中日(☆7対4★)オリックス =オープン戦3回戦(2019.03.21)・ナゴヤドーム=
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ORIX
0200200004520
中日
01020040X71102
勝利投手:佐藤 優(1勝0敗0S)
(セーブ:鈴木 博志(0勝0敗4S))
敗戦投手:荒西 祐大(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(2号・2回裏ソロ),堂上 直倫(1号・4回裏2ラン)

  DAZN
◆中日は、先発・ロメロが5回5安打4失点。ローテーションの一角として期待される助っ人左腕は、課題を残す結果に終わった。対するオリックスは、大城が2安打1打点をマーク。シーズン開幕へ向けて、バットで存在感を示した。

◆オリックス佐野皓大外野手(22)がスタメン起用に応える同点適時三塁打を放った。 高卒5年目にして、2度目のスタメンに抜てきされ、1番中堅で出場。第1、2打席は三振に倒れ、1点ビハインドで迎えた5回。1死一塁から中日の左腕ロメロの外角への152キロ直球をたたき、右中間を破る同点打とした。続く福田の内野ゴロの間に勝ち越しのホームを踏んだ。 佐野は大分高から14年ドラフト3位で投手として入団。3年間で1軍での登板はなく、17年9月に育成契約となり、野手に転向。昨年7月31日に支配下登録を勝ち取った。50メートル5秒8の快足を生かすため、昨年からスイッチヒッターに挑戦。2月の春季キャンプでは脚力を期待され、途中から1軍に昇格。ここまでオープン戦で6盗塁を記録するなど、持ち味の走力を発揮し、アピールを続けてきた。

◆オリックス松葉貴大投手(28)が負傷により、5回途中で降板した。中日戦に先発。1点リードで迎えた5回1死一、二塁からビシエドに真ん中直球をとらえられ、打球が左すね付近に直撃。マウンド上でうずくまった。 治療のため自ら歩いてベンチに下がり、そのまま交代となった。アイシングを行い、様子をみている。 この日は4回1/3を投げ7安打3失点。開幕ローテーション入りが濃厚だっただけに、重傷となれば、チームにとっても痛いアクシデントだ。

◆中日の開幕ローテーション入りが内定している新外国人エンニー・ロメロ投手(28=ロイヤルズ)が5回5安打4失点に終わった。 来日最多の102球を投げたが、初ボークに三盗を含む2盗塁を許すなど、今後に課題を残す登板になった。「学ぶことが多かった。走者を出したときのクイックの精度を上げて開幕を迎えたい」と修正に励む。

◆かつてのドラフト1位が遊撃のレギュラー候補に浮上した。中日堂上直倫内野手(30)がオリックス戦の4回に1号2ランを放った。 「1打席目に差し込まれていた。ストレート1本でいった。最後の打席で、もう1点取らないと。ああいう場面で打ってアピールしたい」。7回裏1死満塁で浅い右飛に沈み、喜びも控えめだったが、首脳陣に存在感を示した。 巡ってきたチャンスだった。遊撃の大本命・京田が20日に緩慢プレーで懲罰交代。この日はスタメンから外れた。堂上は10日のロッテ戦以来となる遊撃先発で結果を残した。昨秋のキャンプから自ら打撃フォームを改造。バックスイングを後方に傾けて引くだけに変えた。村上打撃コーチは「あれでバットが外から出ず、内側から出るようになった。下半身も使えるようになった。ワンプレーン打法だね」と取り組みを称賛する。与田監督も「シーズンの中でもライバル争いをしてほしい。(レギュラーに)どっしりあぐらをかいてもらっては困る。これからも(レギュラー争いは)続く」と目を細めた。 堂上は06年の高校ドラフト1巡目で中日に入団。昨年の契約更改で、こう言い切った。「来季は遊撃1本です」。遊撃は京田が2年間レギュラーを務め、ドラフト1位の根尾も加入した。不屈の30歳が再び輝きを放つ。【伊東大介】

◆中日ビシエドがチームの本拠地1号を放った。2回にオリックス松葉の直球を芯で捉え、左翼3階席手前まで運んだ。 「いい感覚で打てたよ」と豪快アーチを自画自賛した。16日の楽天戦でオープン戦1号を放ったが、その後は3試合無安打だった。この日は3打数2安打と復調の兆しを見せた。試合前の村上、波留両打撃コーチ、リナレス巡回コーチとの意見交換の成果が出た。

◆オリックス高卒5年目の佐野皓大外野手(22)が起用に応える活躍で存在感を示した。 21日の中日戦に、左腕対策で西浦に代わって1番中堅でスタメンに抜てき。1点を追う5回1死一塁、中日ロメロの外角高め152キロの直球を右中間に運び、1軍初打点となる適時三塁打を放った。 田口野手総合兼打撃コーチから「(2打席目まで)開きっぱなしになっているのから閉じてみたらどうか」とアドバイスを受け、「フォームを変えて、コンパクトに打てました」と振り返った。 50メートル5秒8の快足を発揮した。続く福田の打席で「ギャンブルスタートだった」と前進守備をかいくぐり、二ゴロの間に一時勝ち越しのホームを踏んだ。佐野は14年ドラフト3位で投手として入団。17オフに育成契約となり、野手に転向した。昨年7月末に支配下登録され、足を生かすため両打ちに挑戦。春季キャンプ途中から1軍に昇格し、ここまでオープン戦で6盗塁を記録している。苦労人が持ち味を発揮し、アピールを続けている。

