巨人(★2対6☆)広島 =リーグ戦22回戦・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:岡田 明丈(7勝5敗0S)
敗戦投手:田口 麗斗(2勝7敗0S)
  DAZN
◆広島は初回、菊池の適時二塁打で先制する。続く2回表には、バティスタのソロと岡田の犠飛で追加点を挙げた。投げては、先発・岡田が今季7勝目。敗れた巨人は、打線がつながりを欠き、4連敗。なお、この試合で広島・フランスアがセ・リーグ新記録となる月間18試合登板を達成した。

◆広島鈴木誠也外野手(24)がスタメンから外れ、代わりに新井貴浩内野手(41)が昨年8月31日巨人戦(東京ドーム)以来の4番に入った。 鈴木はチームメートとともに球場入りするも、グラウンドには姿を見せなかった。ウオーミングアップにも参加せず、フリー打撃も行わなかった。高ヘッドコーチは「疲れ気味だから」と説明。緒方監督も「お休み」と大事を取ったベンチスタートとした。鈴木が外れたスタメンは以下の通り。 (右)野間 (二)菊池 (中)丸 (一)新井 (遊)田中 (左)バティスタ (三)小窪 (捕)磯村 (投)岡田

◆広島サビエル・バティスタ外野手(26)が2回に追加点をたたき出した。左翼席への21号ソロで、チーム2点目を奪った。 「しっかりと自分のスイングでとらえることができました。少し打球が上がり過ぎたのでどうかなと思ったのですが、よく入ってくれましたね」とコメントした。

◆広島菊池涼介内野手(28)が1回の攻防で存在感を示した。 まず攻撃では無死一塁で、三塁線を破る適時二塁打。俊足の野間をホームに迎え入れた。「打ったのはストレート。野間がよく走ってくれましたね!」とコメント。 その裏の守備では、1死二塁からマギーの中堅に抜けようかという痛烈なゴロを横っ跳びで好捕し、一塁アウトに。超絶美技で同点を阻止した。

◆今年3月まで練習生だった左腕が「神様・仏様・稲尾様」に並んだ! 広島ヘロニモ・フランスア投手(24)が巨人22回戦の8回に登板し、月間登板数を18試合とした。3連投で、56年9月の稲尾(西鉄)と13年5月の益田(ロッテ)の日本記録(2リーグ制後)に並んだ。 先頭の四球から1死一、二塁のピンチを迎えるも、山本、代打ゲレーロを連続三振に切った。無失点投球でセ・リーグ新記録となる日本タイ記録に花を添えた。 4年前の9月に初来日。長い下積みを経て、今年3月7日に育成選手契約を結び、5月20日に支配下選手登録されたばかり。練習生だった16年には四国アイランドリーグ高知に派遣された経験もある苦労人。わずか1年で日本球界にその名を刻む勢いでジャパニーズドリームを描いている。

◆広島が3連勝を飾った。1回に菊池の二塁打で先制。2回にバティスタのソロなどで2点、9回には菊池の適時内野安打などで3点を加えた。岡田は6回途中2失点で約2カ月ぶりの7勝目。巨人は好機で攻め切れず4連敗を喫した。

◆広島が同一カード3連勝を飾り、優勝マジックは1つ減って「19」となった。 1回に菊池が先制打。2回にバティスタのソロなどで2点を追加した。9回は再び菊池の適時内野安打などでダメ押しの3点を奪った。菊池は守っても美技を連発。6回途中2失点だった岡田の7勝目をアシストした。フランスアが月間18試合登板で、2リーグ制後のプロ野球タイ記録となった。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 -菊池が活躍 緒方監督 もう今日は菊池デーでしょう。菊池デーよ。守備、最後の執念の内野安打...。今日はキク1人で暴れ回った感じだね。 -内野安打はヘッドスライディングでつかんだ 緒方監督 執念というか、勝ちへの意識。中心選手がああいう姿を見せてくれるんだから。万全の体じゃない中で、本当に頭が下がる。 -ファインプレーも 緒方監督 ウチは基本的に守りのチームだから。キク、(田中)広輔、丸のセンターライン。ここがウチの生命線だからね。 -フランスアが日本記録に並んだ 緒方監督 記録どうこうより、チームの勝利に貢献する投球を続けてくれているのは頼もしい。しんどいと思うけど、彼1人じゃないから。チームはみんなが満身創痍(そうい)で頑張っている。よそのチームも一緒だろうけどね。ここが踏ん張りどころ。 -岡田が7勝目 緒方監督 前回、前々回の反省をふまえて(改善しようという)意識は見えた。けど、しっかりあの6回を投げないと。中継ぎ陣がイチ(一岡)にしてもジャクソンにしても踏ん張ってくれたからね。ナイスゲーム。

