中日(☆6対5★)広島 =リーグ戦23回戦・ナゴヤドーム=
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広島
2000200105821
中日
00300300X61100
勝利投手:藤嶋 健人(3勝1敗0S)
(セーブ:佐藤 優(1勝2敗2S))
敗戦投手:大瀬良 大地(15勝6敗0S)

本塁打
【広島】丸 佳浩(35号・1回表2ラン)

  DAZN
◆中日が3連勝。中日は2点を追う3回裏、平田の適時打などで3点を挙げ、逆転する。その後3-4で迎えた6回には、松井雅と平田の適時打で3点を奪い、再逆転に成功した。投げては、先発・藤嶋が6回4失点で今季3勝目。敗れた広島は、先発・大瀬良が要所で粘れなかった。

◆首位広島を相手によく打つのが中日のダヤン・ビシエド内野手(29)。 今季は広島戦で78打数33安打、5本塁打、17打点で打率4割2分3厘をマーク。出場19試合でマルチ安打を10度記録するなど猛打を見せている。

◆本塁打リーグトップの広島丸佳浩外野手が35号を放った。初回1死一塁で藤嶋の高く浮いた直球をたたき、右翼席中段に打ち込んだ。 「追い込まれていたので食らいついていきました。結果的に最高なスイングができました」。 丸は6日の阪神戦(マツダスタジアム)で33、34号を放ち、単独トップに立っていた。

◆中日が広島の完全優勝阻止に前進した。2度リードされながらも、打線が粘りを見せ、逆転勝ちで3連勝。 広島戦のシーズン対戦成績を12勝11敗とし、9日の同カードに勝てば、勝ち越しが決定する。3連覇目前の広島は他の4球団に勝ち越しており、最下位の中日が意地を見せる形だ。森繁和監督は「1つ1つ、残っている試合をやるだけ。優勝するチームに勝てれば、それに越したことはない」と冷静に話した。

◆広島新井貴浩内野手(41)が8試合ぶりスタメン出場し、5回に一時は勝ち越しとなる犠飛を放った。 西川の同点打に続き、1死満塁から藤嶋の外角スライダーを懸命に右翼定位置付近まで運んだ。「丸がよく走ってくれたね。最低限の仕事ができて良かったです」。5日に今季限りの引退を発表したベテランには、打席に入るたびに大声援。2回には中前打を放っていた。

◆広島新井貴浩内野手が今季限りでの現役引退表明後、初安打を放った。「6番一塁」で先発し、2回の第1打席で中前に鋭くはじき返した。 5日に会見を開いて発表。その夜の阪神戦は代打で登場したが空振り三振。6日の同戦、7日の中日戦は出番がなかった。この日は発表後初めての先発だった。

◆広島が競り負け、今季3度目の4連敗を喫した。 1回に丸の35号2ランで先制したが、3回に失策も絡んで逆転された。5回には追いついて新井の犠飛で再び勝ち越したが、6回には大瀬良が崩れて再逆転された。 緒方孝市監督(49)は「こういう状態の日もある」と6敗目の大瀬良を責めず、敗戦について「いろんな敗因がある。采配している中で反省して、またしっかり戦っていくだけ」と前を向いた。

◆本塁打リーグトップの広島丸に35号弾が出た。 初回、右翼中段に先制2ラン。追い込まれてから内角高めの直球をさばき「最高のスイング」と好感触。広島の左打ち日本人選手では99年金本の34本を抜いて歴代トップ。「比較はできないけど、僕は自分のできることを精いっぱいやるしかない」。外国人では78年ギャレットが40本。球団記録は山本浩二の44本(3度)だ。

◆広島の完全優勝阻止へ、中日平田が立ち上がった。 2点を追う3回だ。右中間に同点のタイムリー二塁打を放つと、送球間に三塁に進んだ。さらに相手の本塁悪送球で、本塁に生還。6回には中前に決勝の2点タイムリー。2度の逆転劇の中心的存在になった。「とにかくランナーをかえしたい気持ちでいっぱいだった。チーム一丸で、いい場面で回してくれた。期待に応えたかった」。2安打3打点のチームを3連勝に導いた。 今季はこれで51打点。チームで50打点を超えたのは、ビシエド、アルモンテ、福田、高橋、大島に続き、6人目だ。これは05年以来で、攻撃陣の奮闘を表す数字だ。平田は8月14日のDeNA戦から1番に定着。「足の遅くないランナーで1本でかえってくる。気持ちが乗りやすい」。この日は下位打線の作ったチャンスを生かす役割を果たした。 今日9日も勝てば、広島戦のシーズン勝ち越しが決まる。「首位に勝ち越せるのはうれしいけど、どの相手にも勝ち越せるチームになりたい」と平田は言った。広島の完全優勝阻止へ、最下位チームが意地を見せる。【田口真一郎】 ▼中日平田が3打点を挙げ、今季51打点となった。これで、ビシエド92、アルモンテ65、福田57、高橋56、大島52と合わせ、50打点以上が6人となった。中日で50打点以上が6人は05年(福留103、T・ウッズ103、アレックス78、谷繁65、井端63、立浪56)以来。

