ロッテ(★2対7☆)日本ハム =リーグ戦21回戦・マリンスタジアム=
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日ハム
60000 1000 7120
ロッテ
10010 0000 261
勝利投手:有原 航平(8勝4敗2S)
敗戦投手:二木 康太(3勝5敗0S)
  DAZN
◆日本ハムは1回表、1死二塁の好機から近藤の適時打で先制に成功する。その後はレアードの3ランと中島卓也の2点適時打が飛び出し、この回一挙6点を奪った。投げては、先発・有原が7回2失点の好投で今季8勝目。敗れたロッテは、先発・二木が7失点と振るわなかった。

◆日本ハムのブランドン・レアード内野手が1点リードの1回1死一、三塁で左中間席に24号3ランをたたき込んだ。 8月3日西武戦以来のアーチで、16打席ぶり安打が本塁打になった。「ヒサシブリー!!」と絶叫し「近藤の先制打もあったし、リラックスして打席に立てたよ。久々の感覚だったね」と大喜びで、本塁打後の恒例パフォーマンスの"すし"を握っていた。

◆日本ハム中島卓也内野手が、初回猛打の打線に発奮した。 4点リードの1死満塁、左前に2点追加する適時打を放った。8月7日楽天戦以来の打点に「点を取れるところで取りたかったので、良かったですね」と納得の様子。「コンちゃん(近藤)のタイムリーや、レアードのホームラン(3ラン)で流れが良かったので、良いところで打たせてもらいました」と、好ムード演出のチームメートにも感謝した。

◆ロッテ二木康太投手が初回に6失点と炎上し、5敗目を喫した。 1死二塁から日本ハム近藤に先制左前打。一、三塁からレアードに24号3ラン。満塁から中島に2点適時打を許すなど、アウト1つしか奪えないまま被安打6、与四死球2と崩れた。3番近藤から7者連続出塁、5者連続生還を許した。 6回途中までで今季自己ワーストの7失点(自責6)となった二木は「初球がボールになって、2球目でストライクを取りにいった真っすぐを簡単にツーベースにされて失点した。初回の先頭バッターの初球。その入り方が悪くて波に乗っていけなかった」と1回先頭の西川への投球を反省。2回以降は低めの制球を徹底して持ち直した。 チームは2連敗で、今季ワーストタイの借金6。0・5ゲーム差のオリックスも敗れたため4位は守ったが、3位日本ハムと7・5ゲーム差まで離された。

◆日本ハム有原航平投手(26)が、感謝の8勝目を手にした。 味方打線の6点先取の援護を受け、持ち味の直球で押した。7回6安打2失点の好投。7月31日ロッテ戦以来の白星をつかんだ。 「6回に石川亮が盗塁を二つ刺してくれたことが、大きかったですね。野手のみなさんに助けられながらの投球でした。初回にも6点取ってくれて感謝しかありません」と頭を下げた。

◆日本ハム・ルーキー清宮に11打席ぶりの安打が飛び出した。 6回の第3打席、142キロ直球をセンター返し。初めて1軍に昇格した5月は、連続安打が止まった途端、大不振に陥っただけに「ヒットが1本出たので良かった」と、ひと安心だ。「内角への球が多いし、落ちる球などいろいろ攻められているけど、自分の形が崩れないよう心がけている」。3度目の1軍挑戦は、ひと味違う。

