1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 11 | 0 | 2 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 11 | 0 | 0 |
勝利投手:- 敗戦投手:- 本塁打 |
◆巨人は1-0で迎えた3回表、岡本のソロとゲレーロの2ランで3点を追加する。一方の中日は、1点を追う9回に福田が犠飛を放ち、試合を振り出しに戻した。その後は延長戦に突入するも、両軍の救援陣が踏ん張り、4時間を超える熱戦は規定により引き分けに終わった。
◆巨人4番、岡本和真内野手(21)が27号ソロを放った。 1点リードの3回1死、中日藤嶋の外角へのスプリットをバックスクリーンに豪快に運んだ。前夜は決勝の3点適時二塁打を放つなど、試合前まで10試合で14打点と好調を維持しているが、この試合でも打棒を振るった。
◆巨人アレックス・ゲレーロ外野手(31)が今季3本目の「2ラン」を放った。 2点リードの4回1死、亀井が33打席ぶりの安打で出塁すると、中日藤嶋の外角直球を左中間席に13号2ランを運んだ。ソロ弾が多く、ネット上では「ソローロ」と呼ばれる助っ人も、この日は6月6日の楽天戦での10号2ラン以来となる値千金の複数得点の1発でチームを優位に導いた。 「自分のスイングで打つことができた。(前の打者からの)いい流れで打席に入ることができて、追加点とあげることができて良かったよ」と話した。
◆巨人が延長12回、4時間49分のロングゲームの末、今季2度目の引き分けに終わった。 序盤の3回までに4点のリードを奪うも、7回にエース菅野智之投手が四球と4安打を集められて同点に追いつかれた。9回に四球で走者をため、ワイルドピッチに勝ち越しに成功。だが、守護神アダメスが同点を許し、勝ちきれなかった。 菅野は「調子は良くなかった。いつかピンチがくると思っていた。そこで粘りきれなかった。4-0で勝たないといけない試合だった」。アダメスは「抑えとしてゼロで抑えて(ベンチに)戻らないといけない。申し訳ない」と猛省した。 高橋由伸監督は「今日はそれがすべてですよね。あれで、どちらにしても4点以内で勝ちきらないと」と7回に同点に追いつかれた4失点を指摘した。
◆巨人が手痛いドローを喫した。エース菅野が4点リードで7回を迎え、3戦連続完封勝利を視界に捉えた。だが先頭平田を警戒し、四球。完封ペースが乱れると京田、大島に安打され、26イニングぶりに失点。ビシエドにも適時打され、連続三振で2死までこぎつけるも、福田に低めフォークを同点の適時二塁打とされた。安全圏の試合が一気にカオスと化した。 高橋監督は「7回がすべてというか4点以内で勝ちきらないと」と悔やんだ。9回は暴投で1点を勝ち越し、8回を抑えた上原が日本球界で10年ぶり勝利を手中にしかけたが、守護神アダメスが同点とされた。それでも野手を全員使い、延長10回2死満塁、12回1死二、三塁のサヨナラのピンチを切り抜けた。菅野は「いろんな人に無駄な仕事をさせてしまい、申し訳ない。ラストスパートをかけないといけない。間を詰めても頼ってもらえるなら投げたい」と登板間隔を縮めても借りを返す思いだった。
◆中日が今季最長4時間49分の激闘の末、総力ドローに持ち込んだ。先発藤嶋が序盤、巨人打線に捕まり4失点。打線も菅野に6回まで2安打の0敗ペースだったが、あきらめなかった。 7回だ。無死一、二塁から大島とビシエドの連打で2点を返すと、福田が同点2点二塁打。9回に佐藤の暴投で1点を勝ち越されたがその裏、選手会長福田がアダメスから同点犠飛だ。 福田 (菅野は)何も隙のない投手。(7回の同点打は)とにかく当たればいいと。(9回の犠飛も)昨日三振に取られていたのでやり返そうと思った。勝たなければならない試合が、これからも続きますから。 最終12回にも見せ場を作った。1死二、三塁から大島が一、二塁間へゴロ。