◆広島の新井が今季限りでの引退発表後初めて先発出場し、元気なところを見せた。二回に中前打を放ち、五回には一時勝ち越しとする犠飛で通算1300打点目をマーク。一塁守備で横っ跳びの好捕もあり「最後まで全力で駆け抜けるということ」と力を込めた。  プロ初出場を果たしたのがナゴヤドーム。中日戦での一番の思い出に挙げたのが、新人時代にアウトカウントを間違えるミスを犯し、当時中日の星野監督から「おまえいいやつだな」とからかわれたという試合。自身最後となるナゴヤドームでの3連戦で、勇姿を届けている。 丸(一回の35号先制2ランを含む3安打) 「自分のできることを精いっぱいやっていくだけ。(本塁打は)追い込まれていたので、食らい付いていった」 西川(三回の守備で捕球ミス。失点を招き) 「捕っていればアウトだった。自分が捕り損なっただけ」

◆丸が一回、先制の右越え35号2ランを放ち、金本知憲(現阪神監督)の持っていた球団の生え抜き左打者の本塁打記録(34本)を塗り替えた。「(本塁打記録の)数字を出せたことはうれしいが、明日も試合があるので一戦一戦やっていきたい」。第2、3打席も右前打を放って、3安打。「自分の中の試合のルーティンというか、いい入り方ができている」と話した。

◆最下位中日が前日7日に続き、首位イジメだ。4-4の同点に追いついた六回、なお一死二、三塁で、平田が中前に勝ち越しの2点タイムリー。チームに逆転勝利を呼び込んだ。  「大瀬良君は良い投手。でも、みんなが一丸となって、いい場面に回してくれた。なんとしても点を取ろうという気持ちで打った」  ビシエドとともに打線を引っ張る男は執念の一打を強調した。1点差に迫られた九回は、3年目右腕の佐藤が丸、鈴木から三振に奪うなど完璧リリーフ。他球団が大きく負け越している広島相手に12勝11敗とした。  平田が「首位のチームに勝ち越せるのはうれしい」といえば、森監督も「広島のような優勝するチームに勝ち越すにこしたことはない」。残り2試合となった直接対決に連勝して、鯉の"完全優勝"を阻止する。 (三木建次)

◆打席に立つたび、ひときわ大きな声援が起こった。広島・新井が5日の今季限りでの引退発表後、初めて先発出場。同日から始まった連敗は4に伸びたが、チーム最年長41歳は必死な姿で、ナインを鼓舞した。  「(歓声は)もちろん届いている。ありがたいですね。全力プレーは当たり前のことなんだけどね」  二回に藤嶋の直球を中前に弾き返し、引退発表後初安打。五回一死満塁では一時勝ち越しの右犠飛を放ち、史上17人目の通算1300打点をマークした。残り21試合、16位の小久保裕紀(ソフトバンクなど)の1304打点も射程圏だ。  さらに空振り三振した八回は、捕手がボールを逸らす間に全力疾走し、振り逃げで出塁。一塁守備でも五回無死一塁で大島の鋭いゴロに飛びついてアウトにした。  プロ初出場を果たしたのがナゴヤドーム(1999年4月3日)。中日戦での一番の思い出に挙げたのが、新人時代にアウトカウントを間違えるミスを犯し、当時中日の星野仙一監督から「おまえいいやつだな」とからかわれたという試合だ。自身最後となるナゴヤドームでの3連戦。新井らしい全力プレーでチームを引っ張ったが...。  前日7日にシーズン負け越しが決まった"鬼門"で、またも敗れた。最下位に低迷する中日に11勝12敗とされ、9日に敗れれば「完全優勝」が消滅する。  3連覇へのマジックも「10」のまま。「きょうは終わったこと。またあしたに向けて準備したい」と新井。キャリアの最終コーナーに突入した男が背中で"生き様"を伝えていく。 (柏村翔) 今季ワーストの10安打を浴びて6失点で六回途中KOの広島・大瀬良 「ボール球でいいところも甘くなってしまった。きょうは全然良くなかった。申し訳ない。もう一度見直したい」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
72482 0.6
(↓0.005)
M10
(-)
21629
(+5)
561
(+6)
161
(+1)
77
(+1)
0.266
(-)
4.17
(-)
2
(-)
ヤクルト
60601 0.5
(↑0.004)
12
(↑1)
22569
(+7)
594
(+6)
115
(+2)
63
(-)
0.268
(-)
4.43
(↓0.01)
3
(-)
巨人
60633 0.488
(↑0.004)
13.5
(↑1)
17566
(+7)
521
(+2)
132
(+4)
58
(-)
0.261
(-)
3.93
(↑0.02)
4
(-)
阪神
54611 0.47
(↓0.004)
15.5
(-)
27474
(+2)
506
(+7)
72
(+1)
61
(-)
0.255
(-)
3.97
(↓0.02)
5
(-)
DeNA
53652 0.449
(↓0.004)
18
(-)
23480
(+6)
564
(+7)
149
(+2)
68
(-)
0.252
(-)
4.35
(↓0.03)
6
(-)
中日
56692 0.448
(↑0.004)
18.5
(↑1)
16542
(+6)
578
(+5)
86
(-)
54
(-)
0.265
(-)
4.35
(-)