ソフトバンク(☆6対5★)西武 =リーグ戦2回戦(2019.03.30)・福岡ヤフオクドーム=
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西武
0202000105702
ソフトバンク
10050000X61001
勝利投手:ミランダ(1勝0敗0S)
(セーブ:森山 孔介(0勝0敗1S))
敗戦投手:今井 達也(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】栗山 巧(1号・2回表2ラン),山川 穂高(2号・8回表ソロ)
【ソフトバンク】柳田 悠岐(1号・4回裏満塁)

  DAZN
◆ソフトバンクが接戦を制して連勝。ソフトバンクは3点を追う4回裏、柳田のグランドスラムなどで一挙5点を奪い、逆転に成功した。投げては、先発・ミランダが今季初勝利。最後を締めた森が今季初

◆西武山川穂高内野手が、2試合連続アーチをかけた。 2点を追う8回。先頭の打席でカットボールを左翼スタンドへ運んだ。前日開幕戦での満塁弾に続き、開幕から2戦連発。1点差に追い詰める1発で、年間143発ペースとなり「逆転できるようにがんばります」と宣言した。

◆西武今井達也投手が、逆転満塁弾を浴びた。 初回に先制点を許し、苦しみながら3回までは最少失点に抑えていた。味方打線の援護も受け、3点リードで迎えた4回。先頭内川に安打を許し、松田に四球。2死まで奪いながら、1番牧原には不運な形で内野安打を打たれた。今宮にこの試合3つ目の四球を与えて押し出しの1点を献上し、なお満塁で打席は柳田。初球のスライダーを右中間スタンドへ運ばれた。 5回1/3を8安打6失点。「調子自体は悪くありませんでした。ピンチのとき、ここぞという場面で球が甘くなり打たれてしまいました。そういうときこそ、しっかり腕を振り、低めを意識して投げなければならなかった」と反省を口にした。

◆ソフトバンク・ミランダ投手は白星を手にしても笑顔はなかった。 先発で5回98球を投げ5安打4失点。初回に1点をプレゼントされたが、2回に栗山に逆転2ランを被弾。4回にも四球をきっかけに2点を失った。「自分の投球がまったくできなかった。試合の中でも修正するのが難しかった」。4回裏に柳田の満塁弾などで逆転。今季初勝利を手にしたものの「次は同じミスをしないようにしたい」と反省しきりだった。

◆育成から支配下に復帰したソフトバンク川原弘之投手が13年5月18日阪神戦以来6年ぶりに1軍登板した。 2点リードの6回に登板。150キロ台の直球で強気に内角を攻め、1イニングを1安打、1四球、無失点で抑えプロ初ホールドを記録した。 「緊張して自分の体じゃないみたいだった。(同期入団の)今宮が声をかけてくれた。ゼロで抑えるのが目標なので、抑えられてよかった。ここまで長かったし、ここまでまた投げられるとは思わなかった」。左肩などの故障で苦しんだが、初めてのお立ち台にも立ち、ファンの声援にも笑顔で応えた。

◆ソフトバンク今宮健太内野手が柳田の逆転満塁弾をアシストした。 4回2死満塁から押し出し四球を選んでつないだ。「何とか後ろにつなぎたいと思っていたし、カウント3-2になって粘れた」。直後の初球を柳田が右翼席へたたき込んだ。打撃も好調だ。この日も2安打を放ち、開幕戦の猛打賞に続き2戦連続マルチ安打で打率6割2分5厘。「つなぐときはつなぐ。狙うときは狙う。メリハリつけながらやっていきたい」と話していた。

◆西武の4番山川穂高内野手が2試合連続でアーチをかけた。2点を追う8回。先頭の打席でカットボールを左翼スタンドへ運ぶ2号ソロ。 前日の開幕戦での満塁弾に続く連発で1点差に追い詰めたが試合は敗れ「負けると楽しくない。自分の状態もめちゃくちゃいいとは言えない。先発ピッチャーから打たないといけない」と、笑顔はなかった。

◆西武栗山巧外野手が2回、一時勝ち越しとなる今季1号2ランを放った。バックスクリーン手前のテラスゾーンに運ぶ1発に「あんなに飛ぶとも思わなかったし、あそこまでしっかり振れるとも思わなかった」と自身も驚きの表情。 第2打席以降も四球、中前安打と結果を残し「こういうのを積み重ねていって、ベストのスイングができるようにしたい」と満足せずに引き締めた。

◆ソフトバンク守護神森唯斗投手が今季初セーブを挙げた。1点差の9回に登板。中村を空振り三振、木村を三ゴロ、最後は金子侑を3球連続見逃しで三振を奪いほえた。 「自分の投球ができた。締めくくるのは気持ちがいい。1年を通してここ(抑え)を誰にもやらない気持ちでしっかりやりたいと思う」と、頼もしかった。

