DeNA(☆3対2★)中日 =リーグ戦3回戦(2019.03.31)・横浜スタジアム=
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中日
0001010002611
DeNA
200000001X3900
勝利投手:山﨑 康晃(1勝0敗0S)
敗戦投手:小熊 凌祐(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(1号・6回表ソロ)

  DAZN
◆DeNAは初回、梶谷の2点適時二塁打で先制に成功する。その後2-2とされて迎えた9回裏には、1死一三塁の好機で代打・佐野が適時打を放ち、サヨナラ勝利を収めた。投げては、5番手・山崎が今季初勝利。敗れた中日は、6回にビシエドのソロで同点とするも、4番手・小熊が誤算だった。

◆日本が誇る伝統芸能が、今年もやってきた。ダチョウ倶楽部が、5年連続で横浜スタジアムに登場した。 試合開始15分前。上島竜兵とリーダーの肥後克広が元気いっぱいで「今年もきたぞー。今日はいいぞー」と、グラウンドに姿を現した。 お決まりの「ヤ~」だ。上島が「みなさ~ん。ヤ~。一塁側のみなさ~ん。ヤ~。ライトもヤ~。三塁側もヤ~。レフトも、ヤ~」と球場全体を巻き込んでいく。立て続けに十八番の「くるりんぱ」でたたみかけ、上島は「どんなピンチでもくるりんぱでチャンスに変えよう」と笑いを誘った。 上島が「五十肩だから始球式は投げられないよ」とリーダーと"ごねている"と、直後に「ピッチャーは三浦。背番号18」と球場アナウンスが流れた。現役を引退し、今は1軍投手コーチを務めるはずの番長!? ファンがざわめく中で、三浦コーチの現役時代の登場曲「リーゼントブルース」も流れ、余計に「ざわざわ」が止まらない。 すると、一塁側からリーゼントにびっしり決め込んだ背番号「18」が現れた。ストイックな番長にしては、少しふっくらしたシルエット。身長も低い...ファンの一部からは失笑が...。ダチョウ倶楽部のメンバー・寺門ジモンだ。 ドヤ顔でマウンドに上がった。対戦する打者は神里。捕手役を務めた桑原のサインに、何度も首を振り、大きなモーションから山なりのボールを投じた。始球式だが、これもお約束。神里に右前へはじき返されると、ジモンではなく、後方に待機していた上島が前に出てきた。 上島は「何打ってんだよ。大先輩から何を打っているんだよ」とすごいけんまくで神里へ詰め寄り、お決まりの「けんかからの...キス」。返す刀で桑原に突っかかり、またもキス。日本が世界に誇れる伝統芸能を披露し、さわやかにグラウンドを去った。 ダチョウ倶楽部は「三浦コーチに投球指導を受けて、初めて投げました。多くのファンの方々の前で投げる機会などないので、とにかく興奮と緊張しました。三浦コーチから足の振り上げ方など細かく指導を受けましたが、5年連続打たれてしまいました。(笑)ずっと温めていたネタだったので実現できてうれしいです。今年はセ・リーグ1位でCS、日本シリーズで優勝を果たして欲しいです。それだけの戦力を備えたチームなので、選手たちには期待しています。『ずっと、横浜!』頑張ってください。ヤー!」との粋なコメントを残した。

◆ダチョウ倶楽部の魂を"唇"に...。2年前「竜ちゃん」から唇を奪われたDeNA佐野恵太外野手(24)が、開幕カード勝ち越しを決めるサヨナラ打を放った。 2-2の9回1死一、三塁。「どーぞ、どーぞ」と柴田の代打で回って来た打席。「自分で決めてやると思って打席に入りました。来た球を打とうと思っていた」と"くるりんぱ♪"することなく、145キロ直球を強振。打球は左前で「ドンッ」とはねた。 仲間の祝福は「熱湯風呂」ではなく、水やスポーツドリンク。「押すな、押すな」と言うまでもなく浴びせられた。29日の開幕戦は代打で登場し、左翼線への2点二塁打で勝利に貢献。これで2打数2安打3打点だ。「チャンスで使ってもらっている。9回に入ってから、どの場面でも行けるようにしていた」。"聞いてないよ~"と言うはずもなかった。 脳裏によみがえるのは、新人だった17年4月6日巨人戦。試合前セレモニーで、ダチョウ倶楽部の上島竜兵とお決まりの"ケンカからのキス"を交わした。くしくもこの日、ダチョウ倶楽部が5年連続で試合前に登場した。佐野は2年ぶりのコラボを果たせなかったが「覚えていますよ。昨年も参加させてもらって。毎年楽しみにしています。レギュラーを取るためにも、打ち続けるしかない」。16年ドラフトでは87人中84番目の指名だった大砲候補。唇に宿した日本の伝統芸能を味方に「ヤ~」と、DeNAでスポットライトを浴びる。【栗田尚樹】

