日本ハム(★7対10☆)ロッテ =オープン戦1回戦(2019.03.06)・日本ハム鎌ケ谷球場=
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ロッテ
210000070101212
日本ハム
20100110271411
勝利投手:田中 靖洋(1勝0敗0S)
敗戦投手:公文 克彦(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】中村 奨吾(1号・1回表2ラン),岡 大海(1号・8回表2ラン)
【日本ハム】大田 泰示(1号・6回裏ソロ)

  DAZN
◆日本ハムは、淺間が4安打を放つ活躍。開幕スタメンに向け、バットでアピールに成功した。一方のロッテは、2番手・小島が3回1失点4奪三振。ドラフト3位ルーキーが、オープン戦初登板で好投を見せた。

◆ロッテ・ブランドン・レアード内野手がシフトの裏をかいて移籍後1軍初安打をマークした。 4日に1軍に合流し、6番三塁で先発出場。2回先頭の第1打席、昨季まで4年間在籍した古巣日本ハムは、内野手を三遊間に3人配置する"レアード・シフト"を敷いた。「僕が引っ張る打者だっていうのはみんな知ってる。うまく空いてるところに打てた」と右前打でチャンスメークして、3点目のホームを踏んだ。

◆日本ハム守護神最有力の石川直也投手が3番手で6回に登板。4番井上を151キロの直球で見逃し三振を奪うなど、3者凡退で切り抜けた。 米アリゾナキャンプから帰国後は一時、調子を落としたが復調気配。「なんとかなると思っています」と話していた通り、今季3度目実戦登板で初めて1人も走者を許さなかった。

◆また間違えられちゃった! ロッテのドラフト3位、小島和哉投手(22=早大)が5日、日本ハムとのオープン戦で1軍戦デビューを果たした。4回、いざ出陣! というタイミングで流れた場内アナウンスに、関係者がざわついた。 「ピッチャー、涌井に代わりまして『こじま』」 「緊張して全然気付かなかった」と笑うが、名字は「おじま」。NPB打者との初対戦で、名刺代わりの堂々たる投球を披露した。 テーマは直球。ストライク先行で腕を振り、空を切らせた。3回9アウトのうち4つが三振。ポーカーフェースで左打者の内角を突き、5回は3番からの中軸を3者凡退に抑えた。中島卓にタイミングが合っていると感じれば、次打席でクイック気味に投げる器用さも見せた。一方で48球の間にプロの厳しさも知った。 6回先頭の大田に甘く入った128キロを場外に運ばれた。「(捕手の)田村さんはボールでもいいと。僕がストライクを取りにいった。想定外をさらに超えました。あそこまで飛ばされたことはない。勉強になりました」と恐れ入った。 開幕ローテは実質残り1枠。次回は4、5回を先発する予定で、井口監督は「いい球だった。まだ可能性は残ってますし、最後しっかりアピールしてほしい」と期待。小島は「毎日がアピール。またアナウンス間違えられたらやばいですもんね」。少し恥ずかしそうに「おじまだよっ!」と突っ込んだ。【鎌田良美】

◆初の開幕投手を務める日本ハム上沢直之投手が先発し、4回75球を投げて5安打3失点だった。 「真っすぐを右打者の外角に投げきれなかった」と、初回は中村奨に被弾するなど直球に関しては課題を残した。「7割の力で腕を振って、8、9割の力のあるボールを投げたい」と、脱力フォームの微修正も開幕までに行っていく。

◆侍ジャパンに選出されている日本ハム近藤健介外野手(25)が、順調な仕上がりを披露した。 ロッテ戦の初回に中前適時打、3回は左中間への適時二塁打と4打数2安打2打点。「甘いボールをしっかり捉えられた」と納得。 8日から合流する日本代表へ向けては「自分の役割を全うできるようにしたい」と意気込んだ。

◆日本ハムはロッテとのオープン戦(鎌ケ谷)で、スタメンに左打者を5人並べた。1番浅間、2番西川、3番近藤、5番王柏融、9番中島。チーム14安打中、中島を除く4人で10安打、4打点をマークした。栗山監督は「もっと並べたかった。並べきれなかったな」と意味深長に振り返った。 打線を左打者で固めていく「左地獄打線」が19年パ・リーグを勝ち抜く武器となる。 昨季、パの先発投手で規定投球回をクリアした左腕は西武菊池ただ1人。剛腕がマリナーズへ移籍した今季は、各球団の先発サウスポーは手薄な状況。打線を組む上で、左右の打者を交互に並べるジグザグ打線がセオリーとされているが、当てはまるとは限らない。 現状に適する打線が組めるチーム状況でもある。日本ハムは左の好打者を多く抱えていて、タイプも豊富だ。西川や浅間はスピードと意外性のあるパンチ力が売り。同タイプに石井や谷口、岸里、平沼も控える。近藤や王柏融は確実性の高さが突出している。中島には粘り強さがあり、田中賢には経験値や存在感がある。長距離砲の清宮が右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折で離脱したのは痛いが、同タイプに森山がいる。 昨季は右の強打者である大田を2番で起用し、一定の成果があった。そのオプションも残しつつ、栗山監督は「全ての形を見て、決めていきたい」と幅を持って見極めていく考えだ。多彩な左打者がそろう陣容、ライバルの投手陣の現状、球界屈指の知将のアイデア。全てがかみ合えば、日本ハムの「左地獄打線」が旋風を巻き起こす可能性は、十分ある。【木下大輔】