藤井が三塁から本塁に突入したが、クロスプレーの判定はアウトとなり、森監督はリクエストを要求した。結果判定は覆らず、サヨナラ勝利はならなかったが、指揮官も攻撃陣の奮闘には一定の満足感があった。 森監督 野手はよくエース級の投手(菅野)を打ってくれた。投手は相変わらずだけどな。リクエストしたけど、あそこまでに決めてくれれば。その辺りもウチの今の流れかもな。 今季最多の8投手を投入し、野手は15人中、武山以外の14人を起用。投手陣も岡田以外の中継ぎを投入し、合計22人選手による総力戦だった。今日2日は中16日で松坂が先発するため、「(長いイニングを)期待しているよ」と指揮官。負ければ、自力でのCS進出が断たれる危機に変わりはない。意義あるドローをさらに有意義にすべく、4連勝中のレジェンドに必勝を託した。【伊東大介】
◆8月にリーグ月間最多の47安打をマークした中日ビシエドが好調キープをアピールした。 7回の2点適時打や9回に同点劇を演出する内野安打など、今季5度目の1試合4安打の固め打ち。8月に2リーグ分立後タイとなる月間8度の猛打賞を決めた勝負強さも見せた。まだ8月なら良かったのに、と聞かれると「今日は9月1日だよ。でも感じはいいよ」と笑顔だった。
◆ 中日は藤嶋、巨人は菅野が先発。巨人は初回に1点を先制すると、3回には岡本のソロ、ゲレーロの2ランで3点を追加した。 菅野は6回までビシエドに2安打を許しただけ。中日打線に二塁を踏ませぬ好投を続けた。中日藤島は6回4失点で降板した。 中日は7回に福田の二塁打などで同点。巨人は9回2死満塁から暴投で勝ち越した。中日はその裏、福田が犠飛で同点。延長戦へ。 中日は延長10回、12回の満塁機で1本が出ず無得点。引き分けに終わった。巨人は3番手のアダメスが誤算だった。
◆ 巨人が手痛いドローを喫した。エース菅野が4点リードを守れず。高橋由伸監督のコメント。 「7回がすべてというか4点以内で勝ちきらないと」
◆ 中日は今季最多の8投手を投入し、武山以外の野手を使った22選手の総力戦は、今季最長の4時間49分で5-5のドローに終わった。 森繁和監督は「いろいろあったね。全員でいかないとしょうがない。お互いさまだよ」と決め手を欠いたことを嘆いた。
◆巨人のケーシー・マギー内野手(35)が1日、中日戦に「3番・三塁」で先発出場。一回一死二塁から右中間へ先制の適時二塁打を放った。 「センターから右方向への打球をイメージしていた。コースに逆らわずに、そのイメージ通りに打ち返すことができたよ」 頼れる助っ人だ。カウント3-1から相手先発・藤嶋が投じた5球目をうまく拾い、右中間へ。先発のエース・菅野を援護する貴重な一打となった。
◆中日は4点リードされたが、七回に巨人のエース・菅野から一挙4点を奪い同点に追いついた。両軍は九回に1点ずつ奪ったが、試合は4時間49分の末、引き分けた。 巨人は前回まで2試合連続完封の菅野、中日は藤嶋が先発した。巨人は一回一死二塁から、マギーの右中間適時二塁打で先制した。さらに三回一死から岡本の中越え27号ソロ、なおも一死一塁からゲレーロが左中間へ13号2ランを放ち、4ー0とリードを広げた。 中日は七回、菅野を捕まえた。無死一、二塁から、大島の右前適時打で1点を返すと、さらに無死一、三塁からビシエドの右前適時打で2点差。なおも二死一、三塁から、福田が左中間2点打を放ち、同点に追いついた。 巨人は同点で迎えた九回二死満塁、代打・山本の打席で中日5番手・佐藤の暴投で三走が生還。5-4と勝ち越した。中日はその裏、一死二、三塁から福田の中犠飛で同点に追いつき、試合は延長に突入した。 中日は十二回一死二、三塁で大島が二塁横に痛烈なゴロを放ったが、巨人・田中俊が好捕した後に本塁へ素早く送球し、三走・藤井を憤死。なおも二死満塁後、野上が大野奨を三ゴロに打ち取った。