◆中日の新外国人、エンニー・ロメロ投手(28)=前ロイヤルズ=が21日のオープン戦・オリックス戦(ナゴヤドーム)に先発して5回5安打4失点。直球は最速156キロをマークして6奪三振を奪ったが、走者を許してからの投球に課題を残した。  ロメロは「きょうは学ぶことが多かった試合。日本の選手はみんな走ってくる。もっとクイックの精度を高めないといけない」と振り返った。一回にはボーク。0ー0の二回1死二塁から三盗を許し、直後にマレーロに先制の中前適時打。なおも暴投で2死二塁とされ、大城に適時打を浴びた。五回にも二盗を与えた。  昨季チームトップの13勝を挙げたガルシア(退団して阪神に移籍)に代わる助っ人として期待されているが、与田監督は「(クイックは)じょじょにできるようになっているが、(状況によって)打者に意識がいってしまう」と指摘。公式戦初登板は4月4日の広島戦(ナゴヤドーム)が有力。昨季セ・リーグトップの95盗塁をマークした機動力のあるチームだけに気になるところだ。

◆中日は堂上がオープン戦1号となる2ランを左越えに放ち、阿部が2安打2打点で存在を示した。先発ロメロは直球を捉えられ、5回4失点だった。オリックスの先発枠入り濃厚な松葉は左脚に打球を受けて4回1/3、3失点で降板した。

◆先発枠入り濃厚な中日のロメロは102球を投げ、5回4失点と苦しんだ。自慢の直球に変化球を効果的に織り交ぜられず、制球も乱れた。納得いかない結果に「球数が多かったのが課題。学ぶことが多い試合だった」と不満げだった。  2失点した二回はボールの感覚が合っていなかったことから焦りが生じ、力んでしまったという。「制球ができなかった。ビデオを見て分析したい」と話した。

◆先発枠入りが濃厚なオリックスの松葉が五回途中、ビシエドの打球を左すねに受け、降板した。アイシングし、病院には行かなかった。  毎回の走者を背負い、四回には堂上に逆転の2点本塁打を許す苦しい投球だったが、3失点でしのいだ。西村監督は「しっかり抑えていた。左脚が心配」と話した。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
楽天
731 0.700
(↑0.033)
-
(↓1)
54
(+6)
37
(+4)
10
(+3)
7
(-)
0.257
(↑0.006)
2.940
(↓0.11)
1
(1↑)
広島
733 0.700
(-)
0
(↓0.5)
58
(+7)
47
(+7)
11
(+4)
6
(+1)
0.239
(↑0.007)
3.570
(↓0.29)
3
(2↓)
ソフトバンク
840 0.667
(↓0.06)
0
(-)
47
(+4)
43
(+6)
12
(+2)
6
(-)
0.243
(↑0.001)
3.500
(↓0.23)
4
(1↑)
巨人
950 0.643
(↑0.028)
0
(↓1)
65
(+13)
53
(+2)
14
(+4)
10
(-)
0.249
(↑0.013)
3.660
(↑0.13)
5
(1↓)
ORIX
752 0.583
(↓0.053)
1
(-)
54
(+4)
47
(+7)
8
(-)
17
(+2)
0.255
(↓0.007)
2.100
(↓0.16)
6
(2↑)
ロッテ
561 0.455
(↑0.055)
2.5
(↑1)
49
(+3)
43
(-)
7
(-)
12
(+2)
0.235
(↓0.003)
3.400
(↑0.31)
6
(-)
DeNA
564 0.455
(-)
2.5
(↑0.5)
50
(+2)
60
(+2)
13
(+2)
5
(+1)
0.252
(↑0.005)
3.670
(↑0.12)
8
(2↓)
西武
571 0.417
(↓0.038)
3
(-)
53
(+2)
70
(+13)
8
(+2)
17
(+1)
0.253
(↓0.001)
4.240
(↓0.66)
9
(1↑)
中日
691 0.400
(↑0.043)
3.5
(↑1)
44
(+7)
53
(+4)
8
(+2)
6
(-)
0.213
(↑0.008
3.150
(↓0.06)
10
(1↓)
日本ハム
353 0.375
(-)
3
(↑0.5)
46
(+2)
40
(+2)
14
(+1)
8
(+1)
0.274
(↑0.003)
3.690
(↑0.18)
11
(1↓)
ヤクルト
591 0.357
(-)
4
(↑0.5)
66
(+7)
77
(+7)
16
(+3)
19
(+2)
0.254
(↑0.005)
4.590
(↓0.18)
12
(-)
阪神
491 0.308
(↓0.025)
4.5
(-)
43
(-)
59
(+3)
10
(-)
14
(+1)
0.228
(↓0.003)
4.010
(↑0.04)