1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 |
1 | 5 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 11 | 14 | 0 |
広島 |
0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0 |
勝利投手:藤嶋 健人(2勝1敗0S) 敗戦投手:高橋 昂也(1勝2敗0S) |
◆中日は初回、京田の犠飛で先制する。続く2回表に高橋のソロ、ビシエドの適時打などで一挙5点を加えると、その後も攻撃の手を緩めず、終わってみれば14安打で11得点を挙げた。投げては、先発・藤嶋が今季2勝目。敗れた広島は、先発・高橋昂が試合をつくれなかった。
◆マツダスタジアムでは09年の開場以降、プロ野球公式戦で本塁打が998本出ており、球場通算1000号へあと2本。 同球場の節目の本塁打は09年和田(1号=中日)10年小笠原(100号=巨人)14年エルドレッド(500号=広島)らが記録しているが、1000号は誰が打つか。
◆広島丸佳浩外野手(29)が自身初の30号に到達した。0-10と大量リードされた5回1死で中日藤嶋から右越えソロ。 「打ったのはフォーク。自分のスイングでしっかりとらえることが出来ました」と2戦連発の一撃を振り返った。球団の日本人選手でシーズン30本は05年新井貴浩(43本)、前田智徳(32本)以来となった。
◆広島先発の高橋昂也と中日先発の藤嶋は98年生まれの同級生対決は、7回1失点で好投した中日藤嶋に軍配が上がった。広島高橋昂は4者連続四球などで2回途中で降板した。
◆広島が2桁失点で大敗し、3カードぶりの負け越しとなった。 先発の高橋昂が2回途中6失点で2敗目。リリーフ陣も踏ん張りきれなかった。打線は丸の30号ソロの1得点にとどまった。優勝マジックは22のまま。緒方孝市監督(49)は敗戦後、自ら切り出した。 「序盤からこういう展開になってファンの方に申し訳ない。その中でも試合に出ている野手はエラーなく守ってくれたし、しっかり集中していた。得点は丸のホームラン1本だけだったが、打席の内容は悪くなかった。また切り替えて1戦1戦やるだけ」と話した。
◆プロ2年目の藤嶋健人投手(20)が、セ・リーグ相手から初勝利をマークした。首位広島相手に初先発し、失点は丸のソロだけに抑え7回6安打1失点。16年のドラフトで入団した同世代、高橋昂との先発対決も制した。 「昂也より長くマウンドに立つ、強い気持ちで投げた」。序盤こそ、ボールは浮き気味だったが、要所では低めに抑えた。打線も初回から藤嶋を援護。初回に1点を先制すると、2回は打者10人の攻撃で5点、5回にも4点を追加してくれた。「先輩方が打ってくれて感謝しています」。高橋昂を2回途中、早々の降板においやった。「1回投げ勝っただけでは、まだ勝ったとは言えない。これからも(高橋昂とは)投げ合いたい。全部勝ちたい」。 東邦の藤嶋、花咲徳栄の高橋昂。ともに甲子園を沸かせ、16年には高校日本代表としてU18アジア選手権に出場した。「(昂也の方が)能力は格段に上。レベルの違いを痛感して悔しかった」。だが、プロ2年目で藤嶋は急成長。ここ2試合は白星に恵まれなかったが、3試合連続で7回を投げ、先発の役割を果たした。 登板直前に松坂が負傷したため代役で先発した6月17日の西武戦以来のプロ2勝目。森繁和監督は「ああやって粘れば、みんな勝てる。何かあるんだろうな、あいつ(藤嶋)には」。最下位脱出に導いた孝行息子の奮闘に目を細めた。マツダスタジアムでは、今季2度目のカード勝ち越し。東邦時代は「ふじっしー」と呼ばれて親しまれた藤嶋が、先発ローテの一角として君臨している。
◆中日高橋周平内野手が、8月1日阪神戦以来の1試合2発を放った。 2回は右へ8号ソロ、5回は逆方向の左へ技あり9号2ラン。先発藤嶋を強力援護し「甘い球を一発で仕留められて良かった。しっかりとタイミングも取れた」と胸を張った。広島戦では3本目で、すべてマツダスタジアムでアーチをかけている。 7月は月間打率1割3分7厘だったが、8月はここまで3割2分、5本塁打。プロ初のシーズン2桁本塁打も見えてきた。
◆広島の丸佳浩外野手(29)が、自身初の30号に到達した。中日戦の5回、右越えに2戦連発となるソロ本塁打。シーズン30発は球団の日本人選手では05年新井貴浩、前田智徳以来13年ぶりとなった。試合は1-11と大敗。優勝マジックは22で足踏みも、不動の3番がマツダスタジアムのファンに見せ場を提供した。 5回、それまで静かだった広島の本拠地に、ようやく歓声が巻き起こった。響かせたのは丸だ。1死から藤嶋の甘く入ってきた128キロスプリットを振り抜いた。高く舞い上がった打球は、右翼席前列にドスンと突き刺さった。 「手応えは良かった。自分のスイングでしっかりとらえることができた。点差は開いていたけど、しっかり自分のやることをやろうと思った」 敗戦にもちろん笑顔はなし。区切りの30号にも「特に何も思っていない」と関心を寄せなかった。それでも球団の日本人13年ぶりの大台だ。05年の新井貴浩(43本)と前田智徳(32本)以来。この日唯一の得点で完封負けを阻止した。 先発高橋昂の乱調があり、その時点で0-10と大量ビハインド。それでも打席で精神を研ぎ澄ませた。そして初球をアーチに結びつけた。「集中力が切れてしまいそうな時もあるけど、目的を持ってやっていけたらいい。今日に関してはしっかりと入れた」。