ソフトバンク(★1対3☆)オリックス =リーグ戦19回戦・福岡ヤフオクドーム=
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ORIX
0030000003601
ソフトバンク
1000000001510
勝利投手:ローチ(2勝1敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(1勝5敗31S))
敗戦投手:千賀 滉大(11勝5敗0S)

本塁打
【オリックス】山足 達也(1号・3回表3ラン)

  DAZN
◆オリックスは1点を追う3回表、T-岡田の安打などで1死二三塁とする。この好機で山足がプロ初本塁打となる3ランを放ち、逆転に成功した。投げては、先発・ローチが7回1失点の好投で今季2勝目。敗れたソフトバンクは、打線が6回以降は無安打に終わるなど振るわなかった。

◆ ソフトバンク先発の千賀滉大投手(25)は、オリックス戦はプロ入り以来負けなしの4連勝中。 今季も2試合に先発し、16回無失点と完璧に抑えている。今日もキラーぶりを発揮できるか。

◆ 初回に1点を先制されたオリックスだが、3回に逆転した。1死二、三塁から山足がプロ初本塁打となる3ランを放った。 2点を追うソフトバンクは3、4、5回と3イニング連続で先頭打者が出塁したが好機を生かせない。2回以降は6回まで無得点。 オリックスが2点差を守り切った。先発ローチは2勝目。チームは連敗を2で止めた。ソフトバンク千賀は5敗目。

◆ ソフトバンク千賀滉大投手(25)が8回3失点も1発に泣いた。 1点リードの3回1死二、三塁。1番山足に初球のフォークを左翼ホームランテラス席へ運ばれるプロ1号の逆転3ラン。「完全に失投」と抜けて甘くなったことを悔やんだ。 この3回は無死一塁から小田の投前のバントを二塁へ悪送球し自らピンチを広げた。「捕るのも投げるのも体勢に入っていなかった。タイミングだけでいってしまった」と反省した。受けた甲斐は「今日の千賀はバランスが悪く、スピードは出ていたが質がよくなかった。その中でも粘れるようにリードしないと」と、本塁打を打たれた配球を反省していた。8月4戦4勝のエースで黒星。首位西武が勝ち、再びゲーム差は5に広がった。

◆オリックスのドラフト8位山足達也内野手(24)が昇格即スタメンでプロ1号3ランを放った。1点を追う3回1死二、三塁。ソフトバンク千賀の初球フォークを強振し、左翼ホームランテラス席に運んだ。 この日から1軍に昇格し、1番三塁でスタメン出場。開幕戦で千賀からプロ初安打を放ったルーキーが、プロ初本塁打も千賀からマークした。 山足は「チャンスでしたし、初球から積極的に打とうと思っていた中、変化球にうまく反応することができました。打った瞬間はレフトフライかなと思ったんですが、なんとか伸びてくれました!」と振り返った。

◆オリックス山本由伸投手が球団では95年平井(現投手コーチ)以来となる20歳での50試合登板を達成した。2点リードの8回に登板。明石をフォークで二ゴロで切り、続く牧原、今宮もテンポよく打ち取り3者凡退。50試合という数字について山本は「振り返ってみるとあっという間。喜びはありますけど、浮かれ過ぎないようにしたい」と表情を引き締めた。 これでリーグ2位の今季35ホールドポイント。2年目ながら新人王や最優秀中継ぎのタイトルも視野に入れている。

◆ソフトバンク千賀が1発に泣き、オリックス相手に痛い1敗を喫した。1点リードの3回、無死一塁から小田の投手前バントで二塁に送球しようとしたが、千賀はひっかけ三遊間へ悪送球。その後、1死二、三塁とピンチを広げ、1番のルーキー山足に初球のフォークを左翼ホームランテラス席へ運ばれ、プロ1号逆転3ランを食らった。 千賀は「大事な試合で本当に情けない。自分のミスで走者をためて、抑えなければと必要以上に力んでしまった。(本塁打は)完全な失投です」と肩を落とした。8月は4戦4勝とエースとして申し分のない働きをした。9月初登板のこの日も、山足の1発以外は得点を許さず8回3失点と踏ん張ったが、昨季に続く2度目の5戦5連勝とはならなかった。 工藤監督は「失投はある。失投をなくせというのは無理。(バント悪送球は)もったいない。そこは練習してもらいましょう」と、本塁打を浴びたことは責めなかった。この日は仙台、千葉の遠征から戻り9日ぶりとなる本拠地ヤフオクドームでの試合で、午前中に羽田空港から空路で戻った。試合前のフリー打撃を半分にするなど、体調面を優先したが、オリックス先発ローチの手元で動く球を攻略できなかった。工藤監督は「この負けを受け止めて、明日(8日)やり返す気持ちが大事」。首位西武が勝ち、ゲーム差は再び5に開いた。残りは26試合、悔やんでいる暇はない。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク工藤公康監督が就任4年目までの歴代単独最多となる監督通算332勝目を飾った。 6日ロッテ戦に勝利し、就任から4年目までの歴代最多勝利である53年水原監督(巨人)の331勝に並んでいた。 ソフトバンクは今季、25試合を残している。