◆巨人・岡本和真内野手(22)が1日、中日22回戦(ナゴヤドーム)に「4番・一塁」で先発出場。1点リードの三回一死から、バックスクリーン左へ27号ソロを放った。 相手先発・藤嶋が投じた、131キロのスプリットをうまくすくい上げた。大きな放物線を描いた打球は、中堅の左へ着弾。前夜、8月31日の同戦(同)では九回二死満塁から、決勝の3点二塁打を放っていた若き4番が、この日もバットで魅せた。
◆巨人・亀井善行外野手(36)が1日、中日22回戦(ナゴヤドーム)に「5番・右翼」で先発出場。2点リードの三回一死から34打席ぶりの安打となる中前打を放った。 「良くはなっている。チームに迷惑をかけすぎているから...。1本1本頑張っていくだけ」 試合前、こう口にしていた亀井。8月16日のヤクルト戦(神宮)の第1打席に中前打を放って以来の快音となった。30打席以上「Hランプ」がともらず、チームのためにも何とか結果を出したいと考えていた。だが、今は考えすぎず「開き直っている」と、いい意味で楽な気持ちを持ちながら打席に立ち、好結果につなげた。 その後、ゲレーロの2ランで生還した亀井。残りのシーズンだけでなく、クライマックス・シリーズ(CS)を含めたポストシーズンを考えても、ベテランの力は必要不可欠になってくる。
◆巨人のアレックス・ゲレーロ外野手(31)が1日、中日22回戦(ナゴヤドーム)に「6番・左翼」で先発出場。2点リードの三回一死一塁から左中間席への13号2ランを放った。 「自分のスイングで打つことができた。(前の打者からの)いい流れで打席に入ることができて、追加点をあげることができてよかったよ」 鋭い打球がスタンドに突き刺さった。相手先発・藤嶋が投じた134キロの直球をはじき返す鮮やかな一発。中日時代の昨年、本拠地としていたナゴヤドームで巨人に貴重な追加点をもたらした。
◆中日の藤嶋は三回、岡本とゲレーロにともに高めの外角球を中越えと左中間に運ばれる特大の本塁打を浴びた。四回以降は無失点だったが、6回4失点と先発の役割は果たせなかった。 持ち味の強気な投げっぷりが影を潜め「いつもより思い切って攻められなかった。もっと攻めないといけないと思う」と反省した。 大島(七回に適時打) 「甘いボールを逃さず仕留められた」 ビシエド(七回に適時打) 「いい流れだったので積極的にいった」 福田(九回に同点の犠飛) 「まずは外野まで飛ばそうと思っていた」
◆巨人の岡本が三回に27号ソロを放った。フルカウントから藤嶋の変化球を捉えて中堅のやや左へ運び「直球に合わせたタイミングの中で、体勢を崩されずにしっかりスイングできた」と自賛した。 ここ7試合で4本塁打、13打点と調子を上げている。シーズン30本塁打、100打点の大台も見えてきた。 巨人・斎藤投手総合コーチ(救援陣のやりくりに) 「みんなでやっていかないと」
◆2試合連続で完封勝利を挙げていた菅野は7回6安打4失点。4点リードの七回、先頭の平田に四球を与えたところから3連打されるなど、一気につかまり4失点。自身にもチームにも勝ちをつけられず、「きょうは4-0で勝ちきらないといけないゲームだった。いろいろな人に無駄な仕事をさせてしまって申し訳ない」と反省した。
◆0-4の七回に相手先発、菅野に集中打を浴びせ、大島、ビシエドの連続適時打と福田の2点打で追いついた。九回は福田の犠飛で再び同点としたが、延長十回二死満塁、十二回一死二、三塁の好機では得点できず。森監督は「菅野から一気に4点も取れたのであれば、楽な投手のところで取れたと考えることもできる。まあ、いろいろあるからこの位置にいるんだけどな」と苦虫をかみつぶした。
