日本ハム(☆3対1★)オリックス =リーグ戦3回戦(2019.03.31)・札幌ドーム=
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ORIX
0100000001600
日本ハム
10101000X3610
勝利投手:有原 航平(1勝0敗0S)
(セーブ:ハンコック(0勝0敗1S))
敗戦投手:榊原 翼(0勝1敗0S)
  DAZN
◆日本ハムは同点で迎えた3回裏、近藤の適時打で勝ち越しに成功する。そのまま迎えた5回には、王が適時打を放ちリードを広げた。投げては、先発・有原が7回1失点の力投で今季初勝利。敗れたオリックスは、先発・榊原が試合をつくれず、打線も1得点と振るわなかった。

◆日本ハム王柏融外野手が、来日初打点を挙げた。 1点リードの5回2死一、三塁。オリックス榊原から7球粘り、スライダー123キロに合わせ左前適時打とした。ここまで2安打マルチの奮闘。30日には来日初安打で、勢いに乗った。 「チャンスだったので、ランナーをかえしたいという思いで打席に入りました。いいところに落ちてくれましたし、追加点を取れてチームに貢献できて良かったです」と振り返った。

◆オリックス榊原翼投手(20)が4回2/3を投げ5安打3失点と先発の役割を果たせなかった。 立ち上がりから先頭の日本ハム西川に四球で出塁を許し、1死二、三塁から中田の内野ゴロの間に先制点を献上。3回に近藤に中前へのタイムリーを浴び、5回2死一、三塁から王柏融の左前適時打で追加点を与え、5回途中で降板した。毎回先頭打者を出塁させるなど、終始リズムをつかめない投球だった。 榊原は「初登板ということで気持ちが入り過ぎて、空回りしてしまったと思います。初回からボール先行の投球でリズムを悪くしてしまいました。ピンチの場面でも制球が甘くなってしまうなど、ゲームを作ることが出来ず、チームに申し訳ないです」とコメントした。

◆日本ハム中田翔内野手が、開幕カード全3試合で打点を挙げた。 1回1死二、三塁で遊ゴロの間に三塁走者を本塁に迎え入れ、先制点につなげた。3打数無安打も、開幕初戦での延長サヨナラ満塁弾など3戦で計9打点をたたき出した。「まだまだチームとしても本調子ではない。決めるべきところで決めたら、もっと投手を助けられる」と貪欲だった。

◆日本ハムのジャスティン・ハンコック投手が来日初セーブを挙げた。 2点リードの9回にマウンドに上がり、吉田正には左前打を浴びたが、頓宮を併殺に仕留め3人斬り。30日の第2戦に続く無失点投球に「しばらく連投していなかったので心配だったけど、体の状態はいい。攻める気持ちでストライクゾーンに強い球を投げた」と、胸を張った。

◆日本ハム有原航平投手が、今季初登板初勝利を挙げた。 2回に味方の守備の乱れから失点も、その後は付けいる隙を見せず。序盤は最速152キロの直球主体に、中盤以降はチェンジアップなど変化球で的を絞らせなかった。 無四死球の7回1失点(自責は0)で、お立ち台では「去年はすごくチームに迷惑をかけた。今年はチームに貢献出来るように」と宣言した。

◆オリックスが第3戦も勝てず、8年連続の開幕カード負け越しとなった。先制された直後の2回2死二塁から若月健矢捕手の左前適時打で一時同点とするも、その後は打線が沈黙。 開幕戦8連敗から始まり、第2戦も引き分け。未勝利のまま2日から開幕3連勝と勢いづく昨季日本一のソフトバンクを本拠地に迎えることになり、西村徳文監督は「もう1回大阪で仕切り直しですね」と気持ちを切り替えた。 ただ、最終回に主砲の復調を予感させる待望の1本が飛び出した。9回1死で吉田正尚外野手が開幕から15打席目で今季初ヒットとなる左前打。「だいぶ遅かった。去年からやってきたことを崩された。(日本ハムの)中田さんは4番で勝負を決めていた。ソフトバンク戦からきっちり結果を出せるようしたい」と力を込めた。西村監督も「本人にとってもよかったと思う」と語った。4番の復活を反撃の足がかりとしたいところだ。

