ヤクルト(☆6対5★)阪神 =リーグ戦25回戦・明治神宮=
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阪神
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ヤクルト
24000000X6611
勝利投手:ブキャナン(10勝11敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(3勝2敗35S))
敗戦投手:才木 浩人(6勝10敗0S)

本塁打
【ヤクルト】バレンティン(38号・2回裏3ラン)

  DAZN
◆ヤクルトは初回、雄平の適時二塁打で2点を先制する。続く2回裏には、バレンティンの3ランなどで4点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・ブキャナンが今季10勝目。現役最終登板となった山本と松岡は7回に登板し、それぞれ無失点に抑えた。敗れた阪神は、先発・才木が2回6失点と試合をつくれなかった。

◆阪神がヤクルトに敗れ、野村監督の率いた01年以来、17年ぶりの最下位が確定した。 前夜、金本監督就任以降ワースト更新となる77敗目を喫したばかりだが、この日もヤクルトに序盤、大量6点を奪われ、後半追い上げたものの悪夢の10連敗で78敗目。借金も今季最多を更新する「18」にまで膨れあがった。 先発才木が誤算だった。ヤクルトの初回、雄平に2点適時二塁打。2回には坂口の適時三塁打、バレンティンにも38号3ランを浴び、2回6失点でKOされた。 阪神は5回に二ゴロ併殺が崩れ、ヤクルト遊撃・西浦が一塁悪送球の間に1点を返した。 5点を追う阪神は8回に打線が爆発。5番大山の左前適時打、6番陽川の中越え二塁打、7番梅野の右前適時打と続き、一挙4点を奪い1点差と詰め寄った。 1点ビハインドで迎えた阪神は、ヤクルトの守護神石山に3者凡退で勝利に届かず、屈辱の「10・8」となった。

◆阪神糸原健斗内野手が自打球を顔面に当てて負傷交代した。 3回1死一、三塁。カウント2-1からの4球目。高めのカットボールをファウルとした際に、ワンバウンドで打球が顔に当たった。糸原は左目付近をおさえてうずくまった。自力で歩いてベンチへと戻ったが、そのまま交代となった。 試合中にトレーナーと球場を後にした。顔の左側を氷のうで抑え、自力で歩行。病院に向かったとみられる。 糸原はここまで全試合に出場。チームトップの151安打をマークしていた。

◆阪神先発才木浩人投手は2回6安打6失点で降板した。 1回1死から山田哲に左前打を許すと、バレンティンを歩かせ、雄平に左翼フェンス直撃に2点適時二塁打で先制を許した。立ち直りたい2回だったが、先頭中村の遊撃へのゴロを植田が失策。1死二塁からは1番坂口から4番雄平まで4連続長短打を浴びて4点を失った。 先発は久々。チーム事情で9月20日広島戦で先発白星を挙げたのを最後に4試合、救援登板が続いていた。意気込んでいたが、結果を残すことは出来なかった。

◆柴犬初のベースボール犬としてプロ野球の始球式などで活躍し、今季限りで"引退"する「わさび」が、5回終了後にスタンドに登場した。 わさびは08年にデビュー。神宮球場でもヤクルトがリーグ優勝を果たした15年のマジック1の試合に出場するなど、11年間で計50試合に出場した。バックスクリーンで懐かしの映像が流れると、場内からは温かい拍手が起こった。

◆今季限りでの現役引退を表明しているヤクルト松岡健一投手と山本哲哉投手が、ラスト登板に上がった。 6-1の7回。2番手山本が、なじみの登場曲でもある米米CLUB「浪漫飛行」をバックにやや硬い表情で登場した。12年から3年連続で50試合以上に登板した経験豊富な中継ぎ右腕は、マウンドに立てば冷静そのものだった。阪神陽川を中飛に仕留めると、場内から万雷の拍手を浴びた。右翼席、一塁側、三塁側と頭を下げて一塁側ベンチに引き揚げた。 続いて松岡がFIELD OF VIEWの「突然」に乗ってマウンドへ。小川監督からボールを受け取ると、じっくり肩を作った。梅野を三ゴロに打ち取った後、板山には一、二塁間を破られた。だが、通算150ホールドポイントと修羅場をくぐってきた松岡は動じなかった。2死一塁、植田を143キロで空振り三振に打ち取った。右翼席からの松岡コールに、深々と頭を下げた。

◆ヤクルトのデービッド・ブキャナン投手が、6回1失点(自責0)で10勝目を挙げた。2回までに6点の援護をもらい、テンポ良く阪神打線を打ち取った。球団の外国人では07年グライシンガー(16勝)以来5人目の2ケタ勝利に到達した。 お立ち台では「野手がしっかり点を取ってくれて、後ろの野手みんなが助けてくれたので勝てた」と感謝。9月30日には、第1子の長男ブラッドリー君が誕生したと発表。"パパ初勝利"と話題を振られると、うつむいて涙を流した。 「自分の子どもが健康に生まれてくれて、妻も健康で無事出産してくれた。来年、皆さんの前でお披露目できるのを楽しみにしています」と涙を拭きながら宣言した。

