ヤクルト(★5対10☆)DeNA =リーグ戦3回戦(2019.04.04)・明治神宮=
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DeNA
211000510101204
ヤクルト
1210001005712
勝利投手:砂田 毅樹(1勝0敗0S)
敗戦投手:梅野 雄吾(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】宮﨑 敏郎(1号・3回表ソロ),ソト(2号・7回表ソロ),佐野 恵太(1号・7回表満塁),ソト(3号・8回表ソロ)
【ヤクルト】村上 宗隆(1号・2回裏2ラン),山田 哲人(1号・7回裏ソロ)

  DAZN
◆DeNAは初回、筒香とロペスの適時打で2点を先制する。その後、同点となって迎えた7回表には、代打・佐野のグランドスラムなどで5点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・砂田が今季初勝利。敗れたヤクルトは、4番手・梅野が5失点と誤算だった。

◆ヤクルトは開幕カードを負け越したものの、神宮では2戦2勝として貯金1。 本拠地で開幕から3連勝を飾ると、08年以来11年ぶりとなる。 移籍後初登板の寺原隼人投手(36)を援護して連勝を伸ばせるか。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手(30)が"完全解凍"の2号ソロを放った。 同点の7回無死走者なし、ヤクルト梅野の内角低め146キロ直球を思い切りしばき上げた。打球はバックスクリーン中段にぶち当たる特大の1発となった。前日3日に今季1号を放っており、2戦連発。試合前まで打率2割と冷え込んでいた昨季本塁打王の打棒が、温まってきた。

◆DeNAドラフト3位ルーキー大貫晋一投手の初先発初勝利はならなかった。 初回に簡単に2死を奪うも山田哲に四球を与え、二盗を決められる。 2死二塁となってからバレンティンに適時打を浴びて1失点。2点リードの2回にも村上に同点2ランを浴び、3回1死一、二塁の場面で交代が告げられた。2番手の国吉が走者をかえされて、2回1/3を投げて4安打4失点だった。 降板後「試合前のブルペンから緊張していました。調子自体は悪くなかったですが、ストレート、変化球ともに制球することができず、高めに浮いたボールを打たれてしまいました。試合の中で修正することができなかったので、次回登板までに、とにかくボールを低めに集められるよう、投球練習から強い意識を持って取り組みたいです」とコメントした。

◆DeNAに代打の神様が現れた。佐野恵太内野手(24)が代打満塁弾を放った。 ソトのソロで1点を勝ち越した7回2死満塁、ヤクルト梅野の147キロ外角直球をバックスクリーンへたたきこんだ。豪快な1発でリードを広げると、ベンチで総立ちのナインから出迎えられた。 勝負強さが光る。3月31日の中日戦では同点の9回1死一、三塁でサヨナラ打を放つなど、今季4度の代打全てを成功させている。今季4打数4安打で8打点目。横浜の神が試合の流れを引き寄せた。 ◆DeNA田代打撃コーチ(佐野について)「しっかり準備をして、頼りにしている。ここ一番での集中力がある」

◆ヤクルト期待の19歳村上宗隆内野手が2回に今季初アーチとなる同点2ランを放った。 しかし続く3打席はいずれも三振。守備でも4回に一塁へ悪送球するミスを犯した。三振に関しては「納得のいく結果ではないですけど、試行錯誤しながらやっているので悪い方向にはいってない」と前を向いたが、失策については「本当に申し訳ないです」と反省しきりだった。

◆ハマの神様が一振りで試合を決めた。 1点を勝ち越した直後の7回2死満塁、代打DeNA佐野恵太は集中していた。「梅野はいい投手。甘い球は1球あるかないか」。ヤクルト梅野の初球、外角147キロ直球を迷わず振り抜き、バックスクリーン右へぶち込んだ。球団では11年6月のスレッジ以来、8年ぶりの代打満塁弾で連敗を2で止めた。 神がかった活躍を見せる。今季4試合に代打出場で、全て成功。全4打席で安打と打点を挙げる「10割男」だ。この日は屋外にブルペンがある神宮で「4回、5回に相手ブルペンを見て、どの投手が来るかイメージした」と準備は完璧。加えて「1打席しかないのでいい球は打てない。甘い球が来たら打てる」と割り切り、打席に向かった。ラミレス監督も「アメージング! アンビリーバブル!」と大喜び。横浜の代打の神様が勝利の願いをかなえた。

