ソフトバンク(★1対2☆)ロッテ =リーグ戦14回戦・福岡ヤフオクドーム=
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ロッテ
00010 0010 290
福岡
10000 0000 1100
勝利投手:有吉 優樹(6勝2敗0S)
(セーブ:内 竜也(3勝3敗25S))
敗戦投手:スアレス(1勝1敗0S)
  DAZN
◆ロッテが逆転勝利。ロッテは1点を追う4回表、鈴木の適時打で同点とする。そのまま迎えた8回には、1死三塁から田村が適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・有吉が7回1失点の力投で今季6勝目。敗れたソフトバンクは、連勝が9でストップした。

◆7年ぶり10連勝のかかっていたソフトバンクはロッテに逆転負けを喫し、連勝は9で止まった。 初回1死三塁から3番グラシアルの左犠飛で幸先よく1点先制した。 4回1死二塁から6番鈴木の右前適時打で同点にされると8回に田村の適時二塁打で勝ち越された。 ソフトバンクは9回以外は毎回走者を出したがあと1本が出なかった。

◆ソフトバンクの連勝が9でストップし、柳田悠岐外野手(29)が悔しさをにじませた。 5回に一塁強襲の内野安打を放ったが、3回2死一、二塁では空振り三振。同点の7回2死二塁では申告敬遠され、勝負してもらえなかった。 「なんとかしたかった。相手ピッチャーがいいところに投げてきた」と悔しがり、バットを持ったまま球場を後に。「帰って素振りします」と気持ちを切り替えていた。

◆ソフトバンクが7年ぶり10連勝を逃した。初回に先制したが、2回以降はチャンスをつくりながら追加点を奪えなかった。先発東浜が6回途中1失点と粘投。以降も救援陣が踏ん張っていたが、同点の8回に4番手スアレスが田村に決勝の適時二塁打を打たれた。 16日楽天戦以来、12日ぶりの敗戦となった工藤監督は「1本が出る時もあれば、出ない時もある。負けた時はしっかり切り替えて、明日を見るということが大事。今日の悔しさを明日のゲームで出せるよう」と前向きに話した。

◆ロッテ有吉優樹投手が、9連勝中だったソフトバンク打線を7回1失点に抑えて6勝目を挙げた。 初回に先制されるなど8安打を浴びたが、走者を背負いながらも要所を締めた。福岡は社会人野球の九州三菱自動車時代を過ごした思い出の場所。「社員とか店長とか、皆さんけっこう連絡をくれて。ぶざまなピッチングができないなと思いました」と話した。

◆ロッテがソフトバンクの10連勝を阻止した。攻守に勝負の8回を制した。攻めては4安打の角中が二塁打でチャンスメーク。犠打を挟み、1死三塁から田村がスアレスの初球高めストレートを右中間へ運んだ。勝ち越しの適時二塁打は「球種関係なく、ストライクが来たら打とう」と迷いのないひと振りだった。 指揮官の有言実行だった。9連勝中と勢いに乗る相手。井口監督は前日「でもこういう時、止めてきたのはウチですからね。たたいてやりましょう」と言った。4月にも開幕8連勝中の西武に今季初黒星を付けていた。決勝打の場面はスクイズの手もあったが「田村は得点圏で思い切りよく振り抜けるから」と25日から打順を1つ上げた。狙いに応えてくれた。 守ってはその裏、1死二塁からの中前打を岡がノーバウンド好返球。本塁でアウトをもぎ取った。「守備も、今日は投手陣も頑張ってくれた」。被安打10で失点1。粘り腰の大きな1勝だ。【鎌田良美】

◆ソフトバンクが7年ぶりの10連勝を逃した。11残塁の拙攻が響き、17日のオリックス戦から始まった白星街道は止まった。首位西武、3位日本ハムが勝った中で痛い1敗だ。それでも工藤監督は「1本が出る時もあれば、出ない時もある。負けた時はしっかり切り替えて、明日を見るということが大事」と前を向いた。 連勝中の"勝ちパターン"には持ち込みつつあった。9連勝中は8試合で2回までに先制、そのうち6試合が初回だった。この日も初回にグラシアルの犠飛で1点を先制。しかし後が続かない。8回まで毎回安打を放ちながらも、1点が遠い。6回途中から継投に持ち込み、勝機をうかがったが、ロッテに粘られた。同点で迎えた8回に4番手スアレスが田村に決勝のタイムリー二塁打を許してしまった。 連勝は止まったが、チームに重い雰囲気はない。工藤監督は試合のなかった前日27日に散髪し、さっぱりした姿で球場に現れた。「だいぶ伸びていたのでね。見栄えが悪いから」と験担ぎなどにこだわらず自然体だった。 接戦を落とした直後も、指揮官の表情に暗さはなかった。「常に、今日が終わったらしっかり切り替えて。今日の悔しさを明日のゲームで出せるように」と先を見た。3打数1安打の柳田は「なんとかしたかった。帰って素振りします」とバットを持ち帰った。ここから仕切り直して、西武の背中を追いかける。【山本大地】