◆阪神は終盤の追い上げも実らずヤクルト戦10連敗を喫し、01年以来17年ぶりの最下位が確定した。 先発才木が2回までに6失点。打線は5点を追う8回に4得点したが、反撃はあと1歩及ばなかった。金本知憲監督は最下位確定を受けて「それはね、やっぱり現実を受け止めないと。本当に申し訳ない気持ちですね、ファンには」と厳しい表情。借金18は今季ワーストとなった。

◆ヤクルトは1回、雄平が2点適時二塁打。2回には坂口が適時三塁打、バレンティンが38号3ランで6得点。8回に4失点を許し1点差まで追い上げられるも逃げ切り6連勝。ブキャナンが10勝目を挙げた。 阪神はヤクルトに敗れ、野村監督の率いた01年以来、17年ぶりの最下位が確定した。

◆ヤクルト山田哲人内野手が1回に二盗を決め、試合前に田中(広島)と並んでいた盗塁数を33に伸ばし、2年ぶり3度目の盗塁王に単独で輝くことをほぼ確実とした。「完璧なスタートだった。一番になりたいので素直にうれしい」と喜んだ。 田中は既にレギュラーシーズン終了。3位で22個の糸井(阪神)は戦列離脱中で、21個の大島(中日)は残り1試合とあって、逆転される可能性は極めて低い。 この日2得点で今季130得点とし、シーズン記録でプロ野球歴代3位に並んだ。打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリー達成も間違いない状況で、充実の1年となっている。

◆阪神は、ヤクルト最終戦に5-6で敗れ、3試合残して2001年以来の最下位が決まった。 4日に4位以下が確定した際に金本知憲監督の来季続投を示唆していた谷本修球団本部長は「全く変わらない」と引き続き指揮を託す方針を改めて示し「ファンのご期待に沿えなかった。また一からやり直します」と話した。

◆阪神が8日のヤクルト戦(神宮)に敗れ、野村監督時代の01年以来、17年ぶりの最下位が決定した。先発才木浩人投手(19)が2回6失点でKO。打線は終盤追い上げたが、1点及ばなかった。来季4年目となる金本知憲監督(50)は屈辱からの反撃を期す。 金本阪神にとって、つらく悲しい夜になった。必死にヤクルトに追いすがり、1点差まで迫ったが力尽きた。01年以来、17年ぶりのシーズン最下位決定。野村克也監督が指揮を執った時以来の屈辱にまみれた。敗戦後の三塁側ファウルゾーン。容赦なき怒声が金本監督の背中に突き刺さる。「カネモト!! いつ辞めるんだッ!!」。口を真一文字に結んで、責任を一身で背負うしかなかった。 5点を追う敗色濃厚の8回には4安打を集中し、4点を奪取。だがあと1歩、及ばなかった。金本監督は悪夢の最下位を直視。「それはね、やっぱり現実を受け止めないと。本当に申し訳ない気持ちですね、ファンには」。力なく謝罪するのが精いっぱいだった。指揮官にとっても、広島で現役だったプロ2年目の93年以来となる最下位。主力に成長してから初めての試練だった。2月、沖縄・宜野座キャンプの最終日に「3年間の中のチームでは、一番強い」と言い切ったが、結末は思いも寄らなかった。 金本監督は就任3年目の今季、新たに3年契約を結んでおり、すでに来年の続投も決定。谷本球団副社長兼球団本部長も試合後、あらためて「(続投方針は)変わりません」と明言した。全日程終了後の15日以降、大阪市内の電鉄本社で坂井信也オーナー(70=電鉄本社相談役)にシーズン終了報告をする。その際に、同オーナーから正式に続投を要請される形だ。 最後まで上位進出を目指したが10月の5連敗発進が誤算だった。140試合目で60勝78敗2分け。今季最多の借金は18に膨れた。悔しさ、もどかしさ、やるせなさ...。すべての思いを胸に秘め、歴史的失態から出直すしかない。【酒井俊作】 ◆01年の阪神 野村監督3年目の01年は開幕20試合を10勝10敗の五分でスタートも、4月25日から7連敗で借金生活へ。最終的に57勝80敗3分け、勝率4割1分6厘で、吉田監督時代の98年から球団史上初の4年連続最下位となった。2桁勝利を挙げた投手がおらず、チーム打率2割4分3厘と90本塁打がリーグワースト。明るい話題は、ルーキー赤星が39盗塁をマークして新人王と盗塁王を獲得したことぐらい。オフに野村監督が退団し、星野新監督が誕生した。

◆ヤクルト・バレンティンが2戦連発の38号3ランを放ち、60本塁打を放った13年に樹立した自身の球団記録131打点に並んだ。2回1死一、三塁、才木のスライダーを左翼席に運んだ。 チームを6連勝の貯金10に導く活躍に「本塁打より打点で貢献するのが目標。明日、記録を超えられるようにしたい」。小川監督は「この状態でCSに入っていければ」と期待した。