◆中日にとって3年ぶりの貯金は、あと1歩で届かなかった。2-2の同点で迎えた9回、与田剛監督はマウンドに小熊を送った。1死一、三塁から代打佐野に左前打を打たれ、サヨナラ負け。 先発の柳が初回に2点を奪われたが、ロドリゲス、祖父江とつなぎ、DeNAの勢いを止めていた。しかし、最後に小熊がつかまった。指揮官は最終回のリリーフ起用を説明した。「延長も考えないと。ホーム、ビジターの違いもある。いろいろな選択肢の中から相談して決めた」。ビジターのため、勝ち越さないと、ストッパー鈴木博を投入できなかった。7回にも先頭大野が四球を選び、勝ち越しのチャンスはあった。しかし代打亀沢が送りバントを失敗。2死満塁でビシエドが二ゴロに沈み、勝ち越せなかった。 与田監督 チャンスで先に勝ち越したかった。バントに関しては、向こうが最後に嶺井がしっかり決めてきた。結果的にウチはそれができていない。これから練習していくしかない。 9回のDeNAは代打嶺井が送りバントを決め、チャンスを広げサヨナラ劇につなげたことと比較した。 与田監督 (4月2日からは)本拠地開幕なので切り替えてやっていくしかない。(開幕3連戦で)1つ勝てたことが喜び。いつも言うように悪いことばかり探してもしょうがない。負けた中にも、今後、生きることが、いくつも見えてきている。負けても内容は無駄にならない。今後に生かして行かなければならない。 7年連続で開幕カードは負け越した。それでも指揮官は前を見据えた。貯金は先送りになったが、収穫を胸に与田竜は、本拠地で出直しをかける。

◆横浜の初代監督で、ロッテでも指揮を執り、27日に80歳で死去した近藤昭仁氏の通夜が31日、横浜市の総持寺三松閣で営まれた。DeNA岡村球団社長が通夜に訪れ、中日戦のウイニングボールを遺族へ贈った。 寄贈は殊勲打を放った佐野恵太外野手の申し出という。追悼試合として行われ、近藤氏の長女、次女も横浜スタジアムで見守り、サヨナラ勝ちを収めた。 岡村社長は「天国から力を与えていただいた。球団の功労者に敬意を持って歴史、伝統をつなげていきたい」と話した。

◆DeNA・井納翔一投手が31日の中日戦(横浜)に登板する。  「オープン戦よりも球数を少なくした投球ができればいいと思います。少ない球数で長いイニングを投げて、最終的に勝てればいいと思う」  先発陣では最年長の31歳右腕。シーズン初登板という独特な緊張感が予想されるが「あしたにならないと分からないと思います」と自然体だ。  前日29日には今永が8回無失点の投球でチームを勝利に導いた。「刺激になったか」の問いには「寒い中、よく投げたな、と思います」と笑わせた。「僕も山口俊(巨人)の代わりに開幕戦で寒い中投げましたが、(今永)昇太の方がスピードが出ていた。今年の昇太は違うなと感じました」と、頼もしい後輩の姿を喜んでいた。

◆お笑いトリオ、ダチョウ倶楽部が31日、DeNA-中日戦(横浜)で平成最後?の"伝統芸"を見せる。試合前の「セレモニアルピッチ」に5年連続でゲストとして登場し、パフォーマンスを披露する。  昨年は上島がビールの売り子に扮して現れ、観客を巻き込んでのジャンプ芸や"どうぞどうぞ"など次々にネタを繰り出した。始球式をきっかけにした熱~い"キス芸"では宮本、佐野らが上島の唇を奪い合う展開になり、場内は爆笑に包まれた。  例年、"いけにえ"となる選手は、先発を外れる若手野手が定番だが、さて今年は?

