オリックス(2対2)西武 =オープン戦2回戦(2019.03.13)・大阪シティ信用金庫スタジアム=
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西武
0010100002910
ORIX
1000010002920
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
◆西武は、先発・多和田が4回1失点の投球。開幕投手に指名されている右腕が、順調な仕上がりを見せた。対するオリックスは、吉田正が先制適時打を含む2安打を記録。チームの中心打者が、バットで存在感を示した。

◆開幕投手の多和田真三郎投手が、三重苦にも負けず好投した。 へんとう炎を患い、6日ソフトバンク戦を回避。2月26日練習試合韓国・斗山戦以来となる登板となった。 1試合飛ばしての復帰戦。初回こそ長打を打たれ、オリックス吉田正に内野安打による先制適時打を許したが、2回以降は無失点に抑えた。4回4安打1失点と上々の内容に「納得するボールもあったので、まあまあかなと思います」と76球を振り返った。 球場には強風が吹き荒れた。球団関係者が「仮想マリン(スタジアム)だね」と言うほど荒れていた。気温も10度前後と2月中旬並み。悪環境の中、ピンチをつくっても要所を抑えた。 目に見えない敵は、強風だけではなかった。例年この時期花粉症に悩まされていた。今季は花粉症対策に甘酒を飲むなど工夫。「年々よくはなっています。集中してやりました」。病み上がりの復帰戦で、強風が吹き荒れる環境下、花粉に苦しみながらも安定の投球。開幕まであと1試合登板する予定で「100%でいける最高の準備をしたい」と最後の仕上げに入る。

◆オリックス松葉貴大投手(28)が先発して5回2/3を5安打2失点にまとめた。3回2死二塁で森に同点適時打、5回1死から金子侑に四球を与え、続く源田に左越えの勝ち越しの適時二塁打を許した。 強風でユニホームがはためき「(ZOZO)マリンに近い感じ」の条件下で、たびたび球が浮き、変化球の制御に苦労した。「球数が増えてしまった」と4回以外は走者を背負い、5回で96球。4四球が響いた。 先発ローテーションを争う中でオープン戦2度目の登板を終え、「1年間通して投げる中の1試合としてはそれなりの結果ですが、ローテーションを争う中のピッチングとしてはもう少しできたかな」と冷静に自己分析。今後に向けて「無駄なランナーを出さないこと」と課題はしっかり認識していた。

◆侍ジャパンのメキシコ2連戦で満塁弾など計5打数4安打6打点と活躍したオリックス吉田正尚外野手が、チーム合流初戦で先制適時打を放った。 1回2死二塁で多和田から二遊間へ強いゴロを打ち、二塁山野辺はグラブで当てて止めるのが精いっぱい。「昨年やられている投手なので」。昨季7試合で6勝を献上した右腕から3回1死でも左越え二塁打。代走を送られ、2打数2安打1打点でお役御免となった。 「出塁するときと(走者を)かえすときと内容もアプローチもよかった」と代表戦から好調を持ち込んだ。「体のコンディションを一番に、その日のベストを尽くせるようにしたい」。オープン戦出場全4試合安打と主砲は順調だ。

◆左膝を痛め再調整していた西武相内誠投手が、好投でローテ入りを猛アピールした。オリックス戦で5回から登板し4回4安打1失点(自責0)。「どんどんゾーンで勝負していこうと投げた。四球は1つ出したけど、それはできたと思う」と手応え。内海、榎田が負傷離脱しており、開幕ローテ最後の1枠に名乗りをあげた。 16日阪神戦には武隈が先発。2軍調整中の郭俊麟、佐野の4人で争う。

◆西武開幕投手の多和田真三郎投手が、三重苦を乗り越え復活をアピールした。 オリックス戦で約2週間ぶりに先発登板。初回こそオリックス吉田正の内野安打による先制点を許したが、失点はこの点だけ。4回4安打1失点と上々の投球を披露した。へんとう炎による発熱で1試合回避して迎えたマウンド。「納得するボールもあったので、まあまあかなと思います」と振り返った。 病み上がりでの一戦で、難敵は相手打線だけではなかった。強風吹き荒れる環境での投球。「集中してやりました」と、しっかりと間をとって76球を投げ抜いた。風だけではない。目に見えない敵も宙を舞った。この時期、悩まされる花粉症だ。今季は夫人の勧めで甘酒を飲み、対策を講じてきた。ベンチでもテッシュで鼻水の流出を防ぎながら乗り切り「あとはスライダーの精度。責任を持ってやっていきたい」。開幕前、最後の登板は21日、本拠地での巨人戦。辻発彦監督も「心配したが投げられると確認できた」と一安心させた。