◆日本ハムの王柏融が来日初打点で初ヒーローインタビューだ。30日に初安打を放ったばかり。先頭の4回に右前打で出塁すると、2-1の5回2死一、三塁では、フルカウントから変化球を拾って左前適時打とした。 「いいところを見せられて良かった。すごく、いい景色」。4万人超で埋まったスタンドを見渡し笑顔だ。チームは4年ぶりの開幕カード勝ち越しで、12年ぶりの負けなしスタートとなった。

◆日本ハム西川遥輝外野手(26)が、必死の「リクエスト申告」で決勝点につなげた。1-1の3回1死。中前打で出塁すると、盗塁のチャンスが巡ってきた。1ボールからの大田への2球目。内角へ大きく浮いた変化球の時に、スタートを切った。 滑り込んで突き出した右足は砂埃に紛れた中、判定はアウト。西川は立ち上がると、顔の前で大きく手を振り、セーフを猛アピールした。「タッチされていなかったので」。両手で、何度も四角を描き、ベンチの栗山監督へ「リクエスト」を"申告"。2年連続盗塁王は成功を確信していた。 指揮官も、すぐさまリクエストを申し出た。ビデオ確認後、判定はセーフに覆った。「みんなに必死過ぎと言われた。まだ(盗塁は)1個目なのでね」と笑ったが、強い思いでチャンスメーク。直後、近藤の決勝打を呼び込んだ。 開幕2戦は「2番」だったが、今季初のリードオフマンとして躍動した。1回の1打席目の四球を皮切りに、全打席出塁。安打は単打、二塁打、三塁打と順に生み出し、今季チーム初の3安打猛打賞だった。「監督からは『(打順が)決まるまで迷惑かけるな』と言われたので、監督の悩みが1つでもなくなれば」と頼もしい。 「(次カードの)楽天戦は先攻になるので、また配球は変わると思うけど、攻めていければ」。打撃タイトルを狙う今季、熱い思いを体現していく。【田中彩友美】

◆"大王"の心が、ようやく晴れた。台湾・ラミゴから今季新加入の日本ハム王柏融外野手(25)が、追加点となる来日初打点で初のお立ち台をゲットした。 3月31日オリックス戦(札幌ドーム)の2-1で迎えた5回2死一、三塁。フルカウントから、榊原のスライダーを左前へ運んだ。チームは4年ぶりの開幕カード勝ち越しで、07年以来、12年ぶりの負けなし発進。ロケットスタートで、上昇気流に乗った。緊張も、迷いも、心を縛っていたものが、いつの間にか消えていた。2-1の5回2死一、三塁。1点を争う投手戦でまわってきた追加点のチャンスだ。王柏融は「打席に入る前に、絶対に走者をかえしてやるという気持ちで、打席に入った」。意気込みとは裏腹に、心は実に冷静だった。 2球で追い込まれてから、粘った。ボール球を見極め、際どい球はファウルで逃げる。フルカウントに持ち込み8球目、外寄りのスライダーをすくい上げた。記念すべき来日初打点は、左前へのポテンヒット。「記念のボールは取っておきます」。苦しんだぶん、喜びは格別だった。 先頭の4回にも右前打を放っており、この日2安打。前日30日に8打席目で待望の来日初安打が生まれ、つき物が取れたのか。「今まで打席に入る時は硬くなる傾向にあったけど、今日はリラックスできて球がよく見えた」と上昇の手応えをつかんだ1日となった。 開幕が近づくにつれ、それまで絶好調だった打撃成績がみるみると下がっていた。「早く結果を残したいという気持ちが見えていた。国を背負っているから」と栗山監督。故郷台湾のファンやメディアに結果で応えたかったが、気持ちばかりが空回り。金子打撃チーフ兼作戦コーチは「札幌ドームで打ちたいと、よく口にしていた。良くない傾向だと思った」。性格は内気。打てない日は「Everyday、Newday」という同コーチの励ましに、救われた。 試合後のヒーローインタビュー。4万人超で埋まったスタンドを見渡し、惜しみない歓声に「すごく、いい景色」と感激した。「次も勝ち越すので、応援よろしくお願いします。謝謝(シェイシェイ=ありがとう)」。台湾で2度の打率4割に、3冠王、シーズン200安打...。"大王"と呼ばれる男の、本領発揮の日は近い。【中島宙恵】

