日本ハム(☆5対2★)西武 =リーグ戦1回戦(2019.04.05)・東京ドーム=
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西武
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日本ハム
10101011X5901
勝利投手:上沢 直之(1勝0敗0S)
敗戦投手:多和田 真三郎(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(4号・7回表ソロ)
【日本ハム】渡邉 諒(1号・8回裏ソロ)

  DAZN
◆日本ハムが連敗を3で止めた。日本ハムは初回、中田の適時二塁打で先制する。その後は5回裏に王の適時打、8回には渡邉にソロが飛び出すなど、小刻みに加点した。投げては、先発・上沢が7回1失点9奪三振の力投で今季初勝利。敗れた西武は、打線が好機を生かしきれなかった。

◆3連敗中の日本ハムは、4選手の入替を行った。 堀瑞輝投手(20)西村天裕投手(25)吉田侑樹投手(25)渡辺諒内野手(23)の4選手が出場選手登録され、斎藤佑樹投手(30)鍵谷陽平投手(28)石川直也投手(22)石井一成内野手(24)が登録を抹消された。 西村は試合前「準備していたので、どこでもいけるようにしたい」と今季初の1軍公式戦のマウンドへ向け意気込んだ。

◆日本ハム王柏融外野手(25)が、3月31日のオリックス戦(札幌ドーム)以来4試合ぶりとなる適時打を放った。 「5番指名打者」で先発出場。2点リードの5回2死二塁で先発多和田の2球目を中前へ運ぶ適時打。 「ランナーをかえすということだけを考えて打席に立ちました。自分の仕事をしっかりしてチームに貢献するだけなので、この後も集中してやっていきたいです」と話した。

◆日本ハム中田翔内野手(29)が、3連敗中のチームに勇気を与える貴重な先制打を放った。 初回2死一塁、先発多和田の初球を振り抜き、左翼線を破る適時二塁打。「チャンスだったので、初球から積極的に行こうと思っていて、タイムリーになって良かった。近ちゃん(近藤選手)もよく走ってくれたね。まだ試合は終わっていないし、さらに点が取れるように頑張ります」と話した。

◆西武山川穂高内野手がバックスクリーンに4号ソロ本塁打を放った。0-3の7回無死、日本ハム先発上沢の4球目、真ん中低めの148キロ直球を捉えた。 中堅手西川が追うのを諦める会心の打球。さっそうとダイヤモンドを回り、今季4度目の「どすこいポーズ」を披露し「打ててよかったです」と納得の表情だった。

◆日本ハム中田翔内野手(29)が初回に放った先制打が連敗脱出の号砲となった。2死一塁の場面で初球を左翼線へはじき返す適時二塁打。「(二走の)近藤もよく走ってくれた。うれしかった」と、二塁塁上で一塁側ベンチへ向かって右手を高々と掲げた。 7回には一塁から長駆生還を狙ってヘッドスライディングも憤死。「残念ですね」と苦笑いも主将の奮闘が勝利につながった。

◆日本ハム浦野博司投手がチームと自身の負の流れを断ち切った。 3点リードの8回に登板。2番からの上位打線を3者凡退に打ち取った。「今日もまた、いい場面で使ってもらったので何とかしたかった」。前カードの楽天3連戦では2試合連続で被弾し、悔しさを募らせた。「自分で乗り越えないと」と鬼気迫る表情で結果を残した右腕が、連敗ストップの殊勲者となった。