◆阪神梅野は生え抜き捕手では88年木戸以来、30年ぶりとなる規定打席到達を決めた。 5回、先頭で二遊間を破り、この日初得点のホームを踏んだ。この打席で規定打席数に届いた。「まず使ってもらったことに感謝です。少しは期待に応えられたかなと思います。今までの僕からしたら考えられないことなので」。ただ、チームの最下位が確定したこともあり「勝負事なので受け止めて、来年につながるように後悔を減らせるように糧にしていきたい」と力を込めた。

◆負の連鎖は糸原にまで...。阪神のリードオフマン糸原健斗内野手(25)が負傷交代した。3回の第2打席。カウント2-1からの4球目。外角高めのカットボールにバットを投げ出すようにスイング。打球はホームベース付近でワンバウンドし、糸原の顔面に飛んできた。左目付近を押さえてうずくまり、トレーナーとともに歩いてベンチへ。そのまま負傷交代となった。 試合中に氷嚢(ひょうのう)で顔の左側を押さえ、トレーナーとともに都内の病院へ。詳しい診察は今日9日に受けるとみられる。金本監督は「目だからね。どうしてもぼやけているらしいから。検査に行っているから」と説明。シーズンは残り3試合。ここまで続けてきた全試合出場もピンチだ。ゴールテープは見えている。フル出場の達成感も苦しさも知る指揮官は「何とか頑張ってほしいけどね。頑張って出てほしいけどね。自信になると思うし、全部出れば」と続けた。 糸原はここまで140試合に出場し、チームトップの151安打をマーク。上本、北條、糸井ら続々と負傷者が出るなか、低迷するチームを懸命に引っ張ってきた。軽傷を祈るしかない。【池本泰尚】

◆今季初登板した阪神竹安が快投した。この日出場選手登録され、6点ビハインドの3回からマウンドへ。先頭6番西浦に四球を与えたが、その後は落ち着いた投球を披露した。 4番バレンティンから空振り三振を奪うなど、強力打線を相手に3イニングを無安打無失点。「点差があってもやるべきことは変わらない。そういう気持ちで行きました」。来季の1軍定着へアピールに成功した。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(34)が2試合連続となる38号ソロ本塁打を放った。セ・リーグ本塁打争い単独トップのDeNA・ソトの40本に2本差と迫った。  バレンティンは二回、一死一、三塁のチャンスで打席に立つと、カウント2-1から阪神・才木の137キロスライダーをフルスイング。高く上がった打球は左中間スタンドギリギリに飛び込んだ。打点を131に伸ばし、自身が持つ球団最多打点に並んだ。  バレンティンは「2013年の打点自己記録にならべてうれしいが、最後まで集中してがんばる」とコメント。

◆今季限りで引退するヤクルト・山本哲哉投手(33)と松岡健一投手(36)が七回、本拠地神宮で行われた阪神戦で引退登板を果たした。  山本は3球勝負で阪神・陽川を中飛に抑えると、ナインと握手を交わし降板。山本に代わってマウンドに上った松岡は、フルカウントから140キロ真っすぐで梅野を三ゴロ。続く板山に左前打を許したが、植田を143キロ真っすぐで空振りの三振に仕留めた。  松岡は九州東海大から2005年に自由獲得枠で入団。中継ぎで活躍し通算491試合で32勝25敗4セーブ、防御率3・78をマークした。  山本は三菱重工神戸から10年ドラフト2位で入団したが、同年のオープン戦で右肘を痛め、靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。リハビリを経て12年にはスライダーとフォークボールを武器に50試合で2勝2敗、17ホールド、防御率1・21。13年は一時抑えを務め、自己最多64試合に登板した。

◆バレンティンが二回一死一、三塁から才木のスライダーを捉え、左翼席へ38号3ランを放った。2試合連続となる本塁打で打点は自信が持つ球団記録の131打点に並んだ。「打点の自己記録に並べてうれしいが、最後まで集中して頑張る」と気を引き締めた。

◆今季限りで現役引退するヤクルト・松岡健一投手(36)と山本哲哉投手(33)が8日、満員の神宮球場で花道を飾った。  阪神25回戦の七回にまず山本が登板。おなじみの登場曲・米米CLUB「浪漫飛行」が流れると、右翼席のファンは肩を組み大合唱で迎えた。山本は陽川に対し直球を2球続けて追い込み、最後は129キロの変化球で中飛に打ち取った。  拍手と大歓声が包むなか小川監督がマウンドに向かい、続いては松岡。こちらもお馴染みの登場曲であるFIELD OF VIEW「突然」が流れるなか登場し、打者3人と対戦。板山に右前打を許したが最後は植田を渾身の143キロ直球で空振り三振に取った。  2人はいずれも中継ぎとしてブルペンを支えた功労者だ。松岡は08年から11年まで4年連続50試合以上登板。山本は2013年には抑えなどで64試合に登板し25ホールド、11セーブを挙げるなどフル回転した。  この日は試合前練習からチームメートに温かく迎えられ、それぞれ先輩の石川とキャッチボールをするなど万感の面持ち。涙もろい松岡は「練習前までに2度泣きました」と話していたが、ラスト登板はともに晴れやかな表情でしめくくった。