◆巨人は1日、中日22回戦(ナゴヤドーム)に延長十二回、5-5で引き分けた。4点リードしていた展開で白星をつかめず、高橋由伸監督(43)は「それ(七回)が、きょうは全てですね。どちらにしても、4点以内で勝ちきらないといけない」と、表情を険しくした。 序盤から主導権を握っていた。三回に岡本が27号ソロ、ゲレーロが13号2ランを放って4点を先取。投げてはエースの菅野が六回まで2安打と好投していたが、七回に4安打を集中されて突如、崩れた。自身26イニングぶりの失点を喫し、一気に同点とされた。 九回に無安打で1点を勝ち越しながら、その裏に抑えのアダメスが一死二、三塁で福田に中犠飛を許し、再び同点。今季最長の4時間49分に及んだ試合。野手全員を使い切り、延長戦では好機で決定打が出なかった。 カミネロ、マシソンに代わって守護神を務めるアダメスは、登板3試合連続での失点となり「申し訳ない」と肩を落とした。延長十回に登板し、二死満塁のピンチを背負って交代した沢村ら救援陣が失点する試合が続いている。 2軍調整中の山口俊は、先発からリリーフに転向することが決まり、出場選手登録が可能となる4日のDeNA戦(金沢)で1軍に復帰する見込みだ。2年ぶりのクライマックスシリーズ進出を争う中、救援陣の安定が求められる。(谷川直之)
◆乗っていけるかと思えば、踏み外す。巨人の現状を象徴している。本来なら楽勝の試合だよ。 菅野が六回まで無失点。エモトは8月11日の広島戦で、勝敗つかずながら、7回2失点でしのいだ菅野について、「復活」を予言した。その後、連続完封で、この日も完封ムード。見立て通り、いい投球を崩さずにきていた。まさか七回に集中打を浴びるとはね。 原因のひとつは、ストッパーが心もとないからだとみる。 あそこまで投げれば勝てる、ここさえ抑えれば勝てる-。そういう区切りが、みえてこない。俺はどこまで投げればいいのか...。いやでも、気持ちにモヤがかかる。その空気の中、3試合続けて投げ切れというのは、キツいものよ。 もうひとつは、打線の援護の流れが、いまイチだったこと。攻撃の手を緩めず、四回、五回のチャンスで1点でも追加していれば、投球のギアは1段も2段も上がっていっただろうね。 結局、「締め」の不安と、「詰め」の甘さが、まさに巨人の現状。2位の座を狙う上で、最大のポイントになるよ。(サンケイスポーツ専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 70 | 44 | 2 | 0.614 (↑0.003) | M15 (-) | 27 | 606 (+8) | 521 (+3) | 153 (+1) | 74 (-) | 0.268 (↓0.001) | 4.09 (↑0.02) |
2 (-) |
ヤクルト | 57 | 57 | 1 | 0.5 (↓0.004) | 13 (↓1) | 28 | 537 (+3) | 554 (+8) | 108 (-) | 63 (-) | 0.269 (↓0.001) | 4.35 (↓0.01) |
3 (-) |
巨人 | 58 | 62 | 3 | 0.483 (-) | 15 (↓0.5) | 20 | 543 (+5) | 504 (+5) | 124 (+2) | 55 (+1) | 0.26 (-) | 3.89 (-) |
4 (-) |
阪神 | 51 | 59 | 1 | 0.464 (↑0.005) | 17 (-) | 32 | 432 (+8) | 485 (+3) | 67 (+1) | 53 (+2) | 0.251 (↑0.001) | 3.97 (↑0.01) |
5 (-) |
DeNA | 51 | 63 | 2 | 0.447 (↓0.004) | 19 (↓1) | 27 | 461 (+3) | 541 (+8) | 142 (-) | 68 (+2) | 0.252 (↑0.001) | 4.34 (↓0.01) |
6 (-) |
中日 | 53 | 66 | 2 | 0.445 (-) | 19.5 (↓0.5) | 22 | 501 (+5) | 539 (+5) | 80 (-) | 52 (-) | 0.263 (-) | 4.27 (-) |
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