ORIX(★0対4☆)日本ハム =リーグ戦18回戦・KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎=
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日ハム
10100 0020 490
ORIX
00000 0000 040
勝利投手:ロドリゲス(1勝2敗0S)
敗戦投手:東明 大貴(0勝1敗0S)
  DAZN
◆日本ハムは初回、1死一三塁から中田が犠飛を放ち先制する。3回表には、大田泰の適時打が飛び出し、追加点を挙げた。投げては、先発・ロドリゲスが5回無失点の好投で来日初勝利。敗れたオリックスは、先発・東明が試合をつくるも、打線が散発4安打と沈黙した。

◆日本ハムが初回、中田翔内野手(29)の犠飛で先制した。1死一、三塁の好機で中堅へフライを打ち上げ、三塁走者の西川が生還した。 「先制点を取りたかったので、犠牲フライだったけど、1点取れてよかった。まだ試合は終わっていないし、ロドリゲスも(4月以来の先発として)久しぶりに投げるから、もっと点を取れるように頑張ります」と、コメントした。

◆日本ハム大田泰示外野手(28)が、左手骨折から1軍復帰後初の適時打を放った。 3回無死一、二塁の場面で右前適時打。 「一、二塁だったので、チームバッティングをしようと逆方向を意識していました。結果的にヒットになって良かったです。(復帰後初タイムリーに)いい形でチームに貢献できて良かったです」と、リードを2点に広げた一打に納得していた。

◆オリックス東明大貴投手が5回7安打2失点で降板した。1回に西川、大田と連打を浴びると、1死一、三塁から中田に中犠飛を許して失点。3回にも3連打を浴びて、2点目を献上した。 東明は「ストライク先行で投げることはできたんですが、全体的にボールが高く、浮いたボールを打たれてしまいました。追い込んだ後に打たれることも多かったですし、なんとか防ぎたかったです」とコメント。2016年3月30日、日本ハム戦以来の白星はならなかった。

◆日本ハムのブライアン・ロドリゲス投手(27)が、勝利投手の権利を手にしてマウンドを降りた。 4月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、約4カ月ぶりの先発登板。味方打線から初回に援護点を受けると、5回を投げ2安打無失点。今季開幕投手を務めた助っ人右腕は、シーズン終盤の大事な1戦で、しっかりと先発投手としての役割を果たした。 「今日の試合では、これまでずっとファームで取り組んできた、低めにボールを集めることができました。その中でストライク先行することができ、アグレッシブに攻めることができた結果だと思います」と話した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手の高卒新人初となる3試合連続3安打以上はお預けとなった。 26日楽天戦で高卒新人としては88年中日立浪以来2人目の2戦連続3安打を記録し、高卒新人新記録に挑んだが、4打席連続三振に終わった。 この日は6番指名打者で出場。2回の第1打席はオリックス東明のフォークボールに、4回の第2打席は同じく東明のストレートをとらえきれず。6回の3打席目は比嘉のチェンジアップに、9回の4打席目には岸田のチェンジアップにバットが空を切った。 自身の1試合最多三振数もこれまでの「2」を上回るワーストとなった。

◆日本ハムは投打ががっちりかみ合い、引き分けを挟んで3連勝とした。 初回に中田の犠飛で先制。3回には大田の適時打で追加点を挙げた。先発ロドリゲスは走者を出しても落ち着いた投球で、5回無失点。8回には中田がダメ押しの24号2ランを放ち、リリーフ陣も無失点リレーで完勝した。 栗山英樹監督(57)は、今季の開幕投手に抜てきしたロドリゲスが来日初勝利を挙げ「素晴らしかったね。ボールの動き、強さ。よく投げてくれた」と、たたえた。 3打点で打線をけん引した中田にも「でかいよな。みんなが勝ちたくなりすぎてて勝ちにくくなったり、一生懸命やればやるほど点が入りにくい感じがある中で、あの(8回の)翔のホームランは大きかった」と、4番の活躍に目を細めていた。これで、2位ソフトバンクにゲーム差なしに詰め寄った。

◆オリックス9年目、山田修義投手が8月16試合目となるマウンドに上がった。7回2死からマウンドに上がりイニングをまたいで1回を1安打1失点に抑えた。 これで04年5月に歌藤が記録した月間登板数の球団記録まであと1。26歳左腕は「体の負担とかは全然ありません」と表情を変えることはなかった。

