中日(2対2)楽天 =オープン戦3回戦(2019.03.22)・ナゴヤドーム=
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楽天
0110000002611
中日
0010010002701
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【楽天】オコエ 瑠偉(2号・3回表ソロ)
【中日】加藤 匠馬(1号・3回裏ソロ)

  DAZN
◆中日は加藤がソロを含む2安打の活躍。レギュラー奪取を期待される強肩捕手が、バットでもアピールに成功した。一方の楽天は、開幕投手に内定している岸が5回1失点。連打を許さない安定した投球を見せた。

◆楽天オコエ瑠偉外野手(21)が2号ソロを放ち、開幕スタメンへアピールした。 3回、中日の開幕投手を務める笠原が投じた外寄り高めの直球を完璧に捉えて左翼席へ運んだ。「いい感じで打つことができました。この状態を保っていきたいですね」と笑顔でコメントした。

◆中日5年目捕手の加藤匠馬が、先発笠原を援護する1発を放った。2点を追う3回。先頭打者で打席に入ると、楽天岸の初球カーブを左翼席最前列へ。 1軍戦の初本塁打だった。「ファーストストライクから、しっかり振りにいきました」。 今季は強肩を買われ、春季キャンプから1軍に抜てき。昨年まで公式戦の出場5試合の男が開幕マスクへ近づいた。

◆中日与田監督が審判の判定に疑問を投げかけた。8回裏1死走者なしの場面だった。打者渡辺のカウント3-2。渡辺が打席で準備を完了する前に、楽天安楽が投球を開始。1本足打法が整わないまま、直球が内角高めに決まり見逃し三振となった。 与田監督は試合後、珍しく口をとがらせた。「(プレーの)タイミングが正式にOKなのか。審判にも確認したが、開幕前にNPBに確認しないといけない。投手がセットに入って、しっかり止まっていたのかもある。あれがOKなら、ウチもやらないと」。西山球団代表も指揮官に同調した。「明日、意見書を提出します。先方にも伝達済みです」と、23日にNPBに意見書を提出することを明らかにした。オープン戦では異例のアクションとなった。

◆楽天岸孝之投手(34)が、最後のオープン戦登板を5回4安打1失点で終えた。 3回、先頭の加藤に初球の浮いたカーブをスタンドまで運ばれたが、全体を通じて「これが良くない、というのは特になかった」。5回だけで36球を要し、球数は「予定していなかった」100球に届こうかという98球に達した。それでも「(イニングを)投げきりたいというのがあった」。シーズンと変わらぬ責任感で最後は大島を空振り三振に仕留めた。 「ちゃんと本番に向けて入っていけるかな、と。今まで通りやってきたことを続ければ、あとは(自然と)気持ちが入ってくる」とキャンプインから2カ月間の調整に充実感もにじませる。西武時代の14年以来5年ぶり3度目、移籍後初の開幕投手へ「やっぱり監督に(監督代行ではない)監督としての初めての白星を届けられるように。僕だけじゃなく、みんなで頑張って勝ちにいきたい」と誓った。

◆楽天安楽智大投手(22)は、開幕ローテ当確とはならなかった。 6回からマウンドに上がり、3回2安打1失点も「良かったボールもあれば、悪かったボールもある。中途半端ですね」。唯一の失点を喫した最初の6回だけで31球を投げた。最速146キロの直球は随所で力強さを感じさせる一方、「決めにいくボールが浮いてしまう」とウイニングショットの精度に課題を残した。 平石監督も「うーん...可もなく不可もなく。ちょっと考えます」と話したように、ドラフト4位の弓削隼人投手(24=SUBARU)らとの争いの決着は持ち越された。ロングリリーフ要員としての起用も含めてはかりにかけ、陣容を固めていく。

◆楽天オコエ瑠偉外野手(21)が4年目で自身初となる開幕スタメンへアピールした。 3回に2月24日のヤクルト戦以来となる2号ソロ。中日の開幕投手の務める笠原の直球を完璧に捉えた1発は、チーム単独トップに浮上する実戦4本目のアーチでもあった。 「(実戦を重ねる中で)打席でだんだん崩されて、自分のスイングが変わってきているところがあった。打撃コーチや監督が『以前とここが違う』と指摘してくれて、オフに学んだことを思い出せた。いい環境でやれています」と感謝を口にする。5回には持ち前のスピードを生かして二盗も決めた。 平石監督も「凡打の内容も紙一重だった。辰己も含め、足もあるし、バッティングもいいものを出してくれている」と評価した。

