ロッテ(★5対9☆)ヤクルト =オープン戦2回戦(2019.03.13)・ZOZOマリンスタジアム=
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ヤクルト
40100003191100
ロッテ
0000050005800
勝利投手:近藤 一樹(1勝0敗0S)
敗戦投手:西野 勇士(0勝1敗0S)
  DAZN
◆ヤクルトは、開幕投手に内定している小川が先発。5回までは無失点の投球を見せるも、6回に5点を失い、開幕戦へ不安を残した。対するロッテは、4番・レアードが2安打2打点を記録。新加入のスラッガーが、バットで存在感を示した。

◆ロッテ二木康太投手は強風に苦しみ、3回5失点で降板した。1回表に吹き付けた浜風は秒速15メートルと、片足立ちがふらつく強さ。先頭から4者連続生還させるなど、初回に打者一巡の50球を要した。 開幕ローテの有力候補だが厳しい内容。吉井投手コーチは「マリンの風は慣れてるはず。思い出して対策を練ってほしい。期待してますよ」。開幕までにあと2度"追試"となる実戦登板を用意する予定だ。

◆ヤクルトのドラフト8位吉田大成内野手(24=明治安田生命)が2日連続で結果を出した。 同点の8回2死二、三塁から粘り、ロッテ西野の9球目を左翼線へ2点適時二塁打。オープン戦初スタメンの前日12日も適時打を放っており、連日の活躍を見せた。今ドラフトで支配下最後の83番目の指名。下克上の開幕1軍へ「一番ケツから入っているので、一番下手だと思っている。でも社会人経験もあるし、自信を持ちながらやりたい」と話した。

◆ヤバイほどの魅力を示した。ヤクルト塩見泰隆外野手(25)は得点圏の走者になると、輝きが増した。 3回1死、右前打で出塁し、二盗に成功。続く広岡の高い打球に、ロッテの中堅手藤原が惑うのを見逃さなかった。風に押し戻され、打球が落ちると三遊間から加速した。走らないと踏んだ相手の、緩慢な中継プレーの間に一気に本塁に突入。5点目をもぎ取り「足が速いだけが走塁じゃない。ベースワークや状況判断。常に次の塁を狙う気持ちでいる」と胸を張った。 高い修正能力がキラリと光る。前日12日のロッテ戦の8回に盗塁死。「僕は足の選手。絶対にやってはダメ」と2号ソロの喜びも吹き飛ぶほど猛省した。この日の試合前はスライディングを重点的に練習。強く、速く、塁に右足を突き刺す感覚を刻んだ。「取り返すチャンスが来て、すぐにできたのは良かった」と積極的な走塁で結果を残した。 小川監督も「あきらめずに走るからコーチャーは回せる。自分で(三塁ストップの)判断をしたら回せない」と評価。常々「ウチにはスペシャリストはいない」と話す中、足の切り札として信頼を積み上げる。青木、雄平、バレンティンに続く第4の外野手から定位置争いへ。塩見は「いつも準備を整えるだけ」と足元を見つめた。【島根純】 ▽ヤクルト河田外野守備走塁コーチ(塩見について)「今日のスライディングは合格。ウチは快足といえば(山田)哲人くらいしかいなかったけど、塩見がいてくれると大きい。機動力に関してものすごく大きい」

◆ヤクルト村上宗隆内野手(19)が体調不良のため、前日12日に続きロッテ戦(ZOZOマリン)を欠場した。球場に現れず、練習参加もしなかった。

◆ロッテ藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)が13日、本拠地初スタメンからフル出場し、攻守で糧を得た。 まず、マリン特有の風から学んだ。3回1死二塁での守備。ヤクルト広岡の中堅への打球は目の前で弾んだ。一度背走してから、前に出る判断ミスで適時二塁打を献上。左翼方向から本塁に向かって吹く風速11メートルの強風に、球が戻された。「守備練習の時から(強風が)吹いていた。打球が来なかったというより自分のミス。全然自分より前に落ちてしまった。2回目はないようにやらないといけない」と悔やんだ。「マリンでは打球が最高点に達した時の判断が大切。屋根より上に行けば戻されるし、それより低ければ伸びるのでその判断をしっかりやっていきたい」と引き締めた。 打撃ではストライクゾーンから学んだ。「外の真っすぐで三振を2つした。そこのボールの見極めと自分の感覚、審判のストライクゾーンをしっかり確認してやっていかないと」と反省した。それでも5点を追う6回には、ヤクルト小川の内角低めのカットボールを右前打。打者一巡の猛攻の火ぶたを切った一打に「当たりとして悪くなかった。あのヒットだけはしっかり芯で捉えることが出来た」とうなずいた。 この日、大阪桐蔭での3年間、切磋琢磨(せっさたくま)した中日根尾が1軍デビュー。三振だったことを伝え聞くと「僕も三振しているので...」と苦笑いだった。各球団の"同期"のプレーも刺激にしながら、開幕1軍入りへ、突き進む。【久永壮真】