◆阪神はヤクルトに連敗し、2001年以来、17年ぶりの最下位が確定した。先発の才木浩人投手(19)は2回6安打6失点で10敗目(6勝)を喫した。  阪神は一回、先発の才木が一死一、二塁から雄平に2点打を浴び先制を許すと、二回はバレンティンに3ランを打たれるなど4失点。序盤で0-6とされた。2番手の竹安は3回を無安打無失点と好投。その後は岩崎、岡本、能見の投手リレーで追加点は与えず。  打線は五回、一死一、二塁の場面でナバーロがニゴロに倒れたが、西浦の一塁への送球ミスがあり、その間に二走・梅野が生還し1点を返した。さらに八回、二死一、二塁から大山、陽川、梅野の3連打で4点を奪い5-6と1点差に迫ったが、あと一歩及ばなかった。  阪神は、60勝78敗2分けで残り3試合となり、5位中日は63勝77敗2分けで残り1試合(阪神戦)。阪神が3連勝しても63勝78敗2分けで並ぶ。今季の対戦成績は14勝10敗で中日が勝ち越しを決めているため、阪神が6位となる。

◆今季限りで現役引退するヤクルト・松岡健一投手(36)が8日、満員の神宮球場で花道を飾った。お馴染みの登場曲であるFIELD OF VIEW「突然」が流れるなか登場し、打者3人と対戦。板山に右前打を許したが最後は植田を渾身の143キロ直球で空振り三振に取った。松岡の引退あいさつは以下の通り。  本日引退セレモニーを開いていたいただいたヤクルト球団はじめ、関係者、ファンのみなさん、本当にありがとうございます。最後まで残っていただいた阪神ファンの方々、ありがとうございます。  野球の"や"の字も知らない自分を育てていただいた、監督、コーチ、選手、たくさんの人に助けられここまでやってこられました。妻、家族、たくさんの人に思いをいただいてここまで野球を続けることができました。  最後に投げさせていただき本当に緊張しましたが、やっぱりこの興奮、声援、最高でした。本当に楽しく最後、野球をやめられます。  あと... 緊張と、ファンの声援、興奮、自分らしか味わえないことだと思うので、1試合でも長くこの後の、クライマックス・シリーズと日本シリーズ、「日本一」に向かってという気持ちを思い切りぶつけてください。今年、チーム去っていく人の思いも乗せ、日本一になってください。  最後になりましたが、こうしてみなさんに感謝して野球をやめられる自分を幸せに思います。本当にありがとうございました。

◆阪神は8日のヤクルト最終戦(神宮)に反撃及ばず、5-6で敗れ、残り3試合を残して、17年ぶりの最下位が確定した。昨季の3位から就任3年目は最下位まで落ちた金本監督は「現実を受け止めないと。ホントに申し訳ない気持ち。ファンには」と謝罪した。先発才木が崩れ、二回までに6失点。終盤1点差まで追い上げたが、届かなかった。

◆今季限りで現役引退するヤクルト・山本哲哉投手(33)が8日、満員の神宮球場で花道を飾った。おなじみの登場曲・米米CLUB「浪漫飛行」が流れると、右翼席のファンは肩を組み大合唱で迎えた。山本は阪神・陽川に対し直球を2球続けて追い込み、最後は129キロの変化球で中飛に打ち取った。山本の引退あいさつは以下の通り。  はじめに、このようなセレモニーを用意していただいたヤクルト球団、コーチ、スタッフ、選手、そしてファンの皆様、本当にありがとうございます。  引退を決めてからきょうまで9年間を振り返ってみました。初勝利、初セーブ、抑えたことよりも、打たれたことの方が心に残っています。   思い出に残っていることとしては、2013年交流戦、千葉ロッテマリーンズ戦で1イニングに3本のホームランを打たれ、降板した試合がありましたが、それでも変わりなく、監督、コーチ、選手のみなさま、そしてファンのみなさまから信頼、声援をいただけたことは今でも心に残っています。  本当に9年間ありがとうございました。そして26年間野球をやらせてくれた両親、家族、ありがとうございました。  最後になりますがチームはこれからクライマックス・シリーズを勝ち上がり、日本一を目指して頑張ります。これからも変わらない声援、よろしくお願いします。

◆ヤクルトの山田哲が一回に二盗を決め、試合前に田中(広島)と並んでいた盗塁数を33に伸ばし、2年ぶり3度目の盗塁王に単独で輝くことをほぼ確実とした。「完璧なスタートだった。一番になりたいので素直にうれしい」と喜んだ。  田中は既にレギュラーシーズン終了。3位で22個の糸井(阪神)は戦列離脱中で、21個の大島(中日)は残り1試合とあって、逆転される可能性は極めて低い。  この日2得点で今季130得点とし、シーズン記録でプロ野球歴代3位に並んだ。打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリー達成も間違いない状況で、充実の1年となっている。

