日本ハム(★2対4☆)ヤクルト =オープン戦2回戦(2019.03.24)・札幌ドーム=
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ヤクルト
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日本ハム
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勝利投手:梅野 雄吾(1勝0敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(0勝0敗1S))
敗戦投手:藤岡 貴裕(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(4号・8回表3ラン)

  DAZN
◆日本ハムは先発・有原が5回無失点。要所を締める投球で開幕に向けて順調な仕上がりを披露した。一方のヤクルトは先発・高梨が3回無失点。古巣の相手打線を抑え、開幕ローテーション入りへ前進した。

◆アイスホッケーのアジア・リーグに参加し、今季限りで廃部となる日本製紙クレインズ(釧路市)の後継チーム設立を目指す有志団体「氷都くしろにクレインズ存続を願う会」が球場内で署名活動を行った。 日本ハム鍵谷陽平投手(28)斎藤佑樹投手(30)杉谷拳士内野手(28)も自主的に参加し、署名を呼びかけた。 クレインズで選手としてプレー後に現在はマネジャーを務める春田啓和さん(28)は、鍵谷と北海高で同級生だった。「何とか力になりたいと思った。同じ道民として、北海道を一緒に盛り上げたいとも思いました。杉谷や佑樹さん、他の選手もいろいろSNSで拡散して協力してくださってうれしかった。スポーツを通して伝わることは絶対あると思うので、何とか力になりたいです」とチームの存続を願った。 この日の試合終了まで、署名活動は実施される。

◆ヤクルトの先発高梨裕稔投手(27)が、古巣の日本ハムを相手に3回を無失点に抑えた。 初回は3者凡退。2回には日本ハム中田に安打を許したが、続く大田を遊併殺に打ち取りしのいだ。3回2死二塁では、浅間からフォークで空振り三振を奪い無失点でマウンドを降りた。 打撃でも、3回の第1打席に日本ハム先発有原から右翼線へ二塁打を放った。「今日はストレートの制球がよく、変化球でもカウントがとれました。キャンプから課題としていたことができているのかなと思います。打席にも立ちランナーに出ましたが、その次のイニングへの入り方はもう少し勉強したいと思います」とコメント。開幕ローテーション入りへアピールした。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(19)がオープン戦4号となる3ランを放った。 2点を追う8回1死二、三塁、日本ハム藤岡の2球目、内角高めの111キロカーブを右翼席中段まで豪快に飛ばした。逆転の3ランとなり「チャンスだったので積極的に打ちにいきました」とコメントした。

◆日本ハムの石井一成内野手が、初の開幕スタメンへ最後のアピールに成功した。ヤクルト戦に「7番二塁」でスタメン出場し、3打数3安打の猛打賞。 オープン戦は対右投手に3割4分8厘の強さを見せた。新戦力の谷内らと争う3年目に、悲願の舞台を近付けた。「やることをしっかりやるだけ。開幕スタメン、レギュラーを目指してやっていくだけです」と引き締め直した。

◆日本ハム栗山英樹監督が、昨季まで日本ハムに在籍していたヤクルト先発の高梨裕稔投手の快投を喜んだ。 打線が3回2安打無得点と抑えられたが、栗山監督は「やっぱり低めの真っすぐの状態とフォークの落ちを含めて『なっしー』(高梨)らしさも出ていた。打たなきゃいけないですけど、やっぱりすごく心配でもある。たぶんこれでローテーションもいけると思うので、頑張ってほしいなと思います」。 ユニホームが変わっても、昨季まで5年間ともに過ごした右腕の動向は気になる。新天地での飛躍を願って送り出した右腕の順調な調整ぶりに、目を細めていた。

◆日本ハム有原航平投手が好投で、開幕前最後の登板を締めた。 4回をのぞき毎回走者を背負うも、勝負どころで冷静に制球を定めた。「粘り強く、丁寧に投げられた」。チェンジアップやカーブなど全ての持ち球を試すなど、5回5安打無失点で調整を終えた。開幕3戦目の31日オリックス戦(札幌ドーム)で先発する予定。

◆腰の張りで23日ヤクルト戦を欠場した日本ハム近藤健介外野手が、実戦復帰した。8回に代打で登場し、中前打を放った。 試合前練習では三塁や左翼のノックも受けた。「良かったと思います。開幕へ向けて練習もあるので、しっかり状態を上げていきたい」と話した。同じく腰の張りので同戦を欠場した浅間も1番三塁で先発し、5回まで出場した。

