オリックス(☆7対0★)西武 =リーグ戦25回戦・ほっともっとフィールド神戸=
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西武
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ORIX
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勝利投手:東明 大貴(1勝2敗0S)
敗戦投手:榎田 大樹(9勝4敗0S)

本塁打
【オリックス】ロメロ(21号・5回裏ソロ),吉田 正尚(22号・5回裏ソロ)

  DAZN
◆オリックスは4回裏、2死二塁から若月の適時打で先制する。その後は5回にロメロと吉田正の連続本塁打で加点すると、続く6回には安達と宗の連続適時打などで3点を追加した。投げては、先発・東明が5回無失点で今季初勝利。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。

◆西武秋山翔吾外野手(30)は19本塁打で、2年連続の20号に王手。 西武ではすでに山川、浅村、中村が20本塁打をマークしているが、チームの日本人選手4人がシーズン20発以上打つと、07年巨人(高橋由、小笠原、阿部、二岡)以来で、球団では初めてになる。

◆オリックスがようやく"ゼロの呪縛"から解放された。球団ワーストタイの3試合連続完封負けを喫し、7日のソフトバンク戦の4回から33イニング無得点が続いていた。 この日も西武榎田を相手に、3回まで毎回安打を放ち得点圏に走者を送るが、あと1本が出ず無得点が続いていた。 しかし、4回2死から宗が二塁打でチャンスメークすると、9番若月が右中間を破る適時三塁打。連続イニング無得点を36で止め、4戦連続完封負けも阻止した。若月は「なんとか1点をという気持ちを全員が持っています。とにかく1点取ることができてよかったですが、まだまだ試合は続くので、頑張ります」とコメントした。

◆10勝目をかけた西武先発の榎田大樹投手(32)は4回1/3、9安打3失点で降板し、初の2ケタ勝利を逃した。5回は無死からロメロ、吉田正に連続ソロを浴びた。 「調子は良くも悪くも無かったです。序盤からランナーを出しながらもなんとか3回までは粘れていたと思いますが...。4回は2死から失点してしまい、次の回からはしっかり抑えようと思ったところで、ロメロに打たれてしまいました。球が高かったです。次回以降はしっかり修正をして、立ち上がりは今回のように、中盤以降はしっかり粘れるようにしたいと思います」と言った。

◆オリックスの主砲がアーチの共演だ。 球団ワーストタイの3戦連続完封負け中だったが、4回に1点を先制して不名誉な記録をストップすると、続く5回にステフェン・ロメロ外野手、吉田正尚外野手の3、4番が爆発。まずロメロが西武榎田のシュートを右翼席へ21号ソロ。 「しっかりとらえることができたけど、少し上がりすぎたし、どうかなと思ったんだけどね。風も手伝ってくれて、なんとか入ってくれてよかったよ」と喜んだ。 さらに4番吉田正も、スライダーをライトへ22号ソロ。「追い込まれていたんですが、しっかりと自分のスイングをすることができました」と話した。

◆西武の強力打線が4安打に封じられ、完封負けで2位ソフトバンクとの差が3ゲームに縮まった。 序盤4回までに3度得点圏に走者を進めたが先制点を奪えなかった。 辻発彦監督は「フォーク、スライダー、うまく攻められた。うちは長打力があるバッターがいるから、1発を警戒して、真っすぐは高め、変化球は低めという感じだった」と言った。 4回は2死走者なしから先制点を許した。 「どちらかというと向こうもチャンスがあってなかなか点が取れずに、試合が動くかなと思ったところ」。5回途中3失点の先発榎田については「まずまずだったけど、球数がちょっと多かった。慎重に投げたんでしょうけど」と話した。 14日からはソフトバンク3連戦を含む9連戦が始まる。「選手ももう一つ違う気持ちでやってくれるでしょう」と期待した。

◆オリックス東明大貴投手が896日ぶりの勝利を挙げた。 西武打線を5回3安打無失点に封じた。16年3月30日の日本ハム戦以来の勝ち星に「うれしいです。長かったですね」と感慨深げ。15年に10勝をマークしたが、16、17年と2年続けて右肘のクリーニング手術を受けたため、投げられない期間が長かった。投げてもうまくいかず、どこか気持ちの悪さを感じながらだったという。 今季は2敗を喫していたが、試合は作っており、防御率もこの日で1・25と安定している。「ここまで、家族やトレーナーさんやお医者さん、いろんな方が関わってくださっている。感謝しています。感じはよくなってきている。もう少し長い回を投げられれば」と、さらなる活躍を誓った。