◆阪神は8日、神宮球場で行われたヤクルト最終戦に5-6で敗れ、3試合残して2001年以来の最下位が決まった。4日に4位以下が確定した際に金本知憲監督の来季続投を示唆していた谷本修球団本部長は「全く変わらない」と引き続き指揮を託す方針を改めて示し「ファンのご期待に沿えなかった。また一からやり直します」と話した。

◆阪神で唯一、全試合に出場していた糸原が三回に負傷交代した。自打球がバウンドして顔面に当たり、治療のためにベンチに下がったが、代打を送られた。金本監督は「目だからね。ぼやけているらしいから」と心配し「何とか頑張って出てほしい。全部出れば自信になると思うし」と回復を願った。  2年目の今季は正二塁手に定着。打率2割9分2厘で、チーム最多の151安打をマークしていた。

◆クソー、今季の阪神のスローガン『執念』が最下位決定で『残念』になっちまったよ~(涙)。  かろうじて八回に4安打を集めての4得点で1点差まで迫った打線。そして、投げては三回から竹安-岩崎-岡本-能見の4投手が燕打線をノーヒットノーランに封じ込めたのが執念のかけらと信じて、来季また夢を追うとするのだ。  その最下位が決まったわが阪神が「この度、大役を仰せつかりました」と巨人とDeNAのクライマックスシリーズ(CS)進出を握るチームになるとは...。野球ファンをハラハラ、ドキドキさせることにかけてはまさにこのチームは天下一品なり!!  ならばここが、最後の見せ場や『虎は死して皮を留め』で、ここまで阪神が24イニング無得点と苦しめられている巨人のメルセデスを骨までガリガリと虎の牙で砕いたろうや!! さらにその翌日はCS出場目前のDeNA(9日にヤクルトに勝ったらだけど)の夢もガリガリやー! ウム? そーなると宿敵・巨人のCS進出決定!?  知らん! 知らん!! そこまで星勘定ができとったら最下位になんかなるかいっ!! とにかく9日は巨人を倒し、メッセンジャーの日米通算100勝の美酒を飲ませてくれー!!

◆--序盤から苦しい展開になった  金本監督 「うーん...まあちょっと、きのうに似たパターンですね...」  --2番手の竹安は来季につながる投球だった  「3イニング無失点で、ヒット0か。低めにコントロールされていて、ナイスピッチングでしたね」  --糸原が心配だが  「そうね、アレが、ちょっと目だからね、どうしてもボヤけているらしいから。今、検査行っているから」  --全試合出場を続けていただけに  「うーん何とかね、ちょっと頑張ってほしいけどね、頑張って出てほしいけどね。自信になると思うし、全部出れば」  --きょうの負けでシーズンの最下位が決まったが、来年へ向けて課題も出てきた  「それはね、やっぱりもう、現実を受け止めないと。ホントにまあ申し訳ない気持ちというかね、ファンには」

◆CS進出が消滅した4日のヤクルト戦(甲子園)後、金本監督は来季について「(課題は)全部じゃないか。すべてを立て直していかないとね」と続投意欲を明かし、谷本本部長も「もちろん」と来季続投方針を明言。来季に向けては矢野2軍監督が1軍ヘッド格で昇格し、片岡ヘッド兼打撃コーチが2軍監督に配転構想が判明。打線強化に向けて元西武、中日の和田一浩氏(46)を招へいに動いている。

◆ヤクルトは8日、阪神最終戦(神宮)に6-5で勝ち、6連勝を飾った。  バレンティンは打点を131に伸ばし、1試合を残して自身が2013年にマークした球団記録に並んだ。二回一死一、三塁で才木のスライダーを捉え、2試合連続本塁打となる38号3ランを左翼席にほうり込んだ。自身初の打点王のタイトル獲得も確実で「前を打つチームメートが塁に出てくれているおかげ。本塁打よりも打点を稼ぐことでチームに貢献したい」と謙虚に喜んだ。