◆10連勝というのはなかなか到達しないものだ。ホークスにとって11年以来7年ぶりの2ケタ連勝到達はロッテの前に阻まれてしまった。 連勝の数字はこの際どうでもよく、とにかくこの時期は勝たないといけない。ましてや首位西武が楽天に逆転勝ちし、日本ハムはキャンプ地・宮崎でオリックスに完勝。工藤ホークスは上位3チームで1人負けである。獅子のシッポは遠ざかり、栗山ハムがピッタリと迫った。 敗戦を見守った王会長も「切り替えるしかない」と言って球場を後にしたが、1敗の重みもさることながら、9連勝も続いた「勢い」がこの黒星でプツリと切れることが心配だ。大敗ならまだしも、1点差の逆転負け。打撃陣は何度もチャンスをつくりながらホームが遠い。3者凡退で終わったのは9回の1イニングだけ。チーム本塁打数では161本で西武に2本差をつけリーグトップだが、連打の得点となると、まだまだ「つながり」を欠いていると言わざるを得ない。このあたりに僅少差の接戦をものにできるかどうかのカギがありそうだ。 今季のロッテ戦は7勝6敗(1分け)。本塁打数は3倍以上の差をつけているにもかかわらず、対戦成績はほぼ互角。アーチ数だけで判断するわけにはいかないが、残り33試合、「つなぐ」意識をさらに強めなければ、奪首への勢いをつけることはできない。 直接対決だ、猛追だと号令をかけても、下位チームからの星の取りこぼしが、最も痛恨事であることは間違いない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ロッテの福浦和也内野手(42)が28日、ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に「8番・DH」で先発出場し、四回の第2打席で右前打を放ち通算2000安打まで残り9とした。  21日の西武戦(東京ドーム)以来のスタメン出場となった福浦は、二回の第1打席は一死満塁の好機で遊飛に倒れた。二死一塁で迎えた第2打席は、東浜のシンカーをとらえ右前に運ぶ安打。いよいよ偉業まで残り1桁としてカウントダウンに入った。

◆ソフトバンクの今宮が連続試合安打を10に伸ばした。五回1死走者なしで、有吉の2ボールからの速球を鋭くはじき返し、中前打。0-0の一回無死二塁では初球で犠打を決め、続くグラシアルの犠飛につなげた。  逆転優勝へ「毎日が大事」と気合は十分。26日の西武戦ではプロ9年目で初の満塁本塁打を放つなど好調をキープしている。

◆ロッテ2年目の有吉が相手の連勝を止める好投を見せた。7回を投げて毎回安打を許したものの、失点は一回の犠飛による1点だけ。「連勝の勢いがあるので初回の入りを強くと思ったら点を取られた。でも逆にそれで割り切れた」とその後は粘った。  九州三菱自動車時代は福岡で自動車販売の優秀な営業マンとして評判だった。懸命に仕事をこなしながら投球を磨き、プロ入りをつかんだ。なじみの地で成長した姿を見せた27歳の有吉は「お客さまも店長もチームメートも応援に来てくれた」と感謝を忘れなかった。

◆ソフトバンクは1-1の八回に登板した4番手のスアレスが踏ん張れずに敗れた。1死三塁で田村に右中間に運ばれる勝ち越しの適時二塁打を許した。1回2失点だった26日の西武戦に続いて失点した。  工藤監督は「毎日一生懸命やっていて打たれる時もある」と気遣った。

◆11残塁の拙攻で、今季最長の連勝は9でストップした。得点は一回のグラシアルの犠飛による1点のみ。二回以降も八回まで毎回走者を出しながら、有吉の多彩な変化球と要所での力強い直球を打ちあぐねた。逆転負けに工藤監督は「一本出るときもあれば、出ないときもある。負けた悔しさを明日(29日)の試合の中で出せるようにやっていく」と切り替えに努めた。

◆ロッテは28日、ソフトバンク14回戦(ヤフオクドーム)に2-1で競り勝った。粘りの守りで相手の連勝を9で止めた。  八回に田村の適時打で勝ち越した直後の守り。一死二塁から代打・川島の打球は中前で弾んだ。だが、岡が「打つ方で貢献できていなかったので、切り替えて守備でと思っていた」と矢のような返球で同点を阻止。5打席無安打の汚名をレーザービームで打ち消し、流れを渡さなかった。  井口監督は試合前に、「きょうも連勝を止めますよ」と予告していた。開幕から負けなしだった西武を8連勝で止め、7月も5連勝中だった西武にストップをかけた。予告通りにソフトバンクを止めて「みんなよくやってくれた」とナインをたたえる一方、「きょうは投手に助けられた。チャンスで点を取らないと」と、打線への注文も忘れなかった。 (芳賀宏)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
664520.595
(↑0.004)
0
(-)
30627
(+6)
532
(+5)
159
(+2)
105
(-)
0.271
(-)
4.36
(↑0.01)
2
(-)
福岡
595010.5413
(↓0.005)
6
(↓1)
33516
(+1)
466
(+2)
161
(-)
66
(-)
0.263
(↑0.001)
4.05
(↑0.02)
3
(-)
日ハム
605130.5405
(↑0.004)
6
(-)
29493
(+4)
467
(-)
124
(+1)
74
(-)
0.253
(↑0.001)
3.75
(↑0.03)
4
(-)
ロッテ
525630.481
(↑0.004)
12.5
(-)
32426
(+2)
458
(+1)
52
(-)
102
(-)
0.254
(-)
3.8
(↑0.03)
5
(-)
ORIX
525950.468
(↓0.005)
14
(↓1)
27430
(-)
461
(+4)
83
(-)
76
(+1)
0.239
(↓0.001)
3.69
(↓0.01)
6
(-)
楽天
476430.423
(↓0.004)
19
(↓1)
29408
(+5)
452
(+6)
103
(+1)
55
(+1)
0.241
(-)
3.68
(↓0.01)