中日(☆5対2★)DeNA =オープン戦2回戦(2019.03.06)・小牧市総合運動場野球場=
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DeNA
0200000002701
中日
00020012X5802
勝利投手:田島 慎二(1勝0敗0S)
(セーブ:鈴木 博志(0勝0敗2S))
敗戦投手:古村 徹(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】戸柱 恭孝(1号・2回表2ラン)
【中日】渡辺 勝(1号・7回裏ソロ),福田 永将(2号・8回裏2ラン)

  DAZN
◆中日は先発・柳が6回2失点の好投。要所を締める投球で、開幕ローテーション入りへ向けてアピールに成功した。一方のDeNAは、神里が3安打を放つ活躍。開幕スタメンを狙う2年目外野手が、バットで存在感を示した。

◆2回裏に球場内に火災警報が鳴り響いた。2回裏2死一塁。DeNA飯塚悟史投手が中日渡辺勝外野手に2球目を投じた直後に、警報が鳴り響いた。 「火事です! 火事です! スタンドで火災が発生しました」。警報音とともに、機械音のアナウンスが約1分近く鳴り響いた。 警報直後から試合は約8分間ほど中断。結局、火災発生はなく、試合は再開された。

◆DeNA先発の飯塚悟史投手が、火災警報器をものともせずに、集中力を保った。2点リードの2回裏2死一塁。飯塚が中日渡辺勝に2球目を投じた直後に、警報が鳴り響いた。「火事です! 火事です! スタンドで火災が発生しました」。警報音とともに、機械音のアナウンスが約1分近く鳴り響いた。警報直後から試合は約8分間ほど中断。結局、火災発生はなく、試合は午後1時41分に再開した。 飯塚は「試合の中で、何が起こるかわからない。とにかく余計なことを考えず、このバッターのことだけを」と渡辺勝を中飛に片付けた。結果的に5回4安打2失点で降板した。

◆中日柳裕也投手(24)がオープン戦2度目の先発で、6回6安打2失点と結果を残した。 2回に戸柱に先制2ランを許したが、粘り強い投球で試合を作った。無四球、6奪三振と制球も安定していた。 90球を投げた柳は、余力を見せながら話した。「よく粘れた。尻上がりにリズムが良くなった。(3回以降は)真っすぐを多く使うことで、変化球が生きた。前回も今回も本塁打で失点している。(次回は)1球に対する執着心を持ちたい。防げる失点を防ぎたい」と笑みを浮かべた。 降板直後には、伊東ヘッドコーチや阿波野投手コーチから「ナイスピッチング! 」と声も飛んだ。開幕ローテーション入りへ前進した。

◆DeNAの1番神里和毅外野手が、4打数3安打と好機を演出した。 直近の2、3日の日本ハム戦(札幌ドーム)では計6打数無安打。「自分の中で、タイミングの取り方を少し早くした」と即座に修正し、結果につなげた。ラミレス監督は「すごく良かった」と評価した。

◆DeNA戸柱恭孝捕手が自虐気味にオープン戦初安打の1発を振り返った。2回2死一塁から右越えに先制の1号2ラン。 直後の2回裏に、火災報知機が誤作動したハプニングを引き合いに「僕が打ったから、サイレンは鳴ったんですかね」と笑いを誘った。

◆中日福田永将内野手が8回にダメ押しとなるオープン戦2号2ランを放った。カウント2-1から、国吉の4球目を左中間スタンドに運んだ。 「しっかりタイミングが取れて、いいスイングができた」と自画自賛した。オープン戦での本塁打はともにDeNA戦。7日は、ナゴヤ球場で23年ぶりにオープン戦が行われる。DeNAキラーの選手会長がかつての本拠地でも豪快アーチを描く。

