドバイスをくれるので、参考になる」。支えてくれる仲間の存在に、感謝しきりだ。 防御率0・41は、堂々の12球団トップ。「悪い時でも7、8回投げられるよう続けていきたい」。その言葉に、エース格としての自覚がにじんだ。【中島宙恵】

◆日本ハムのジャスティン・ハンコック投手が「リベンジセーブ」を挙げた。 2点リードの9回にマウンドに上がり、1回3奪三振で試合を締めた。来日初のお立ち台では「気分は最高」と笑顔。この日と同じ有原が先発だった7日西武戦で、2点リードを守れずに救援失敗。「ここ数試合、安定した結果を残せていなかったので、攻めの投球を忘れずに投げた」と、気合十分で悔しさを晴らした。

◆日本ハム西川遥輝外野手(26)の本能が、チームに貯金1をもたらした。 ロッテ3回戦(札幌ドーム)の7回に二塁走者として仕掛けた三盗が相手失策を誘い、決勝のホームを踏んだ。的確な状況判断と豊富な経験値から、しびれる場面で仕事を全うしたスピードスターの活躍で、チームは今季初の3連勝で貯金を1とした。昨季盗塁王の嗅覚が、チームに今季初の3連勝を呼び込んだ。暴投で同点に追いついた直後の7回2死一、二塁。二塁走者の日本ハム西川が、打者近藤の初球に三盗。捕手田村の悪送球(記録は失策)を誘って決勝のホームを踏んだ。 西川 本当に行く気はなかったけど...。レアードにも『行くぞ』とかやっていて『来いよ』という感じだったので。でも、行けたら行こうかな...も思っていなかったくらい。 走る気がなかった西川は、的確な状況判断と経験値から足を動かした。 まずは三塁手・レアードの守備位置。「下がっているな」とベースカバーに時間がかかりそうな位置取りを確認。次に松永がセットポジションに入ると「リードして、こっちを見ないなと思って『そのまま行っちゃえ』みたいな」と盗塁に無警戒であることを察知してスタートを切った。 勝負を決めた三盗が通算228個目。盗塁成功率8割7分で歴代1位(200盗塁以上)を誇るスピードスターは「一塁走者の時も基本的にそんな感じ。行けなかったら止まるし、セーフだなと思ったらそのまま走る」という。研ぎ澄ませてきた感覚が無意識に後押しして、最高の結果につながった。 三塁コーチの川名外野守備走塁コーチは、若き日の西川の姿を思い出していた。「ファームの時に同じ状況で初球に来てくれたことがある。そういう状況判断が大事だし、野球勘も進化している」とたたえた。2人の間ではアイコンタクトで、三盗ができる状況だと確認もできていたという。首脳陣から、自らの判断で盗塁を仕掛けられる信頼の「グリーンライト」も与えられている西川。そんな足のスペシャリストの本能が、チームに貯金1をもたらした。【木下大輔】

◆途中出場の渡辺が日本ハムの逆転劇の口火を切った。1点を追う7回2死無走者の場面で代打で登場。しぶとく中前打を放って好機を演出した。「とりあえず塁に出ることを考えていた。いい流れが作れたと思う」。 5日に1軍昇格後は二塁でスタメン出場を続けたが、13日ロッテ戦とこの日はベンチスタート。それでも「しっかり準備もできていた」と大きな仕事を果たした。

◆頼れるチームリーダーの一撃が、重苦しい空気を変えた。ロッテの鈴木大地内野手(29)が14日、日本ハム3回戦(札幌ドーム)に「6番・一塁」で出場し、五回に右越えの今季1号先制ソロを放った。  「打ったのはカットボールです。勝つだけです。それだけです」  0-0の五回1死走者なし。ここまでわずか1安打に封じ込められていた日本ハム先発・有原の5球目を完璧に捉えた。快音を残して舞い上がった打球は、右翼席の3分の1を真っ黒に染めたカモメ党のもとへと飛び込んだ。  12日には国内フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たしたが、「今はこのシーズン、チームが勝つためにどうするかだけです」と言い切った選手会長の一振りで、貴重な1点をもぎとった。

◆ロッテの石川歩投手(30)が14日、日本ハム3回戦(札幌ドーム)に先発。5回を投げ、4安打無失点の好投を披露した。  6年目の今季は初の開幕投手を務め、5回2/3を6安打4失点で勝敗つかず。3日の投球練習後に腰痛を訴え、翌4日に出場選手登録を抹消された。それでも、最短の10日間でしっかりとチームに戻ってきた右腕が、今季2度目の登板で結果を残した。  打線が五回に6番・鈴木の右越えソロで1点を先制。石川は今季初勝利の権利を持って、マウンドを降りた。