◆「きょうから3年目の竹安大知投手が、1軍に合流しました。私と同い年ですから期待してるんですが...」と箭内桃子記者が伝えてきた。  投手担当だからピチピチの若手はこうなったら応援したいのだが、桃子姫は電話の向こうで「でも...竹安投手に出番がくるということは先発の才木投手が早々と消えていることになるし...」と口ごもった。  気持ちはわかる。虎党の皆様だって同じだろう。こうなったら来季のことも考えて「新撰組」が次々と見たいのだが、正直なところ鳴尾浜での試合じゃない。レッキとした花の都のど真ん中の神宮でヤクルト相手なのだが...なんでこんなわびしいススキの荒野みたいなことになっちまったのか。  「ヤクルトの人気マスコットの『つば九郎』が試合前に阪神ベンチにやってきて、金本監督に『今年はお世話になりました』とあいさつしていました。今年はずいぶん勝ち星までサービスしましたからつば九郎は"最敬礼"でしたョ」と新里公章の連絡。なんだか複雑ではございます。  この季節になると寂しい電話がかかってくる。この時期までペナント争いをしているとギトギトの電話がのしかかってくるのだが、胸騒ぎみたいな内容が多くなるのは誰のせいだ。  それで大阪・難波のサンスポ編集局の窓際からヒラヒラと舞う枯れ葉をみつめながら涙目になっちまった...これも誰のせいなんだ。  フトみると同じ窓際でも俺のイスよりはずっとフカフカの『編集総括席』(本日の紙面担当チーフ)に少し青ざめた顔が座っていた。この10月1日から運動部長に就任した大澤謙一郎だ。なにしろ大澤が部長になってから阪神はまだ1勝(7敗)しかしていないのだ。いいたかないが誰のせい?  局長畑恵一郎が「しばらくはいろいろ気苦労も多いだろうから『総括担当』は疲れが出んようにしろよ」とうれしい配慮から、回数を少なめに配置してくれたらしいが、実はその貧乏神ぶりからしばらくは"総括は敬遠"されたハズなのに...。  ま、試合が始まりますとやっぱりなぁ...いきなり才木が乱気流。初回34球2点。二回は内野のエラーからバレンティンの3ランも出て4点。おまけに糸原まで三回に自打球をあてて伊藤隼と交代だよ。まさに泣きっ面に蜂です。フトみると編集総括の席は空っぽですヮ。おい、誰か、トイレで泣いてる大澤部長を連れ戻してこいや...。  フト、長嶋茂雄さんの監督1年目(1975年最下位)を思い出した。いわゆる「長嶋のいない巨人」を率いて苦悩した。が、その翌年(76年)に優勝してド派手な地獄から天国へ。初年度のキャンプは誰もが"ウキウキ気分"だった。長嶋の代役の主砲はジョンソンだが、ものすごい神経質な性格。それで長嶋監督は自宅のすぐ近所に家族ぐるみで住まわせて夫人があれこれ面倒をみたり、とても苦労した。  前任者の川上哲治氏は「焦るなよ」とアドバイスしたがミスターの情熱は空転する。焦る。  しかし「もう私には失うものがないんだ」として76年に長嶋監督は張本を補強し、OH砲が機能し、高田の大胆コンバートも成功し、小林繁が18勝! この小林の"覚醒"もすごかったのだ。それらは指揮官長嶋の鬼気迫るような決断と実行力にあった。そして地獄から天国「優勝」。川上さんは「あの時の長嶋君が一番燃えていた...」といつも言っていたのを思い出したのですが...。  だが、しかし...若虎たちは終盤に粘りをみせた。これが救いだ。  だが...いくら粘りをみせてくれたとしても...ヤクルトに10連敗とはくやしい。最下位か...胸をかきむしられる...。

◆山本は七回から登板。登場曲「浪漫飛行」(米米CLUB)が流れると右翼席のファンは肩を組み大合唱というおなじみの光景で迎えた。陽川を3球目の129キロのスライダーで中飛に打ち取った。2012年から3年連続50試合以上に登板した右腕は、一番の思い出に13年に"1イニング3本塁打"を浴びたことをあげ「それでも変わらず信頼、声援いただいたことは心に残っています」と頭を下げた。

◆今季限りでの現役引退を表明したヤクルト・松岡健一投手(36)が8日、阪神最終戦(神宮)で引退試合に臨んだ。七回一死から登板し、植田から空振り三振を奪うなど2/3回を1安打無失点。「調整不足です。伸びしろがないと思った」と笑った。  通算491試合に登板し、球団史上初の通算150ホールドポイントを達成。それでも夏場に「(中継ぎは)裏方として支える立場。チームの役に立てていない」と引退を覚悟したという。  試合後のセレモニーでは「感謝して野球を終えられるのは幸せ」と号泣し「醍醐味(だいごみ)を味わえた。野球、楽しかったです」と14年間を振り返った。球団では何らかのポストを用意する方針だ。(長崎右)