◆昨季16勝で最多勝に輝いた西武・多和田真三郎投手(25)が13日、オリックスとのオープン戦(舞洲)で初先発。4回を投げ、4安打1失点と好投した。  「一度回避したので、状態を確認しながら投げました。変化球もストレートも低めにというイメージだった。納得するボールもあったので、まあまあです」  一回、メネセス、吉田正に連打を浴びて1点を失ったが、風速約8メートルの強風にも負けず、その後は四回までピシャリと抑えた。  右腕は宮崎・南郷キャンプ最終日の18日にプロ4年目で自身初の開幕投手に指名された。しかし、今月5日に都内の病院でへんとう炎による発熱と診断され、同6日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の先発を回避。実戦マウンドは2月26日の練習試合(対韓国斗山)以来、15日ぶりだった。 29日の開幕戦(対ソフトバンク、ヤフオクドーム)まで残る登板は1試合。「その1試合を大事にして開幕に100%でいけるように最高の準備をしたい」と意気込んだ。

◆西武は開幕投手に決まっている多和田が4安打を許すも低めに制球し、4回1失点だった。源田が2本の二塁打を放ち好調を維持。オリックスは先発入りを目指す松葉がテンポの悪い投球に不安を残したが、5回2/3を2失点にまとめた。

◆西武の相内が五回から2番手で初登板し、4回を失策絡みの1失点と好投した。大きく割れるカーブを有効的に使ってテンポ良くアウトを重ね「どんどんストライクゾーンで勝負しようと思っていたけど、それはできた」と納得の表情を浮かべた。  7年目の今季のキャンプは1軍主体のA班でスタートしたが、左膝を痛めて離脱。オープン戦に入ってから1軍に合流した。開幕1軍へアピールし「もう膝は大丈夫」とうなずいた。 西武・小野投手コーチ(多和田に) 「球数を放れたのが収穫。あとは全体的な精度を上げてくれればいい」

◆先発枠入りを目指す松葉が先発で5回2/3を5安打2失点で踏ん張った。それでも96球を費やしてリズムが悪くなり「もう少しできた。先発ローテーションを争う中でのアピールとしては不十分」と反省した。  4四球を与えて四回以外は毎回走者を出し、三回には3連打を浴びて1点を失った。先発枠の当落線上におり、西村監督は「苦しい投球だった。結果を出さないと」と厳しい視線を向けた。 西村監督(一回に二塁打を放ったメネセスに) 「好調を維持している」

◆2番手の相内が4回4安打1失点と好投。カーブを効果的に使い、「どんどんストライクゾーンで勝負しようと思っていたけど、それはできた」とうなずいた。キャンプで痛めた左膝も「もう大丈夫です」と強調。小野投手コーチも「いいボールを放っているし、先発の候補に入る。ロング(リリーフ)でも十分に使える。明るい材料です」と評価した。

◆先発した松葉は5回2/3を5安打2失点と踏ん張ったが、4与四球と制球を乱し、「(ローテを)争っている中でのアピールとしては不十分。僕(が監督)だったら『よし任せた』と僕を任せられない」と反省した。現状、4月4日のソフトバンク戦(京セラ)で先発する可能性が高いが、「次は大事なところでいいボールを投げられるように」とレベルアップを誓った。

◆オリックス・吉田正尚外野手(25)が、西武戦(シティ信金スタ)に「4番・DH」で出場。侍ジャパンの一員として出場したメキシコ代表との強化試合を終え、チームに復帰後即2打数2安打1打点と存在感を発揮した。  「オープン戦も残りわずかなのでシーズンに向けてアピールしていきたい」  一回2死二塁で、二塁へ先制の適時内野安打。三回には左越え二塁打を放った。9、10日の日本代表の強化試合(対メキシコ、京セラ)では初選出の侍ジャパンで大暴れ。10日には4番を務め、満塁弾も放った。  さまざまな球団の選手とも交流し、刺激を受けた。「シーズンに生かしていきたい」。4番で起用を検討している西村監督も「ずっと調子を維持してくれている」と信頼を寄せた。

