ソフトバンク(★2対3☆)日本ハム =リーグ戦2回戦(2019.04.10)・福岡ヤフオクドーム=
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日本ハム
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ソフトバンク
000002000002611
勝利投手:宮西 尚生(1勝0敗0S)
(セーブ:公文 克彦(0勝0敗1S))
敗戦投手:加治屋 蓮(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】大田 泰示(1号・6回表2ラン)
【ソフトバンク】今宮 健太(5号・6回裏2ラン)

  DAZN
◆日本ハムは0-0で迎えた6回表、大田の2ランで2点を先制する。その後同点で迎えた延長11回、2死一二塁から王の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・宮西が今季初勝利。敗れたソフトバンクは、延長11回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆ソフトバンク牧原大成内野手(26)が試合前にマッキーコラボした。 この日のゲームスポンサーゼブラ社からフェルトペン「ハイマッキー」がチームへ500本贈呈され、マッキーの愛称で呼ばれている牧原が代表で受け取った。マッキー×マッキーの実現にスタンドからも笑いが起きていた。

◆日本ハム公文克彦投手がプロ初セーブを挙げた。この日1軍に昇格した左腕は、延長11回2死一、二塁のピンチでマウンドに上がると、ソフトバンク上林を見逃し三振に打ち取り、チームの連敗も2で止めた。 「うれしい。チームも勝てたのでよかった」。不調で開幕2軍スタートとなったが、自身"開幕戦"で最高の滑り出しとなった。

◆ソフトバンク大竹耕太郎投手が1発に泣き、またも今季初勝利を逃した。 0-0の6回、大田にチェンジアップを左翼ポール際に被弾。直後今宮の2ランで追いつき、黒星は逃れた。「本塁打は失投。前回の登板であまり手応えのなかったスライダーを1週間で取り組んできて、今日の試合で自信を持って投げることができた」。7回2失点は先発としては十分。縦に落とすイメージで練習してきた変化球の手応えを収穫ととらえた。

◆日本ハム・ロドリゲス投手が1球に泣いた。立ち上がりから150キロ超えの直球系のボールを中心にソフトバンク打線を圧倒。5回まで無失点に抑えたが、2点の援護を受けた6回、今宮に同点5号2ランを浴びた。 6回4安打2失点で降板した助っ人右腕は「大事なところで投げミスをしてしまいました」と反省していた。

◆日本ハム中継ぎエースの宮西尚生投手が、今季初勝利を挙げた。 5番手で延長10回に登板。丁寧な投球で下位打線を3者凡退に抑えると、打線が延長11回に勝ち越した。「これで(雰囲気が)変わってくれればいい。みんな、開幕から登板数が増えているので、明日は大量得点で勝ってくれたら。これ以上、接戦が続くとリリーフ陣ももたない」と苦笑いしながら、打線の爆発を願っていた。

◆延長11回で競り負け、ソフトバンクが今季初めて首位から陥落した。柳田(左膝裏肉離れ)とグラシアル(左脇腹痛)の主軸2人の穴は大きかった。 2点を追う6回、今宮がチームトップとなる5号同点2ランを左翼スタンドへ。「2ボールになったので思い切って打ちにいった結果、本塁打になってよかった」。絶好調男には1発が出たが、今の打線は破壊力より機動力が頼りだ。 工藤監督も積極的に動いた。4回、7回とエンドランを仕掛け、内川、今宮が盗塁を決めた。工藤監督は「(内川の盗塁は)自分で。いい判断だった。今いる中でいろいろ作戦を使いながら。打撃コーチにも選手に伝えておいてもらっている」と話した。同点の7回1死一、三塁では甲斐にスクイズを命じた。失敗したが泥臭く1点を奪いにいった。 あと1点が奪えず、延長11回に日本ハム王柏融に決勝の右前適時打を浴びた。4時間7分の長時間試合での敗退。前日9日も雨が降り続く長崎で4時間15分を戦い、延長10回表降雨コールドで引き分け。バスでヤフオクドームに戻ってきたのは深夜1時。それでも選手たちは懸命にプレーした。 今季11試合で延長は5試合目。この日はモイネロを休ませるなど、中継ぎ陣の疲労も気がかりだ。工藤監督が「柳田とグラシアルがいない中で、(勝率)5割以上で戦えたらいい」と話すように、我慢の戦いが続く。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク上林誠知外野手(23)が尊敬するイチロー氏ばりのレーザービームを見せた。 同点の延長11回、無死一、三塁。近藤の定位置よりやや浅めの右翼への飛球をキャッチすると、ノーバウンドで捕手甲斐へ送球。タッチアップから生還を狙った三塁走者西川を刺した。 「準備はしていた。(西川)遥輝さんだったから絶対に来ると思った。(自分の)イメージを超えましたね。一発で握れなかったけど、(送球の)ラインを外さなくて投げたら、ノーバウンドでいった。ノーバウンドはたまたまです」と話した。打撃は開幕から調子が上がらない中、守備では大きな仕事をしてチームを救った。

