巨人(☆5対0★)ヤクルト =リーグ戦24回戦・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:菅野 智之(13勝8敗0S)
敗戦投手:カラシティー(6勝3敗3S)

本塁打
【巨人】坂本 勇人(15号・7回裏ソロ)

  DAZN
◆巨人は初回、長野の適時打などで幸先良く3点を先制する。その後は6回裏にゲレーロの適時打で追加点を挙げると、続く7回には坂本勇のソロでリードを広げた。投げては、エース・菅野が9回無失点9奪三振で今季13勝目。敗れたヤクルトは、打線が振るわなかった。

◆今季の巨人菅野智之投手(28)は東京ドームで8勝3敗。 8勝のうち4月28日ヤクルト戦、5月11日中日戦、8月18日中日戦、同25日阪神戦と、半分の4勝が完封。東京ドームでシーズン5完封した投手はまだいない。

◆巨人菅野智之投手がヤクルト打線を5安打無失点に抑え、自己最多の6度目完封で13勝目を挙げた。 シーズン6完封は95年斎藤雅樹以来、23年ぶり。東京ドームでのシーズン5完封は史上初の快挙となった。 9回、山田と雄平に右前打を打たれ、1死一、二塁とピンチを迎えた。それでも、ルーキーの村上を148キロ高めの直球で空振り三振、西浦を中飛に打ち取り、安堵(あんど)の表情を見せた。お立ち台で「もう最後は勘弁してほしかったです。最後にあんな試練が待っているとは...。疲れました(笑い)」と苦笑いしつつ「ここまで来たら1点とられたら意味がないので、完封にこだわって投げました」と意地を見せた。 133球の熱投でチームの連敗も2で止めた。「去年の自分を超えることが目標だったので、あと何試合投げるか分かりませんけど、全部完封する気持ちで投げたいです」とエースが頼もしく意気込んだ。

◆16日の広島戦でプロ初打席初本塁打を放ったヤクルトのドラフト1位村上宗隆内野手が、巨人のエース菅野智之投手に完璧に抑えられた。 「6番三塁」でスタメン出場も、空振り三振、投ゴロ、遊ゴロ、空振り三振と4打数無安打。三振はいずれも三球勝負で封じられるなど、球界を代表する右腕に封じられた。 「すごかった。全部がすごかった。食らいついていこうと思ったけど、そんなうまくいくような投手ではなかった。(今後に)生かしていければと思います」と話す村上に、小川淳司監督も「スイングをさせてもらえなかった。しっかりコースも来ているし、真っすぐの高さも空振りするところにきていた。これが一流の投手だと感じて、これからさらに上を目指して頑張ってほしい」と望んだ。

◆ヤクルト先発のマット・カラシティー投手が、5回1/3を4失点(自責1)で降板した。 1回無死一塁で、遊撃手西浦が遊ゴロを二塁に悪送球してピンチを広げ、マギーの内野ゴロの間などに3失点。6回には、1死から3連打で追加点を奪われたところで降板を告げられた。 味方失策の不運もあったが「初回以降は自分のピッチングができたが、トータルで納得のいくピッチングとはならなかった」と反省した。

◆余力十分なエースが、チームを土俵際に残した。巨人菅野智之投手(28)が自己最多の今季6度目の完封で13勝目を挙げた。 ▼菅野が今季6度目の完封で13勝目を挙げた。巨人投手のシーズン6完封は95年斎藤雅以来、23年ぶり。菅野は6完封のうち東京ドームで5完封。過去に東京ドームでシーズン4完封は巨人の89、94年斎藤雅と89年桑田、日本ハムの95年グロスといたが、同球場でシーズン5完封は初めて。52年のフランチャイズ制後、巨人投手が本拠地球場でシーズン5完封は、後楽園球場時代の58年藤田、63年伊藤、70年渡辺秀に次いで4人目のタイ記録となった。