◆西武強力打線が4安打に封じられ、今季7度目の完封負けで2位ソフトバンクとの差が3ゲームに縮まった。 4回まで3度得点圏に走者を進めたが無得点で、先発榎田は粘り切れずに5回途中3失点で降板。キャプテン浅村は腰の張りで先発を外れ、辻監督は「あいつはいくと言ったけど、100%ではない。明後日から万全でいけるように」と説明した。14日からはソフトバンク3連戦を含む連戦が始まる。「いよいよ大事な9連戦。選手ももう1つ違う気持ちでやってくれるでしょう」と言った。

◆オリックスが不名誉な記録を止めた。球団ワーストタイの3試合連続完封負けを喫して臨んだ西武戦。3回まで無得点で計36イニング得点がなかったが、4回2死二塁から若月の適時三塁打でようやく1点を奪った。 若月は「自分が絶対(点を)取ってやろうと思っていました。(打線の)着火剤になれてよかったです」と胸を張った。5回にはロメロ、吉田正に連続ソロが飛び出すなど毎回の16安打7点。福良監督も「今日くらい打ってくれたらね」と笑顔だった。

◆オリックスの若月が0-0の四回二死二塁で適時三塁打を放った。1ボール2ストライクから榎田の122キロの変化球を捉えて右中間を破り「東明さんも頑張っているし、何とか1点という気持ちを全員が持っている。とにかく1点取ることができて良かった」と両手を上げて喜んだ。  チームは3試合連続で零敗を喫していた。この日も三回まで毎回得点圏に走者を進めながらあと一本が出ておらず、この一打が37イニングぶりの得点となった。

◆西武は4安打で零敗を喫した。前日11日の試合で腰の張りを訴えた浅村が今季初めて先発を外れ、3番に森を起用したが打線がつながらなかった。辻監督は「そういうこともある」とさばさばと話した。  浅村から先発出場を志願されたというが、14日からの9連戦を見据え代打での出場にとどめた。終盤の勝負どころに向け「これからいよいよ大事な試合が始まる。選手の気持ちも変わるだろうし、期待します」と話した。 西武・土肥投手コーチ(五回途中まで3失点の榎田に) 「よく踏ん張っていたけど、もうひと粘りがね」

◆オリックスの吉田正が8月22日以来の22号ソロを放った。1-0の五回、先頭打者のロメロのソロに続き、2ストライクから榎田のスライダーを右翼席へたたき込み「追い込まれていたが、しっかりと自分のスイングをすることができた」と満足そうに話した。  3-0の六回一死一、二塁では適時打。スライダーをバットの先で捉えて中前へ運び、4番の仕事を果たした。福良監督は「(吉田)正尚の一発も大きかった」とたたえた。 福良監督(東明に) 「何とか勝ちを付けたかった。あいつも苦しんでここまで来たからね」 ロメロ(五回に21号ソロ) 「風も手伝ってくれて、何とか入ってくれて良かった」

◆先発した東明は5回無失点で今季初勝利。2016年3月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、896日ぶりの白星を手にした。「うれしいですね。長かったですね」。16年オフ、17年と2年連続で右肘を手術。「投げられない期間の方が長かった。投げても気持ち悪いというか。いまは違和感なく、感じもいいです」。昨オフに結婚し、この日は家族の前で復活星。「一番は家族に感謝しています」と笑顔だった。

◆前日に腰の張りを訴えて途中交代した浅村を今季初めてスタメンから外した打線はわずか4安打に終わり、今月2度目の零封負け。辻監督は「(東明の)緩急にやられた。こういうこともあるよ」と敗戦を淡々と受け入れた。14日からはソフトバンクとの3連戦(15-17日)を含む試練の9連戦。辻監督は「選手の気持ちも違ってくると思う。期待しています」と前を向いた。 (花里雄太)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
72502 0.59
(↓0.005)
(-)
19681
(-)
584
(+7)
164
(-)
116
(-)
0.273
(↓0.001)
4.39
(↓0.03)
2
(-)
ソフトバンク
68521 0.567
(↑0.004)
3
(↑1)
22584
(+13)
488
(+2)
178
(+3)
71
(-)
0.267
(↑0.001)
3.85
(↑0.01)
3
(-)
日本ハム
65543 0.546
(-)
5.5
(↑0.5)
21522
(-)
497
(-)
130
(-)
80
(-)
0.253
(-)
3.72
(-)
4
(-)
ORIX
57655 0.467
(↑0.004)
15
(↑1)
16469
(+7)
506
(-)
92
(+2)
82
(-)
0.24
(↑0.001
3.7
(↑0.03)
5
(-)
ロッテ
54633 0.462
(-)
15.5
(↑0.5)
23464
(-)
509
(-)
61
(-)
109
(-)
0.253
(-)
3.93
(-)
6
(-)
楽天
50713 0.413
(↓0.004)
21.5
(-)
19442
(+2)
514
(+13)
113
(-)
59
(-)
0.24
(-)
3.84
(↓0.05)