◆北の大地まで駆けつけた燕党が待つ右翼席へ、打球を届けた。ヤクルト村上宗隆内野手(19)が、オープン戦4号となる特大の逆転3ランを放った。2点を追う8回1死二、三塁、日本ハム藤岡の2球目、内角高めのカーブを右翼席中段まで豪快に飛ばした。先輩から祝福を受けると笑みをこぼし「結果としてホームランになったので、自分の中ではいいスイングができたと思う」と振り返った。 打席で、宮本ヘッドコーチの声がよみがえった。第1、2打席は三振。6回の第3打席も二ゴロに倒れた。消極的な打撃に、宮本ヘッドは「初球から狙っていけ」。そのひと言で本来のスイングを取り戻し「前の打席でチャンスをつぶしていたので、情けなかった。失点した後だったので、かえしてやろうという気持ちだった」と話した。 4本目にして初めて左投手から放った本塁打だが「右投手と左投手で全然違うと思いますけど、特に意識はしていません」。スタンドまで運んだ球種もシンカー、カーブ、直球と対応力も成長した。目標に掲げていた開幕1軍はもちろん、開幕スタメンも濃厚。小川監督は「去年、本塁打を打っているとはいえ今年がプロ野球人生のスタートのようなもの。将来、ヤクルトの中心打者になりうる選手」と期待する。燕のゴジラは「1打席1打席を大切に、思った通りのスイングをしていきたい」と高みを目指す。【保坂恭子】

◆日本ハムがオープン戦で95年以来24年ぶりの最下位となった。 栗山英樹監督は「本当にすいません。良かったのはミヤ(宮西)が手術明けで、ここまで来てくれたこと。あとは気になることばっかり」。3月に入り、清宮やマルティネスらが故障離脱したが「どういう状況でも優勝しにいくだけ」と前を向いた。

◆オフに左肘を手術した日本ハム宮西尚生投手が、急ピッチで状態を上げてきた。 7回に登板し、味方の失策などで2死一、二塁を招くもピンチを断った。オープン戦は3試合に登板。「監督からは、とりあえず投げられるようにしてくれと言われていた。しっかり投げられる状態に持ってこられた(という思い)のは、最低限ある」と自信を深めた。

◆大卒3年目の日本ハム石井一成内野手(24)が、初の開幕スタメンへ、最後のアピールに成功した。24日、オープン戦最終戦のヤクルト戦(札幌ドーム)で3安打の固め打ち。「開幕スタメン、レギュラーを目指してやっていくだけです」。悲願の舞台への切符を引き寄せた。 3回の第1打席に左前打を放つと、5回には左中間、7回にも左前へ安打を重ねた。逆方向への打撃は、オフから意識して取り組んできたこと。「今日、結果が出たのはうれしいけれど、また開幕に向けてしっかりやるだけ」と気を引き締めた。 強みを見せつけた。オープン戦は12試合に出場し、右投手相手に打率3割4分8厘。この日もすべて右腕からの3安打だった。二遊間をこなす守備力が持ち味ながら、今季は打撃でひと味違った姿を見せている。開幕カードの29日オリックス戦は、右腕の山岡が相手。開幕「二塁」スタメンのチャンスは広がっている。 栗山監督は「期待が大きいだけに、もっと前に進んでくれると思う」。石井は「もっとやれたかなと思う。いい意味で切り替えて、一生懸命やっていくだけ」。昨季はルーキーイヤーを下回る打率1割8分9厘。力をつけた今季、自信を胸に「サクラサク」日を待つ。【田中彩友美】

◆日本ハムからトレードで移籍した、ヤクルト・高梨裕稔投手(27)が24日、オープン戦最終戦となる日本ハム戦(札幌ドーム)に先発し3回2安打無失点の好投を見せた。  2奪三振、無四球と順調な調整ぶりを見せた右腕は「きょうは直球の制球がよく、変化球でもカウントがとれました。キャンプから課題としていたことができているのかなと思います」と振り返った。

◆2年目の塩見が途中出場で2打数2安打1打点。オープン戦の打率は・385(2位)まで上昇した。「たまたまですね。まだオープン戦なので。一日一日結果を出すことだけしか考えていないです」と淡々と話した。五回には12球団トップとなる12個目の盗塁(二盗)も決め「スタートはシーズンに入っても、もっと詰めていけると思う」と開幕を見据えた。