◆余力十分なエースが、チームを土俵際に残した。巨人菅野智之投手(28)が自己最多の今季6度目の完封で13勝目を挙げた。ヤクルト打線を5安打に封じ「最高の結果。下位を出した状態で、上位へ回さなかったことが良かった」。チームの連敗を2で止め、4位DeNAとゲーム差なしの3位にとどまらせた。 最後は力で押した。9回、2安打で1死一、二塁。「勘弁してほしかった。あんな試練が待っているとは...」と苦笑したが「1点とられたら意味がない。完封にこだわって投げた」。村上を148キロの高め直球で空振り三振。続く西浦も149キロの直球で中飛に打ち取った。序盤からスライダー中心に組み立てたが、終盤で大胆に攻めきった。 勝負どころで勝ちきるために、1つの決断をした。コーチ陣と相談し、例年成績が落ちる夏前の交流戦明けから、質は落とさずランニング量を減らした。「開幕から全て大事な試合」と捉えるが、落とせない試合が続く終盤戦のために力を残した。後半戦スタートから4戦連続で白星がつかなくても「今までやってきたことを積み重ねるだけ」とぶれなかった。シーズン6完封は球団では95年斎藤雅樹以来23年ぶりで、東京ドームでのシーズン5完封は史上初。蓄えた余力が記録的快投につながった。 残り8試合。CS進出へ、次戦は中5日で28日DeNA戦(東京ドーム)の可能性もある。「あと何試合か分かりませんけど、全部完封する気持ちで投げたい」。なりふり構わず腕を振る。【桑原幹久】 ▼菅野が今季6度目の完封で13勝目を挙げた。巨人投手のシーズン6完封は95年斎藤雅以来、23年ぶり。菅野は6完封のうち東京ドームで5完封。過去に東京ドームでシーズン4完封は巨人の89、94年斎藤雅と89年桑田、日本ハムの95年グロスといたが、同球場でシーズン5完封は初めて。52年のフランチャイズ制後、巨人投手が本拠地球場でシーズン5完封は、後楽園球場時代の58年藤田、63年伊藤、70年渡辺秀に次いで4人目のタイ記録となった。

◆巨人・長野久義外野手(33)が22日、ヤクルト24回戦に「6番・右翼」で先発出場。1点を先制した後の一回二死二、三塁から左前2点打を放った。  クライマックス・シリーズ(CS)進出へ、執念を持って戦う。試合前の時点で、セ・リーグ3位も最下位の阪神まではわずか1・5ゲーム差と大混戦。CSに進出するためにも重要になる一戦で、一回にいきなり3点を奪い、打線がいい流れを作った。  先頭・坂本勇が右前打で出塁すると相手の失策も絡み、内野ゴロの間に1点を先制。長野の2点打につなげた。この日の先発はエース・菅野だけに、この3点は大きい。

◆巨人・菅野智之投手(28)がヤクルト打線を相手に9三振を奪うなど5安打に抑え、今季6度目の完封。13勝目(8敗)を挙げた。球数は133、2四球。4位・DeNAと勝率なしで迫れている中、エースが圧巻の投球を披露した。   ヤクルトの先発はカラシティー。巨人は一回に無死一、三塁と好機を作ると、マギーの三ゴロの間に三走・坂本勇が生還し、1点を先制した。なおも二死二、三塁から長野が左前2点打を放った。  六回はゲレーロの左前適時打で4-0。巨人は七回に坂本勇が15号ソロを放ち、突き放した。

