ソフトバンク(★4対6☆)楽天 =オープン戦2回戦(2019.03.21)・福岡ヤフオクドーム=
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楽天
00010311061113
ソフトバンク
4000000004912
勝利投手:青山 浩二(1勝0敗0S)
(セーブ:高梨 雄平(0勝0敗2S))
敗戦投手:中田 賢一(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(1号・4回表ソロ),ウィーラー(1号・6回表3ラン),嶋 基宏(1号・7回表ソロ)
【ソフトバンク】今宮 健太(2号・1回裏2ラン),デスパイネ(1号・1回裏2ラン)

  DAZN
◆ソフトバンクは、今宮が先制2ランを含む2安打2打点の活躍。バットで存在感を示した。一方の楽天は、ローテーション入りを狙うルーキー・弓削が先発。4回途中4失点と思うような投球を見せられず、首脳陣へのアピールとはならなかった。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(26)が、またも強肩で二盗を阻止した。 1回表2死一塁の守備で、一塁走者茂木が試みた盗塁を甲斐がストライク送球でアウトにした。「甲斐キャノン」は今季も安定して開幕を迎えそうだ。

◆ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が今年の初本塁打を放った。 初回1死一塁で、楽天弓削の直球を左中間スタンドへたたき込んだ。7日に来日し、実戦6試合、17打席目での快音に「ストライクゾーンに来た球を積極的に行こうと思ってた。この1本をきっかけに、良い状態で開幕を迎えられるようにしていきたい」とコメントした。

◆西武からFA移籍の浅村栄斗内野手(28)が移籍後初アーチとなる1号ソロを放った。 4回1死、ソフトバンク武田の146キロを右翼席へ豪快に運んだ。「自分のスイングができました。1本出てよかったです」と淡々と振り返った。

◆好投していたソフトバンク武田翔太投手がアクシデントで降板した。右足に違和感が出たとのことで、足がつったような状態になったとみられる。 先発で4回までを浅村のソロ本塁打の1点に抑えていた。5回もマウンドに向かったが、投球練習をしていたところでトレーナー、倉野投手コーチが出てきて交代した。武田は「今日は、ストレートも変化球もしっかり投げることができたと思います。しっかりボールに力を伝えることができました。調子は良かったのですが、右足に違和感を感じたのでマウンドを降りることになってしまいました。体のメンテナンスをしっかりして、次の登板に備えたいです」とコメントした。 この日は90球程度、5イニングほどを予定していたが、球数も72球で終了。先発ローテ入りへ好アピールしていたが、思わぬ形でマウンドを譲った。

◆楽天ゼラス・ウィーラー内野手(32)が1号同点3ランを放った。 6回1死一、二塁からソフトバンク中田のスライダーを左翼テラス席に放り込んだ。「チャンスだったからね。いいところで打ててよかったよ」と満面の笑みを浮かべた。

◆楽天嶋基宏捕手(34)が7回に1号勝ち越しソロを放った。 ソフトバンク中田の高め直球を逆方向となる右翼テラス席まで運び「しっかり振れました。シーズンに取っておきたかったですね」と笑った。

◆左手首を痛め戦列を離れていたソフトバンク内川聖一内野手が5試合ぶりに復帰し、「開幕OK」を1発回答した。6番一塁で先発出場。1打席目こそ中飛に倒れたものの、3回に巡ってきた2打席目に楽天弓削の140キロ直球を鋭いライナーで中前にはじき返した。 「(初対戦で)何を投げてくるのか分からなかったけど、打ったのは直球」。好調だった打撃の感覚は離脱しても忘れなかった。「キャンプからいい感覚で打っていたし、絶対に(その感覚を)頭の中から離さないようにしていた」。キャンプから打撃は好調。「今年はいい方向に持っていけていると思う」。13日の巨人戦(ヤフオクドーム)のスライディング時に左手首を負傷したものの、不安は自らのバットで一掃した。 中村晃が故障離脱するなどホークス打線は万全ではない。それだけに、頼れる「主砲」の復帰は敗戦の中でも何より大きな収穫だった。

◆楽天嶋基宏捕手(34)が21日に福岡で行われたソフトバンクとのオープン戦で決勝弾を放った。 同点の7回、ソフトバンク中田の高め直球に力負けせず、逆方向となる右翼テラス席に運ぶ1号ソロ。「たまたま」と謙遜しつつ、オープン戦通算14打数6安打で打率4割2分9厘と結果を残している。 それでも「(捕手として)守りが一番。初回の4点。何とか粘っていかないと、シーズンでひっくり返すのは(なかなか)難しい。そういうところが課題」。先発したドラフト4位の弓削隼人投手(24=SUBARU)を引っ張れなかった悔しさをにじませた。