◆日本ハム・有原航平投手(26)が、開幕3戦目の31日のオリックス戦(札幌ドーム)に先発する。プロ5年目の右腕は「気合が入ります」と静かに闘志を燃やした。   オリックス打線については、福田、西浦の俊足1、2番コンビを警戒。チームは29日の開幕戦に、4番・中田の満塁本塁打で劇的な勝利を挙げた。「昨日、チームがいい流れで勝ったので、その流れに乗れるようにしたい」と意気込んだ。

◆日本ハム・近藤健介外野手(25)が31日、オリックス3回戦(札幌ドーム)に「3番・DH」で先発出場。三回に勝ち越しの中前適時打を放った。  近藤のバットから快音が止まらない。1-1の三回2死二塁で迎えた第2打席。相手先発・榊原の5球目、149キロの内角直球を中前に運んだ。「その前からインコースを攻められていたので、頭に入れながら準備していました。うまく反応して打てましたし、良いところに落ちてくれてよかったです」と振り返った。  これで開幕から3試合連続安打。打率4割に最も近い男が、存在感を見せつけている。

◆日本ハム・王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25)が31日、オリックス3回戦(札幌ドーム)に「5番・左翼」で先発出場。1点リードの五回に左前適時打を放ち、来日初打点をマークした。  2-1の五回2死一、三塁で迎えた第3打席。2球で追い込まれたが、粘って8球目の変化球を捉えた。詰まった打球だったが、左前にポトリと落ちた。  「チャンスだったので、ランナーを返したいという思いで打席に入りました。いいところに落ちてくれましたし、追加点を取れて、チームに貢献できて良かったです」とコメント。一塁ベース上では白い歯をのぞかせた。

◆オリックスの榊原は4回2/3を投げて3失点で黒星を喫した。制球が乱れ、四死球や安打で三回を除いて毎回、先頭打者を塁に出して110球を費やし「自分の投球ができなかった」と表情は暗かった。  埼玉・浦和学院高から2017年に育成ドラフト2位で入団。昨年3月に支配下選手登録され、今季は開幕ローテーションを勝ち取った。次回の登板に向け「先頭の入りを意識して投げたい」と巻き返しを期した。

◆オリックスの4番吉田正が開幕3戦目で今季初安打を記録した。九回1死で初球を捉えて左前打。15打席目でようやく快音を響かせ「だいぶ遅かった」と安堵の表情を浮かべた。  昨季、打率3割2分1厘、26本塁打を放った4番打者。開幕戦から徹底的にマークされ「去年より厳しく足元を突いて来た」と言う。西村監督は「本人にとってもいいこと。4番が打てばもっと点は入る」と喜んだ。 西村監督(開幕3試合で勝ちなし) 「大阪に戻って仕切り直す」 若月(二回の適時打) 「打ったのはスライダー。点を取られた直後のチャンス。タイムリーになって良かった」

◆日本ハムの王柏融が来日初打点をマークした。2-1の五回2死一、三塁で榊原の8球目をしぶとく左前に運んだ。貴重な追加点となる適時打に「絶対に走者をかえしてやると思って打席に入った。打てて良かった」と白い歯をのぞかせた。  台湾プロ野球で打率4割と三冠王の実績を持つスター選手。多く訪れていた台湾のメディアやファンの前で結果を残し「いいところを見せられて良かった」とほっとした様子だった。 日本ハム・近藤(三回に勝ち越しの中前打) 「内角を攻められていたので頭に入れて準備していた。うまく反応して打てたし、いいところに落ちてくれて良かった」 木田投手チーフコーチ(好投の有原に) 「最後の苦しいところで力を振り絞って抑え、チームを助けてくれた」

