オリックス(☆3対2★)阪神 =オープン戦1回戦(2019.03.22)・大阪ドーム=
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阪神
0001000012401
ORIX
001001001X31133
勝利投手:近藤 大亮(1勝0敗0S)
敗戦投手:飯田 優也(0勝1敗1S)

本塁打
【阪神】糸井 嘉男(1号・4回表ソロ)
【オリックス】若月 健矢(1号・3回裏ソロ),メネセス(1号・6回裏ソロ),杉本 裕太郎(3号・9回裏ソロ)

  DAZN
◆オリックスは先発・山岡が6回を3安打1失点。開幕投手に指名されている右腕が安定した投球を見せた。対する阪神は、糸井がオープン戦1号となるソロを記録。16年目を迎えるベテランが状態の良さを披露した。

◆阪神ドラフト3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)が、阪神ルーキーのオープン戦最多安打記録を更新した。 「1番遊撃」で先発し初回、山岡の初球の146キロ直球をいきなり捉え、中前に運んだ。これでオープン戦通算安打数を18本とし、これまで最多だった16年高山の17本を超えた。

◆阪神ドラフト3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)が、阪神ルーキーのオープン戦最多安打(80年以降)を更新した。 「1番遊撃」で先発。初回に山岡の初球146キロ直球をいきなりとらえ、中前に運んだ。これでオープン戦通算安打数を18本とし、これまで最多だった16年高山の17本を超えた。 3回の第2打席でも145キロの直球を内野安打に。最多安打記録を19本に伸ばした。 これまでの最多は16年高山の17本、80年岡田と01年沖原の16本、04年鳥谷の15本と続いていた。

◆阪神糸井嘉男外野手(37)が、今季1号となる同点ホームランを放った。 1点を追う4回、山岡の147キロの直球をとらえて左翼席中段まで運んだ。21日まで打率5割をキープ。開幕へ向けて好調ぶりを見せている。

◆オリックスの新外国人ジョーイ・メネセス内野手(26=フィリーズ3A)が実戦1号アーチを放った。 「3番DH」で先発し、6回2死で迎えた第3打席に阪神メッセンジャーの高め直球を右中間へ運んだ。「打ったのは真ん中のストレート。1本目のホームランが京セラドームで打てて良かったよ」。3回にも大山の好守で三直になったが、いい当たりを放っており、開幕へ順調な調整ぶりを見せた。

◆阪神の開幕投手に内定しているランディ・メッセンジャー投手(37)が先発し、6回7安打2失点で降板した。 3回に先頭の若月に142キロの直球を右翼スタンドに運ばれ、6回2死からメネセスに右中間へ本塁打を許した。「2本のソロホームランを打たれてしまいましたが、バックもいい守備で盛り立ててくれて、それ以外の投球は自分のボールを投げることができた」。それでも2回は連打を浴びながらも三振と併殺でピンチを切り抜けるなど、本塁打以外の失点は許さなかった。

◆阪神がオープン戦初のサヨナラ負けを喫した。2-2の9回に左腕飯田が、代打杉本に左越え弾を浴びた。 ただ、9回の攻撃では1点ビハインドの無死一、二塁から、代打北條がバスターで中前適時打。矢野監督も「野球センスというか、ジョー(北條)らしい。完璧な打撃やった」と絶賛した。 初めて投手を打線に組み込んだ試合は終盤で粘りを見せたが、勝ち越せず。「あの流れの中で、一気に持っていかないといけない」と本番を見据えた。

◆オリックス杉本裕太郎外野手(27)が「たぶん人生で初めて」のサヨナラ本塁打を放った。 2-2の9回2死走者なし。西村監督から「ここは狙ってこい」と代打で送り出され、フルカウントから阪神飯田の低めスライダーを左翼へ運んだ。 「最近ずっと打ってなくて"確変"が終わったかなと。スタメンで出たときに結果を出したいと思いすぎて力んでしまい、昨日も自分の打撃ができなかった。今日がラストチャンス、引退試合というくらいの思いでいった」 12日西武戦で本塁打を放ったのを最後に5試合12打席連続で安打が出なかった。そんな焦りは前夜、マリナーズ・イチロー外野手の引退会見を午前1時半まで食い入って見ているうちに薄れた。 「3年間、自主トレ期間に誘ってもらって教わったことがあった。小学1年から野球して最初にもらった背番号が51で、ずっと憧れていたスーパースター。ああいう活躍ができたら、と昨日見ていました」 昨年1月まで3年連続でイチローの自主トレに合流させてもらい、打撃練習で軽々とスタンドまで運ぶ姿を目に焼き付けた。「練習でホームランを打っているのを見て、僕も遠くに飛ばすようにした」。昨年記録した、球団史上初の2試合連続満塁弾もイチローの存在とは切り離せない。今年はけがの影響で自主トレをともにできなかったが、テレビ越しにイチローの姿に刺激を受け、開幕を前にして自信回復の1発が生まれた。西村監督も「ナイスバッティング。ここ最近は調子を落としていたが、素晴らしい。代打の一振りがあるのが魅力です」と賛辞を惜しまない。 愛称はラオウ。たっぷりの破壊力を持つ右の長距離砲がここから上昇カーブを描いていく。