◆日本ハム清宮が初の1試合4三振を喫した。「打ち方だったり、自分のタイミングは、そんなに崩れてないと思う。そんなに気にしていないです」と、振り返った。 この日も猛打賞なら、高卒新人新記録もお預け。ただチームは引き分けを挟んで3連勝。「次、勝つことが一番大事。そこだけを考えたい」と、すぐに気持ちを切り替えていた。

◆今季の開幕投手を務めた日本ハムのブライアン・ロドリゲス投手(27)が、ついに来日初勝利を挙げた。「最高の気分。チームが勝てたことが一番うれしい」。南国・宮崎の涼しい夜風を浴びながら、うれしそうにウイニングボールを手にした。 日本で、投手として成長したことを証明する内容だった。2点リードの5回。勝利投手の権利がかかったイニングで初めて先頭打者の出塁を許した。「ランナーが出てから、前はミスをしていた。ファームで取り組んできた部分」と、来日当初より早くなったクイックモーションや、一塁へのけん制もきっちり入れた。後続を断ち、走者も一塁にくぎ付け。「悔しい思いを、ずっとしてきた。2軍の投手コーチとともに、やってきたことを出せて良かった」と笑みがはじけた。 前夜は1軍に同行する全選手とスタッフが参加した決起集会に参加した。その席で、3回に適時打を放ってくれた大田から「明日は頼むよ」と、声をかけられた。ロドリゲスは「OK!サンキュー!」と、好投を約束していた。故障のため、2軍施設の鎌ケ谷でリハビリをしていた大田とは、同じ24日から1軍に再合流。"同士"からのエールも発奮材料にして、得た日本での初勝利。栗山監督も「こういう投球を(獲得した)最初にイメージしていた。よく投げてくれた」と、ねぎらった。成長期のドミニカンが、頼もしく逆転優勝を狙うチームの輪に加わった。【木下大輔】

◆故郷でまさかの赤っ恥だ。オリックスが福良淳一監督(58)の地元宮崎で今季11度目の完封負けを喫した。日本ハムの先発ロドリゲスに5回2安打無失点に封じ込まれるなど散発4安打。球団では公式戦初となるキャンプ地宮崎での主催試合だったが、見せ場なしの惨敗。指揮官も「ちょっと元気なかったですね。野手の方は」とやり切れないという表情だ。 もどかしさが募った。2点を追う3回には2死一塁から小田が右前打。一、三塁のチャンスを作ったかに見えたが、小田が二塁に突っ込みアウト。6回には2死満塁の好機をつくったが、安達が初球変化球を捉えきれずに三ゴロ。最後まで本塁が遠かった。投手陣は絶好調のルーキー清宮を4三振に斬ったが、終盤8回に近藤が中田から2ランを浴びて試合が決した。 球場には2万480人の観客が詰めかけた。2月のキャンプ中から福良監督を前面に押し出した宮崎開催を告知するポスターが張り出された。福良監督の親類も多数訪れていた。それなのにさみしすぎる敗戦。チームの借金も7となり、3位日本ハムとは8ゲーム差。ポストシーズン進出がさらに厳しい状況になってきた。【桝井聡】

◆日本ハムの大田が1-0の三回に適時打を放ち、7月8日以来の打点を挙げた。無死一、二塁で右前に運び「チーム打撃をしようと逆方向を意識した。結果的に安打になって良かった」と話した。  左手骨折のため7月9日に出場選手登録を外れ、8月25日に戦列に戻ったばかり。復帰後初打点を挙げ「いい形でチームに貢献できて良かった」と喜んだ。

◆ここ2試合続けて3安打を放つなど好調の日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=は「6番・DH」で先発出場。3試合連続の3安打猛打賞が期待されたが、4打席4三振に終わった。チームは先発したロドリゲスが5回無失点など6投手で無失点リレー。八回の中田の24号2ランなどで4点を奪って快勝した。  清宮は先頭で迎えた二回の第1打席、オリックスの先発、東明の前に追い込まれ、最後は低めの変化球を振らされ空振り三振に倒れた。一死走者なしで迎えた四回の第2打席では外角高めの速球にタイミングが合わず、空振り三振に倒れた。  二死走者なしで迎えた第3打席は2番手・比嘉の変化球にタイミングが合わず空振り三振。先頭で迎えた九回の第4打席は5番手・岸田の前に空振り三振だった。