◆来日初の猛打賞で連敗ストップに導いた。日本ハム王柏融外野手(25)が打のヒーローになった。 5日、西武1回戦(東京ドーム)に「5番DH」でフル出場。2点リードの5回2死二塁で中前適時打。続く7回2死一、二塁では左越え適時二塁打で加点。3安打2打点に来日初の死球と大当たり。来日初盗塁のおまけも付いて、チームの連敗を「3」で止めた。右拳を突き上げ、ほえた。王柏融がポーカーフェースを崩し、燃え上がった。2点リードの5回2死二塁。見せ場はやってきた。2球目。内角高め直球143キロを振り切った。執念のこもった打球は、二塁手のグラブを抜けた。中前適時打だ。一塁ベースを駆け抜けると握った拳を掲げた。「しっかり芯に当てて、自分のスイングをしようと思った」。 1度、上昇したボルテージは簡単には下がらない。2死一塁。続く横尾の初球に、自らの判断で二盗を試みた。隙を突く絶好のタイミングだったこともあり、悠々と来日初盗塁に成功。台湾で16年に24盗塁の実績もあり、涼しい顔で、チャンスを広げた。死球も含め、全打席出塁の3打数3安打2打点の活躍。「本当に走者をかえしたかっただけ」と控えめに振り返った。 試合前練習は1人、ベンチ裏で別メニュー。栗山監督から「体を動かしてからのほうがいいと。世界で戦うことは、こういうこと」と勧められた。吹雪に見舞われた仙台の試合を受け、入念なストレッチに費やした。王柏融も「(寒さは)台湾では絶対、あり得ない」と苦笑い。指揮官の計らいを受け、期待に応えた。 日本流に願掛けした。3月下旬。遠征先の山梨・甲府市内にある武田神社を訪れた。戦国時代を代表する武将、武田信玄を祭っている。勝運だけではなく「自分自身に勝つ」などの御利益もあるとされ、両手を合わせて願った。開幕から前日4日まで6試合25打数5安打も、気持ちを切らさなかった。 「(日本の投手を)吸収すること。すごく慣れてきた感じがする」と手応えをつかんでいる。奮闘が実り、チームの連敗を「3」で止めた。国際試合で試合経験がある東京ドームで、初めてヒーローインタビューを受けた。「シーズンはまだ長いので、調子をしっかり整えたい」。謙虚で、貪欲に。「大王」の挑戦は、まだ始まったばかりだ。【田中彩友美】

◆西武山川穂高内野手の4号ソロも空砲に終わった。7回、日本ハム上沢の真ん中低め148キロをバックスクリーンへ。今季4度目の「どすこいポーズ」で反撃ムードを作ったが、チームは敗れ再び借金生活に。 「1本出てよかったけど三振もしているし勝っていない。また明日、いいところで打てるようにやっていきます」と切り替えた。

◆エースがチームの連敗を止めた。日本ハム上沢直之投手が5日、西武戦(東京ドーム)で7回1失点。開幕戦以来、今季2度目の先発でうれしい今季初勝利を挙げた。「連敗を止めたいという一心で投げた。早い段階で勝ててうれしい」と喜んだ。 7回にピンチを招いても気持ちは冷静だった。山川に1発を浴びた直後。2本の安打と四球で無死満塁。「ああいう場面で抑えられないと」。中村、メヒアと長打力のある打者相手にも真っ向勝負を挑み、無失点に切り抜け、ガッツポーズ。「内角で勝負できたことが良かった。今後の自信につながる」と振り返った。 プロ8年目、エースの称号を得るまでの成長に、並外れた追求心がある。投げることに関して、自分が納得するまでやめない性格。上沢と同期入団で、オフには鹿児島・徳之島でともに自主トレを行うなど、親交が深い松本は「あいつほど追求する選手っていないんじゃないかなと思いますよ。例えばゲームとかもやり始めたら極めるまでやるタイプ」。負けず嫌いで1つのことを極めることにたけているという。 エースの好投で連敗は3でストップ。栗山監督は「ナオらしくなってきた。本当にすばらしい。よく粘ってくれた」と評価した。「連敗を止められたのがいちばんうれしい。ひとつひとつの積み重ねが信頼につながってくると思う」と上沢。頼もしいエース右腕が、今年もチームをけん引する【山崎純一】 ▽日本ハム木田投手チーフコーチ(今季初勝利を挙げた上沢の投球に)「チームが連敗している中、勝ちきらないといけないのをよく投げきった」 ▽日本ハム鶴岡(上沢を好リード)「良かったです、しっかり的を絞らせず、慎重に投げていた」

◆日本ハム・中田翔内野手(29)が5日、西武1回戦(東京ドーム)に「4番・一塁」で先発。3月31日のオリックス戦以来(札幌ドーム)以来の打点をマークした。  一回2死一塁から多和田の初球120キロの変化球を弾き返し、先制の左翼線適時二塁打。「チャンスだったので、初球から積極的に行こうと思っていて、タイムリーになって良かった。(一塁走者の)近ちゃん(近藤選手)もよく走ってくれたね」。二塁上では一塁側ベンチに向けて右手を掲げて喜んだ。