◆西武先発投手陣が打ち込まれ、5年ぶり開幕2連敗を喫した。 敵地でのソフトバンク戦。先発今井は4回、押し出し四球で2点目を献上した直後だった。柳田への初球スライダーが高めに浮き、勝ち越しの満塁弾を浴びた。「四球の後で置きにいってしまった。カウントなのか空振りを取りにいったのか曖昧で、中途半端になってしまった」と1球にガックリ。自己ワーストタイとなる6失点で、チームは14年以来の開幕2連敗となった。 前夜の多和田に続き、先発ローテーションの柱となる2人が、立て続けに打たれた。小野投手コーチは「もう一踏ん張り乗り越えてくれれば。昨日の多和田もそう。ボール自体は悪くない」。劣勢でも中継ぎ陣が奮闘し、2試合でわずか1失点。打線も4番山川を中心に反撃、拮抗(きっこう)した試合展開に持ち込みながらも、序盤の失点に苦しみ2試合とも1点差で敗れた。辻監督は「100球投げれば、疲れも出てくる。今井はそこ。大きくなるために踏ん張れるかどうか」と、若き3年目右腕の巻き返しを期待した。【栗田成芳】

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手が「甲斐キャノン」を2発も発動させた。2点リードの5回、2死一塁から源田が二盗を仕掛けてきたが、二塁ベースへ低く送球しアウト。続く6回も1死一塁から外崎が二盗を試みたが、ストライク送球で刺した。 昨季両リーグトップ132盗塁を記録した西武の源田(昨季34盗塁)、外崎(同25盗塁)を開幕2戦目で走らせなかったことは大きい。工藤監督は「しっかり止められるのが彼の持ち味。2つとも完璧なスタートを切られたが、スローイングの速さと正確さが非常によかった」とベタ褒めした。 甲斐は「しっかり自分の持っているものを出せるようにしていくだけ。投手の協力があってできること。投手も本当に頑張ってくれている」と、共同作業を強調した。バットでも8打席目でようやく三塁内野安打を放ち、レギュラー陣最後に今季初安打を放った。

◆ソフトバンクが、柳田悠岐外野手の今季1号逆転満塁本塁打で開幕2連勝を飾った。 2点差に迫った4回2死満塁で、西武今井から右中間へ豪快な一発。自己最多36本塁打の更新どころか、50発の大台すら現実味を感じさせる、ド派手な今季初アーチだった。 一瞬の出来事だった。強烈な弾丸ライナーが右中間席まで失速することなく飛んだ。劣勢から2点差に迫った4回2死満塁。西武今井の初球、甘く入ったスライダーに柳田の体が反応した。「リラックスして打席に入った。たまたまホームランになりました。満塁ホームランはでかい」。逆転の今季1号グランドスラムで、開幕2連勝を決めた。 今年の柳田は「モノマネ名人」だ。阪神糸井や西武秋山、DeNA筒香ら、左の好打者のヒット映像集を食い入るように見た。「いいバッターは構え方もいい」。打席への入り方や構えを遊び半分でマネしながら、ヒントに変えた。フォームだけではない。バットの素材も今季、「メープル」から「イエローバーチ」に変更した。オリックス吉田正が使用しているもので、2月の宮崎で触らせてもらった。試してみると、従来よりしなりやすい素材の打感が気に入った。立ち止まらず周りからヒントを得て進化する。日本最強打者の1人になっても、自然と他者をリスペクトできる柳田の強みだ。 支配下復帰した川原とお立ち台で並んだことも、感慨深かった。「カワちゃんはプエルトリコでの命の恩人」。柳田が1年目オフのウインター・リーグにともに参加。金欠に陥った窮地で水などを分けてもらった恩がある。「一緒に上がれてうれしいっす」。自分のことより喜んだ。 「果てしなく!」。今季の本塁打数がどこまで伸びるか、柳田は冗談交じりにこう表現した。昨季の36本が自己最多。OB小久保氏の44本超えを目標とするが、50発超えも夢ではない。王球団会長も主砲の高い目標に「その意気や良し! 狙わないものは手に入らないからね」と笑った。今年は果てしなくアーチを描いてくれる。そんな夢を感じさせる1発だった。【山本大地】

◆ソフトバンクのドラフト7位ルーキー奥村が2試合連続のホールドをマークした。 2点リードの8回に登板。先頭の山川には左翼スタンドへソロ本塁打を許したが、その後は3人で抑えた。「飛びますね。こすった感じだったのに。切り替えたというより忘れました」と社会人経験の長い26歳は、メンタルの強さを発揮した。