◆お笑いトリオ、ダチョウ倶楽部が31日、DeNA-中日戦(横浜)の試合前の「セレモニアルピッチ」に登場。恒例の"伝統芸"を披露し、ハマスタを盛り上げた。  まずは上島と肥後が登場し、恒例の「ヤー!!」から「くるりんぱ」「ジャンプ芸」と観客も巻き込んで流れるようにリアクション芸を次々と披露。始球式の段となり上島と肥後が大役を譲り合ううちに「ピッチャー、三浦」とアナウンスが流れ、リーゼント姿の寺門が登場した。  「背番号18」の寺門が『番長』そっくりの? 投球フォームで投げ込むと、打者役の神里は、空振り...ではなく迷わず振り抜き右前打。「なんだお前!」と詰め寄った上島と神里がお約束の熱いキスを交わした。上島の怒りの矛先は捕手役の桑原に。胸ぐらをつかみあううち、こちらも熱い口づけをかわし、最後は「仲直り?」と肩を抱き合う大団円となった。  ダチョウ倶楽部の登場は5年連続5度目。例年先発を外れた若手野手が上島の"いけにえ"となってきたが、今季はチーム1のイケメン・神里が相手役に抜擢(ばってき)され、ハマスタはどよめきに包まれた。

◆31日のDeNA-中日3回戦(横浜)の試合前「セレモニアルピッチ」に5年連続でお笑いトリオのダチョウ倶楽部が登場。  三浦投手コーチそっくり? のリーゼント姿で登場し、神里相手に見事な投球フォームを見せた寺門は「三浦コーチから足の振り上げ方など細かく指導を受けましたが、5年連続打たれてしまいました。(笑)ずっと温めていたネタだったので実現できてうれしいです」とコメントした。  また、今季のチームに向けては「セ・リーグ1位で、CS、日本シリーズで優勝を果たしてほしいです。それだけの戦力を備えたチームなので、選手たちには期待しています」とエール。  「『ずっと、横浜!』頑張ってください。ヤー!」と声をそろえお決まりのポーズで締めた。

◆DeNA・梶谷が31日の中日3回戦(横浜)で先制の2点適時打を放った。一回二死満塁の好機で打席に立ち、中日先発・柳のチェンジアップを右越え二塁打した。  「みんながつないでくれた場面でもあったので、打つことができ凄くうれしいです!」と梶谷。  昨年8月に右肩の手術を受け出遅れた今季は2軍キャンプスタート。オープン戦は1試合も出場しなかったが、26日に1軍合流し、29日の開幕戦から"ぶっつけ"で先発出場。前日まで2試合無安打だったが「今日は今日、と切り替えてしっかり準備をしました」と気持ちの切り替えが奏功した。

◆DeNAは31日の中日3回戦(横浜)に3-2とサヨナラ勝利。2-2同点の九回一死一、三塁の場面で3年目の代打・佐野が劇的な左前打を放ち試合を決めた。  「自分で決めてやるという思いで打席に立ちました。チャンスだったので、来た球を思い切りうとうと思っていました」と佐野。サヨナラ打は昨年6月に続く自身2度目だ。  この日は前日の中日2回戦の交錯プレーで負傷したソトが欠場。1番に好調の楠本が入り、6番に梶谷という打線を組んだ。一回にはその楠本が中前打で出塁し、四球などで二死満塁としたところで梶谷が先制の右越え二塁打。ラミレス監督の起用もぴたりとはまった。DeNAは本拠地で迎えた開幕カードを勝ち越した。

◆中日の4番、ビシエドに一発が飛び出した。1点を追う六回、低めにきたエスコバーの2球目を思い切り振り抜く1号本塁打。ライナー性の打球はうなりを上げているかのように左中間席に吸い込まれ、ビシエドは「あれが俺のスイングだよ。俺の打球だ」と胸を張った。  ゴロを打たないように意識して準備を重ねており「スイングがしっくりきつつある」。それでも七回2死満塁では凡退し「チームの勝利に貢献できるようにしないといけない。またいい結果を出せるように頑張りたい」と反省も忘れなかった。 柳(6回2失点) 「一回は硬さがあった。中盤以降直球で押せたのは良かったが、ずっと走者を出していたので改善していきたい」

◆DeNAの梶谷が名誉挽回の今季初安打を放った。一回2死満塁から中日・柳の変化球を粘り腰で右翼線に運ぶ先制の2点二塁打。右肩のリハビリが長引き、オープン戦出場がないまま開幕を迎えて3戦目での一打に「今日は今日、と切り替えてしっかり準備した」と相好を崩した。  開幕2戦目までは1番を打ち、この日は6番で先発。試合前にラミレス監督は「梶谷は得点圏打率が低い」と理由を話したが、皮肉にも好機で回った打席でベテランが意地を示した。 井納(5回1失点) 「四回に入って慎重になり過ぎ、球数が多くなってしまった」 ラミレス監督(佐野の代打起用に) 「柴田も良かったが、坪井打撃コーチから提案があり『それでいこう』となった」

