巨人(★4対5☆)広島 =リーグ戦21回戦・東京ドーム=
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広島
00001 3000 1562
巨人
20000 2000 0490
勝利投手:中﨑 翔太(2勝0敗29S)
(セーブ:フランスア(1勝3敗1S))
敗戦投手:アダメス(0勝2敗3S)
  DAZN
◆広島は1点を追う6回表、1死一二塁から新井の3ランが飛び出し、逆転に成功する。直後に同点とされるも、延長10回に2死満塁から田中が押し出し四球を選び、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・中崎が今季2勝目。敗れた巨人は、4番手・アダメスが誤算だった。

◆広島鈴木誠也外野手(24)は今季26本塁打だが、そのうち巨人戦でカード別最多の9本塁打をマーク。 巨人戦でシーズン10本塁打以上を記録すると07年ウッズ(中日=12本)以来、広島選手では05年新井(10本)以来13年ぶりとなる。

◆広島九里亜蓮投手(26)がプロ初打点を挙げた。2点を追う5回2死二塁から吉川光の外角球を右翼前にはじき返した。プロ入り101打席目での初打点となった。 また、5月27日の中日戦以来2本目の安打で、1シーズンで複数安打を放ったのもプロ初。 投げては1回に先頭坂本勇の打球が右腰に直撃するアクシデントに見舞われながら、5回まで1回の2失点に粘る。

◆巨人阿部慎之助内野手が右背中付近に死球を受け、負傷交代した。7回無死一塁、広島ジャクソンの148キロ内角直球が直撃した。歴代5位のプロ通算148個の死球で、4位は村田修一の150個。 なお、代走には田中俊が送られた。

◆広島新井貴浩内野手(41)が、逆転4号3ランを放った。1点を追う6回1死一、二塁から、巨人吉川光の内角低め直球をバックスクリーンまで届けた。敵地に詰めかけた広島ファンの声援を浴びながら、ゆっくりとベース1周。プロ20年目の大ベテランに笑顔があふれた。 「初回に自分の守備のミスから失点してしまったので、何とかこの試合の中で取り返したいと思っていました」 最近は代打での出場が続いており、この日は7月24日阪神戦(甲子園)以来のスタメン出場。本塁打は6月14日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来だ。

◆広島が巨人に競り勝った。 広島は延長10回、押し出し四球で奪った勝ち越し点をフランスアが来日初セーブで締めくくった。マジックを1つ減らして20とした。広島緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 -最後は粘って決勝点を奪った 緒方監督 接戦をこうやって勝ち切れたのが非常に大きな勝利になったと思います。1人1人がつないでつないでの意識でいた。我慢するところは我慢して、打ちに行くところは自分のスイングをしに行くことが今日もできていたと思う。それが結果につながった。 -中継ぎ陣が無失点リレー 緒方監督 結果0点で抑えているけど、中継ぎ陣はしっかりした準備をしないと。そういうところが見受けられるからね。 -フランスアが最後を締めた 緒方監督 いい経験になったと思う。どこかのタイミングで一番後ろを経験させたいなと思っていた。今日初セーブでしょ。そういうシチュエーションになって、一番プレッシャーがかかるところで登板させられたことが大きいし、また投げきっていい経験、自信になったんじゃないか。 -約1カ月ぶりスタメンの新井が3ラン含む猛打賞 緒方監督 (9回で)勝ちきっていたら(明日の)1面になっていたんだろうけどね。元気に3安打打ってくれて。まだまだ全然体も動くし、バットも振れている。ここから勝負どころ、頑張ってもらいましょう。

◆巨人が延長10回に力尽きた。9回から登板した守護神のサムエル・アダメス投手が、回をまたいだ2イニング目に制球を乱した。 先頭の野間を歩かせると菊池の送りバントを挟み、丸を申告敬遠、鈴木も四球で1死満塁。続く守備から途中出場の堂林は遊ゴロに打ち取ったが、2死満塁で田中に痛恨の押し出し四球。 「自分としてはギリギリを突けたと思ったが、結果的には点を取られてしまった」とこの回4四球と、無安打で勝ち越しを許した。 チームは3連敗で借金4。今季の広島との対戦成績を5勝15敗1分けとした。