◆巨人・菅野智之投手(28)がヤクルト打線を相手に9三振を奪うなど5安打に抑え、今季6度目の完封。13勝目(8敗)を挙げた。球数は133、2四球。4位・DeNAと勝率なしで迫れている中、エースが圧巻の投球を披露した。菅野はお立ち台で気迫の投球を振り返った。  --最後は気迫で抑え込んだ  「もう、最後は勘弁してほしかったです」  --どういうことか  「最後にあんな試練が待っているとは思わなかったので。疲れました」  --炎が出ているような気迫です  「もうここまで来たら、1点でも取られたら意味がないので、完封にこだわって投げました」  --シーズン6完封目  「去年の自分をまず超えることが目標だったのであと何試合投げるかわからないですけど、全部完封するくらいの気持ちでがんばります」  --次に完封を重ねれば斎藤コーチのシーズン7完封に並ぶ  「偉大すぎて、あまりピンとこないですけど尊敬する大先輩なので何とか追いつけるようにがんばります」  --味方の援護もあった  「初回に3点も取ってくれたので、無駄なフォアボールとかもありましたけど結果的にゼロで抑えられましたので満足しています」  --今後の戦いに向けて  「ひとつでも上の順位に行くのがチームとしての目標なので、しっかりその先頭に立って頑張ります」

◆ヤクルトのドラフト1位ルーキー村上は菅野に2三振を喫するなど4打数無安打と完璧に抑え込まれた。初対戦だった二回1死二塁ではスライダーで追い込まれて、3球目の速球に空振り三振。九回1死一、二塁でも3球目の速球に空振り三振に倒れた。「食らい付いていこうと思ったけど、そんなにうまくいく投手ではなかった」と脱帽した。  熊本・九州学院高出の18歳にとっては球界を代表する右腕との対戦が今後の糧になる。「全部がすごかった。生かしていきたい」と前向きに話した。 小川監督(菅野の前に無安打だった村上に) 「これが一流の投手というのを感じて、これから上を目指して頑張ってもらえたら」 カラシティー(一回に3点の先制を許すなど六回途中4失点) 「一回以降は自分の投球ができたが、トータルで納得のいく投球とはならなかった」

◆巨人の長野が3安打2打点の活躍で打線を引っ張った。一回に左前に2点適時打を放ち、六回には1死一塁から中前打で好機を広げてゲレーロの適時打につなげた。  背筋痛で戦列を離れていたが、16日の中日戦で復帰した。クライマックスシリーズ(CS)進出が懸かる残り8試合へ向け「目の前の試合を一つずつ勝っていくだけ」と意気込んだ。 坂本勇(七回に15号ソロ) 「いい形で勝てた。また明日が大事」

◆長野がバットで菅野を援護した。一回二死二、三塁で2点左前打を放つなど、3安打2打点。「ここ何試合か点が取れていなかったので早めに取れてよかったです。菅野の好投? さすがです!」とお立ち台で笑顔を見せた。残り8試合。「目の前の試合を一つずつ勝っていくだけなので、応援をお願いします」と声を張り上げた。

◆ヤクルトのドラフト1位・村上宗隆内野手(18)=九州学院高=が「6番・三塁」で2度目の先発出場。菅野の前に4打数無安打2三振と、自分のスイングをさせてもらえなかった。  「全部がすごかった。しっかり食らいついていこうと思ったが、うまくいくようなピッチャーじゃなかった」  二回一死一塁の初対戦は内角の変化球で追い込まれ、3球目の内角直球に空振り三振。四、七回はカーブを捉えられず、九回は再び直球で3球三振を喫した。  打線は菅野に5安打零封負けで今季3敗目を喫した。「(村上は)これが一流のピッチャーと感じて、上を目指して頑張ってほしい」と小川監督。悔しさをかみしめたルーキーは「(この経験を)生かせていければと思う」と前を向いた。 (長崎右)