◆開幕投手白紙!?オリックス西村徳文監督がサヨナラ勝ちの直後、開幕投手の白紙すらちらつかせ、先発山岡へ怒りをぶちまけた。 「話にならない。ベースカバー怠って、一塁悪送球。開幕投手、もう1回考えます。これ分からないですよ。副キャプテンも剥奪するかもしれない」。 6回1失点と数字上はまとめても、緩慢な守備が許せなかった。3回2死で木浪の一塁への打球でベースカバーに遅れて内野安打とし、続く近本の投ゴロを一塁へ悪送球。指揮官は「他の選手に示しがつかない。開幕前ラスト(登板)であんなのされたらチームとしてたまらない」と続けた。お灸を据えられた格好の山岡は「気を引き締めます。開幕へいけるよう準備するだけです」と平身低頭だった。

◆阪神ドラフト3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)が、阪神ルーキーのオープン戦最多安打(80年以降)を更新した。「1番遊撃」で先発した初回。オリックス先発山岡の初球146キロ直球をいきなりとらえ、中前に運んだ。「準備はちゃんとして、初球から打とうと思っていました」。これでオープン戦通算安打数を18本とし、これまで最多だった16年高山の17本を超えた。 3回の第2打席でも145キロの直球を内野安打に。最多安打記録を19本に伸ばすとともに、現時点で12球団トップに立った。打率も3割8分と首位打者も射程圏内に入ってきた。21日のロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)では、4打数無安打と連続試合安打が「9」でストップしていたが、悔しさを晴らすかのようなこの日の2安打。「1番」としてチームを勢いづける。

◆オリックスの新外国人、ジョーイ・メネセス内野手(26)=前フィリーズ3A=が22日、阪神戦(京セラ)で来日1号を放った。  1-1の六回2死。1ストライクから阪神先発のメッセンジャーが投じた2球目、外角138キロのボールを右中間3階席まで運んだ。オープン戦1号にして、待望の来日後初アーチが飛び出した。

◆阪神は糸井がオープン戦初本塁打に2四球と見極めも上々で、新人の木浪は2安打。阪神のメッセンジャーは走者を背負っても冷静で6回2失点。オリックスは山岡が要所を締めて6回を1点に抑え、杉本が代打で一発と持ち味発揮。

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(27)が22日、阪神戦(京セラ)で自身初のサヨナラ弾を放った。  「西村監督から『2アウトランナーなしだから、ホームランを狙っていけ』と言われていたので、ホームランを打てて良かったです」  2-2の九回2死から代打で登場すると、フルカウントから阪神・飯田が投じた122キロのスライダーを一閃。左翼スタンドにサヨナラ本塁打を放った。学生時代も含め「はじめて」というサヨナラ弾に「三塁回ったぐらいで、あ、サヨナラやと気づいて。みんな自分のことのように喜んでくれました」と笑顔を浮かべた。  座右の銘が北斗の拳の登場キャラ、ラオウの名ゼリフ「わが生涯に一片の悔いなし」でオリのラオウと呼ばれる杉本は昨年1月、神戸で行われているイチローの自主トレに参加していた。様々なことを学んだレジェンドが前日21日に引退を発表し、「会見も見ていて思うところがあって...。去年のオフはけがでできなかったけど、3年間、一緒に自主トレさせてもらって。教えてもらったことを思い出しながら最後まで会見を見ていました」と振り返った。  「僕は小学1年から野球を始めたんですけど、そのときの背番号が『51』で。ずっと憧れていました。きのうイチローさんも『悔いはない』と言っていましたけど、僕もそういう野球人生を送りたい」と意気込んだ。

◆--イチローが引退。どんな存在だったか  矢野監督「イチローになってみたい、イチローになって一日野球をしてみたいよな。人のやっていないことをやってきた。本当に全てがすごい」  (試合後)  --メッセンジャーは  「万全。何の心配もなく、任せたという感じで(開幕に)送り出せるかなと思う」  --糸井が本塁打  「完璧やったね。(浜風の甲子園で)ああいう(逆方向への)バッティングは嘉男(糸井)の中で、いいヒントになる1本やったかもしれない。何の心配もない」  --九回無死一、二塁のバスター(北條の適時打)について、意図は  「そんなん、人に言うの? 内緒」  --1、2番は  「うーん...まあ、最後まで考えます」

◆西村監督は内定していた山岡の開幕投手を一度、白紙にする可能性を示した。先発して6回1失点も、三回2死で木浪が放った一塁線へのゴロに対し、一塁ベースカバーが遅れ、内野安打に...。続く近本のゴロも一塁に悪送球した。ミス連発に「話にならない。開幕投手、1回、考え直します。なくなるかもしれない。副主将も剥奪するかもしれない。チームを引っ張っていかないといけない立場。あり得ないです」と激怒した。  試合後、山岡と話し合った高山投手コーチも「怠慢プレー」と指摘しながらも「1度言えば分かる。そういう男」と改めて開幕を託す考えを強調。山岡は「反省して、2度としないようにしたい」と約束した。