◆楽天は開幕投手の岸が制球良く投げ、5回1失点と好仕上がりだった。オコエは三回の2号ソロ本塁打で長打力を示した。中日は笠原が3四球を出しながらも5回2失点で我慢し、正捕手を狙う加藤はホームランなど2安打と活躍した。

◆楽天のオコエが三回にオープン戦2号ソロを放ち、外野の定位置獲得へアピールした。先頭打者として打席に入ると甘く入った2球目を左越えへ運び「良い感じで打つことができた」と満足げに語った。  五回は二盗に成功し、足でも存在感を示した。オープン戦も残り2試合。ドラフト1位新人の辰己(立命大)らと激しくポジションを争う。オコエは「(状態は)上がり始めという感じです。この状態を保っていきたい」と今後を見据えた。

◆中日の開幕投手に決まっている笠原がまずまずの仕上がりを見せた。直球と変化球を低めに集めて77球で5回2失点にまとめ「反省点はあるが、球自体は僕の中で良かったと思う。真っすぐも指がかかっていた」と言った。  今月のオープン戦は過去3度登板し、12回2/3で無失点だった。この日は制球が乱れた二回と、オコエに甘い球を本塁打された三回に失点した。それまで好結果が続いていただけに「(失点は)ない方が良いが、この感覚を味わえて良かった」と前向きだった。

◆オコエが「9番・右翼」で先発し、三回の第1打席で左越えへオープン戦2号ソロ。笠原の136キロの甘い直球をたたき、「いい感じで打つことができました。状態は上がり始めた」と納得の表情を浮かべた。今季から本塁打が出やすい打球角度などの理論を追求し、「押し手」を意識した打法が開花。開幕スタメンを狙う。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
833 0.727
(↑0.027)
-
(-)
62
(+4)
47
(-)
12
(+1)
6
(-)
0.234
(↓0.005)
3.310
(↑0.26)
2
(1↓)
楽天
732 0.700
(-)
0.5
(↑0.5)
56
(+2)
39
(+2)
11
(+1)
8
(+1)
0.253
(↓0.004)
2.860
(↑0.08)
3
(1↑)
巨人
950 0.643
(-)
0.5
(↑0.5)
65
(-)
53
(-)
14
(-)
10
(-)
0.249
(-)
3.660
(-)
4
(1↑)
ORIX
852 0.615
(↑0.032)
1
(-)
57
(+3)
49
(+2)
11
(+3)
19
(+2)
0.261
(↑0.006)
2.030
(↑0.07)
4
(1↓)
ソフトバンク
850 0.615
(↓0.052)
1
(↓1)
47
(-)
47
(+4)
12
(-)
8
(+2)
0.244
(↑0.001)
3.540
(↓0.04)
6
(-)
ロッテ
561 0.455
(-)
3
(↓0.5)
49
(-)
43
(-)
7
(-)
12
(-)
0.235
(-)
3.400
(-)
6
(-)
DeNA
564 0.455
(-)
3
(↓0.5)
50
(-)
60
(-)
13
(-)
5
(-)
0.252
(-)
3.670
(-)
8
(-)
西武
571 0.417
(-)
3.5
(↓0.5)
53
(-)
70
(-)
8
(-)
17
(-)
0.253
(-)
4.240
(-)
9
(-)
中日
692 0.400
(-)
4
(↓0.5)
46
(+2)
55
(+2)
9
(+1)
9
(+3)
0.213
(-)
3.080
(↑0.07)
10
(-)
日本ハム
353 0.375
(-)
3.5
(↓0.5)
46
(-)
40
(-)
14
(-)
8
(-)
0.274
(-)
3.690
(-)
11
(-)
ヤクルト
591 0.357
(-)
4.5
(↓0.5)
66
(-)
77
(-)
16
(-)
19
(-)
0.254
(-)
4.590
(-)
12
(-)
阪神
4101 0.286
(↓0.022)
5.5
(↓1)
45
(+2)
62
(+3)
11
(+1)
15
(+1)
0.222
(↓0.006)
3.950
(↑0.06)