◆巨人・菅野智之投手(28)が22日、ヤクルト24回戦(東京ドーム)に先発し、今季6度目の完封で13勝目(8敗)を挙げた。シーズン6完封は、球団では1995年の斎藤雅樹以来、23年ぶり。東京ドームでのシーズン5完封は史上初の快挙となった。9回133球で5安打に封じるエースの好投で、チームは5-0と快勝。クライマックス・シリーズ(CS)進出へ、3位を守った。  九回二死一、二塁。西浦を中飛に打ち取ると、菅野はやっと表情を崩した。5安打で今季6度目の完封勝利。13勝目を挙げ、充実感を漂わせた。  「最後は勘弁してほしかったです。あんな試練が待っているとは思わなかったので、疲れました。ここ(九回二死)まで来たら1点でも取られたら意味がない。完封にこだわって投げました」  序盤は最速152キロの直球とスライダーを両サイドに制球。中盤からは要所でカーブを入れた。六回一死三塁では、山田哲を迎えたが「その前の打席で、いい感じでインサイドを攻められたので」と直球中心の第1、第2打席とは変え、スライダーを中心に組み立てて空振り三振に封じた。  シーズン6完封は球団では1995年の斎藤雅樹以来。89年の斎藤の7完封にも迫り「尊敬する大先輩。なんとか追いつけるようにしたい」。さらに東京ドームでのシーズン5完封は88年の開場以来、史上初。チームは今季、本拠地で28勝32敗1分けと21年ぶりの負け越しが決まっているが、エースが意地を見せた。  勝っても負けても、次戦に目を向けている。シーズン中のウエートトレーニングは、中6日の場合は週2度。登板翌日は上半身に重点的に負荷をかけ、休養日の後は走りとトレーニングで下半身を追い込む。「週に1回追い込む日を作らないと体も回復しない。休むだけが回復じゃない」と負荷をかけて超回復を促すことで、常に高いパフォーマンスを発揮できる体に仕上げている。  「あと何試合投げるかわからないけど、全部完封するくらいの気持ちで」。ここまで8完投、183イニング。中5日で登板すれば、シーズン前に掲げた「10完投、200イニング」も見える。菅野の力投が、必ずやチームをCSへと導く。 (赤尾裕希) 菅野について巨人・高橋監督 「本当によく頑張ってくれた。丁寧にというのはあったと思うが、最後までよく頑張ってくれた」 巨人・斎藤投手総合コーチ 「最初は1点もやれないような(張り詰めた)感じだったけど、途中からはいつも通り投げていた」

◆菅野は抜群の出来だった。一回の3点の援護が大きかったのだろう。力むことなく制球重視で9回を投げきった。  崩れるときは、力んで制球を乱し、ストライクを取りに行って痛打されるパターンが多いのだが、そんな隙も見せなかった。この日の投球をされたら、どのチームも打てない。  菅野の一番の良さはスライダーの制球だ。両サイドに投げ分けられる。左打者に対しては、内角に食い込むスライダーでファウルを打たせてカウントを稼ぐ。こんな芸当ができる投手は、現在では彼しかいないだろう。  さらに左打者の外角のボールゾーンからストライクゾーンに曲げるフロントドアも駆使する。三回に青木から奪った見逃し三振は、最高のフロントドアだった。だから右打者よりも左打者の方が被打率が低い(左=・228、右=・230)。  ヤクルトの村上は最高の経験をした。1年目で最高の投手と対戦する機会に恵まれたのだから。この日を忘れずに努力を重ねてほしい。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
76532 0.589
(↓0.005)
M2
(↑1)
12671
(+4)
602
(+13)
170
(+1)
81
(+1)
0.264
(-)
4.15
(↓0.04)
2
(-)
ヤクルト
65632 0.508
(↓0.004)
10.5
(-)
13602
(-)
622
(+5)
122
(-)
64
(-)
0.268
(-)
4.24
(↑0.02)
3
(-)
巨人
62694 0.4733
(↑0.004)
15
(↑1)
8592
(+5)
550
(-)
141
(+1)
60
(+1)
0.257
(-)
3.85
(↑0.03)
4
(-)
DeNA
61682 0.4729
(↑0.004)
15
(↑1)
12530
(+4)
613
(+2)
167
(+1)
71
(+1)
0.252
(↓0.001)
4.35
(↑0.02)
5
(1↑)
阪神
58681 0.46
(↑0.004)
16.5
(↑1)
16543
(+13)
568
(+4)
83
(+1)
66
(+1)
0.258
(↑0.002)
4.11
(-)
6
(1↓)
中日
61732 0.455
(↓0.004)
17.5
(-)
7581
(+2)
628
(+4)
93
(+1)
58
(-)
0.266
(-)
4.41
(-)