◆日本ハム・王柏融(ワン・ボーロン)外野手=前台湾ラミゴ=が5日、西武1回戦(東京ドーム)に「5番・DH」で先発出場。2-0の五回に貴重な追加点となる中前適時打を放った。  2死二塁で迎えた第3打席。多和田の2球目、143キロを中前にはじき返した。来日初打点を挙げた3月31日のオリックス戦以来4試合ぶりの適時打。「ランナーをかえすということだけを考えて打席に立ちました。自分の仕事をしっかりしてチームに貢献するだけ」と、一塁上では手をたたいて喜んだ。  さらに続く横尾の打席では二盗を成功させ、来日初盗塁をマークした。

◆西武・山川穂高内野手(27)が5日、西武1回戦(東京ドーム)の七回に中越え4号本塁打を放った。  0-3の七回無死で、日本ハム先発の上沢直之投手(25)から3試合ぶりの一発。昨季47本塁打で初の本塁打王を獲得した不動の4番は、今季も開幕から7戦4発と猛打を発揮している。

◆西武は連勝が3で止まった。上沢の前に六回まで散発3安打。3点を追う七回に山川の4号本塁打で1点を返し、なお無死満塁の好機をつくりながらも後続が倒れた。辻監督は「チャンスをつくって攻め切れなかった」と嘆いた。  4日までのロッテとの3連戦では計24得点と好調だった打線がつながらなかった。山川は「上沢が良かった。それに尽きる」と潔く話した。

◆3月29日のオリックス戦で開幕投手を務めた上沢が7回1失点で今季初勝利。チームの連敗を3で止め、お立ち台で「連敗を止められたことが一番、うれしい」と端正なマスクをほころばせた。エースと呼ぶにふさわしい投球に栗山監督は「素晴らしいです」とたたえた。

◆3連勝でストップした。先発の多和田が6回6安打3失点で今季初黒星。打線では、山川が七回に3試合ぶりの一発となる中越え4号ソロを放ったが、空砲に終わった。4日までのロッテとの3連戦で計24得点と好調だった打線がこの日は2得点。主砲は「三振も(2つ)している。上沢が良かった。それに尽きる」と潔かった。

◆初物づくしでチームの連敗を3で止めた。日本ハム・王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25)=前台湾ラミゴ=が来日初の3安打。初長打&初盗塁も記録した。  2-0の五回に中前適時打を放ち、七回には左越え適時二塁打。「来た球に食らいついた。連敗がストップして本当によかった」と喜んだ。  2日の楽天戦(楽天生命パーク)は降雪のために試合が中断。「(温暖な)台湾ではありえない」と驚く環境だった。極寒の中で3日間プレーした影響が配慮され、この日は打撃練習以外は別メニュー。それでも試合では、不安を吹き飛ばす活躍を見せた。  日本の食生活になじんでいる。カレーライスや台湾で近年人気の焼き肉が好物。仙台では焼き肉店に足を運び、名物の厚切り牛タンを食べて英気を養った。「シーズンは長いので、いい調子を維持したい」。台湾で「大王」と呼ばれた男の本領発揮はここからだ。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
511 0.833
(↓0.167)
-
(-)
136
(-1)
31
(+3)
21
(+7)
10
(+2)
4.000
(↑1)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
520 0.714
(↓0.119)
0.5
(-)
136
(-1)
39
(-)
19
(+2)
8
(-)
2.000
(-)
0.000
(-)
3
(1↑)
日本ハム
331 0.500
(↑0.1)
2
(↑1)
136
(-1)
24
(+5)
27
(+2)
4
(+1)
2.000
(↑1
0.000
(-)
4
(1↓)
西武
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(-)
136
(-1)
36
(+2)
32
(+5)
6
(+1)
8.000
(-)
0.000
(-)
5
(-)
ロッテ
250 0.286
(↑0.119)
3.5
(↑1)
136
(-1)
32
(+7)
49
(+3)
14
(+3)
6.000
(-)
0.000
(-)
6
(-)
ORIX
142 0.200
(↑0.2)
3.5
(↑1)
136
(-1)
14
(+2)
28
(-)
1
(-)
8.000
(-)
0.000
(-)