◆ヤクルト・山田哲人内野手(26)が13日、ロッテ戦(ZOZOマリン)の一回に先制打を放った。  坂口の四球、青木の右前打で一回無死一、三塁とし、二木の内角の直球を左前に運んだ。山田哲は「初回だったので、ランナーをかえすことだけを考えてコンパクトに打ちました」とコメント。打線は打者一巡の猛攻で4点を先制した。

◆ヤクルトは開幕投手に決定している小川が六回に崩れて6回5失点だった。塩見は2安打1盗塁、新人の吉田は八回に勝ち越しの2点二塁打を放った。ロッテは六回、先頭打者のルーキー藤原が右前打で出塁して5得点の起点となった。

◆ロッテ・ドラフト1位の藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭高=が13日、ヤクルトとのオープン戦(ZOZOマリン)に「1番・中堅」でフル出場し、5打数1安打2三振。中堅守備で本拠地の洗礼を浴びた。  三回1死一塁。広岡の打球が中堅に上がり、藤原は落下点を予測して一旦は背走。だが。風速15メートル前後の強風で打球は本塁方向へ戻された。藤原は慌てて前進も中前に落ちる二塁打となり、5点目を許してしまった。  「自分のミスです。投手に迷惑をかけてしまった。2回目はないようにしたい」  それでも、先頭で迎えた六回の打席で小川から右前打。三回に二飛に打ち取られたカットボールを今度は捉えた。この一打が口火を切り、5点を奪って一度は同点に追いついた。  「ヒットが出たことはよかったですが、それ以外の打席の内容が悪かったです」。大阪桐蔭高で同級生だった中日D1位・根尾が1軍デビューしたが「僕も三振しているので何もいえないです」と話した。

◆ヤクルトの開幕投手に決まっている小川は六回に突然崩れた。先頭打者のルーキー藤原(大阪桐蔭高)から4連打を浴びるなど6回8安打5失点。「(相手打線が)3巡目に入ったところで同じリズムで投げてしまった。間やフォームを工夫しないと」と反省を口にした。  それでも強風の中、最初の5回はテンポ良く投げて、無失点だった。82球を投げられたことも収穫に挙げ「無事に投げ終えることができた。体調を整えていきたい」と阪神との開幕戦を見据えた。 山田哲(一回に適時打) 「初回だったので走者をかえすことだけを考えてコンパクトに打った」 雄平(一回に2点適時打) 「うまく合わせて打つことができた」 吉田(八回に2点二塁打) 「与えられた場所でアピールするしかない。結果を出すしかない」 小川監督(先発の小川に) 「この(強い)風だったので、制球が難しい状況だったと思う」

◆ヤクルトの塩見が好走塁を披露した。三回に右前打で出塁してすかさず二盗を決めると、広岡の中前に打ち上げた打球が強風で戻されて二塁打になる間に持ち味の快足を飛ばして本塁を陥れた。  前日12日は盗塁を失敗して反省していただけに「常に先の塁を狙えと言われている。(失敗を)取り返すチャンスが来たので良かった」と満足げ。八回にも右前打を放つなど打率を3割6分1厘に上げた。青木、バレンティン、雄平らの外野陣に割って入るために好アピールを続けている。

◆ロッテの二木は強風が吹き荒れる中で制球に苦しんだ。3回で4四球を与え、6安打5失点。開幕ローテーション入りに向けて好結果を残せず、井口監督は「調子が上がってこない。先発で回るのは今のままでは厳しい」と苦言を呈した。  若手の先発候補が少ない中、過去3年間で18勝を挙げた23歳の二木への期待は大きい。吉井投手コーチは「(先発枠に)入ってもらわないと困る。(開幕まで)あと2回投げられる」と復調を願った。 井口監督(4番で2安打2打点のレアードに) 「調子はキープしてくれている。(左飛だった)第1打席も風がなければ入っていた」