◆オリックスは打線が連打なしの4安打、六回には2死満塁の好機を逃すなど振るわず、零敗を喫した。故郷宮崎での主催試合を白星で飾れなかった福良監督は「ちょっと野手が元気なかったね」と残念そうだった。  5回2失点の東明について「悪いなりに試合をつくってくれた」と評価した。一方で、0-2の八回2死一塁で登板した4番手の近藤が、中田に2ストライクからの3球目を本塁打された場面には「考えられない。向こうも本塁打しか狙っていない振りだった。そこをバッテリーがどう考えたか」と猛省を促した。

◆日本ハムのロドリゲスが来日初勝利を挙げた。今季加入し、3度目の先発登板で5回を投げ、単打2本しか許さず無失点と好投。「最高の気分。チームが勝てたことがうれしい」と喜んだ。  野手のアルシアが右肘の違和感で戦列を離れ、外国人枠に空きが出たためチャンスが回ってきた。「打たせて取る投球が持ち味。2軍でやってきたことができて良かった」と充実感に浸った。 栗山監督(ロドリゲスに)「本当に素晴らしかった。よく投げてくれた」

◆日本ハムのドラフト1位ルーキー、清宮はプロ初の1試合4三振と精彩を欠いた。2試合連続3安打と絶好調で臨んだが、オリックスの3投手との対戦でバットは空を切り続け、4打席とも空振り三振を喫した。  清宮は「気にしていない。引きずっているわけでもない。切り替えることが大事」とさばさばと話した。

◆パ・リーグ10年ぶり、球団初の宮崎開催となった一戦で今季11度目の完封負け。地元で屈辱を味わった福良監督は「ちょっと元気がなかったですよね、野手の方は」と渋い表情だ。先発の東明が5回2失点。3番手の山田は今月16試合目の登板となり、2004年に歌藤達夫が記録した月間最多登板数の球団記録まであと「1」と迫るなど投手陣は奮闘したが、攻撃陣が振るわず。最短であす30日にも自力CSの可能性が消滅する危機に立たされた。

◆D1位・清宮(早実高)は「6番・DH」で出場したが、プロ初の4打席連続空振り三振。高卒新人初の3試合連続猛打賞はならなかった。前夜はボリュームのある宮崎名物『なんじゃこら大福』を食べて気合を入れたが、快音を響かせることはできなかった。それでも「打ち方だったり、自分のタイミングだったりは崩れていない」と前を向いた。

◆日本ハムは28日、オリックス18回戦(サンマリン宮崎)に4-0で快勝し、1分けを挟んで3連勝。25日に左手骨折から復帰した大田泰示外野手(28)が三回に復帰後初となる適時打を右前に放ち、7月8日以来の打点をマークするなど、2安打1打点の活躍を見せた。  「(無死)一、二塁だったので、チームバッティングをしようと逆方向を意識した。結果的にヒットになってよかった」  2016年まで巨人に在籍した大田にとって、宮崎は新人時代から8年間、キャンプで慣れ親しんだ地。日本ハムの主力となっての"凱旋(がいせん)"を適時打とチームの勝利で飾った。  大田の復帰以降、チームは2勝1分けと負けなし。「たまたまかもしれないけど、(残り)30試合で1位に食い込んでいくためには負けられない」。前夜はチームで決起集会を開き、宮崎牛などに舌鼓を打ってチームの結束を固めた。  2位ソフトバンクが敗れたため、再びゲーム差なしに。2番打者の完全復活が、チームをさらに勢いづける。 (山下幸志朗)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
664520.595
(↑0.004)
0
(-)
30627
(+6)
532
(+5)
159
(+2)
105
(-)
0.271
(-)
4.36
(↑0.01)
2
(-)
福岡
595010.5413
(↓0.005)
6
(↓1)
33516
(+1)
466
(+2)
161
(-)
66
(-)
0.263
(↑0.001)
4.05
(↑0.02)
3
(-)
日ハム
605130.5405
(↑0.004)
6
(-)
29493
(+4)
467
(-)
124
(+1)
74
(-)
0.253
(↑0.001)
3.75
(↑0.03)
4
(-)
ロッテ
525630.481
(↑0.004)
12.5
(-)
32426
(+2)
458
(+1)
52
(-)
102
(-)
0.254
(-)
3.8
(↑0.03)
5
(-)
ORIX
525950.468
(↓0.005)
14
(↓1)
27430
(-)
461
(+4)
83
(-)
76
(+1)
0.239
(↓0.001)
3.69
(↓0.01)
6
(-)
楽天
476430.423
(↓0.004)
19
(↓1)
29408
(+5)
452
(+6)
103
(+1)
55
(+1)
0.241
(-)
3.68
(↓0.01)