◆日本ハムのブランドン・レアード内野手(30)が、久々の快音でチームを勝利に導いた。ロッテ21回戦(ZOZOマリン)で、1点先制後の1回1死一、三塁から左中間に24号3ランを放った。8月3日西武戦以来23試合ぶり、99打席目の一発。前夜30日のオリックス戦では適時失策を犯し、4打数ノーヒットだった。16打席ぶりの安打が、試合を決める貴重な3点弾となった。 待ち望んでいた余韻を、全身で堪能した。1点を先制した後の1回1死一、三塁。レアードが待望の瞬間を迎えた。2ボールからの3球目。ロッテ先発二木の浮き上がってきた133キロのフォークを、捉えた。「つなぎたい一心で打席に入ったよ」。左中間席に放り込む、24号3ラン。三塁ベースを蹴り上げ、三塁側ベンチのチームメートを指さし、大声で叫んだ。持ち味のアーチは、打者一巡で6点を奪った猛攻の中心にいた。 長かった沈黙を破った。3日西武戦以来23試合ぶり、99打席目での1発。ヒーローインタビューでは「スシ、ダイスキー!」を絶叫するほど本塁打に飢えていた。8月は打率1割台に低迷。前夜30日のオリックス戦では適時失策も犯していた。15打席連続無安打という、嫌な流れの中で迎えた第1打席。「フラストレーションがあった」。バットを握る手は自然と力が入った。「久々に良い感触。長かったなという気持ちと、やっと打てたなという気持ち」と快打に浸った。笑顔の裏に、覚悟を秘めている。来日4年目の今季は2年契約のラストイヤー。結果へのこだわりは例年以上にある。周囲に「北海道で選手生活を終えたい」と漏らすなど、第2の故郷となりつつある札幌への愛着も、人一倍強い。しかも、妻ラナさんが第1子を妊娠中で、一家の大黒柱としての責任感も強くなった。この日、遠ざかっていたアーチを放ち「これが良い流れにつながるように」と願った。歓喜の秋を目指し、残すは27試合。栗山監督は「目いっぱい、いくしかない」と、ラストスパートへ思いを高ぶらせる。キーマンの1人、レアードは今季カード別で最多7本塁打と相性の良いロッテ戦で復調の兆しを漂わせた。ブルーの瞳の助っ人は「9月が楽しみさ」と不敵に笑い「勝利に貢献出来るような、大事なところで安打を打てるように」と逆転優勝を見据えていた。【田中彩友美】▼日本ハムのレアードがロッテ戦で今季24号を放った。8月3日西武戦以来23試合ぶりの1発は、試合を決める3ラン。今季はロッテ戦にめっぽう強く、対戦カード別成績では、本塁打が最多7本、安打数(19本)打率(2割8分4厘)打点(14)も最高の数字を残している。

◆日本ハムの井D1位・清宮(早実高)はロッテ戦の4点リードの六回、先頭として打席に立つと、4球目の直球を右中間へ弾き返し、3試合ぶりの安打を放った。

◆日本ハムの近藤が0-0の一回1死二塁で低めの変化球を鮮やかに左前に流し打ち、4試合ぶりに打点を挙げた。「最近、得点圏のチャンスで打てていなかったので、先制できて良かった」と喜んだ。  打線はこの一打から2四死球を挟んで5連打とつながり、一気に6点を奪った。口火を切る形となり「全員でうまく畳み掛けることができた」と誇った。

◆日本ハムは一回、近藤の適時打とレアードの24号3ランなどで6点を先制した。六回には西川の一ゴロが失策を誘って1点を加えた。有原が7回2失点で1カ月ぶりの8勝目を挙げた。ロッテは二木の立ち上がりが乱れたのが誤算だった。

◆ロッテの二木は立ち上がりに苦しみ六回途中7失点で5敗目を喫した。一回、1番西川に二塁打を打たれ、近藤にあっさりと先制打を許した。さらにレアードに3ランを浴びるなど一挙6失点。「先頭打者を出したことで波に乗れなかった。低めに決まらなかったし逆球もあった」と反省した。  7月18日に1軍復帰後は前回登板まで6試合全てで6回以上投げて3失点以下と安定していた。井口監督は「初回の大量失点は痛い。攻撃で作戦も何もなくなる。二木はずっと良かったから、次は考えてほしい」と次回登板に期待した。 ロッテ・清水投手コーチ(一回に6点を失った二木に)「ペースをつかむ前に打たれた。立ち上がりは、何度先発マウンドに立っても難しい。いい教訓として次に生かしてほしい」