◆阪神は22日、京セラでオリックスに2-3でサヨナラ負け。今年初めてDHを外し、開幕想定のベストメンバーで臨んだ中、「3番・右翼」の糸井嘉男外野手(37)が四回にオープン戦1号ソロを放った。前日21日に引退を表明した元米大リーグ、マリナーズ・イチロー(45)への"惜別弾"となった。  憧れの先輩に捧げるアーチを、ゆっくりとかみしめた。糸井が逆方向へオープン戦1号。0-1の四回先頭、山岡の147キロ直球を虎党で埋まる左翼席へ放り込んだ。  「絶不調! これからケアもいきますけど、炎症もあったので、それをなくすようにボディーケアにいくんだよ」  右膝炎症の影響で16日の西武戦(甲子園)から出場し、6試合目での豪快弾。矢野監督を「何の心配もない」と喜ばせ、オープン戦打率は・556。それでも試合後、糸井は"超人節"炸裂で、報道陣をいなした。  一発を届けたい人がいた。前日21日に引退を発表したイチローだ。糸井にとって、オリックス時代に合同自主トレを行った間柄。首位打者に輝いた14年オフには「おめでとう」と言葉をもらったという。  「(会見は)全部見ました。オフですけど何日間か練習させてもらったこともありますし。(さみしい思いは)もちろんあります...。野球選手として神様のような人なので。ぐっとくるものがありました」  同じ右投げ左打ちの外野手。目に映るすべてが勉強だった。  1週間後の29日、開幕ヤクルト戦の舞台で架けた"惜別"の放物線-。「(オリックス時代に)戦っていた球場でもあるから。京セラ、いいね」。受け取った天才の思いを胸に、超人のプロ16年目が、始まる。 (竹村岳) 第1、2回のWBCをイチローとともに戦った阪神・福留 「びっくりしたというのが最初。ひとつの練習でも、そこまでの準備とか。そういう意識の違いを勉強させてもらいました。一緒にプレーした時間が印象に残っています」

◆前日(21日)の石川(ロッテ)やこの日の山岡(オリックス)ら一線級投手相手になると、やっぱり点が入らない。ことしも投手が踏ん張っても得点力不足は全く解消できておらず、はっきり言って心配だ。  ただ、ことしの矢野監督が目指す野球が開幕直前に垣間見えたことは評価したい。三回に打者走者が一塁でセーフになる間に、一塁から三塁を狙った木浪の走塁(結果はアウト)。五回の同様のケースで一気に三進を成功させた梅野の走塁。大砲による大量点が望めない以上、1つでも前へ、の走塁は大正解だ。  コリジョンルールがある以上、二塁からの一気の生還もどんどん狙うべき。アウトになっても積極性を失わないこと。甲子園での戦いに最もマッチするのが足を駆使した「矢野野球」。貫いてもらいたい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
833 0.727
(↑0.027)
-
(-)
62
(+4)
47
(-)
12
(+1)
6
(-)
0.234
(↓0.005)
3.310
(↑0.26)
2
(1↓)
楽天
732 0.700
(-)
0.5
(↑0.5)
56
(+2)
39
(+2)
11
(+1)
8
(+1)
0.253
(↓0.004)
2.860
(↑0.08)
3
(1↑)
巨人
950 0.643
(-)
0.5
(↑0.5)
65
(-)
53
(-)
14
(-)
10
(-)
0.249
(-)
3.660
(-)
4
(1↑)
ORIX
852 0.615
(↑0.032)
1
(-)
57
(+3)
49
(+2)
11
(+3)
19
(+2)
0.261
(↑0.006
2.030
(↑0.07)
4
(1↓)
ソフトバンク
850 0.615
(↓0.052)
1
(↓1)
47
(-)
47
(+4)
12
(-)
8
(+2)
0.244
(↑0.001)
3.540
(↓0.04)
6
(-)
ロッテ
561 0.455
(-)
3
(↓0.5)
49
(-)
43
(-)
7
(-)
12
(-)
0.235
(-)
3.400
(-)
6
(-)
DeNA
564 0.455
(-)
3
(↓0.5)
50
(-)
60
(-)
13
(-)
5
(-)
0.252
(-)
3.670
(-)
8
(-)
西武
571 0.417
(-)
3.5
(↓0.5)
53
(-)
70
(-)
8
(-)
17
(-)
0.253
(-)
4.240
(-)
9
(-)
中日
692 0.400
(-)
4
(↓0.5)
46
(+2)
55
(+2)
9
(+1)
9
(+3)
0.213
(-)
3.080
(↑0.07)
10
(-)
日本ハム
353 0.375
(-)
3.5
(↓0.5)
46
(-)
40
(-)
14
(-)
8
(-)
0.274
(-)
3.690
(-)
11
(-)
ヤクルト
591 0.357
(-)
4.5
(↓0.5)
66
(-)
77
(-)
16
(-)
19
(-)
0.254
(-)
4.590
(-)
12
(-)
阪神
4101 0.286
(↓0.022)
5.5
(↓1)
45
(+2)
62
(+3)
11
(+1)
15
(+1)
0.222
(↓0.006)
3.950
(↑0.06)