◆「台湾の大王」が故郷のレジェンドの前でヒーローになった。日本ハム王柏融外野手(25)が、ソフトバンク2回戦(ヤフオクドーム)の延長11回、右前へ来日初の決勝打を放った。試合前には、台湾の大先輩でもあるソフトバンク王貞治会長と初対面してあいさつした。特別な一戦に勝負強さを発揮し、思い出深い福岡の夜となった。敵地でのヒーローインタビューに、気恥ずかしそうな笑みを浮かべた。延長戦を制する決勝打を放った王柏融は、何度も「謝謝」と、福岡まで応援に駆けつけたファンに繰り返した。「みんなで、全員の力で1点を取れた。均衡を破れて本当に良かったです」。泥臭く奪った勝利に、喜びもひとしおだった。 2夜連続で、試合は延長戦にもつれた。同点で迎えた延長11回。無死一、三塁の絶好機を相手のファインプレーでつぶし、2死一、二塁で迎えた第5打席だった。「4度も凡退していたので、絶対に打ってやるという気持ちだった」。追い込まれてからの4球目。ソフトバンク松田遼の変化球を、右前へはじき返した。落ちきらなかったフォークの失投を、しっかりとバットで拾い、これが来日初の決勝適時打に。チームに4試合ぶりの白星をもたらすと、大騒ぎのベンチを横目に普段はクールな表情が和らいだ。 この日、故郷・台湾のレジェンドと初の対面を果たしたばかりだった。練習前に「とても偉大な先輩」というソフトバンク王球団会長にあいさつし、大感激。同会長は、台湾からの挑戦者を温かく迎えてくれた。「『シーズンは長い。挫折は必ずあるので、くじけずに頑張ってくれ』と励ましてくれました。王さんの言葉を頭の片隅に置いて頑張っていきたい」。日本で戦っていく上で、ありがたい金言を授かった。 17年侍ジャパンとの壮行試合に台湾代表として出場し、楽天則本からバックスクリーンへ逆転2ランを放ったのも、このヤフオクドームだった。この日、王球団会長を「だんだん(日本球界に)慣れてくるんじゃないかな」と、うならせた「台湾の大王」は、日本球界にその名を知らしめた場所に、再び名を刻んだ。【中島宙恵】

◆日本ハム大田が待望の今季初アーチを放った。6回に先制の1号2ランを左翼ポール際へ運んだ。 開幕から11試合48打席目で飛びだした1発に「本当に本当に良かったです」と笑顔でマッスルポーズを決めた。オープン戦は5本塁打でキングとなった大砲が、ようやく本格的にシーズンインした。

◆日本ハム・大田泰示外野手(28)が10日、ソフトバンク2回戦(ヤフオクドーム)に「2番・右翼」で先発出場。0-0の六回に左翼ポール際へ今季1号となる先制の2ランを放った。  大竹の125キロのチェンジアップを捉え、「うまく打つことができた。本当に本当に良かったです」と満面の笑みを浮かべた。  オリックスとの開幕3連戦は無安打と苦しんだが、今季初安打を放った2日の楽天戦(楽天生命パーク)から8試合連続安打。巨人から移籍3年目のスラッガーが、調子を上げてきた。