どんな場面でも役割をまっとう。他の3打席も安打に2四球と全打席出塁した。 昨年の5割5厘が最高だった長打率は今季6割7分7厘と大幅アップでリーグトップ。同じくトップの出塁率(4割8分8厘)と合わせた指標OPSは、超一流と言われる10割を軽く超える。OPS10割は過去10年のセ・リーグでDeNA筒香、ヤクルト山田哲ら7人(のべ9人)しかいない。首位独走するチームへの貢献度は、数字にもしっかりと示されている。 「何回も言ってるように、自分はホームランバッターじゃない。しっかりいいスイングをした結果、ホームランになればいい」。30号もあくまで自分の打撃を貫いた結果。3カードぶりの負け越しとなったが、こんな日もある。切り替えて、週明けからのビジター6連戦に臨む。【大池和幸】 ▼丸の年間30本塁打は自身初。広島では14年エルドレッドの37本以来で、日本人に限ると05年新井貴浩43本、前田智徳32本以来、13年ぶり。
◆試合が終わり、ベンチ前に選手が並んだ。中日藤嶋健人投手(20)が左翼上段に陣取るファンへ声を張り上げた。「ありがとうございました」。まるで甲子園のアルプス席前の1シーンのようだった。 プロ2年目右腕にとっては、初の広島戦先発。それも16年のドラフトで入団した高橋昂との同学年対決だった。「昂也より長くマウンドに立つ、強い気持ちで投げた」。序盤はボールは浮き気味だったが、要所では低めに抑えた。打線も初回から藤嶋を援護。初回に1点を先制、2回は打者10人の攻撃で5点、5回にも4点を追加してくれた。「先輩方が打ってくれて感謝しています」。 東邦(愛知)の藤嶋、花咲徳栄(埼玉)の高橋昂。ともに甲子園を沸かせ、16年には高校日本代表としてU18アジア選手権に出場した。「(昂也の方が)能力は格段に上。レベルの違いを痛感して悔しかった」。ここ2試合、試合を作りながら白星に恵まれなかった。6月17日の西武戦以来の2勝目。森監督は「ああやって粘れば、みんな勝てる。何かあるんだろうな、あいつ(藤嶋)には」。最下位を脱出。今季2度目の敵地マツダスタジアムでのカード勝ち越しに目を細めた。【伊東大介】
◆広島の2年目左腕・高橋昂也投手(19)が中日戦に先発も、二回途中6失点でKOされた。 高橋昂は一回、中日の先頭・平田に左中間フェンス直撃の三塁打を浴びると、続く京田に中犠飛で早々に先制を許した。二回には一死から高橋に右翼席への8号ソロを被弾。その後は一死を取りながらも3つの四球を与え、二死満塁のピンチで迎えた京田に痛恨の押し出し四球を献上したところで降板となった。2番手・アドゥワは、大島にカウント3-2から押し出し四球、続くビシエドに中前2点適時打を浴び0-6とされた。
◆中日が14安打11点で大勝した。1-0の二回に高橋のソロ本塁打やビシエドの2点適時打などの猛攻で一挙5点。ビシエド、高橋が各2本塁打を放った。藤嶋は7回1失点で2勝目。広島は高橋昂が二回途中でKOされた。
◆中日の高橋とビシエドがともに2本塁打を放ち、14安打で今季8度目の2桁得点を挙げた打線をけん引した。高橋は二回に右越えへ、五回は左越えへと両方向にアーチを打ち分け「甘い球を一発で仕留められている」とうなずいた。 ビシエドは五回と六回に2打席連続で豪快なライナー性の打球を左越えへたたき込んだ。4安打と打ちまくり3試合連続で1試合3安打以上をマークした主砲は「体調が良くて、ボールがよく見えるよ」と上機嫌だった。 京田(一回に先制犠飛) 「何とかバットに当てて走者をかえそうと思って打席に入った」 平田(五回に適時打) 「自分のスイングができた」
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 65 | 44 | 2 | 0.596 (↓0.006) | M22 (-) | 32 | 571 (+1) | 502 (+11) | 147 (+1) | 67 (+1) | 0.267 (↓0.001) | 4.14 (↓0.06) |
2 (↑1) |
ヤクルト | 54 | 55 | 1 | 0.495 (↑0.004) | 11 (↑1) | 33 | 521 (+7) | 537 (+3) | 106 (+2) | 61 (+1) | 0.27 (↓0.001) | 4.46 (↑0.01) |
3 (↓1) |
巨人 | 57 | 59 | 2 | 0.491 (↓0.005) | 11.5 (-) | 25 | 522 (+8) | 475 (+9) | 120 (+3) | 53 (+1) | 0.261 (↑0.001) | 3.85 (↓0.04) |
4 (-) |
阪神 | 50 | 56 | 1 | 0.472 (↑0.005) | 13.5 (↑1) | 36 | 421 (+9) | 474 (+8) | 66 (+2) | 51 (-) | 0.25 (↑0.001) | 4.04 (↓0.04) |
5 (↑1) |
中日 | 52 | 63 | 1 | 0.452 (↑0.005) | 16 (↑1) | 27 | 482 (+11) | 517 (+1) | 77 (+4) | 51 (-) | 0.264 (↑0.001) | 4.3 (↑0.03) |
6 (↓1) |
DeNA | 49 | 61 | 2 | 0.445 (↓0.005) | 16.5 (-) | 31 | 446 (+3) | 522 (+7) | 138 (+1) | 62 (-) | 0.252 (-) | 4.34 (-) |
コメント