◆開幕投手を務めるヤクルト・小川泰弘投手(28)が13日、ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)に先発し、6回8安打5失点だった。  六回に先頭の藤原から4連打を浴びるなど崩れ、「(相手打線が)3巡目に入ったところで同じリズムで投げてしまった。間やフォームを工夫しないといけない」と反省した。それでも強風の中、五回まではテンポ良く無失点。「無事に投げ終えることができた。体調を整えていきたい」と開幕戦を見据えた。

◆D1位・藤原(大阪桐蔭高)が、海沿いの本拠地の洗礼を浴びた。三回の中堅守備で、広岡の飛球に一度は背走も、風速15メートル前後の強風で打球が戻された。中前に落ちる二塁打として失点を許し、「投手に迷惑をかけてしまった。2回目はないようにしたい」。それでも六回先頭で右前打し、5得点の口火に。高校同期の中日・根尾の1軍デビューには「僕も三振しているので何もいえないです」と話した。 3回6安打5失点、4四球だった先発の二木にロッテ・井口監督 「四球もあったし、球威もそこまでない。今の状態だと先発は厳しい」

◆売り出し中の塩見が好走塁を披露した。三回に右前打で出て二盗を決めると、広岡の中前に打ち上げた打球が強風で戻されて二塁打になる間に本塁を陥れた。前日12日は盗塁を失敗して反省していただけに「常に先の塁を狙えと言われている。(失敗を)取り返すチャンスが来たので良かった」と、安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

◆開幕投手を務める小川は六回に崩れた。先頭の藤原から4連打を浴びて5失点。「(相手打線が)3巡目に入ったところで同じリズムで投げてしまった。間やフォームを工夫しないと」と反省した。それでも強風の中、五回まではテンポ良く投げて無失点。「無事に投げ終えることができた。体調を整えていきたい」と、29日の開幕戦・阪神戦(京セラ)を見据えた。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手が体調不良でロッテ戦(ZOZOマリン)を欠場した。前日12日も欠場していた。