◆竜のフラミンゴがオープン戦初アーチを放った。中日渡辺勝外野手(25)がDeNA戦に「7番指名打者」で先発出場。4回に右前打を放ち、勢いに乗った。7回に古村の直球を一本足打法で左翼席まで運んだ。「左投手だったんで、踏み込んでいこうと思っていた。打球が低かったんで、全力で走った。必死でした」。2月の練習試合でも本塁打を記録しており、長打力をアピールした。 中学時代に王貞治氏(現ソフトバンク球団会長)を育てた荒川博氏(故人)が主催する「荒川道場」で一本足打法を直接伝授された。同氏が教えた最後のプロ野球選手と言われる。15年に育成ドラフト6位で中日に入団。昨年までの3年間は2軍で毎年60試合以上の出場を重ね、昨オフにようやく支配下登録にたどり着いた苦労人だ。 昨年1月21日に温子夫人(27)と結婚。同年10月には長女を授かったばかり。「目の前のことを一生懸命やるだけです」と話す。今季、1軍キャンプに抜てきされ、打撃を磨いてきた。この日の第1打席途中に、球場の火災警報機が鳴り、試合が中断するアクシデントもあった。「何も変わらず、集中できました」と試合に入り込んでいた。「世界の王」の弟弟子が、打撃開眼なるか。【伊東大介】 ▽中日村上打撃コーチ(渡辺の1号ソロを含む2安打に)「渡辺本人の自信になったと思うよ。引っ張ってヒットを打って、本塁打が欲しいときに左方向へ打ってくれた」

◆6日の小牧市民球場での中日-DeNAで火災警報機が作動し、試合が中断するハプニングがあった。  二回の中日の攻撃、2死一塁の場面で打者は渡辺。カウント2ボールとなったところ、球場内に警報器のサイレンが鳴り、「スタンドで火災です」のアナウンスが響いた。球場に待機していた警察官がスタンドに駆けつけるなど、一時騒然となった。約8分間の中断のあと「誤報でありますので、試合を再開します」とアナウンスされ、試合は再開した。

◆先発枠入りを狙う中日の柳は制球がまとまり、6回2失点だった。二回、戸柱に2ランを許した後は立ち直り「よく粘れたと思う。尻上がりになるにつれてリズム良く投げられた」とうなずいた。  序盤は変化球に頼り過ぎていたそうだが「真っすぐをどんどん増やしていこうと思った」と途中から投球パターンを変えたことが奏功し、緩急をつけて6三振を奪った。柳は「まだまだアピールしていかないといけない」と気を引き締めた。 与田監督(オープン戦勝利に) 「とにかく勝って自信をつけさせたい。勝つと大きな自信になっていくと思う」 福田(八回に2ラン) 「しっかりタイミングが取れ、良いスイングができたと思う」

◆DeNAの新・切り込み隊長として期待される神里が3安打と役目を果たした。特に八回は中日の左投手・福のスライダーに体勢を崩されることなく右前へ巧打。2、3日の日本ハム戦は無安打に終わったが「タイミングを早く取って対応しようと思った」と修正力を示した。  昨季まで1番を打った桑原は不調でキャンプ後から2軍調整が続く。ラミレス監督は俊足の2年目外野手を1番で起用し続けており「すごく良かった。1番打者に必要なのは塁に出ること」とご機嫌だった。 戸柱(2ランで正捕手奪還にアピール) 「オープン戦で安打を打てていなかったので良かった」

◆DeNAの飯塚が開幕3連戦で対戦する中日相手に好投し、先発枠入りを大きく手繰り寄せた。二回2死一塁では火災報知機のサイレンが鳴り響くトラブルで約8分の中断を強いられたが「試合は何が起こるか分からない。集中を切らさなかった」と動じず、速球で渡辺を中飛に仕留めた。  新たに2段モーションを取り入れ、課題の球威不足を解消。5年目の右投手に飛躍の予感が漂う。ラミレス監督は先発争いでの前進を認めた上で「予想以上に良い。148キロがかなり出ていた」と称賛した。

◆戸柱が二回2死一塁から右越えの1号2ラン。強打の捕手は「自分のスイングができたことが一番良かったです。点が入って投手を助けられたのが良かった」と納得の表情だ。本塁打後には火災警報器の誤作動騒動もあったが「僕が珍しく打ったから鳴ったんちゃいますか」と口も滑らか。伊藤光、嶺井と正捕手争いから目が離せない。

◆4年目外野手の渡辺が独特の一本足打法で2安打1打点。神奈川・東海大相模高から東海大を経て2016年に育成D6位で入団。今季から支配下登録され、七回に自身のオープン戦初本塁打も放った。左打席から初球の直球を左翼席に流し打ち、アピールに成功。「踏み込んでいこうと思った。(弾道が)低かったので全力で走って必死だった」と振り返った。

