巨人(1対1)ヤクルト =リーグ戦22回戦・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【巨人】マギー(20号・5回裏ソロ)

  DAZN
◆巨人は0-0で迎えた5回裏、マギーのソロで先制する。一方のヤクルトは、1点ビハインドの9回、1死満塁から代打・宮本が犠飛を放ち、土壇場で試合を振り出しに戻した。試合はそのまま延長戦に突入するも、両軍の救援陣が踏ん張り、規定により引き分けに終わった。

◆来日初の10勝目を狙うヤクルト先発のデービッド・ブキャナン投手(29)だが、東京ドームは通算3戦3敗、防御率6・11と苦手にしている。 チームの外国人投手では、07年グライシンガー(16勝)以来5人目のシーズン2桁勝利へ、相性の悪い球場で勝てるか。

◆巨人の山口寿一オーナーが"新打線"の可能性に期待を寄せた。 この日、昨季本塁打王のゲレーロを1番に起用する打線で臨んだ。東京ドームで観戦後に取材に応じ「ちょっと驚いた。でも、足もそんなに遅い方ではないので面白いと思った。うまくいくと相手が嫌がる打線になるかもしれない」と話した。

◆ヤクルトが価値あるドローを手にした。 8回まで3安打無得点と打線が沈黙したが、9回1死から3連続四死球で満塁とし、代打宮本が同点中犠飛を決めた。投手陣も先発ブキャナンがテンポ良く打たせて取り、7回3安打1失点と好投。8回からは7投手が無失点リレーで延長12回引き分けに持ち込んだ。 小川淳司監督(61)は「よく粘った。あれが精いっぱいだった試合。宮本がよく打った。外野フライは簡単に打てない。総力戦で、大きな引き分けだと思う」と納得の表情で振り返った。

◆巨人が土壇場で追いつかれて、引き分けた。 1点リードで迎えた9回に抑えに配置転換された山口俊投手(31)が登板。初めてのセーブシュチエーションでマウンドに上がったが、1死満塁から中犠飛を許して同点にされる。延長戦に突入すると、中川、上原、池田が3イニング連続3者凡退で無失点に抑えるも、打線が10回、12回と三塁まで走者を進めたが、あと1本が出ずに、引き分けで終わった。 高橋由伸監督(43)は「何とか1点取れる場面があったので、取り切りたかった」と振り返った。

◆巨人山口俊投手(31)が救援に失敗した。1点リードの9回にマウンドに上がるも制球が安定しない。先頭の青木を打ち取るも、山田哲、バレンティン、畠山と3連続四死球で満塁。続く代打宮本に中犠飛を許し、同点に追いつかれた。 8日に先発から配置転向。リリーフ2試合目で、初めてセーブ場面で登板したが勝ちきることが出来なかった。 「1発があると意識しすぎて、結果、カウントに苦しんだ。チームの勝ちを守るポジションとして、1球1球、場面、場面で切り替えて投げられるようにしないといけない」と振り返った。

◆巨人は2位ヤクルトとの延長戦で引き分けに終わった。両チームのゲーム差は2のまま。  ヤクルトはブキャナンが先発した。巨人は1番に今季初めてゲレーロ、坂本を3番で起用するなど、打線を大幅に組み替えて臨んだ。  試合は両先発が力投し、四回まで無安打。しかし巨人は五回、先頭のマギーが両チーム通じて、初安打となる20号ソロを左翼席へ放ち先制した。  ヤクルトは七回、先頭の青木がチーム初安打となる左前打で出塁したが、続く山田哲の投直併殺でチャンスを生かせなかった。巨人はその裏、二死一、二塁と追加点のチャンスを作ったが、田中俊が二ゴロに倒れた。  ヤクルトは九回、巨人の3番手・山口俊から一死満塁のチャンスを作ると、代打・宮本の中犠飛で同点とした。巨人はその裏、無得点に終わり、試合は延長戦に入った。  巨人は延長十二回に二死一、三塁のチャンスを作ったが、代打・宇佐見がニゴロに倒れ、引き分けに終わった。

◆巨人のマギーが先制ソロを放った。五回に先頭打者でブキャナンの内角に食い込む球を「うまく体を回転させて打つことができた」と巧みにさばき、高々と打ち上げて左翼席へ運んだ。両チームを通じて初安打となるアーチで均衡を破った。  これが今季20号。楽天で28本を放った2013年以来、5年ぶりに20本塁打をクリアした。