◆41歳6カ月の広島新井貴浩内野手が、6回の逆転本塁打を含む3安打。猛打賞の最年長記録は98年5月16日落合(日本ハム)の44歳5カ月だが、広島では11年4月23日石井の40歳7カ月を上回る最年長となった。 また巨人戦で逆転本塁打を打った40代の選手は、新井が史上初めて。

◆巨人は超攻撃的布陣も天敵広島にあと1歩及ばず、3連敗を喫した。 昨年後半戦にはまった二塁手マギーを、今季初めてスタメンで採用。岡本、阿部、ゲレーロの長距離砲4門が初めてそろい踏みした。初回は坂本勇の投手強襲の一打を足掛かりにマギーの犠飛、岡本の球団の高卒4年目では坂本勇以来となる80打点目の適時打で先行した。 2点を追う6回も坂本勇、重信の連続適時打で同点に追いついた。一定の機能を示したが、9回2死満塁で長野が三ゴロに倒れ、サヨナラ機を逃すなどひと押しできなかった。最後はイニングまたぎのアダメスが延長10回に4四球(申告敬遠含む)で押し出しを与え、力尽きた。高橋監督は「追いついたところで追い越すのか、最後のチャンスで決めるのか」と決定力を求めた。広島戦は5勝15敗1分け。2位ヤクルトとも2・5ゲーム差。CS進出となっても壁は険しい。

◆ベテランの技と意地が詰まった一撃だった。 1点を追う6回1死一、二塁。広島新井は吉川光の内角低め直球を振り抜いた。自身の持つ球団最年長本塁打を更新する、6月14日オリックス戦以来の1発。ベース1周すると笑顔があふれた。 「初回に自分の守備のミスから失点してしまった。迷惑をかけていたので、何とかこの試合の中で取り返したいと思っていた。うまく打てたかなと思う」 1カ月ぶりのスタメン出場に「気合が入っていた」。1回にダブルエラーを犯したがバットで取り返した。2、8回にも安打で昨年5月3日中日戦以来の猛打賞。41歳6カ月の新井は、11年に40歳7カ月でマークした石井琢朗を抜いて、球団の最年長記録更新となった。「それは置いといて。勝てたんで良かった」と総力戦での白星を喜んだ。 2年前のMVPも、最近は代打出場が続いていた。試合前まで7、8月の合計は23試合で25打数2安打、0打点。「ちょっとしたズレはある。経験と、普段の練習で埋めないといけない」。現状の役割を理解し、結果を出すのはさすがだ。優勝マジックはまた1つ減って20となった。「もちろん雰囲気はいい。目の前の試合を1つ1つ」。頼もしい後輩とともに、3連覇へ突っ走る。【大池和幸】

◆一丸勝利じゃ。広島が延長10回に押し出し四球で勝利した。7月24日阪神戦(甲子園)以来のスタメンとなるベテラン新井が3ランを含む猛打賞の活躍を見せると、1点を勝ち越した10回はフランスアが8月17試合目の登板で来日初セーブを挙げた。緒方孝市監督(49)の采配が見事に的中し、優勝マジックを1つ減らして20とした。 粘って、粘った広島が延長戦で勝利した。同点で迎えた10回、イニングまたぎとなった巨人アダメスの球筋を見切った。先頭の野間が追い込まれながらファウルで粘り四球をもぎ取ると、菊池が犠打。丸の申告敬遠の後は鈴木も冷静に際どい球を見送った。最後は2死満塁から田中が内角のボール球を見逃し、決勝点をもぎとった。 緒方監督 接戦をこうやって勝ち切れたのが大きい。つないでつないでの意識で。我慢するところは我慢して、打ちに行くところは自分のスイングが今日もできていた。 1点を勝ち越すと、必勝態勢に入った。今季初めてセーブシチュエーションで抜群の安定感を誇るフランスアを投入。抑えの中崎が本調子でない中、新守護神候補をテストする意味合いもあった。「いい勉強になったと思う。一番プレッシャーがかかるところで投げさせたい思いもあったし、いい経験、自信になったと思う」。指揮官の思いに応えた左腕が試合を締めくくった。球団新記録でリーグタイ記録となる月間17試合目の登板で、来日初セーブをマークをした。 スタメンには、約1カ月ぶりにベテラン新井を起用した。迎打撃コーチは「本人は気を使わなくていいと言うけど、これから先のことを考えたら必要だった」と巨人吉川光との相性を考慮し起用を決めた。コーチの進言に、緒方監督は首を縦に振り、信じた。そのベテランも起用に応えた。一時は逆転の3ランを放つなど、猛打賞で元気な姿を見せた。 打つべき手をすべて打ち、白星をたぐり寄せた。指揮官はプレーでチームをけん引したベテランの姿に「まだまだ体も動くし、これから先も頑張ってもらいましょう」と最敬礼。総力戦でつかみとった勝利は格別だった。【前原淳】