◆日本ハムのレアードが3日以来となる24号3ランで勝利を呼んだ。1-0の一回1死一、三塁で、甘く入ったフォークボールを左中間席へ運んだ。この回一挙6点の攻撃につなげ「いい攻撃ができていた。その流れを切らさないようにと思った」と胸を張った。  状態は悪くなかったが、なかなか本塁打が出ず「打ち損じが多かったので、フラストレーションがたまっていた」と言う。久々の快音に「これをきっかけにしたい。9月を楽しみたい」と話した。 栗山監督(一回に6点を先制し)「誰が(良かった)ということではなくて、みんなで何とかしようとしている」 清宮(3試合ぶりに放った六回の安打よりも一回に選んだ四球に手応えを感じている様子で)「本塁打の後につなげられて、試合の中で大きかった」

◆先発の二木が立ち上がりにつかまった。先頭の西川に「初球ボールになって、ストライクを取りにいった真っすぐを打たれた」と出はなをくじかれる二塁打を打たれ、さらにレアードの3ランなど6失点。その後「低めを意識して修正はできた」というものの、取り返せる点差ではなかった。井口監督も「感じは悪くなかった。試合の入りが一番大事ということ」と悔しそうだった。 一回に6点を失った二木にロッテ・清水投手コーチ 「立ち上がりは、何度先発マウンドに立っても難しい。いい教訓として次に生かしてほしい」

◆先発の有原が7回6安打2失点で、7月31日のロッテ戦以来となる8勝目を挙げた。自己ワーストの10失点を喫した21日のソフトバンク戦から中9日。一回先頭の平沢の打球が右腕に当たるアクシデントもあったが、「初回に6点も取ってくれて感謝しかありません。8月は勝てなかったので、9月は勝てるようにしたい」とシーズン終盤を見据えた。

◆日本ハムは31日、ロッテ21回戦(ZOZOマリン)に7-2で快勝。「6番・DH」で先発したドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=が、六回に11打席ぶりの安打となる中前打を放った。  「安打が1本出たのでよかったです。(花火の間も)やることは変わらない。普通に打席立つ準備をしていた」  幕張の夜空に花火が打ち上がった直後の六回、先頭で迎えた第3打席。清宮のバットから、久しぶりの快音が響いた。二木の142キロの外角球を中前へ。2試合連続の猛打賞をマークした26日の楽天戦(札幌ドーム)以来となる安打。一塁ベース上で笑みがこぼれた。続く渡辺の安打で二進。二死後、西川の一ゴロを井上がはじく間に、7点目のホームを踏んだ。  前カードのオリックス戦は2試合で計6三振。「インコースが多い」と厳しい攻めに苦しんだが「自分が崩れないようにしたい」と、気持ちを強く持ち続けた。一回、前打者・レアードの左中間席への24号3ランの後、フルカウントから内角球を冷静に見極めて四球を選んだ。「本塁打の後につなぐことができた。それがきょうの試合は大きかった。チームに貢献できた」と打者10人、6安打6得点の猛攻を"演出"した。   チームは6カード連続勝ち越しなしと苦しんだ8月最後の試合で大勝。怪物ルーキーが、上位進出への起爆剤だ。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
684520.602
(↑0.004)
0
(-)
28633
(+1)
536
(-)
159
(-)
110
(+3)
0.272
(-)
4.32
(↑0.03)
2
(-)
福岡
615010.55
(↑0.005)
6
(-)
31530
(+7)
467
(+1)
164
(+3)
69
(+1)
0.263
(-)
3.99
(↑0.02)
3
(-)
日ハム
615230.54
(↑0.004)
7
(-)
27501
(+7)
475
(+2)
125
(+1)
75
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.74
(↑0.01)
4
(-)
ロッテ
525830.473
(↓0.004)
14.5
(↓1)
30428
(+2)
472
(+7)
53
(+1)
104
(+1)
0.252
(-)
3.84
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
536050.469
(↓0.004)
15
(↓1)
25436
(-)
463
(+1)
83
(-)
79
(+1)
0.239
(↓0.001)
3.64
(↑0.02)
6
(-)
楽天
476630.416
(↓0.004)
21
(↓1)
27413
(+1)
464
(+7)
105
(-)
55
(-)
0.24
(↓0.001)
3.72
(↓0.02)