◆1点を勝ち越した直後の7回2死満塁、代打DeNA佐野がヤクルト梅野の初球、外角147キロ直球を迷わず振り抜き、バックスクリーン右へぶち込んだ。球団では11年6月のスレッジ以来、8年ぶりの代打満塁弾で連敗を2で止めた。 ▼佐野が7回に代打満塁ホームラン。代打満塁弾は18年8月1日ソフトバンク戦の森(西武)以来で、球団では11年6月29日中日戦のスレッジ以来13人、14本目。今季の佐野は4打席すべて打点付きの安打で、8打点は代打ながらチーム最多。2リーグ制後、代打でのシーズン最多打点は94年真弓(阪神)の30打点だが、佐野はどこまで迫れるか。

◆DeNA・ロペスが4日のヤクルト戦(神宮)の一回に今季初打点となるタイムリーを放った。  一回に筒香の適時打で1-0と先制し、なおも2死一、三塁という場面で、寺原の初球を左前へ運んだ。「チャンスの場面だったので、積極的に打ちにいきました。大貫を援護できるように引き続き頑張ります」と、初登板となったドラフト3位・大貫(新日鉄住金鹿島)へ点をプレゼントし、笑顔をみせていた。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が4日、DeNA3回戦(神宮)で1号2ランを放った。二回無死二塁で、大貫の外角直球を逆方向の左翼席に運んだ。  熊本・九州学院高からドラフト1位で入団し、2年目の和製大砲。今季は全試合に先発しているが、前の試合までわずか1安打と苦しんでいた。球団広報を通じて「毎日チームに迷惑ばかり掛けているし、結果を出さないといけない立場なので。また、次の打席で打てるように準備していきたい」とコメントした。

◆ヤクルトの山田哲が今季初の本塁打と盗塁をマークした。2年連続4度目となるトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)への一歩を踏み出したが、チームは敗れ「何試合かやれば、いずれは出ることなので」とさばさばと話した。  一回に四球で出塁すると、次打者の初球に二盗に成功。4-9の七回1死では三嶋の速球を捉えてバックスクリーンへソロを運び「芯で捉えたし、角度も良かった。しっかり振り抜けた」と打撃には手応えを感じた様子だった。

◆DeNAの砂田が2年ぶりの勝利を挙げた。4-4の六回に3番手で登板し、この回を無安打無失点で乗り切り、流れを呼び込んだ。  七回に自身への代打で出場した佐野が満塁本塁打を放つなど、味方打線が5点を勝ち越した。昨季は70試合に登板と奮闘しながら勝ち星に恵まれなかったが、今季は2試合目で白星をつかんだ。

◆昨季本塁打王のソトが同点の七回、バックスクリーン上部を直撃する勝ち越しの2号ソロ。八回にも左越えに3号ソロを放ち、「(1本目は)手応えは完璧で、打った瞬間に入ったと思った」と笑みを浮かべた。この日は宮崎が1号ソロ、筒香とロペスは適時打を放ち、チームが誇る「ビッグ4」がそろって打点を挙げた。

◆山田哲が七回1死から1号ソロを放った。三嶋の外角の直球を中越えに運んだ。一回2死から二盗で今季初盗塁も決めたが、「何試合もやっていれば、いつかは出ること。(本塁打は)芯でとらえられたし、角度も良かった。しっかり振り抜けたと思う」。チームの連勝ストップにも「明日からまた集中してやりたい」と前を向いた。

◆先発のD3位・大貫(新日鉄住金鹿島)は「人生で一番緊張した」と振り返った。制球に苦しみ、三回途中4安打4失点で降板。初登板を白星で飾れず、「高めに浮いたボールを見逃してくれるほど甘くなかった。修正できなかったのは自分の技術不足」と肩を落とした。三浦投手コーチによると、次回の登板は5日以降の状態をみて考える。

◆村上が二回無死二塁から1号2ラン。カウント1-1から大貫の外角の直球を左翼席へ運んだ。2年目の今季は全試合に先発出場しているが、前日までわずか1安打で「毎日迷惑ばかり掛けているし、チームのために打ちたかった」。この日も四回に一塁へ悪送球と三塁守備に課題を残し、「きょうもエラーしたし、チャンスに打てなかった」と反省を口にした。