◆巨人のマギーが今季初めて二塁でスタメン出場し、一回に先制の左犠飛を放った。  先頭の坂本勇が投手強襲の内野安打。続く重信の打球が敵失を誘って無死二、三塁とし、マギーが先制点をたたき出した。マギーは「ランナーが三塁に行ったので、外野まで運べるボールを待っていた。強くたたくことができたよ」と振り返った。

◆巨人の岡本が2点目をたたき出した。一回にマギーの犠飛で先制し、なおも一死二塁でセンター前にタイムリー。「もう1点というところで、しっかりと打点をあげることができて良かったです」と笑顔。前日28日の広島戦では3試合連続本塁打を記録していた。

◆巨人の岡本が一回に適時打を放ち、球団では2010年の坂本勇以来となる高校出4年目で80打点をマークした。  28日まで3試合連続で本塁打を放っており、これで4戦連続打点と調子を上げている。マギーの犠飛で先制した直後の一死二塁で中前へ鋭い当たりをはじき返し「しっかり打点を挙げることができて良かった」と喜んだ。

◆広島は延長十回、二死満塁から田中が巨人の4番手・アダメスから押し出し四球を選び、競り勝った。優勝へのマジックナンバーは20となった。一方の巨人は3連敗。  巨人は吉川光、広島は九里が先発した。巨人は一回、先頭の坂本勇が投手強襲の内野安打。続く重信の打球が一塁手・新井の捕球ミスと一塁への送球ミス、2つの失策を誘って無死二、三塁。好機をつくってマギーが先制の左犠飛を放った。なおも一死二塁で岡本が中前適時打。2-0とした。  広島は五回、二死二塁で投手の九里が右前適時打を放ち、1点を返した。広島は六回、一死一、二塁から新井がバックスクリーンへ逆転の4号3ランを放った。巨人はその裏、二死一、三塁から坂本勇が左前適時打。なお二死一、二塁で重信が同点の右前適時打を放ったが、終盤に点を奪えなかった。

◆広島の新井が7月24日以来の先発出場を果たし、球団最年長記録を更新する41歳での1試合3安打をマークして勝利に貢献した。1-2の六回一死一、二塁では6月14日以来の4号3ラン。吉川光の3球目の速球を中堅左へ運び「うまく打てたと思う。チームが勝てたのが本当に良かった」とうれしそうだった。  一塁の守備では、一回無死一塁でゴロの捕球をミスし、さらに悪送球でピンチを招いて2失点につながっていた。「ミスをして迷惑をかけていたので、この試合で取り返したかった。気合が入っていた」と安堵感をにじませた。 九里(6回4失点) 「点を取ってもらった後の六回に追い付かれてしまって申し訳ないし、悔しい」 フランスア(セ・リーグ記録に並ぶ月間17試合目の登板で初セーブ) 「自分の仕事ができて良かった。思い出になる」

◆沢村が同点の八回に登板し、1回無失点。一死一、三塁から田中の二ゴロは4-6-3と転送され、一塁はセーフと判定されたが、高橋監督のリクエストが成功。二ゴロ併殺打で切り抜け、指揮官は「(中継ぎ陣は)粘り強く頑張ってくれた」と評価した。沢村は26日の阪神戦で5点リードの八回に6失点で逆転負け。それ以来の登板で役目を果たした。