◆ヤクルトは劣勢の展開から追い付き、延長十一回から抑えの石山が2回を無得点に抑えるなど総力戦で引き分けに持ち込んだ。小川監督は「よく粘った。大きな引き分け」とねぎらった。  六回まで吉川光に無安打に抑え込まれ、八回1死一、三塁の好機も逃した。だが、0-1の九回1死満塁からルーキー宮本が代打で犠飛をマークし、土壇場で試合を振り出しに戻した。小川監督は「簡単に外野フライと言える場面ではなかった」と高く評価した。

◆米プロバスケットボールNBA、ウォリアーズのステフィン・カリーが巨人-ヤクルトで始球式を行った。NBAでつけている背番号と同じ30番の巨人のユニホームをまとって登場し、ノーバウンドで捕手のミットに投げ込んだ。ウォリアーズを2連覇に導いたスーパースター。ヤクルトのバレンティンは、ベンチからスマートフォンで始球式の様子を撮影していた。

◆中5日で先発したブキャナンが7回3安打1失点の好投を見せたが、10勝目はならなかった。「早いカウントで追い込むことができた。低めに制球してゴロを打たせる、プラン通りの投球ができた」とうなずいた。田畑投手コーチは「気持ちがボールに乗り移っていた」と右腕の好投をたたえた。

◆延長十二回の末に引き分け。延長戦では2012年以来、6年ぶりとなる開幕から8戦連続勝ち星なしとなった。それでも先発左腕の吉川光が7回無失点。七回先頭の青木の1安打のみに抑えた。「ストライクを先行して、優位なカウントで相手打者と勝負ができました」。この日は"左腕&移籍組"の共通点がある杉内が引退。「ずっと見ていた投手なので寂しい」と話した。 八回に2番手として今季初登板し、1回無失点の巨人・畠 「緊張しました。一発目で不安だったので、ゼロに抑えられてよかった」 九回に3四死球と犠飛で追いつかれた巨人・山口俊 「一発を意識しすぎた結果、カウントを不利にしてしまった」

◆2位・ヤクルトは12日、巨人22回戦(東京ドーム)で延長十二回の末に1-1で引き分けた。十一回から登板した石山泰稚投手(30)が2回1安打無失点で締めた。  「(回またぎは)頭にあった。低めに集めて長打だけは打たれないようにと思っていた」。守護神が胸を張った。  打線は0-1の九回に巨人・山口俊の3連続四死球で一死満塁から代打のD6位・宮本(奈良学園大)が値千金の中犠飛。同点に追いつくと、4番手の近藤が球団記録(16年、ルーキ)に並ぶ39ホールドポイントを挙げるなど、7人の救援投手が無失点リレーで切り抜けた。  3位・巨人との直接対決は1勝1分け。小川監督は「よく粘ったと思う。きょうはこれが精いっぱいという試合。大きな引き分けだと思います」と納得の表情を浮かべた。 (横山尚杜) 九回を3者三振で球団記録に並ぶ39ホールドポイントを挙げたヤクルト・近藤 「1人だけで達成できた数字ではない。守ってくれる野手がいてのことだと思う」 九回に代打で同点犠飛のヤクルトD6位・宮本(奈良学園大) 「緊張していたけど、冷静に見極めてセンターまで運ぶことができた」