◆オリックスのドラフト8位ルーキー、山足が派手なプロ初本塁打を放った。1点を追う三回一死二、三塁から千賀の初球のフォークボールを捉えて左翼へ逆転の3ラン。「積極的に打とうと思っていた。最高の結果につながって良かった」と笑顔だった。  この日再昇格したばかり。「1番・三塁」での先発起用に応えた。オリックス打線は千賀と今季2度の対戦で無得点だっただけに福良監督は「積極性という良さが出た。ワンチャンスだったが、生かしてくれた」と目を細めた。 ローチ(7回1失点で2勝目) 「カットボールとシンカーがよく決まってくれたし、ほかの変化球も悪くなかった」 山本(八回に今季50試合目の登板、1回を無失点) 「振り返ってみるとあっという間。もっとホールドポイントを取って、チームを勢いづけられるように」

◆ソフトバンクの1番に座る牧原が一回に9試合連続安打となる二塁打を放ち、先制点を呼び込んだ。初球をたたき、高いバウンドで遊撃手の前へ。安達がゴロに合わせられず、球が中前に転がる間に二塁を陥れる。今宮の二ゴロで三塁に進み、柳田の内野安打で先制のホームを踏んだ。  ここ8試合で7度も一回に安打で出塁し、リードオフマンの役割を果たしている。八回の守備では二塁後方の飛球をジャンプして好捕。育成出身で25歳の内野手は「チームが乗っていけたらと思ってやっている」と充実の日々を送っている。 工藤監督(5敗目の千賀に) 「失投はある。無くせ、と言うのは無理」 明石(2安打) 「ボール自体、甘かった。イメージ通りに打てた」 ソフトバンク・立花打撃コーチ(ローチに) 「球がよく動いていた」

◆セットアッパーの山本が3-1の八回に登板して三者凡退に抑え、今季50試合目の登板も無失点で勝利に貢献した。20歳でのシーズン50試合登板は、球団では1995年の平井(現投手コーチ、53試合)以来。「50試合は振り返ってみると、あっという間だった。喜びもありますけど浮かれず、自分の体と向き合って練習やケアをしたい」と笑顔で話した。

◆千賀は8回5安打3失点ながら、1球に泣いた。「情けない。自分のミスでランナーをためて、抑えなければと必要以上に力んでしまった」。三回無死一塁からバントを処理したが、二塁へ悪送球。その後、一死二、三塁となって山足への初球が真ん中に入り、逆転3ランを浴びた。自身の連勝は4で止まり、5敗目。チームも首位・西武と5ゲーム差に後退した。

◆プロ初本塁打が決勝弾だ。オリックスのドラフト8位・山足(Honda鈴鹿)が、プロ1号となる逆転の3ランを放った。  「本当に何が起こったのか、わからないぐらいでした」  0-1の三回一死二、三塁だ。ソフトバンクの先発・千賀の初球を左翼ホームランテラスまで運んだ。「真っすぐを狙っていたけど、うまく反応できた」と笑顔。1軍昇格即「1番・三塁」で起用した福良監督も「あいつの積極性が出た」と評価した。  2軍で再調整中には、母校・大阪桐蔭高が夏の甲子園で史上初となる2度目の春夏連覇を達成。俊足強打で注目を浴びた藤原恭大選手はオール枚方ボーイズでも後輩で、「中学校からいい選手だった。僕もがんばらないと」と刺激を受けていた。  記念球は家族に渡すといい、一足先にプロの舞台に飛び込んだ先輩は「これからもチームの勝利に貢献したい」と先を見据えていた。 (西垣戸理大)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
70482 0.593
(↑0.003)
(-)
23659
(+10)
562
(+4)
162
(+1)
115
(+3)
0.274
(↑0.002)
4.36
(-)
2
(-)
ソフトバンク
64521 0.552
(↓0.005)
5
(↓1)
26552
(+1)
485
(+3)
169
(-)
70
(-)
0.265
(↓0.001)
3.96
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
64533 0.547
(-)
5.5
(↓0.5)
23515
(-)
487
(-)
128
(-)
77
(-)
0.254
(-)
3.7
(-)
4
(-)
ORIX
56625 0.475
(↑0.005)
14
(-)
20462
(+3)
486
(+1)
90
(+1)
82
(-)
0.239
(↓0.001)
3.68
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
53623 0.461
(↓0.004)
15.5
(↓1)
25449
(+4)
494
(+10)
59
(+1)
105
(-)
0.251
(↓0.001)
3.86
(↓0.05)
6
(-)
楽天
49683 0.419
(-)
20.5
(↓0.5)
23429
(-)
488
(-)
110
(-)
57
(-)
0.241
(-)
3.78
(-)