◆阪神が最下位に転落した。「暗黒時代」と呼ばれた2001年以来の屈辱。まさか、あの悪夢の時代が再び始まるのか。虎史上最も弱かった1990年の阪神担当、上田雅昭(56)=現編集委員=が、17年ぶりの惨劇に思いを綴る。  神宮球場で最下位決定の瞬間を見届けた。17年ぶりだという。  「阪神の最下位を現場でマトモに味わった記者がいないので...」  何か書け! 会社から指示が来た。疫病神扱いに、失礼な話や...と思いつつ、世に言う"暗黒時代"の虎番生活を記憶の彼方から呼び起こす。  そりゃ、もう衝撃的に弱かった。今じゃ想像を絶する事件が続発した。特に1995年からの5年間は6位、6位、5位、6位、6位。平成も終わろうとする今、あんな悪夢が再来しようとしているのだろうか。  金本監督は「暗黒時代より悪い」と嘆いていたが、戦力を比較してみる。平均点は間違いなく今が上。ベテランでフル出場が厳しいとはいえ福留、糸井は一流。糸原、梅野、大山、北條には可能性を感じる。投手にも剛速球を投げる若い逸材が揃う。復活を模索する藤浪もいる。90年代後半に、こんなまばゆい戦力はなかった(当時の選手には申し訳ないが)。  ただ、若い伸び盛りの超一流は不在。これは大問題だ。もし、今日本代表を選ぶなら、タテジマからは誰も入れないだろう。同じことは、あの"暗黒時代"に当てはまる。戦力はなさすぎた。誰もチームを引っ張れなかった。ここは、あの時代と似ている。  いま、日の丸を背負う力を持った、中心になる選手が不在なのは、やっぱり気になる。先に名前を挙げた中の何人かが台頭しなければ、厳しい時代が来ないとは言い切れない。戦力がまだある来季は、長期低迷に陥るかどうか、の端境期になるんじゃないのか...。そんな気がする。  でも、当時と違って、取り巻く環境は優しい。ファンが激怒して新幹線の車内まで監督を追いかける事件なんて発生しない。  目の前の胴上げは絶対に阻止しろ、と命じられた試合で0-16で負けるチームでもないし、解任を告げられた監督が球団事務所に9時間籠城することも絶対に起きないだろう。時代が違う。  だからこそ、最下位はファンに失礼。あとがない-。そんな覚悟で来季、巻き返してもらいたい。

◆時間を戻せるなら戻したい。どうして、なぜ、あんなスピンがかかり、糸原の左目をめがけて跳ね返ってきたのか...。"魔物"がいたとしか思えない瞬間だった。全試合出場中の若虎を悲劇が襲った。  「そうね、アレが、ちょっと目だからね、どうしてもボヤけているらしいから。今、検査行っているから」  試合後、金本監督も表情を曇らせた。0-6の三回一死一、三塁で迎えた第2打席。ヤクルト先発・ブキャナンの外角146キロに糸原が強振すると、自打球は一度地面にバウンドし、角度を変えて顔面付近へ襲いかかってきた。  白球は左目付近を直撃し、衝撃でずれたヘルメットをとると負傷箇所を押さえながら打席を外してしゃがみこみ、その後苦悶の表情を浮かべながらベンチ裏へと消えた。  誰もが軽症であることを願ったが、カウント2-2から伊藤隼が代打に送られ(結果は二直)、糸原は四回終了時に左目をアイシングしながらタクシーで東京都内の病院へ直行した。  球団広報は「(都内の)病院にいきましたが、祝日で夜間ということもあり、画像をとっただけです」と発表。精密な検査は9日以降に行う予定だ。  唯一人全140試合に出場してきたガッツマンは今季151安打をマークし、入団2年目までに150安打以上を放つのは2005年の鳥谷以来。その先輩の残した159安打にも届きそうな勢いだった。最下位シーズンで数少ない収穫だった不動の1番打者が、シーズン最終盤で大ピンチに陥ってしまった。 (新里公章)

◆阪神はヤクルトとの最終戦に5-6で敗れ、3試合残して2001年以来、17年ぶりの最下位が決まった。神宮には怒号が飛び交う中、金本知憲監督(50)は「申し訳ない」と謝罪。谷本修球団本部長(54)は最下位でも続投を明言したが、ホンマに来季、大丈夫!?  「辞めろ!」「代われ!」。怒号が一気に降りかかる。顔色を捉えようとたかれるフラッシュもかき分け、金本監督はとにかく前へ前へ、進んだ。口を真一文字に結び、屈辱も、ファンの叫びも、ただ受け止めるしかなかった。秋風が肌にしみる神宮の夜。沈み切っていた虎が、ついに17年ぶり最下位を突きつけられた。  「それはね、やっぱりもう、現実を受け止めないと。ホントにまあ申し訳ない気持ちというかね、ファンには」  わびるしかなかった。終盤戦こそ問われたはずの「執念」は霧散した。前日7日のリプレー映像のように、二回までに大量6失点。八回に1点差まですがったが、これも今季繰り返された追いつくには至らない反撃だった。ヤクルト戦は10連敗で屈辱を上塗り。開幕前「これまでのチームでは一番強い」と言い切っていたこの3年目に、今季ワーストを更新する借金18だ。  残酷に幕を閉じた関東での今季最終戦に、虎党も何かを訴えかけずにはいられなかった。勝てばどの球場よりも歓声がダイレクトに届く"名物"の神宮三塁側ファウルグラウンドには、虎党の鬱憤と不安の叫びが交錯する。ツイッターなどネット上にも、厳しい書き込みが相次いだ。  重い事実に、谷本球団本部長も、まず頭を下げた。「ファンも期待されていたと思います。ご期待に沿えず申し訳ないです。一からやり直します」。わずか4日前。クライマックスシリーズ(CS)進出が消滅した試合後にも「金本続投」を明言していたが、さらに転げ落ちた。そして改めて「それ(続投)は変わりません」と言い切った。今季から新たに結んだ3年契約の通り、2019年も、この路線を信じて託す。  球団17年ぶりの、奈落の底に、球団首脳は「歴代の(編成に携わってきた)人間も反省しなくてはいけない」と語気を強める。ドラフト指名からレギュラーに定着した野手が、長年に渡り鳥谷しかいなかった。年俸3億4000万円で獲得したロサリオを核とし、糸井、福留らのベテランの支えで若手の成長を待ったが、その助っ人砲が8発に終わる大誤算。CSへの踏ん張りどころでは故障者が続出した。  まだ4位だった8月23日には2位まで1・5ゲーム差だったが、9月15日には6・5差に。そこからは黒星にまみれ、10月に入り1勝7敗の大失速。この日で2位まで14ゲーム差。そして、3戦を残して最下位が決まった。  中には声援も確かにあったが、圧倒的な怒号がかき消す。正式に続投が決まれば、どん底から歯を食いしばり、はい上がるしかない。 (長友孝輔)