◆ヤクルトのプロ2年目、村上宗隆内野手(19)が24日、オープン戦最終試合の日本ハム戦(札幌ドーム)で0-2の八回、1死二、三塁から右翼席へ特大の4号逆転3ラン。4-2での勝利に貢献し、29日に迫る開幕前最後の打席を最高の形で締めた。球団の三塁手としては初めてとなる10代での開幕スタメンの座を確実にした。  推定飛距離130メートルの大アーチが、燕党の待つ右翼席へ飛び込んだ。逆転3ラン。村上が、左腕・藤岡の内角高めの111キロのカーブを捉えた。  「前の打席はチャンスをつぶして、情けない打席だった。点を取られた後だったので、取り返してやろうと思って打席に入りました」  第1打席は二回無死二塁で空振り三振。第2、3打席も倒れ、七回に2点を先制されて迎えた0-2の八回だ。大引の右前打、荒木の四球、代打・宮本の投前犠打で作った1死二、三塁での逆転弾。小川監督も「点を取られた後に、いい本塁打だった」と舌を巻いた。  先発出場を重ねたオープン戦で4本塁打は3位タイ、12打点は4位タイとアピール。開幕スタメンの座を確かなものにした。19歳1カ月の村上が開幕戦の先発メンバーに名を連ねれば、三塁手では球団(前身時代を含む)史上最年少となる。  初めて1軍でスタートした春季キャンプで"地獄の練習"に食らいつき、早出練習も皆勤。その強い体の土台を作ったのが、1月に米ロサンゼルスで行った青木との合同自主トレだ。「自分の体のことがだんだん分かってきた」。メジャー選手も使う施設で最新のトレーニングを学び、青木には「結果が出なくても自分を小さくする必要は全くない。自信を持ってやればいい」と背中を押された。  昨季は体重が最大で10キロ減少。失敗を繰り返さないため、このオフから食生活を見直し、プロテインの摂取も始めた。現在はベスト体重の100キロ前後を維持している。  「まだまだアピールはできていない。一打席一打席の内容で駄目なものがあるので」と背番号55。自分に厳しい言葉を並べるのは、シーズン本番で結果を残すためだ。 (横山尚杜)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
844 0.667
(-)
-
(-)
70
(+6)
58
(+6)
12
(-)
8
(+1)
0.242
(↑0.008)
3.420
(↓0.04)
2
(-)
ソフトバンク
951 0.643
(-)
0
(-)
58
(+6)
55
(+6)
13
(-)
12
(+3)
0.245
(↓0.006)
3.600
(↓0.17)
3
(1↑)
楽天
743 0.636
(-)
0.5
(-)
66
(+7)
50
(+7)
12
(-)
8
(-)
0.256
(↑0.01)
3.270
(↓0.3)
4
(1↑)
巨人
1060 0.625
(↑0.025)
0
(↓0.5)
76
(+6)
65
(+4)
19
(+3)
12
(-)
0.256
(↑0.004)
3.960
(↓0.01)
5
(3↓)
ORIX
962 0.600
(↓0.043)
0.5
(↑0.5)
65
(+4)
59
(+8)
12
(+1)
19
(-)
0.262
(↑0.001)
2.260
(↓0.23)
6
(-)
ロッテ
671 0.462
(↓0.038)
2.5
(↓0.5)
61
(+4)
54
(+6)
10
(-)
14
(+1)
0.248
(-)
3.730
(↓0.21)
6
(3↑)
DeNA
674 0.462
(↑0.045)
2.5
(↑0.5)
59
(+6)
65
(+1)
14
(-)
5
(-)
0.250
(↓0.001)
3.480
(↑0.16)
8
(2↑)
ヤクルト
791 0.438
(↑0.038)
3
(↑0.5)
75
(+4)
79
(+2)
17
(+1)
20
(+1)
0.258
(↑0.003
4.160
(↑0.14)
8
(-)
中日
793 0.438
(-)
3
(-)
57
(+7)
65
(+7)
12
(+2)
11
(+1)
0.218
(↑0.004)
3.230
(↓0.21)
10
(3↓)
西武
681 0.429
(↓0.033)
3
(↓0.5)
58
(+1)
79
(+6)
8
(-)
19
(+1)
0.242
(↓0.007)
4.210
(↓0.06)
11
(1↑)
阪神
5111 0.313
(↑0.046)
5
(↑0.5)
55
(+8)
70
(+4)
12
(+1)
16
(-)
0.227
(↑0.001)
3.830
(↓0.01)
12
(1↓)
日本ハム
373 0.300
(↓0.033)
4
(↓0.5)
48
(+2)
49
(+4)
14
(-)
10
(+2)
0.261
(↑0.002
3.820
(↓0.01)