楽天(★1対7☆)ソフトバンク =リーグ戦21回戦・楽天宮城球場=
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福岡
31001 0200 7101
楽天
10000 0000 140
勝利投手:千賀 滉大(11勝4敗0S)
敗戦投手:藤平 尚真(3勝5敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクは初回、柳田の3ランで先制に成功する。その後は2回表に甲斐のソロ、5回には今宮のソロが飛び出すなど、終わってみれば10安打で7得点を挙げた。投げては、先発・千賀が8回1失点の好投で今季11勝目。敗れた楽天は、投打ともに振るわず、6連敗を喫した。

◆8月のソフトバンク千賀滉大投手(25)は23回1/3を投げて自責点2の防御率0・77。今日の試合で7イニング以上を自責点0に抑えると月間防御率が0・5点台となる。 ソフトバンクで月間30イニング以上を投げて防御率0・60未満は05年4月杉内の0・57が最後。千賀が球団13年ぶりの記録を狙う。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(29)が昨季に並ぶ31号3ランを放った。 初回1死一、二塁で楽天藤平の初球を豪快にバックスクリーンへ。開始5分で先制点をもたらし「いいところで1本打てて良かったです」と喜んだ。7回にもダメ押しの適時打を放ち2安打4打点の活躍でチームを快勝に導いた。 この日、15年に同時トリプルスリーを達成したヤクルト山田哲が30盗塁を記録し3度目の達成に大きく前進した。現在20盗塁の柳田は「彼はすごい」と豪快な笑顔で素直にたたえていた。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(25)が8回1失点の好投でチームトップタイの11勝を挙げた。 「集中力を持っていけた。内容的にはまだまだだが、試合を壊さずに投げられた。(9回は)点差も開いていたので」と完投は狙わず、8回104球でマウンドを降りたが、最速155キロの直球を軸に安定感抜群の投球だった。 千賀は「石川先輩に負けないように」と同じく11勝の石川を意識した。石川が白星を挙げた登板日直後の千賀の登板は8試合で7勝0敗。自主トレも一緒に行う仲良しコンビの相乗効果が出ている。「フフッ。ストーカーですよ」と、千賀はチーム最多勝争いをする石川の存在を、そう冗談で言い表した。 チームは8月を18勝6敗で乗り切った。千賀は先発で4戦4勝。石川は先発1試合、中継ぎ8試合で3勝1敗と8月攻勢の中心だった。9月もハイレベルなチーム最多勝争いで、白星をもたらす。

◆楽天藤平が、鬼門の地に泣いた。 6回102球を投げ、6安打5失点。全て本塁打による失点だった。これで本拠地では、ルーキーイヤーの昨季から6戦全敗。「自分は中6日をもらっているのに、毎日が勝負の野手の人に申し訳ないです。自分の思うようなボールが投げられていない」と猛省した。平石監督代行は「彼が一皮むけるためには、いい勉強になった」と話した。守護神ハーマンが左内転筋痛で抹消された中、代役は松井を中心に起用される見込み。先発陣の踏ん張りが求められる。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(25)が、楽天打線を8回4安打1失点に抑え、チームトップタイの11勝目を挙げた。8月は4戦4勝とエースの働きで初の月間MVPの最有力候補となった。チームは連勝で貯金は今季最多の11とした。8月は18勝6敗。首位西武も勝ち、6ゲーム差は変わらずも、この勢いのまま大逆転Vへ9月攻勢をかける。 ピンチは初回だけだった。1点を失いなおも2死二塁。千賀は得意のお化けフォークで銀次をハーフスイングでの空振り三振に仕留めた。小雨が降り続く中だったが「集中力を保っていけた。ストライクをドンドン取っていった」。2回までに味方が4点を援護。千賀は最速155キロの直球を低めに投げ込んだ。 8回には今季楽天へ移籍した山下と初対戦。10年育成ドラフト4位からエースに成り上がった千賀は、10年ドラフト1位の同い年をカーブ2球で追い込むと、150キロ超の直球を4球続け真っ向勝負を挑んだ。結果は遊ゴロ失策。三振を狙ったがバットに当てられた瞬間「何それ!」と悔しがった。「思い切っていった、次からは普通に投げますよ」と笑った。 この日は点差が開いたこともあり、完投せず8回で降板した。8月は4戦4勝。31回1/3を投げ失点は3。防御率0・86と完璧な成績を残した。プロ8年目でまだ受賞したことがない月間MVPの、8月度パ投手部門最有力候補に名乗りを上げた。西武の守護神ヒースが13試合で4ホールド8セーブ、防御率0・00でライバルだ。 工藤監督は「しっかりした投球をしてくれる。3連戦の初っぱなは大事。ここで勝つとみんなが乗っていける」とカード頭での白星を喜んだ。千賀は「石川先輩に負けないように」と同じく11勝の石川を意識した。石川が白星を挙げた登板日直後の千賀の登板は8試合で7勝0敗と、相乗効果は続く。 千賀は「また9月も連勝を続けていけるように」と力強く話した。負けないエース千賀を先頭に奇跡の9月を演出する。【石橋隆雄】