◆巨人は、広島に4-5で競り負けた。同点の延長十回、2イニング目だったサムエル・アダメス投手(23)が押し出し四球を与え、決勝点を献上した。  「(六回に)何とか追いついたが、チャンスで追い越さないと。(与四球は)何とか少なくしないといけない」と高橋監督。この日はマギーを今季初めて二塁で先発起用する"攻撃的布陣"で臨み、2点を追う六回に一時は追いついた。  しかし、勝ち越しはならず3連敗。2日続けて東京ドームを訪れた山口オーナーは「マギーを二塁で使って何とかしようとしている。野手は宇佐見をのぞいて全員使って全力は出したけど、上回れなかった」と残念がった。 (吉村大佑) 今季初めて二塁で先発出場の巨人・マギー 「守りに就いたときの眺めは違うが、来た打球を処理することに変わりはない」 延長十回に押し出し四球で決勝点を与えた巨人・アダメス 「際どいところは突けたと思うが、結果的に四球になってしまった」 一回の中前適時打で球団では2010年の坂本勇以来となる高卒4年目の80打点をマークした巨人・岡本 「(打点は)一番、求められているところ。最後までチャンスで打てるように頑張ります」 6回4失点の巨人・吉川光 「スムーズに立ち上がることができましたが、(六回は)四球で走者を出して(新井に)一発を打たれては駄目ですね」 七回に右肩甲骨付近に死球を受けて交代した巨人・阿部 「(骨は)たぶん、大丈夫だと思う」

◆れる男が、元気、ハツラツのプレーを披露した。41歳の広島・新井が球団最年長記録となる猛打ショー!! 1本塁打を含む3安打3打点の大暴れで逆転勝利を呼び込んだ。  「初回に自分がミスをして、迷惑をかけてしまった。取り返そうという気持ちだった。チームが勝てて良かったよ」  7月24日以来36日ぶりのスタメン出場も、一回無死一塁の守備で重信の平凡なゴロを弾き、慌てて一塁へ送球すると、悪送球でファウルゾーンに転々...。2失点につながるダブルエラーを犯してしまった。だが、バットで挽回だ。  まずは二回一死で吉川光の変化球を左前打を放放った。さらに1-2の六回一死一、二塁では低めの直球をバックスクリーン左へかっ飛ばし自身の球団最年長本塁打記録を41歳6カ月に更新する4号3ラン。八回にも沢村から右前打を放って今季初の3安打。緒方監督は「元気に3安打。バットも振れている」と目尻をさげた。  セ・リーグのMVPに輝いた2016年は132試合に出場したが、昨季は100試合、今季は左ふくらはぎ痛もあって45試合。代打の出場が多くなったが、練習はフルメニューを全力でこなして額には汗びっしょりだ。自分のことに必死だが、周囲にも気を配る。  最近のお気に入りはバティスタ。怪力を誇るドミニカンの活躍を願ってジェスチャーを駆使して「昨日のスイングは良かった」「頑張ろうな」と声をかける。練習中には「まだまだ振れるよ」とときおり、打撃のトス役を買って出て、30球の連続ティー打撃を2、3セット敢行。自己を捨てて愛するカープの勝利だけを願って、チームのサポートをする。  「みんな頼もしい。雰囲気はもちろん良い。目の前の試合をしっかり戦っていくだけ」  3連覇へのマジックは1つ減らして「20」に到達した。最終コーナーに突入したカープは、頼もしいベテランに支えられている。 (柏村翔)
延長十回に投げ、今月17試合目で月間最多登板記録(阪神久保田ら6人)に並んだ広島・フランスア 「すごく喜んでいます。投げるのは楽しいし、おもしろいよ」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
674420.604
(↑0.004)
M20
(-)
30586
(+5)
511
(+4)
149
(+1)
71
(-)
0.268
(↓0.001)
4.13
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
565510.504
(↑0.004)
11
(-)
31526
(+4)
539
(+2)
107
(+1)
62
(-)
0.27
(↑0.001)
4.39
(↑0.03)
3
(-)
巨人
576120.483
(↓0.004)
13.5
(↓1)
23531
(+4)
490
(+5)
122
(-)
53
(-)
0.26
(-)
3.89
(-)
4
(-)
阪神
505810.463
(↓0.004)
15.5
(↓1)
34423
(+2)
479
(+4)
66
(-)
51
(-)
0.25
(-)
4.01
(-)
5
(↑1)
中日
536410.453
(↑0.005)
17
(-)
25492
(+7)
525
(+3)
78
(+1)
52
(+1)
0.265
(↑0.001)
4.3
(↑0.01)
6
(↓1)
DeNA
506220.446
(↓0.004)
17.5
(↓1)
29454
(+3)
532
(+7)
141
(-)
65
(+3)
0.251
(↓0.001)
4.36
(↓0.03)