◆高卒3年目で初の開幕ローテ入りを果たした西武・今井達也投手(20)が30日、ソフトバンク2回戦(ヤフオクドーム)に先発。4回1/3を投げ、9安打、自己ワーストタイの6失点で降板した。  一回は先頭の牧原、今宮に連打を浴びるなど、無死満塁のピンチを背負ったが、グラシアルの三ゴロの間の1点にしのいだ。  だが四回、柳田に1号満塁弾を被弾し、マウンド上で悔しさをにじませた。降板後は「調子自体は悪くありませんでした。ピンチのとき、ここぞという場面で球が甘くなり打たれてしまいました。そういうときこそ、しっかり腕を振り、低目を意識して投げなければならなかった。次回はその点を意識して投げたいです」と反省を口にした。

◆西武・山川穂高内野手(27)が30日、ソフトバンク2回戦(ヤフオクドーム)の八回に奥村から、左翼席へ2試合連発となるソロを放った。それでも試合後は「よくない。ボールを見極めていけば、もっと打てた」と納得せず。前日29日も一時同点となる満塁弾を放ったが、3番手の加治屋から。「先発から打たないといけない。状態もめちゃくちゃいいとはいえないし、負けると楽しくない」と表情は冴えなかった。

◆西武の今井は痛恨の一発を浴びた。4-2の四回2死満塁で、柳田へ不用意に投げた初球の高めへのスライダーを右翼席に運ばれ逆転を許した。リードを守り切れず「カウントを取りにいくのか、空振りを取りにいくのか曖昧で、中途半端になってしまった」とうなだれた。  飛躍を期す3年目は開幕2戦目を託されたが、五回途中までで107球を要し、6失点と悔しい結果に終わった。「真っすぐも変化球も思い通り投げられていない」と課題の多い今季初登板となった。

◆西武の山川が開幕から2試合続けて本塁打を放った。4-6の八回に先頭で打席に入ると、2球で追い込まれながらもボール球を見極め、フルカウントから奥村のカットボールを高々と打ち上げて左翼席まで運んだ。  ただ、2試合でマークした安打は本塁打の2本だけ。いずれも救援投手から打ったもので「先発投手から打たないと」と不満げな様子。チームも2連敗を喫しただけに「負けると楽しくないし、自分の状態もめちゃくちゃいいとは言えない」と表情は晴れなかった。 辻監督(逆転満塁本塁打を浴びた今井に) 「安打はいいけど、まさか本塁打とは。大きくなるためにはそこで踏ん張れるようにならないといけない」 栗山(二回に今季1号2ラン) 「振れる球が来たらタイミングをしっかりとって、いいスイングをしようと思っていた。あんなに飛ぶとは思わなかったし、あんなにしっかり振れるとも思っていなかった」

◆ソフトバンクのドラフト7位新人、奥村が6-4の八回に登板。先頭の山川に本塁打を浴びたが、落ち着いたマウンドさばきで後続の3人を打ち取った。「あそこで崩れたら気持ちの弱いやつ。切り替えたというより、忘れたぐらい」と強心臓ぶりを発揮した。  勝ちパターンの継投を模索する中で、存在感を示している。工藤監督は「彼の持ち味をこの2日存分に出してくれている」と高評価。奥村は「まだいろいろ試してると思う。もっとアピールできたら」と活躍を誓った。 ミランダ(5回4失点で白星) 「自分の投球が全くできなかった。野手の皆さんに助けられてなんとか五回まで投げることができた」 川原(2013年5月以来の1軍登板) 「緊張して自分の体じゃないみたいだった。ここまで長かったし、一生懸命やってきてまた投げられて良かった」 ソフトバンク・森(3人で締め今季初セーブ) 「最高ですね。気持ちいい。1年を通してこのポジションを誰にもやらないという気持ちでいる」 牧原(1番で2戦連続2安打) 「一発で打ち返すことができている」

◆ソフトバンクの今宮が1-4の四回2死満塁から押し出し四球を選び、続く柳田の逆転満塁本塁打を呼び込んだ。フルカウントから粘ってもぎ取り「大きかったと思う」と満足げ。開幕戦の3安打に続き2安打もマークし「タイミングを取るのは良くなってる」と手応えを口にした。  2010年の同期入団で同学年の川原が六回に6年ぶりの1軍登板を果たすと、遊撃手として積極的に声をかけた。「特別な思いはある。サポートしていきたい」と喜びをにじませた。