◆巨人田口麗斗投手(22)の復活勝利はならなかった。 7月4日のDeNA戦以来の登板となったが、先頭打者の広島野間に死球を与え、続く菊池に適時二塁打を浴びて先制点を献上。2回にはバティスタにソロ、1死三塁から岡田に犠飛を浴びた。5回4安打3失点で7敗目。5月5日以来の白星をつかむことはできなかった。 「久しぶりの1軍登板で立ち上がりは注意していたんですが、意識していながら先頭打者を出して失点したことが悔やまれます」と振り返った。

◆巨人が広島にカード3連敗を喫し、4連敗となった。 坂本勇人内野手(29)を1年ぶりに「2番遊撃」で起用。昨年の球団史上最悪の13連敗を止めた、17年6月9日の日本ハム戦以来の奥の手で打線強化を図った。しかし、坂本勇は初回1死から二塁打、5回2死一塁から中前打で2安打と気を吐いたが前後がつながらず。得点を生むことはできなかった。投げては1点差の9回に池田が打ち込まれ、突き放された。 高橋由伸監督は「いろいろなことをやっていかなきゃいけない」と話した。借金は5となり、2位ヤクルトとのゲーム差は3・5に開いた。

◆広島フランスアが「神様・仏様・稲尾様」に並んだ。1点リードの8回に登板して無失点の16ホールド目。月間18試合登板となり、セ・リーグ新記録と同時に、56年9月稲尾(西鉄)と13年5月益田(ロッテ)がマークした2リーグ制後のプロ野球記録に並んだ。2死一、二塁で代打ゲレーロを151キロ直球で空振り三振。大型スクリーンに「セ・リーグ新記録」の文字が映し出されると、帽子を取って歓声に応えた。「記録に並べてうれしい」と頬を緩めた。 当時の益田の月間防御率が3・94だった一方、今月のフランスアは0・51と内容も圧倒的。救援陣の救世主的存在となっている。緒方監督も「記録どうこうより、チームの勝利に貢献する投球を続けてくれて頼もしい」と目を細めた。4年前に来日。3月上旬まで練習生だった左腕が、球史に名を刻んだ。 ▼フランスアが今月に入って18試合目の登板。月間18登板は56年9月稲尾(西鉄)13年5月益田(ロッテ)に並び、2リーグ制後の最多タイ記録となった。セ・リーグでは過去6人がマークした17登板を上回る新記録で、左投手の月間18登板もフランスアが2リーグ制後初めてだ。 ◆ヘロニモ・フランスア 1993年9月25日、ドミニカ共和国生まれ。カープアカデミー出身で14年に練習生として来日。16年に四国IL・高知に派遣された。今年は1軍春季キャンプに同行し、3月9日に育成選手登録。5月20日に、契約金1100万円、6年契約で年俸880万円プラス出来高(金額は推定)で支配下選手契約を結んだ。186センチ、110キロ。左投げ左打ち。

◆巨人が広島に完膚なきまでにねじ伏せられた。奥の手でもカード3連敗を阻止できなかった。坂本勇を2番に据えた。1、3番が主戦場の主将を球団史上ワーストの13連敗を止めた昨年6月9日の日本ハム戦以来の位置に置き、望みをかけた。初回1死から右中間突破の二塁打、2点を返した5回2死一塁で中前打でつないだが、後続が続かない。決定的な起爆剤となる前に9回に池田が崩れ、3失点で勝負はついた。 高橋監督は「結果として勝てなかったので、すべてがつながったとは言いにくいかもしれない。ただ、いろいろなことをやっていかなきゃいけない」と話した。打率3割を超える重信を1番に据え、バント不要の2番坂本勇で攻撃性を高めたが、重信は犠飛は放つも4打数無安打。手を尽くすも、広島の圧倒的な力の前に無力化された。2位ヤクルトとも3・5ゲーム差。CS圏死守が当面の現実的な目標となりつつある。