◆今季初先発した高卒3年目の榊原は、4回2/3を4安打3失点で1敗目。「初登板ということで気持ちが入り過ぎて、空回りしてしまったと思います。初回からボール先行の投球でリズムを悪くしてしました。ピンチの場面でも制球が甘くなってしまうなど、ゲームを作ることが出きず、チームに申し訳ないです」。勝てばプロ初勝利、さらに育成出身の投手では球団初の快挙だったが、次回に持ち越しとなった。

◆台湾プロ野球で打率4割と三冠王の実績を持つスター選手、王柏融が2-1の五回に左前適時打を放ち、来日初打点をマークした。4万1138人の前でお立ち台に上がり「自分のペースでやらせてもらっている。打ててよかった」と栗山監督ら首脳陣に感謝。台湾からファンやメディアも駆けつける中、来日初の複数安打も記録し「いいところを見せられてよかった」と白い歯をのぞかせた。

◆苦しい船出となった。オリックスは開幕3連戦を2敗1分けで負け越しスタート。2012年から8年連続開幕カード負け越しで、勝ち越しなしは11年から9年連続となった。負のデータが並ぶが、4番の一打に西村監督は光を見いだした。  「本人にとってもよかったこと。(吉田)正尚が打てば、もっと点が入る」  開幕から沈黙が続いていた吉田正が九回1死、15打席目で初安打。今カード、日本ハムは三塁手が一、二塁間の後方に移動し、外野手がやや左に寄るという"正尚シフト"を敷いたが、それを破る左方向への一打。「だいぶ遅かったですけど、逆らわずに打てた。4番として(日本ハムの)中田さんは勝負を決めていた。しっかりやれるようにしたい」と気合を入れた吉田正。指揮官も「大阪に帰って仕切り直し」と、本拠地・京セラ(2日、ソフトバンク戦)からの逆襲を誓った。 (西垣戸理大)

◆189センチの右腕が、マウンドで仁王立ちした。日本ハム・有原航平投手(26)が、7回5安打1失点(自責点0)で今季初勝利を挙げた。  「開幕戦、きのうといい試合だったので、何とか僕も勝ちたいなという思いで投げた。(昨年)チームに貢献できなかったので、今年何とかという思いでやっています」  150キロ前後の真っすぐとチェンジアップでオリックス打線を翻弄。七回1死一、二塁では連続三振に仕留め、ほえた。  昨季は開幕投手に内定も、キャンプで右肩痛を発症。中継ぎ、抑えも経験し、8勝5敗で3年連続の2桁勝利を逃した。  海の向こうに、活躍を待つ人がいる。元同僚の大谷(エンゼルス)だ。今季の日本ハムの注目選手に有原を挙げ「素晴らしい選手だと思う。普通にやれば必ずいい成績を残せる」と断言する。  チームは開幕カードを2勝1分けで、4年ぶりに勝ち越したが、栗山監督は「まだ始まったばかり」と表情を引き締める。3年ぶりのリーグ優勝に向け、有原の存在は欠かせない。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
300 1.000
(-)
-
(-)
140
(-1)
14
(+3)
10
(+1)
4
(+2)
3.000
(↑1)
0.000
(-)
1
(-)
日本ハム
201 1.000
(-)
0
(-)
140
(-1)
14
(+3)
8
(+1)
2
(-)
1.000
(↑1
0.000
(-)
3
(-)
楽天
210 0.667
(↑0.167)
0.5
(-)
140
(-1)
22
(+9)
12
(+4)
6
(+3)
1.000
(↑1)
0.000
(-)
4
(1↓)
ロッテ
120 0.333
(↓0.167)
1.5
(↓1)
140
(-1)
12
(+4)
22
(+9)
6
(+2)
2.000
(↑2)
0.000
(-)
5
(-)
ORIX
021 0.000
(-)
2
(↓1)
140
(-1)
8
(+1)
14
(+3)
1
(-)
5.000
(-)
0.000
(-)
5
(-)
西武
030 0.000
(-)
2.5
(↓1)
140
(-1)
10
(+1)
14
(+3)
4
(+1)
0.000
(-)
0.000
(-)