◆昨季16勝を挙げ、パ・リーグ最多勝に輝いた西武・多和田真三郎投手(25)が13日、オリックス戦(シティ信金スタ)でオープン戦に今季初先発し、4回4安打1失点と好投した。へんとう炎による発熱の影響で6日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の先発を回避していたが、上々の投球を披露。強風、花粉の悪条件に動じることなく、プロ4年目で初の開幕投手を務める3月29日の同戦(ヤフオクドーム)に向けて再スタートを切った。  風速8メートルの強風にも負けず、天敵の花粉にも負けず...。レオの"新エース"多和田が、力強くマウンドに帰ってきた。  「一度回避したので、状態を確認しながら投げました。変化球もストレートも低めにというイメージ。自分の中で納得するボールもありました」  へんとう炎による発熱の影響で、6日のソフトバンク戦の先発を回避。実戦マウンドは2月26日の練習試合(対韓国斗山)以来だった。それでも、一回に1点を失った後は尻上がりに調子を上げ、球威のある直球を軸に4回1失点とまとめた。  だが、試合後は鼻をズルズル...。実は、長年悩まされてきた花粉症が再発したという。今年は花粉症に効果があるとされる乳酸菌飲料や米麹の甘酒を毎日摂取し、2月中は「絶好調です!!」と話していたが、例年にも増して猛威をふるうスギ花粉には勝てなかった。本拠地の所沢で調整していた際に症状が出始め「(対策が)効いてないわけではないけれど、花粉が勝ってます...」と真っ赤な目で訴えた。  そんな悪条件を克服しての好投に、辻監督は「心配したけれど(今後も)投げられるかな」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。今後は21日の巨人戦(メットライフ)を経て、中7日で29日のソフトバンクとの開幕戦(ヤフオクドーム)に臨む予定。米大リーグ、マリナーズに移籍した菊池に代わるエースとして期待される右腕は「開幕に100%でいけるように最高の準備をしたい。責任を持ってシーズンをやっていく」と大黒柱の自覚をのぞかせた。 (花里雄太) ★この日の花粉状況  2018年夏の猛暑の影響で、今季は例年よりも多く花粉が飛散する傾向にある。この日は全国的に晴れて、風が強かったこともあり、千葉では今年最多を更新するなど花粉の飛散が特に多かった。試合が行われた大阪府はスギ花粉飛散のピークとなる時期でもあり、この日も多くの花粉が飛散すると予測されていた。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
41
(+5)
29
(+1)
5
(-)
4
(+4)
0.280
(↓0.003)
4.140
(↑0.53)
2
(1↓)
楽天
411 0.800
(-)
0.5
(↑0.5)
36
(+3)
19
(+3)
6
(-)
3
(+1)
0.289
(↓0.013)
2.500
(↑0.3)
3
(-)
ORIX
521 0.714
(-)
0.5
(↑0.5)
40
(+2)
30
(+2)
6
(-)
13
(-)
0.293
(↓0.006)
2.380
(↑0.05)
3
(1↑)
ソフトバンク
520 0.714
(↑0.047)
0.5
(-)
25
(+3)
24
(+2)
5
(-)
2
(-)
0.226
(↓0.006)
3.430
(↑0.24)
5
(1↑)
巨人
550 0.500
(↓0.056)
2
(↓1)
34
(+2)
38
(+3)
7
(-)
6
(-)
0.239
(↓0.005)
3.620
(↑0.25)
5
(-)
ロッテ
331 0.500
(↓0.1)
2
(↓1)
28
(+5)
26
(+9)
3
(-)
7
(-)
0.218
(↑0.004)
3.430
(↓0.93)
5
(2↑)
ヤクルト
550 0.500
(↑0.056)
2
(-)
43
(+9)
41
(+5)
9
(-)
8
(+1)
0.241
(↑0.008)
3.540
(↓0.16)
8
(2↑)
DeNA
243 0.333
(-)
3
(↓0.5)
29
(+3)
41
(+3)
7
(+1)
4
(-)
0.246
(↓0.008)
4.440
(↑0.19)
8
(-)
日本ハム
242 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
37
(+1)
29
(+5)
10
(+1)
5
(+1)
0.279
(↓0.009)
3.650
(↓0.26)
8
(2↑)
西武
241 0.333
(-)
3
(↓0.5)
34
(+2)
38
(+2)
4
(-)
6
(-)
0.263
(↓0.003)
3.360
(↑0.4)
8
(1↑)
中日
361 0.333
(↓0.042)
3.5
(↓1)
25
(+2)
39
(+4)
4
(-)
2
(-)
0.190
(-)
3.800
(↑0.09)
12
(-)
阪神
261 0.250
(↑0.107)
4
(-)
21
(+4)
39
(+2)
4
(+1)
9
(+1)
0.216
(↑0.013)
4.500
(↑0.34)