◆巨人はこの日登録されたばかりで57日ぶりの登板となる田口、広島は岡田が先発。広島は一回、先頭の野間が死球で出塁すると、続く菊池が三塁線を破る適時二塁打を放ち先制点を奪った。二回にも先頭のバティスタの21号ソロと岡田の左犠飛で2点を加えた。  巨人は五回、一死一塁から小林の左翼線二塁打で1点を返すと、さらに代打・陽の左前打で一、三塁とし、重信の中犠飛でもう1点を追加。試合は五回を終え、3-2で広島がリードしている。

◆広島の菊池が一回無死一塁で田口の4球目の速球を強振して左翼線を破る適時二塁打を放った。「(一塁から)野間がよく走ってくれた」と9試合連続で1、2番コンビを組むチームメートを持ち上げた。  持ち前の守備力も発揮した。一回1死二塁でマギーが放った中前へ抜けそうな痛烈な打球を横っ跳びで好捕。落ち着いて一塁へ送球して二ゴロに仕留めた。

◆巨人・田口麗斗投手(22)が先発し、5回4安打3失点でマウンドを降りた。1軍登板は7月4日のDeNA戦以来。一回に先制点を許すと、二回はバティスタにソロを浴びるなど2失点。左腕は「久しぶりの1軍登板で立ち上がりは注意していたんですが、意識していながら先頭打者を出して失点したことが悔やまれます」と振り返った。

◆広島のフランスアが2リーグ分立後のプロ野球記録に並ぶ月間18試合目の登板を、1回無失点で飾った。勝負の8月でのフル回転に「記録に並べてうれしい」と頬を緩めた。  3日連続での登板だった。3-2の八回、先頭打者に四球を与え、1死後に左前打で、一、二塁のピンチを背負った。だが、そこからギアを上げ、山本、代打ゲレーロを自慢の直球で2者連続の空振り三振。快挙を祝うファンの大歓声に両手を上げて応えた。 バティスタ(二回に21号ソロ)「開かずにポイントを前に、しっかりと自分のスイングで捉えることができた」 岡田(六回途中2失点で7月1日以来の7勝目)「とにかく守備に助けられた。投げ切れた球は多かったので、次につなげていきたい」

◆巨人は広島に3連敗を喫し、今季の対戦成績は5勝16敗1分けとなった。3連戦を観戦した山口オーナーは「昨年は7勝18敗。2年間で12勝しかできていない。厳しい現実を見せつけられた」と力の差を痛感した様子だった。  10安打を放ち何度も得点圏に走者を進めたが、五回の2得点のみに終わった。高橋監督は「昨日もそうだったが、あともう一押し、もう一本が出ない」と打線の奮起を求めた。 巨人・斎藤投手総合コーチ(田口に)「球は悪くなかったかなと思うけど」

◆巨人は広島に2-6で敗れ、4連敗。7月4日以来の1軍登板となった田口麗斗投手(22)は5回4安打3失点で7敗目(2勝)を喫した。  「久しぶりの1軍登板で立ち上がりは注意していたんですが、意識していながら先頭打者を出して失点したことが悔やまれます」  一回、先頭の野間に死球を与え、続く菊池に先制打を許した。二回はバティスタにソロを浴びるなど2点を失った。  高橋監督は坂本勇を今季初めて2番で起用。その坂本勇は2安打で通算1675安打とし、球団歴代8位の原辰徳に並んだが、同一カード3連敗。広島とは今季5勝16敗1分けとなった。指揮官は「(中継ぎ陣が)粘り強く抑えている間に1点を取りたかった。きのうもそうだが、あと一押し、一本が遠かった」と悔やんだ。 (吉村大佑)

◆広島のヘロニモ・フランスア投手(24)が30日、東京ドームで行われた巨人22回戦で、月間18試合目の登板を果たし、1956年9月の稲尾(西鉄=現西武)、2013年5月の益田(ロッテ)に並び、1950年の2リーグ分立後のプロ野球タイ記録となった。3-2の八回に救援登板し、1回を1安打無失点だった。  「うれしいです。あしたもいけるよ。お金はもらえるの?」と独特の表現で新記録にも意欲。緒方監督は「チームの勝利に貢献する投球をしてくれた」とたたえた。