◆ソフトバンクのデスパイネが"今季1号"を放った。 初回、今宮の先制2ランが飛び出した後の1死一塁の場面。弓削の直球をライナーで左中間スタンドに突き刺した。「ストライクゾーンに来た球を積極的に打とうと思っていた。この1本をきっかけにいい状態で開幕を迎えられるようにしたい」。2打席目にも左前打を放ち、この日2安打2打点。大砲のバットにもようやくエンジンがかかり始めた。

◆台湾遠征中の1日に右足首を捻挫した楽天田中和基外野手(24)が実戦復帰を果たした。 「1番中堅」でスタメン。左打席に3度立って安打こそ出なかったが、積極的なスイングを見せ、4回までの守備も無難にこなした。「不安も、しにくいプレーも一切なかった」と納得の表情。平石監督も「ボールの見方、打席の内容、守備や走っている姿を見てもよかったと思う」と評価した。

◆楽天ドラフト4位の弓削隼人投手(24=SUBARU)は4回途中6安打4失点でマウンドを降り、開幕ローテ当確とはならなかった。 「気持ちばかり前のめりになった」という初回に崩れた。先頭打者を四球で歩かせ、続く今宮に被弾。1死一塁からデスパイネにもこのイニング2本目となる2ランを浴び、いきなり4点を失った。2回以降は持ち味の打たせて取る投球でしのいだだけに「気持ちを落ち着かせなければいけなかった。バタバタして、おかしくなってしまった」と猛省した。 平石監督は「(シーズンなら)あの時点で勝負が決まっている」とシビアに指摘した上で「これで(チャンスが)なくなったわけじゃない。(先発)候補の1人として、最後のところで(入ってくる可能性も)なくはない。先発させるのか、ロング(救援)でいくのかなども含めて考えたい」と話した。

◆ソフトバンクのデニス・サファテ投手(37)が開幕1軍入りの可能性を残した。 楽天戦の9回に登板し、最速149キロを計測。打者3人で抑えた。先頭オコエから見逃し三振を奪い、小郷、渡辺直も直球で押し込んだ。昨年4月に股関節手術を受け、復活を目指す右腕が今季3戦目の登板で初めて完璧に抑えた。 サファテは「今日は感じとしては良かった。下半身も使えはじめている。結果は関係ない。自分のボールを投げられることが大事」。前回登板した17日ヤクルト戦(神宮)では球速が130キロ台まで落ち込み「中学以来」と弱気になった。復活の兆しを見せ、「今日は自分の中でも、大きな一歩になった。正しい方向に進んでいる」と前向きな姿勢を取り戻した。 工藤監督も「気持ちの吹っ切りというか、彼なりに気合を入れて、ボールも自分の感覚に近いものがあったと思う。気持ちが入っていて、ボールの回転も良かった」と評価。首脳陣はこの日の試合後にサファテの処遇を含め、外国人枠の使い方を決める方針だった。だが前回から大きく改善した投球内容に結論を保留した。 22日に体の状態などを確認し、問題がなければオープン戦最終戦の24日広島戦(マツダスタジアム)の登板。そこで判断することになりそうだ。サファテは「次の試合ももちろん投げますし、必要ならもう何試合か投げるかもしれない」。内容が悪ければ開幕2軍も覚悟して"追試"に向かう。【山本大地】

◆楽天浅村栄斗内野手が移籍後初アーチを放った。4回にソフトバンク武田の146キロを右翼席へ豪快に運ぶ1号ソロ。 調整段階のオープン戦にあって「シーズンに向けて自分がやろうとしていることができているか。(ここまで打率1割台の)数字は全く気にしていない」としつつ「あっち(逆方向)にもいい打球がいくことがバロメーター」とうなずいた。平石監督も「三塁ベンチから右打者の右方向への打球で打った瞬間(本塁打と分かる)。久しぶりにあんな打球を見た」とご満悦だった。

◆打撃好調のソフトバンク今宮が先制弾で気を吐いた。 初回無死一塁。弓削の130キロのスライダーを左翼テラス席に運んだ。「体がうまく反応してくれました。入るとは思わなかったが、ホームランになってよかった」。17日のヤクルト戦(神宮)の1打席目にも1号アーチを放っていたが、同じように豪快に運び去った。今季、打率3割、20本塁打を目標に掲げているだけに、好調維持で開幕に突き進むつもりだ。