◆楽天の藤平は3本塁打に屈した。その中でも悔やまれたのは一回の柳田に浴びた3ラン。1死一、二塁で初球の直球をバックスクリーンに運ばれた。高めに要求された球が甘く入り「自分の失投。一番打たれてはいけない打者に打たれてしまった」と唇をかんだ。  二回に甲斐、五回には今宮にソロを浴びて5敗目を喫した。24日の前回登板に続く5失点で、チームの連敗も止められず「2試合連続で試合を壊してしまっている。野手の方に申し訳ない」と肩を落とした。 平石監督代行(完敗に)「千賀に対しては、ある程度接戦でいかないといけない。楽に投げさせてしまった」 今江(一回にノーステップで打ち適時二塁打)「たまたまです。全然打てていないので、試行錯誤しながらやっている」

◆ソフトバンクの甲斐が7月16日以来の6号ソロを放った。3-1の二回に藤平の低めの変化球をすくい上げて左翼席へ運び「久しぶりで自分でもびっくり。しっかり芯で打つことができた」と驚き交じりに喜んだ。  安打も8月22日以来、19打席ぶり。昨季は夏場以降に打撃の調子を落としただけに「何でもいいのでチームに貢献できたら」と9月の戦いに強い思いをにじませた。

◆ソフトバンクの柳田が昨年に並ぶ31号を放った。0-0の一回1死一、二塁で藤平の甘い球を豪快にバックスクリーンに運び「初球から集中し、自分のいいスイングができた」と笑みを浮かべた。  試合前には「重いバットで振って、体をまひさせる作戦」と910グラムのバットで練習。試合で使った890グラムのバットが「軽く感じた」と言うように七回にも適時打をマークし「もっと打ってチームに貢献したい」と上機嫌に話した。 工藤監督(11勝目の千賀に)「回を追うごとに変化球も入るようになった」 今宮(五回に藤平から9号ソロ)「スライダーが独特。高いところに来たら引っ張ろうと思っていた」

◆先発した藤平が、6回6安打5失点で5敗目。一回、柳田に3ランを浴びるなど、計3被弾。制球は4四球と乱れ、102球を費やし「試合を作れなくて申し訳ないです」と猛省した。チームは1分けを挟んで6連敗。平石監督代行は、「このままズルズル行くといいことはない」と、厳しい表情を浮かべた。

◆千賀は8回4安打1失点で11勝目。8月は4戦4勝、防御率0・86で月間MVPの有力候補となり「内容的にはまだまだだが、試合を壊さずに投げられた」と控えめに喜んだ。八回になっても速球の球速は150キロを超え、余力を残して104球で降板した。チームは2連勝で8月は18勝6敗と大きく勝ち越した。首位西武とは6ゲーム差。右腕は「連勝を続けていけるように」と意気込んだ。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
684520.602
(↑0.004)
0
(-)
28633
(+1)
536
(-)
159
(-)
110
(+3)
0.272
(-)
4.32
(↑0.03)
2
(-)
福岡
615010.55
(↑0.005)
6
(-)
31530
(+7)
467
(+1)
164
(+3)
69
(+1)
0.263
(-)
3.99
(↑0.02)
3
(-)
日ハム
615230.54
(↑0.004)
7
(-)
27501
(+7)
475
(+2)
125
(+1)
75
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.74
(↑0.01)
4
(-)
ロッテ
525830.473
(↓0.004)
14.5
(↓1)
30428
(+2)
472
(+7)
53
(+1)
104
(+1)
0.252
(-)
3.84
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
536050.469
(↓0.004)
15
(↓1)
25436
(-)
463
(+1)
83
(-)
79
(+1)
0.239
(↓0.001)
3.64
(↑0.02)
6
(-)
楽天
476630.416
(↓0.004)
21
(↓1)
27413
(+1)
464
(+7)
105
(-)
55
(-)
0.24
(↓0.001)
3.72
(↓0.02)