◆ロッテの石川歩投手(30)が14日、日本ハム3回戦(札幌ドーム)に先発。5回を投げ、4安打無失点の好投を披露した。  「よかったと思いますが、ゴロアウトが少なかったので1歩間違えたら、というのはありました。配球がよかったので、0点に抑えられた感じかなと思う」  6年目の今季は初の開幕投手を務め、5回2/3を6安打4失点で勝敗つかず。3日の投球練習後に腰痛を訴え、翌4日に出場選手登録を抹消された。それでも、最短の10日間でしっかりとチームに戻ってきた右腕が、今季2度目の登板で結果を残した。

◆ロッテは14日、日本ハム3回戦(札幌ドーム)に1-3で逆転負け。4連敗でリーグ最速の10敗目を喫した。  ミスで自滅した。開幕投手を務めた先発・石川が復帰登板で5回4安打無失点と見事な投球を披露したが、1-0の七回、3番手の松永が2死から連打で一、三塁のピンチを招くと、捕手・田村の頭上へ大きく抜ける暴投で三塁走者がかえり同点に追いつかれた。  さらに2番・大田を申告敬遠で一、二塁。3番・近藤を打席に迎えた場面で、今度はダブルスチールに対して捕手の田村が三塁へ悪送球で勝ち越された。近藤にも左越え適時二塁打を浴び、この回一挙3失点で逆転を許した。

◆日本ハムの西川が七回に果敢な盗塁から勝ち越しのホームを踏んだ。同点に追い付き、なお2死一、二塁で、二塁走者として初球に三盗を試みて捕手田村の悪送球を誘い、球が転々とする間に生還した。  流れを呼び込み「(最初は)走ろうとは全然考えてなかった。リードをして(投手の松永が)こっちを見ないなと思って、行っちゃえと」としてやったりの表情。栗山監督は「(西川)遥輝のスピードがこのチームの特徴。信頼している」と目を細めた。

◆逆転負けで4連敗。リーグ最速の10敗目を喫した。復帰登板の石川が5回4安打無失点の好投も、1-0の七回に3番手・松永の暴投、捕手・田村の悪送球とミスが続いて逆転を許した。井口監督は「石川は80球をメドにと思っていた。勝ちのパターンでいって、点の取られ方が悪かった」と険しい顔。打線も3試合で2得点に終わり、借金は「6」となった。

◆盤石の投球で、今季初の3連勝をチームに呼び込んだ。日本ハム・有原航平投手(26)が7回4安打1失点、8三振を奪う好投で2勝目をマークした。  「きのう、おとといといい流れなので、止めないように必死に頑張りました。守備がよく守ってくれて、(石川)亮がいいリードをしてくれた」  最大のピンチは、0-1の七回1死三塁。次の1点が試合の行方を大きく左右する場面で、6番・鈴木を二ゴロ、7番・バルガスをフォークボールで空振り三振。ホッと息をついて、マウンドを降りた。その裏に味方が3得点で逆転した。  「テンポがずっと一緒になることが多かったが、去年よりゆっくり時間を置いて、相手を見ながら投げられている」  前回登板した7日の西武戦は白星こそつかなかったが、8回3安打無失点、11奪三振と圧巻の投球。今季3試合、計22回を投げて失点はわずかに2だ。この日鈴木に浴びたソロが唯一の自責点。防御率は両リーグトップの0・41を誇る。  頼れる剛腕の活躍で、チームは4月2日以来の貯金「1」。「これを続けながら、悪いときでもしっかり試合をつくれるように」。背番号16は、まだまだ勝ち星を積み上げていく。 (浜浦日向)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
942 0.692
(↑0.025)
-
(-)
128
(-1)
64
(+6)
42
(+1)
21
(+1)
12.000
(↑1)
0.000
(-)
2
(1↓)
楽天
851 0.615
(↓0.052)
1
(↓1)
129
(-1)
64
(+1)
47
(+6)
10
(-)
6.000
(-)
0.000
(-)
3
(-)
日本ハム
762 0.538
(↑0.038)
2
(-)
128
(-1)
47
(+3)
59
(+1)
6
(-)
5.000
(↑1
0.000
(-)
4
(-)
西武
770 0.500
(↑0.038)
2.5
(-)
129
(-1)
82
(+11)
64
(+3)
14
(+2)
15.000
(-)
0.000
(-)
5
(-)
ORIX
473 0.364
(↓0.036)
4
(↓1)
129
(-1)
41
(+3)
55
(+11)
9
(+2)
19.000
(-)
0.000
(-)
6
(-)
ロッテ
4100 0.286
(↓0.022)
5.5
(↓1)
129
(-1)
48
(+1)
79
(+3)
21
(+1)
12.000
(-)
0.000
(-)