◆楽天は浅村がオープン戦1号ソロを放ち、復調気配を漂わせた。田中が故障から復帰したのも好材料。ソフトバンクは今宮が2号2ランで3試合連続打点を挙げた。サファテは本来の球威ではなかったが、1回を完璧に抑えた。

◆1日の台湾プロ野球ラミゴ戦で右足首を捻挫し、戦列を離れていた楽天の田中が「1番・中堅」で先発した。3打数無安打で途中交代したが、守備も問題なくこなし「不安もなく、しにくいプレーというのもなかった」と、順調な回復ぶりに満足げだった。  開幕まで約1週間と迫った中で昨季の新人王が復帰できたのは心強い。田中は「しっかり開幕にいける状態にしたい」と気持ちを高めていた。

◆ソフトバンクは先発した武田が五回開始前の投球練習の際に右脚がつったことを訴え、緊急降板した。四回途中から力が入りづらくなったといい「体のメンテナンスをしっかりして、次の登板に備えたい」と再発防止を見据えた。  4回を投げ多彩な球種で4三振を奪い、失点は浅村のソロだけと内容はまずまず。「ストレートも変化球もしっかり投げることができた」と好感触を口にした。

◆昨年4月に右股関節手術を受けたサファテが復帰後3度目の登板で、初めて1回を完璧に抑えた。17日のヤクルト戦は1回2安打1失点と精彩を欠いていたが、三者凡退に抑え、「自分の中でも大きな一歩。前進した」と言葉をかみしめた。最速は149キロ。オープン戦は24日の広島戦が最終登板となる見込みで「とにかく次の試合に向けてやっていく」と気持ちを新たにした。

◆西武から移籍した浅村にオープン戦11試合目、33打席目で待望の一発が生まれた。四回1死走者なしで右越えにソロ本塁打。練習試合などを含めても今季初本塁打に「自分のスイングができた。いい感じで打てた」と納得していた。オープン戦は残り3試合。「投手の球をしっかり打席で見ることが何よりも大事。自分の感覚のずれを確認できるので」と調整に余念がなかった。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
楽天
731 0.700
(↑0.033)
-
(↓1)
54
(+6)
37
(+4)
10
(+3)
7
(-)
0.257
(↑0.006
2.940
(↓0.11)
1
(1↑)
広島
733 0.700
(-)
0
(↓0.5)
58
(+7)
47
(+7)
11
(+4)
6
(+1)
0.239
(↑0.007)
3.570
(↓0.29)
3
(2↓)
ソフトバンク
840 0.667
(↓0.06)
0
(-)
47
(+4)
43
(+6)
12
(+2)
6
(-)
0.243
(↑0.001
3.500
(↓0.23)
4
(1↑)
巨人
950 0.643
(↑0.028)
0
(↓1)
65
(+13)
53
(+2)
14
(+4)
10
(-)
0.249
(↑0.013)
3.660
(↑0.13)
5
(1↓)
ORIX
752 0.583
(↓0.053)
1
(-)
54
(+4)
47
(+7)
8
(-)
17
(+2)
0.255
(↓0.007)
2.100
(↓0.16)
6
(2↑)
ロッテ
561 0.455
(↑0.055)
2.5
(↑1)
49
(+3)
43
(-)
7
(-)
12
(+2)
0.235
(↓0.003)
3.400
(↑0.31)
6
(-)
DeNA
564 0.455
(-)
2.5
(↑0.5)
50
(+2)
60
(+2)
13
(+2)
5
(+1)
0.252
(↑0.005)
3.670
(↑0.12)
8
(2↓)
西武
571 0.417
(↓0.038)
3
(-)
53
(+2)
70
(+13)
8
(+2)
17
(+1)
0.253
(↓0.001)
4.240
(↓0.66)
9
(1↑)
中日
691 0.400
(↑0.043)
3.5
(↑1)
44
(+7)
53
(+4)
8
(+2)
6
(-)
0.213
(↑0.008)
3.150
(↓0.06)
10
(1↓)
日本ハム
353 0.375
(-)
3
(↑0.5)
46
(+2)
40
(+2)
14
(+1)
8
(+1)
0.274
(↑0.003)
3.690
(↑0.18)
11
(1↓)
ヤクルト
591 0.357
(-)
4
(↑0.5)
66
(+7)
77
(+7)
16
(+3)
19
(+2)
0.254
(↑0.005)
4.590
(↓0.18)
12
(-)
阪神
491 0.308
(↓0.025)
4.5
(-)
43
(-)
59
(+3)
10
(-)
14
(+1)
0.228
(↓0.003)
4.010
(↑0.04)