◆山川が2点を追う八回、5番手の奥村から2試合連発となるソロを放った。それでも「よくない。ボールを見極めていけば、もっと打てた」と納得せず。前日29日に一時同点となる満塁弾を放ったが、3番手の加治屋から。「先発から打たないといけない。状態もめちゃくちゃいいとはいえないし、負けると楽しくない」と表情はさえなかった。

◆2日連続で1点差ゲームを落とした西武は2014年以来5年ぶりの開幕2連敗。3年目で初の開幕ローテーション入りを果たした今井達也投手(20)が4回1/3を投げ、いずれも自己ワーストタイの被安打9、6失点。2点リードの四回には柳田に逆転の満塁本塁打を喫した。  「一番、打たれてはいけないピンチで変化球を低めに投げきれなかった。そういうときこそ、しっかりと腕を振って投げないといけない」  反省の弁を並べた右腕について、小野投手コーチは「もうひと踏ん張りだということは本人も分かっている。球数(107球)も多いし、先頭打者を出しすぎ」と苦言。一方、辻監督は「中継ぎもよく頑張っているし、今井も必死に投げている。前向きになるしかない」と下を向くことはなかった。 (花里雄太)

◆ソフトバンクは30日、西武2回戦(ヤフオクドーム)の四回に柳田悠岐外野手(30)が今季1号となる逆転満塁本塁打を放ち、6-5で勝利。4年ぶりとなる主砲のグランドスラムで、昨季のパ覇者を相手に開幕2連勝を飾った。  最高の結果を期待するファンのざわめきが収まる前に、白球が期待通りの場所に弾んだ。その瞬間、柳田は一塁ベンチに向かって、ガッツポーズを決めた。  「リラックスして打席に入りました。デカイです、はい。満塁ホームランはデカイ!」  3点を追う四回2死満塁。今宮の押し出し四球で舞台は整い、初球をたたいた。今井のスライダーをライナーで右翼席に運ぶ逆転弾。今季1号を4年ぶり4本目のグランドスラムで飾った。  前夜は西武・山川が満塁弾。「(対抗心は)まったく。あいつは化け物だから」。マイペースで打ち返した決勝弾で、昨季王者の西武に連勝だ。  オープン戦中は毎日のように微妙に打ち方が変化した。理由を「最近、いい打者の安打集(動画)をみているんです」と語っていた。「いい打者をみていいイメージを持つのが大事」。少しずつまねをすることで、柔軟な打法を磨いてきた。  昨季は11試合目まで待たせた1号。昨季36本塁打の主砲は背番号9の大先輩、小久保裕紀氏のキャリアハイ、44発越えを目標にしている。今季からは本塁打1本につき子ども支援と、世界食糧計画(WFP)に合計30万円を寄付する。「自分の力で少しでも助けられれば」と思いを込めたフルスイングで、アーチ量産につなげるつもりだ。  「(前の打席で)力が入って、間が取れていない気がした。どうやって修正できるかが、たまたまはまった。たまたまでも、チームに貢献できればいいです」  連勝発進に「デカイです、はい」と柳田節。主砲も2試合連続2桁安打の打線も、好スタートを切った。  (安藤理) 2013年5月以来の1軍登板でプロ初ホールドのソフトバンク・川原 「緊張して自分の体じゃないみたいだった。ここまで長かったし、一生懸命やってきてまた投げられてよかった」 開幕から2連投し、先頭にソロ被弾も後続を断ったソフトバンクD7位・奥村(三菱日立パワーシステムズ) 「(被弾後に)切り替えたというより、忘れたぐらい。もっとアピールできたら」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
200 1.000
(-)
-
(-)
141
(-1)
11
(+6)
9
(+5)
2
(+1)
2.000
(-)
0.000
(-)
1
(-)
日本ハム
101 1.000
(-)
0
(-)
141
(-1)
11
(+4)
7
(+4)
2
(+1)
0.000
(-)
0.000
(-)
3
(2↓)
ロッテ
110 0.500
(↓0.5)
0.5
(↑0.5)
141
(-1)
8
(+3)
13
(+9)
4
(+1)
0.000
(-)
0.000
(-)
3
(1↑)
楽天
110 0.500
(↑0.5)
0.5
(↓0.5)
141
(-1)
13
(+9)
8
(+3)
3
(+2)
0.000
(-)
0.000
(-)
5
(1↓)
ORIX
011 0.000
(-)
1
(-)
141
(-1)
7
(+4)
11
(+4)
1
(+1)
5.000
(↑2)
0.000
(-)
5
(1↓)
西武
020 0.000
(-)
1.5
(↓0.5)
141
(-1)
9
(+5)
11
(+6)
3
(+2)
0.000
(-)
0.000
(-)