◆ソフトバンクの大竹は7回4安打2失点とまずまずだったが、好投した前回に続き勝敗は付かなかった。六回に大田の2ランで均衡を破られたが、その裏に今宮の2ランで追い付いてもらうと、集中力を高める。七回2死三塁では代打鶴岡を低めの変化球で空振り三振に仕留め、踏ん張った。  八回途中無失点だった3日のオリックス戦と同様に先発の役割を果たした2年目サウスポー。「前回の登板であまり手応えのなかったスライダーを1週間しっかり取り組んできて、試合で自信を持って投げることができたのは自分でも評価できる」と収穫を挙げた。

◆柳田が不在の中、"スモールベースボール"も不発。首位から陥落した。同点の七回にヒットエンドランでつくった1死一、三塁で、甲斐がスクイズ失敗。ファウルになり、勝ち越し機を逃した。延長十一回無死一塁では、六回に5号2ランを放った今宮にバントを指示も、三飛。工藤監督は「また機会があったらサインは出す。失敗もあるけど、怖がらないでやってくれたら」と前を向いた。 六回に5号2ランも、延長十一回無死一塁で送りバントを失敗したソフトバンク・今宮 「打ったのはよかったけど、バントもしっかりやらないと」

◆2戦連続で延長に突入した死闘にけりをつけたのは、台湾ラミゴからやってきた新助っ人だ。日本ハム・王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25)が延長十一回、決勝の適時打を放った。  「4度凡退していたので、絶対打ってやるという気持ちだった。全員の力で1点を取ることができてよかったです」  逃しかけたチャンスをものにした。2-2の延長十一回、無死一、三塁で、近藤の右飛でタッチアップした西川が本塁憤死。中田の四球で2死一、二塁となって迎えた第5打席だ。カウント1-2から、松田遼の4球目を右前へ。二走・大田が生還すると、三塁ベンチに向かって右拳を掲げ、無邪気に喜んだ。  長崎開催だった前夜は開始から雨が降る中、3-3で引き分け。午後11時に長崎を出発し、博多のチーム宿舎に着いたのは午前1時近くだった。  疲労がたまる中、練習前に発奮材料があった。台湾の国民的英雄であるソフトバンク・王貞治球団会長と初対面し、「挫折は必ずある。くじけずに頑張って」と激励された。その偉大な先輩が見守る中、来日後初の決勝打。日本でのプレーを願っていたという王会長も「打ったね。だんだん慣れてくるのかな」と、敵ながら実力を認めた。  チームはこのカード1勝1分け。3カード連続の負け越しは免れた。台湾で「大王」と呼ばれた国民的ヒーローが、日本ハムを勢いづける。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
731 0.700
(↑0.033)
-
(↓0.5)
132
(-1)
59
(+7)
38
(+5)
10
(-)
3.000
(↑1)
0.000
(-)
2
(1↓)
ソフトバンク
632 0.667
(↓0.083)
0.5
(↑0.5)
132
(-1)
50
(+2)
35
(+3)
20
(+1)
9.000
(↑2
0.000
(-)
3
(-)
西武
560 0.455
(↓0.045)
2.5
(↓0.5)
132
(-1)
67
(+5)
51
(+7)
12
(+1)
15.000
(↑4)
0.000
(-)
4
(1↑)
日本ハム
452 0.444
(↑0.069)
2.5
(↑0.5)
132
(-1)
35
(+3)
52
(+2)
6
(+1)
2.000
(-)
0.000
(-)
5
(1↓)
ロッテ
460 0.400
(-)
3
(-)
133
(-)
45
(-)
67
(-)
20
(-)
9.000
(-)
0.000
(-)
6
(-)
ORIX
253 0.286
(-)
3.5
(-)
133
(-)
26
(-)
39
(-)
4
(-)
14.000
(-)
0.000
(-)