◆巨人・山口寿一オーナー(61)=読売新聞グループ本社代表取締役社長=が12日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で開かれたオーナー会議に初出席。会議後に3年契約最終年を迎えた高橋由伸監督(43)に来季続投を要請する意向を示した。4番に定着した岡本和真内野手(22)ら若手の育成面を高く評価。来季で就任4年目を迎える指揮官に託す。この日のヤクルト22回戦(東京ドーム)は延長十二回の末、1-1で引き分けた。  高橋監督が来季も巨人の指揮を執る。7月に就任した山口新オーナーがオーナー会議後に3年契約の最終年を迎えた指揮官の去就について言及。来季の続投を要請する考えを明らかにした。  「ペナントレースの途中だから、この先のことはあれこれいえる時期ではないけれど、十分にチームを整えて、監督には腕を振るってもらいたいと私は考えています。監督とまだ、そういった話もできていない。今の時点での私の一方的な考えということです」  2014年以来、4年ぶりのリーグ優勝を目指した今季は広島が首位を独走し、巨人は3位。それでも山口オーナーは、高橋監督の育成面における信念の強さを評価した。  「今年の春のキャンプの始まって間もないころに、監督は『今年は若い選手を勇気を持って使っていく』という話をしていたんですね。その姿勢を貫いてきてくれているところは、私としては評価をしています」  4年目の岡本が躍進を遂げ、今は不動の4番に座る。2年目の吉川尚は左手骨折で離脱したものの、来季への足がかりをつかんだ。さらに育成選手出身のメルセデスが好投を続け、重信も出場機会を増やしている。  チームは中盤に坂本勇やマシソンら主力がけがで離脱する誤算があった。ベストオーダーをくめない時期が続く中、指揮官は若手を積極起用した。「岡本をはじめ、若い選手が活躍をしているのは巨人としては非常にいいこと」。山口オーナーも目尻を下げた。  高橋監督はこの日のヤクルト戦も執念のタクトを振った。総力戦の末に試合は引き分けに終わったが、腰痛で出遅れていた2年目右腕の畠が今季初登板で1回無失点。「7番・二塁」で出場し、好走塁を披露したD5位・田中俊(日立製作所)ら、激戦の中で若手が光った。  球団側は例年と同じく、正式にはシーズン終了後に東京・大手町の読売新聞東京本社で続投を要請する見通し。試合後の指揮官は去就について言及しなかったが、要請を承諾する見込みで4年目のシーズンは、これで既定路線だ。ただし...。  「(この3年間は)優勝できていないだけではなく、優勝争いから遠ざかっている。非常に強い危機感を持っています。その危機感は高橋監督とは共有できていると思っています」と山口オーナー。残り試合を全力で戦い抜くことはもちろん、現有戦力の底上げや的確な戦力補強など、2019年の由伸巨人への準備も開始する。

◆若松 「巨人としては、九回で勝ちきりたい試合だった。抑えで起用した山口俊は、戸惑いが感じられた。横浜、DeNAで守護神を務めていたときは、気持ちを前面に押し出して投げていたけど、この日は先発投手の立ち上がりのよう。試合にすっと入っていけなかった。感覚を取り戻すには、もう少し場数を踏まないといけない」  真中 「過去に実績があるとはいえ、急遽(きゅうきょ)抑えを任された難しさがあったと思います。でも、ブルペンが苦しい中、クライマックスシリーズ(CS)をにらんだ場合、誰かが出てこないといけない。その点で畠は収穫でした。強い真っすぐと、空振りを取れるフォークがある」  若松 「投げっぷりがいいし、カットボールに自信を持っているようだ。抑えを任せてもいいかもしれない」  真中 「一方、ヤクルトにとっては大きな引き分けでした。抑えの石山に2イニングを任せたように、執念が見えました。ブキャナンが好投したのも収穫です」  若松 「前回(6日)は力勝負にいって、中日に打ち込まれたけど、この日は冷静に低めにボールを集めてゴロを打たせる本来の投球だった。安心してみていられた」  真中 「小川、原に加えてブキャナン。信頼できる先発投手が3人になったのは今後に向けて朗報ですね。ブルペン陣も状態がいい。2位争いは、ヤクルトが有利だと思います」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
73502 0.593
(↑0.003)
M7
(↑2)
18643
(+7)
572
(+2)
164
(+1)
77
(-)
0.266
(-)
4.15
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
61612 0.5
(-)
11.5
(↓0.5)
19577
(+1)
603
(+1)
117
(-)
63
(-)
0.267
(↓0.002)
4.37
(↑0.04)
3
(-)
巨人
60644 0.484
(-)
13.5
(↓0.5)
15568
(+1)
526
(+1)
134
(+1)
58
(-)
0.259
(↓0.001)
3.88
(↑0.03)
4
(-)
阪神
55621 0.47
(↑0.004)
15
(-)
25488
(+8)
518
(+5)
76
(+2)
62
(+1)
0.256
(↑0.001)
4.01
(↓0.01)
5
(-)
DeNA
55662 0.455
(↓0.003)
17
(↓1)
20494
(+2)
578
(+7)
154
(+2)
69
(-)
0.253
(-)
4.35
(↓0.02)
6
(-)
中日
58702 0.453
(↓0.004)
17.5
(↓1)
13558
(+5)
595
(+8)
88
(-)
56
(-)
0.265
(-)
4.36
(↓0.02)