◆サヨナラ負けで2016年6月以来の貯金は幻に。7年連続の開幕カード負け越しとなり、与田監督は「切り替えてやっていくしかない」と前を向くしかなかった。2-2の九回に登板したのは守護神候補の鈴木博ではなく、ロングリリーフとして調整してきた小熊。指揮官は「延長やホーム、ビジターを考えた結果」と説明したが、裏目に出た形となった。 (横浜) 六回の同点ソロに中日・ビシエド 「あれが俺のスイングだよ。俺の打球だ」

◆DeNAはこの試合前、3月27日に敗血症性ショックのため死去した故近藤昭仁氏(享年80)の追悼セレモニーを行い、ユニホームに喪章をつけて試合に臨んだ。同氏は前身の大洋で二塁手、横浜時代に監督を務めた。この日が通夜で、劇的な勝利を収めたウイニングボールを岡村球団社長が遺族へ届けた。今季初勝利を挙げた山崎は「歴史を感じながら僕らもプレーしている。偉大な先輩方のためにも頑張って優勝したい」と誓っていた。

◆ひと振りで、春のハマスタに歓喜を連れてきた。DeNAの劇的勝利のヒーローは、3年目の佐野恵太内野手(24)だ。2-2で迎えた九回1死一、三塁で代打に立ち、中日・小熊の外角直球を鮮やかに左前へ運ぶサヨナラ打。「自分で決めてやると思って打席に入りました。いつでもいける準備はしていた」と胸を張った。  発奮材料があった。中日の先発・柳は明大の同級生。2017年ドラフト1位の鳴り物入りで入団した右腕に対し、自身は全体の87人中84番目のD9位で指名を受け、生き残りをかけてきた。  「柳が投げている姿を見ていたら、自分もまだまだ頑張らないと、と思った」。24歳の佐野にとって、代打の切り札がゴールではない。「レギュラーになりたいですし、奪わないといけない」。その思いは、成長の原動力だ。  この日の攻撃陣は、がむしゃらな思いが推進力となった。前日の試合の守備で交錯して左膝を痛めたソトが欠場。一方でその膝を顔に受けた楠本は、痛めた首をテーピングで固め強行出場した。  「痛いのかゆいの言い訳するつもりはない。もらっているチャンスを手放したくない」と楠本。東北福祉大から18年に全体の82人中81番目となるD8位で入団した23歳は「1番・中堅」で先発し、一回に先制点の契機となる中前打。九回は中前打でつなぎ、佐野のサヨナラ打を呼び込んだ。  チーム6年ぶりの開幕3連戦勝ち越しに「非常にうれしく思います。これからもこういう勝ち方を期待したい」とラミレス監督。若き力で帆を挙げ、新たな1年へ力強く船出した。 (佐藤春佳) 佐野の代打起用をラミレス監督に進言したDeNA・坪井打撃コーチ 「昨年に比べ、低めのボール球を振らなくなった。意識高くコツコツ続けてきたことが、今につながっている」 一回2死満塁で今季初安打となる2点二塁打を放ったDeNA・梶谷 「安打は出ていなかったが、切り替えてしっかり準備した」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
210 0.667
(↑0.167)
-
(↓1)
140
(-1)
11
(+6)
10
(+3)
1
(+1)
0.000
(-)
0.000
(-)
1
(1↑)
DeNA
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
140
(-1)
12
(+3)
12
(+2)
1
(-)
0.000
(-)
0.000
(-)
1
(-)
阪神
210 0.667
(↓0.333)
0
(-)
140
(-1)
4
(+1)
3
(+2)
1
(-)
1.000
(-)
0.000
(-)
4
(2↓)
広島
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
140
(-1)
10
(+3)
11
(+6)
2
(-)
1.000
(-)
0.000
(-)
4
(2↑)
ヤクルト
120 0.333
(↑0.333)
1
(↑1)
140
(-1)
3
(+2)
4
(+1)
0
(-)
0.000
(-)
0.000
(-)
4
(2↓)
中日
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
140
(-1)
12
(+2)
12
(+3)
1
(+1)
2.000
(↑1
0.000
(-)