◆ロッテは6日、日本ハムとのオープン戦(鎌ケ谷)を行い、一回1死一塁から「3番・二塁」で先発した中村奨吾内野手(26)が、左翼場外へ飛び込む2ランを放ち、2点を先制した。  特大のアーチが飛び出した。一回、1死から好調の2番・平沢がオープン戦3試合連続安打となる右前打で出塁すると、続く中村が、日本ハムの今季開幕投手を務める上沢の3球目の甘く入った直球を完璧に捉えた。  このオフは、「パワーアップ」をテーマに、下半身を中心に強化。体重は5キロ増の88キロとなり「周りからも大きくなったといわれる。去年まで着ていた服もきつくなった」と成長を実感する。「去年は長打もそこまで打てなかった。力強い打球を意識していけば、外野の間を抜けたり、角度がつけばホームランも増えてくる」と練習を続けてきた成果を、オープン戦3試合目でしっかりと示した。

◆ロッテの平沢大河内野手(21)が3日、日本ハムとのオープン戦(鎌ケ谷)に「2番・遊撃」で先発。一回1死走者なしの第1打席で右前打を放ち、オープン戦3試合連続安打を記録した。  遊撃手の定位置奪取を目指す今季は、最初の対外試合、2月9日の台湾・ラミゴ戦で1本塁打3打点と好スタートを切ったが、そこから11試合で打率・192と苦戦。それでも練習から強いライナー性の打球を意識し復調し、オープン戦打率は3試合目の第1打席終了時点でついに・600(10打数6安打)に達した。  右膝の故障で2軍調整が続いていた昨年の正遊撃手、藤岡裕が9日の中日戦(ZOZOマリン)にも合流予定。最終盤を迎える競争を勝ち抜くために、21歳の若武者がアピールを続ける。

◆日本ハムからロッテに今季新加入のブランドン・レアード内野手(31)が6日、古巣・日本ハムとのオープン戦(鎌ケ谷)に「6番・三塁」で初先発し、二回の第1打席で右前打を放った。  前日5日の全体練習から1軍に合流したレアードは、新天地での1軍初打席でいきなり初球をジャストミート。元同僚の日本ハム・上沢の高めの直球を鮮やかに右前に運んだ。  4年間過ごした古巣との対戦。試合前から昨年までのチームメートと何度もあいさつを交わし、談笑。スタンドのファンからの呼びかけにも「おはよー!!」と笑顔で応えるなど、人気は健在だった。  慣れ親しんだ日本ハムに別れを告げ、レアードが新天地での歩みを進めた。

◆ロッテ・涌井秀章投手(32)が6日、日本ハムとのオープン戦(鎌ケ谷)に先発。オープン戦初登板で3回を投げ、6安打3失点だった。  一回先頭から3連打を含む5安打を打たれ、いきなり2点を失ったが、二回は立ち直り三者凡退斬り。しかし、三回に近藤に左中間適時二塁打を浴びて再び失点した。  対外試合初登板となった2月26日のオリックスとの練習試合(SOKKEN)では、2回を4安打2失点。先発が内定している2カード目の敵地初戦、4月2日の昨季王者・西武戦(メットライフ)に照準を合わせ、調子を上げていく。

◆ロッテのレアードが古巣の日本ハムとの試合でオープン戦に初出場し、二回に上沢から右前打を放った。試合前には昨季までのチームメートらと談笑し、旧交を温めた。新天地での第一歩を「ワクワクした気持ちで来た。(なじみのある)鎌ケ谷でスタートできてうれしい」と喜んだ。  引っ張る打球を警戒されて二塁と三塁の間に3人の内野手が入る守備シフトを敷かれた。今後も研究されそうだが「しっかり捉えてヒットを打つだけ」と笑い飛ばした。 中村奨(一回に1号2ラン) 「少しずつ状態が上がってきた。(7日に集合する日本代表でも)いつも通りのプレーをしたい」

◆日本ハムの開幕投手に指名されている上沢は、甘い直球を中村奨にスタンドへ運ばれるなど4回5安打3失点だった。「直球を投げ切れていない。力を入れると球が浮いた。コースになかなか決められなかった」と反省した。  制球が乱れた原因は投球フォームが崩れたためで、普段よりも投げ終わりの疲労が大きかったという。「もっと少ない力でいい球を投げられると思う。7割くらいの力で8、9割の(威力の)球を投げられるように」と次回への課題を挙げた。 近藤(2安打2打点) 「甘い球をしっかり捉えられている。(日本代表では)役割を全うできるようにしたい」