◆ヤクルトは8日、阪神最終戦(神宮)に6-5で勝ち、6連勝を飾った。山田哲人内野手(26)は、2安打2得点で勝利に貢献。一回には二盗に成功し、今季盗塁数を33に伸ばして球団初となる3度目の盗塁王獲得を決定的にした。得点も130とし、1950年の阪神・藤村富美男に並ぶプロ野球史上3位に。9日のDeNAとのレギュラーシーズン最終戦(神宮)で決まる史上初の3度目のトリプルスリー(同一シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)達成に花を添えた。  一塁ベースから5歩ものリードをとり、山田哲はマウンドの才木が左足を上げるのを待った。爆発的な瞬発力でスタートを切ると、二塁手・糸原にタッチすら許さなかった。  「(小川)監督から『走れ』といわれていたので、走ると決めていました。完璧なスタートが切れた」  レギュラーシーズンを終えた広島・田中に前日7日に並ばれたが、今季33個目の盗塁に成功し、盗塁王に単独で輝くことを決定的にした。3度目のタイトルは球団史上初で「素直にうれしい」と目を細めた。  今季、盗塁の失敗は4度だけ。33盗塁中25盗塁を神宮球場で決めており、「噛み具合が最強」と芝の特性を知り尽くす同地での成功率は実に100%を誇る。  塁に出れば、判断を本人に任せる『グリーンライト』が常に灯る。宮本ヘッドコーチは「グリーンライトのサインは、ただ足が速いだけでは出せない。走ってほしくない場面は動かないという判断もできる」と絶対的な信頼を口にする。  さらなる記録にも到達した。一回に左前打、二回には三塁内野安打で出塁し、いずれも本塁を踏んだ。本塁に生還した回数を表す「得点」を、これで1950年の藤村富美男(阪神)に並ぶプロ野球歴代3位の「130」とした。  チームの657得点は広島に次ぐリーグ2位。「盗塁は得点に絡むことも分かっている。理想的な攻撃の形だった」と胸を張る通り、山田哲の走力、次の塁を狙う抜け目のなさが、ヤクルト打線の高い得点力の大きな要因となっている。  恩返しも果たした。ヤクルトのブルペン陣を支えた松岡、山本の引退試合として行われたこの試合。山田哲は「こういうのは弱いんだよ...」とセレモニーを見届け「試合前からミーティングで『勝って送り出そう』と話していた。いい流れで野球ができた」と、満足そうにうなずいた。  チームは10月に入って負けなしの6連勝で対阪神10連勝。貯金をリーグ優勝した2015年以来となる2桁の「10」に乗せた。それでも、小川監督は「(一、二回は)効率よく点を取ることができた」としながら「三回以降に、次の攻撃ができなかったことは反省材料」と襟を正した。  9日はDeNAとのレギュラーシーズン最終戦。勝てばリーグ優勝した15年の76勝に並ぶ。山田哲にとってはプロ野球史上初、3度目のトリプルスリーも決まる試合。有終の美を飾り、13日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージへ、弾みをつける。(横山尚杜)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
82592 0.582
(-)
優勝
(-)
0721
(-)
651
(-)
175
(-)
95
(-)
0.262
(-)
4.12
(-)
2
(-)
ヤクルト
75652 0.536
(↑0.004)
6.5
(↑0.5)
1657
(+6)
661
(+5)
134
(+1)
68
(+1)
0.267
(-)
4.13
(-)
3
(-)
巨人
66715 0.482
(-)
14
(-)
1616
(-)
571
(-)
150
(-)
61
(-)
0.256
(-)
3.8
(-)
4
(-)
DeNA
66732 0.475
(-)
15
(-)
2567
(-)
639
(-)
180
(-)
71
(-)
0.25
(-)
4.22
(-)
5
(-)
中日
63772 0.45
(-)
18.5
(-)
1596
(-)
651
(-)
97
(-)
60
(-)
0.265
(-)
4.38
(-)
6
(-)
阪神
60782 0.435
(↓0.003)
20.5
(↓0.5)
3568
(+5)
616
(+6)
84
(-)
75
(-)
0.253
(-)
4.04
(↓0.01)