◆反省が残る敗戦だった。ヤクルト・小川淳司監督(61)は、代打・佐野に満塁弾を浴びた場面を振り返った。  「中盤の満塁ホームランが痛かった。せっかく2死まで頑張ったのに。代打への初球だから、何とか防ぎようはあったと思う」  同点で迎えた七回、4番手で登板した梅野がつかまった。先頭のソトにフルカウントからの直球を中越えにソロを運ばれ、勝ち越された。2死満塁からは佐野に初球の直球を痛打された。  長距離打者への勝負球、代打への入り球と注意を欠く内容。20歳右腕は「ソトは投げミスでした。調子自体は悪くなかった。切り替えていくしかない」と懸命に前を向いた。  チームは連勝が3で止まり、勝率5割に戻った。5日からの中日3連戦(神宮)で再び勢いに乗る。 (長崎右)

◆DeNAは4日、ヤクルト3回戦(神宮)に10-5で勝ち、連敗を2で止めた。七回に1点を勝ち越し、なお2死満塁の場面で代打・佐野恵太内野手(24)が、中越えの1号満塁弾を放ち、試合を決めた。今季は全て代打で出場し、4打数4安打の打率10割、リーグ3位の8打点と驚異の勝負強さを発揮。平成の最後に、新たな"代打の神様"誕生の予感が漂う。  一振りで描いた放物線は、勝負を決める鮮やかな一撃だ。代打・佐野が、また打った。  「緊迫した試合で、満塁のチャンスで何とか打ててよかったです。本当にできすぎです」  七回にソトの2号ソロで1点を勝ち越し、なお2死満塁でチャンスは巡ってきた。梅野の初球を一閃。打球がバックスクリーン右に着弾すると右腕を突き上げた。  今季は全て代打で出場し4打数4安打の打率10割、打点は全打席で挙げて8。丸(巨人)らを抜いてリーグ3位、筒香(6)を抜いてチームトップに躍り出た。  好調の理由を佐野は「去年、一昨年と打てないときも監督が使い続けてくれた。経験させてもらったことで心構えや自分の準備するタイミングも分かってきた」と明かす。  遠征先で食事をともにする機会が多い宮崎からは「悔いのない打席を送れ」と助言をもらい、ルーキーだった2017年には、当時チームの左の代打として活躍していた下園(同年限りで現役引退)から準備することの大切さを学んだ。  この日も終盤の勝負どころに備え、四、五回から体を動かし始めた。待機している中継ぎ投手、相手のブルペンがグラウンド脇にある神宮では肩を作る投手も確認。万全を期して臨んだ梅野との対決で、しっかりと初球を仕留めた。  「アメージング(素晴らしい)、アメージング。アンビリーバブル(信じられない)。これだけ勝負強いのは心強い」とラミレス監督も大喜びする大活躍。それでも、佐野は「レギュラーになりたいと思っている。あす、スタメンだといわれてもいいように準備しておきます」とうなずいた。  仕事の質は準備次第。若き"代打の神様"は、どんなときも「準備」の2文字を忘れない。17年に全体の87人中84番目となるドラフト9位で入団した3年目が、21年ぶりVへの最強の切り札となる。 (湯浅大) 佐野についてDeNA・田代チーフ打撃コーチ 「頼りになるね。集中力もある。4の4か。すげー(すごい)な」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
510 0.833
(↑0.033)
-
(-)
137
(-1)
36
(+10)
17
(+1)
9
(+4)
4.000
(↑2)
0.000
(-)
2
(-)
ヤクルト
330 0.500
(↓0.1)
2
(↓1)
137
(-1)
18
(+5)
20
(+10)
4
(+2)
1.000
(↑1
0.000
(-)
2
(1↑)
DeNA
330 0.500
(↑0.1)
2
(-)
137
(-1)
28
(+10)
27
(+5)
6
(+4)
2.000
(↑2
0.000
(-)
2
(1↑)
中日
330 0.500
(↑0.1)
2
(-)
137
(-1)
24
(+3)
21
(+2)
3
(+2)
3.000
(↑1)
0.000
(-)
5
(2↓)
広島
240 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
137
(-1)
19
(+2)
23
(+3)
6
(-)
2.000
(-)
0.000
(-)
5
(2↓)
阪神
240 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
137
(-1)
11
(+1)
28
(+10)
2
(+1)
2.000
(-)
0.000
(-)