◆打って、守っての大ハッスルに敵地・東京ドームの巨人ファンからも拍手が起こった。広島・菊池が攻守で躍動。4番・鈴木が休養で欠場したピンチを救って、巨人戦3連勝の立役者になった。  「何とかチームに貢献したいと思っている。去年も日替わりヒーローで勝った。今日はたまたま僕だっただけです」  バットでは、一回無死一塁で田口から左翼線二塁打を放って、先制点を奪った。さらに3-2と追い上げられた九回二死二、三塁ではボテボテの遊撃へのゴロを果敢に頭から滑り込み、ダメ押し点を挙げた。  守備でも救った。1点を守る一回一死二塁の一打同点のシーンでマギーの中前へ抜けそうな打球に飛びつき、一塁へ送球してアウトに。さらに六回無死二塁でも亀井の鋭いライナーに横っ飛びして失点を防いだ。2安打2打点に加えて、2度美技をみせた二塁手を、緒方監督は「きょうは菊池デー。ひとりで暴れ回っている」と最敬礼だ。  5度のゴールデングラブ賞を誇る守備の名手だが、基本に忠実だ。アップでは足がよく動くように柔軟運動に多くの時間を割く。キャッチボールでは下半身をしっかり使って毎回同じフォームで相手の胸元へ。試合では経験と勘を頼りに打者ごとに細かく守備位置を変更し、打球を捕ると決めたら諦めずに最後まで追う-。地道な準備が超人的なプレーを生み出している。そのプレーで鈴木の欠場、そしてチームのピンチを救って、勝利につなげた。  「守備ではと思っている。(守備の)予想が当たるときもあれば、当たらないときもある。今日はたまたまです」  3連覇へのマジックを1つ減らして「19」とした。前日29日に3安打の新井に続いてこの試合は菊池が活躍。最強二塁手がユニホームを泥だらけにしてV3に突き進む。 (柏村翔)
7月18日の中日戦(ナゴヤドーム)以来の欠場となった鈴木について広島・高ヘッドコーチ 「休養日。明日もわからない」

◆ポイントは巨人の六回の攻撃だった。1点を追う一死満塁のチャンスで、小林をそのまま打席に立たせた場面。ここで、阿部を代打に送るべきではなかったか。  この回途中に登板したジャクソンは、最初の打者の山本に右前打されて満塁となり、明らかに動揺が見て取れた。しかも、巨人は五回に2点を返して1点差とし、流れをつかんでいた。試合をひっくり返す千載一遇のチャンスだったのだ。  果たして、小林はジャクソンのスライダーについていけずに空振り三振。これで、ジャクソンは平常心を取り戻したのだろう。次に阿部が代打で登場したが、150キロ超の速球を続けられ、三振に斬られた。  満塁の場面。一死と二死では投手も打者も、かかるプレッシャーが違う。小林が前の打席で二塁打を放っていたとはいえ、阿部で勝負するべき場面だった。残り22試合で2位・ヤクルトとは3.5ゲーム差。2位を奪うために、巨人ベンチは出し惜しみせず「勝負手」をどんどん繰り出していくべきだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
684420.607
(↑0.003)
M19
(-)
29592
(+6)
513
(+2)
150
(+1)
73
(+2)
0.268
(-)
4.11
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
575510.509
(↑0.005)
11
(-)
30529
(+3)
540
(+1)
107
(-)
62
(-)
0.269
(↓0.001)
4.35
(↑0.04)
3
(-)
巨人
576220.479
(↓0.004)
14.5
(↓1)
22533
(+2)
496
(+6)
122
(-)
53
(-)
0.261
(↑0.001)
3.9
(↓0.01)
4
(-)
阪神
505910.459
(↓0.004)
16.5
(↓1)
33424
(+1)
482
(+3)
66
(-)
51
(-)
0.25
(-)
3.98
(↑0.03)
5
(↑1)
DeNA
516220.451
(↑0.005)
17.5
(-)
28458
(+4)
533
(+1)
142
(+1)
66
(+1)
0.251
(-)
4.33
(↑0.03)
6
(↓1)
中日
536510.449
(↓0.004)
18
(↓1)
24493
(+1)
529
(+4)
79
(+1)
52
(-)
0.264
(↓0.001)
4.3
(-)