◆六回先頭で大田が、オープン戦1号となる左越えの場外弾を放った。ロッテのD3位・小島(早大)のスライダーを捉え、「甘い球を打てて、やりたいことはできている」と満足そうに振り返った。清宮が右有鉤(ゆうこう)骨の骨折で離脱する中、オープン戦で13打数7安打と好調の28歳は、「誰かが幸太郎の穴を埋めようとかではなく、違う色で打線のバリエーションが増えれば」と前を向いた。 一回に中前適時打を放つなど2安打2打点の日本ハム・近藤 「甘い球をしっかり捉えられている。(日本代表では)役割を全うできるようにしたい」

◆オフに日本ハムから移籍したレアードが、古巣相手のオープン戦初打席で右前打を放った。「ワクワクしながら球場に向かった」という新助っ人は、試合前に先発の上沢に対し、初球は直球を要求する一幕も。二回の打席では内野陣が大きく左に寄るシフトをしかれたが、「逆らわずに打てた」と外角高めの直球をはじき返し、とびきりの笑顔を見せた。 一回に1号2ランを放ったロッテ・中村奨 「少しずつ状態が上がってきた。(7日に集合する日本代表でも)いつも通りのプレーをしたい」

◆覚えてください、オジマだよっ!! ロッテのドラフト3位・小島(おじま)和哉投手(22)=早大=が、四回から2番手でオープン戦にプロ初登板を果たし、3回2安打1失点と好投。「(相手打者にとって)初見ということでまだまだですが、1打席でも抑えることができたので自信にしたい」と息をついた。  「ピッチャー涌井に代わりまして、『コジマ』」  初マウンドは思わぬ"事件"で始まった。これまで何度もあったという名字の読み間違いだが、敵地の場内アナウンスでも間違われてしまった。  だが、当の本人は「緊張していて、気付かなかった」と苦笑い。出所の見にくいフォームから切れのある直球と緩急を武器に、昨季打率・323の好打者・近藤らから4奪三振。六回先頭の大田に特大アーチを浴びたが、それ以外は危なげなく投げ切った。  奮起する材料もある。「コジマだよっ!!」のツッコミで有名なお笑いコンビ、アンジャッシュの児嶋(こじま)一哉とは1文字違い。プロ初勝利を挙げた際には「コジマじゃないよ。オジマだよっ!! Tシャツ」の発売が予定されている。  井口監督は「可能性は残っているので、最後までアピールしてほしい」と、新人ながら開幕ローテーションの候補であることを認めた。「自分は毎日がアピール」と小島。快投とともに全国に「オジマ」をアピールする。 (浜浦日向) バッテリーを組んだロッテ・田村 「真っすぐがきれいな縦回転で、低めのボールも垂れない。バッターに対して差せている」

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
300 1.000
(-)
-
(-)
22
(+10)
11
(+7)
2
(+2)
6
(-)
0.304
(↑0.001
3.330
(↓1.33)
1
(-)
楽天
200 1.000
(-)
0
(-)
14
(-)
6
(-)
5
(-)
0
(-)
0.303
(-)
2.500
(-)
1
(-)
広島
301 1.000
(-)
0
(-)
24
(-)
10
(-)
4
(-)
0
(-)
0.298
(-)
2.500
(-)
4
(1↑)
ソフトバンク
310 0.750
(↑0.083)
0.5
(↓0.5)
16
(+5)
15
(+2)
4
(+1)
2
(-)
0.244
(↑0.008)
3.750
(↑0.58)
5
(4↓)
ORIX
110 0.500
(↓0.5)
1.5
(↓1.5)
9
(+4)
6
(+5)
1
(-)
2
(+1)
0.303
(↓0.052)
2.000
(↓1)
5
(3↑)
ヤクルト
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(↑0.5)
27
(+5)
27
(+4)
8
(-)
6
(+1)
0.251
(↓0.002)
3.780
(↑0.58)
7
(1↑)
巨人
230 0.400
(-)
2
(-)
14
(-)
22
(-)
4
(-)
3
(-)
0.236
(-)
4.300
(-)
7
(4↑)
中日
230 0.400
(↑0.15)
2
(↑0.5)
17
(+5)
24
(+2)
3
(+2)
2
(-)
0.216
(↑0.009)
4.800
(↑0.7)
9
(3↓)
DeNA
122 0.333
(↓0.167)
2
(↓0.5)
15
(+2)
19
(+5)
4
(+1)
3
(-)
0.239
(↓0.007)
3.560
(↓0.47)
9
(3↓)
日本ハム
121 0.333
(↓0.167)
2
(↓0.5)
15
(+7)
14
(+10)
4
(+1)
1
(-)
0.276
(↑0.036
3.340
(↓2.3)
11
(1↓)
西武
130 0.250
(↓0.083)
2.5
(↓0.5)
18
(+2)
24
(+5)
4
(+1)
1
(-)
0.241
(↓0.021)
3.860
(↑0.47)
12
(-)
阪神
040 0.000
(-)
3.5
(-)
7
(-)
20
(-)
3
(-)
3
(-)
0.200
(-)
5.630
(-)