◆"ハプニング"を乗り越え、栄えあるスポットへ前進した。5年目のDeNA・飯塚悟史投手(22)が、開幕からの先発ローテーション入りを大いにアピールした。  「5回を投げ切れたのは収穫です。初回から真っすぐで押すことができて良かったです。全力でいく気持ちでした」  一回先頭の京田から全力投球。最速148キロの直球を中心に5回4安打2失点とまとめた。  二回2死一塁では渡辺にカウント0-2としたところで球場の火災警報器が作動し「火事です。スタンドで火災が発生しました」の非常アナウンスが流れた。騒然となる球場で飯塚は冷静に捕手の戸柱とキャッチボールを続けた。  警報器は誤作動と判明。8分間中断したが「余計なことは考えずに、このバッターを抑えようと思っていました」と涼しい顔で渡辺を中飛に仕留めた。頼もしい右腕をラミレス監督は「満足できるパフォーマンスだった。開幕ローテが近づいているのは間違いない」と絶賛した。  7日の中日戦(ナゴヤ球場)に先発するドラフト1位・上茶谷(東洋大)は同い年。飯塚はライバル心を燃やしている。昨季は主力投手の相次ぐ故障で開幕4戦目を任されたが、今季は違う。自らの右腕で開幕ローテの座をもぎ取る。 (湯浅大) 3安打でアピールしたDeNA・神里 「(前カードの)札幌では全然打てなかったので、タイミングを早めにとって対応しました。僕に求められたものは出せたと思う」 火災報知器の誤作動についてDeNA・ラミレス監督 「ちょっとサプライズね。本当(の火災)だったら冷静ではいられないな、と頭をめぐりました。野球人生で初めてのことです」

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
300 1.000
(-)
-
(-)
22
(+10)
11
(+7)
2
(+2)
6
(-)
0.304
(↑0.001)
3.330
(↓1.33)
1
(-)
楽天
200 1.000
(-)
0
(-)
14
(-)
6
(-)
5
(-)
0
(-)
0.303
(-)
2.500
(-)
1
(-)
広島
301 1.000
(-)
0
(-)
24
(-)
10
(-)
4
(-)
0
(-)
0.298
(-)
2.500
(-)
4
(1↑)
ソフトバンク
310 0.750
(↑0.083)
0.5
(↓0.5)
16
(+5)
15
(+2)
4
(+1)
2
(-)
0.244
(↑0.008)
3.750
(↑0.58)
5
(4↓)
ORIX
110 0.500
(↓0.5)
1.5
(↓1.5)
9
(+4)
6
(+5)
1
(-)
2
(+1)
0.303
(↓0.052)
2.000
(↓1)
5
(3↑)
ヤクルト
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(↑0.5)
27
(+5)
27
(+4)
8
(-)
6
(+1)
0.251
(↓0.002)
3.780
(↑0.58)
7
(1↑)
巨人
230 0.400
(-)
2
(-)
14
(-)
22
(-)
4
(-)
3
(-)
0.236
(-)
4.300
(-)
7
(4↑)
中日
230 0.400
(↑0.15)
2
(↑0.5)
17
(+5)
24
(+2)
3
(+2)
2
(-)
0.216
(↑0.009
4.800
(↑0.7)
9
(3↓)
DeNA
122 0.333
(↓0.167)
2
(↓0.5)
15
(+2)
19
(+5)
4
(+1)
3
(-)
0.239
(↓0.007)
3.560
(↓0.47)
9
(3↓)
日本ハム
121 0.333
(↓0.167)
2
(↓0.5)
15
(+7)
14
(+10)
4
(+1)
1
(-)
0.276
(↑0.036)
3.340
(↓2.3)
11
(1↓)
西武
130 0.250
(↓0.083)
2.5
(↓0.5)
18
(+2)
24
(+5)
4
(+1)
1
(-)
0.241
(↓0.021)
3.860
(↑0.47)
12
(-)
阪神
040 0.000
(-)
3.5
(-)
7
(-)
20
(-)
3
(-)
3
(-)
0.200
(-)
5.630
(-)