◆ヤクルトのドラフト8位・吉田大成内野手(24)=明治安田生命=が13日、ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)の八回に2点勝ち越し二塁打を放ち、前日に続いて2試合連続で決勝打を放った。昨秋のドラフト会議で、支配下選手では全体の最後となる83番目で指名を受けた『平成最後の支配下指名選手』が、下克上での開幕1軍入りに向けてアピールした。試合は9-5でヤクルトが勝った。  粘り抜いて9球目を仕留めた。同点の八回2死二、三塁。吉田は、西野に対し、ワンバウンドした6球目のフォークボールを投げ出したバットでファウルとし、フルカウントから144キロの直球を捉え、左翼線へはじき返した。  「低めの変化球に手を出さないよう、目付けを高めに設定していた。アピールしなければいけない立場。継続していくことが一番だと思う」  勝ち越しの2点二塁打にも、息をつくことなくうなずいた。  端正な顔立ちとは対照的に、泥臭く生き残ってきた。前日12日には涌井からオープン戦初安打となる決勝二塁打を放ち、この日は一回2死満塁で10球粘って押し出し四球を選ぶなど5打席で計35球を相手に投げさせた。小川監督は「選球眼が良いし、打席の中で雰囲気を感じる。内容は非常に良い」と評価した。  昨秋のドラフト会議では育成を除く全体の最後で名前を呼ばれた『平成最後の支配下指名選手』。その名は注目を浴びる吉田輝星(金足農高→日本ハムD1位)と似た響きを持つが、届いた調査書はヤクルトからだけだった。  指名の瞬間は所属企業の記者会見場...ではなく千葉・浦安市の実家で待ったほど。明大時代の2016年11月5日に行われた「明治神宮外苑創建90年記念奉納試合」での動きを見たスカウトが、潜在能力を見込んで視察を続けた『縁』で、プロの世界にたどり着いた。  春季キャンプでは「憧れ」という宮本ヘッドコーチ、土橋内野守備・走塁コーチの特守を受け、ユニホームを真っ黒にした。宮本コーチにグラブを借り、特守後に同コーチが持ち帰ろうとすると「磨いて返します」と駆け寄った。懸命に、ロッカーでのグラブの置き方に始まる全てを、かつての名手から目を輝かせて学んでいる。  「(新人の中で)自分が一番下手くそだと思っている。それでも社会人まで経験したことを生かしていきたい」と吉田。プロ入り後の座右の銘は『威風堂々』。「指名は一番あとだけど、試合が始まれば堂々と」と覚悟を込める。 (長崎右) ★ヤクルト・ドラフト下位指名からの成り上がり  ◆松岡弘 (三菱重工水島→1968年D5位) 78年の球団初の日本一に導いたエース。同年に沢村賞、80年には最優秀防御率(2.35)を獲得した。先発、救援をいずれも務め通算191勝190敗41セーブ、防御率3.33。  ◆大矢明彦(駒大→70年D7位) 78年に正捕手として日本一に貢献。ベストナインに2度、ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)に6度輝いた。通算打率.245、93本塁打、479打点。  ◆飯田哲也(拓大紅陵高→87年D4位) 92年に盗塁王(33個)を獲得した俊足外野手。同年はベストナインにも輝き、91年から7年連続でゴールデングラブ賞。通算打率.273、48本塁打、363打点、234盗塁。  ◆畠山和洋(専大北上高→2001年D5位) 遅咲きのスラッガー。10年から6年連続で2桁本塁打を放ち、リーグ優勝を果たした15年には105打点でタイトルを獲得。通算打率.265、128本塁打、567打点。  ◆青木宣親(早大→04年D4巡目) メジャー帰りのヒットメーカー。2年目の05年に新人王。首位打者3度、最多安打2度、盗塁王1度など数多くのタイトル、表彰に輝いた。日米通算打率.312、127本塁打、671打点。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
41
(+5)
29
(+1)
5
(-)
4
(+4)
0.280
(↓0.003)
4.140
(↑0.53)
2
(1↓)
楽天
411 0.800
(-)
0.5
(↑0.5)
36
(+3)
19
(+3)
6
(-)
3
(+1)
0.289
(↓0.013)
2.500
(↑0.3)
3
(-)
ORIX
521 0.714
(-)
0.5
(↑0.5)
40
(+2)
30
(+2)
6
(-)
13
(-)
0.293
(↓0.006)
2.380
(↑0.05)
3
(1↑)
ソフトバンク
520 0.714
(↑0.047)
0.5
(-)
25
(+3)
24
(+2)
5
(-)
2
(-)
0.226
(↓0.006)
3.430
(↑0.24)
5
(1↑)
巨人
550 0.500
(↓0.056)
2
(↓1)
34
(+2)
38
(+3)
7
(-)
6
(-)
0.239
(↓0.005)
3.620
(↑0.25)
5
(-)
ロッテ
331 0.500
(↓0.1)
2
(↓1)
28
(+5)
26
(+9)
3
(-)
7
(-)
0.218
(↑0.004
3.430
(↓0.93)
5
(2↑)
ヤクルト
550 0.500
(↑0.056)
2
(-)
43
(+9)
41
(+5)
9
(-)
8
(+1)
0.241
(↑0.008
3.540
(↓0.16)
8
(2↑)
DeNA
243 0.333
(-)
3
(↓0.5)
29
(+3)
41
(+3)
7
(+1)
4
(-)
0.246
(↓0.008)
4.440
(↑0.19)
8
(-)
日本ハム
242 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
37
(+1)
29
(+5)
10
(+1)
5
(+1)
0.279
(↓0.009)
3.650
(↓0.26)
8
(2↑)
西武
241 0.333
(-)
3
(↓0.5)
34
(+2)
38
(+2)
4
(-)
6
(-)
0.263
(↓0.003)
3.360
(↑0.4)
8
(1↑)
中日
361 0.333
(↓0.042)
3.5
(↓1)
25
(+2)
39
(+4)
4
(-)
2
(-)
0.190
(-)
3.800
(↑0.09)
12
(-)
阪神
261 0.250
(↑0.107)
4
(-)
21
(+4)
39
(+2)
4
(+1)
9
(+1)
0.216
(↑0.013)
4.500
(↑0.34)