ORIX(★4対8☆)ソフトバンク =リーグ戦18回戦・大阪ドーム=
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福岡
00100 0016 8131
ORIX
10000 0012 4122
勝利投手:加治屋 蓮(3勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝4敗22S))
敗戦投手:山田 修義(1勝1敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクが同一カード3連勝。ソフトバンクは1-1で迎えた8回表、松田宣の適時打で勝ち越しに成功する。その後は同点を許すも、9回に今宮の2ランなどで6点を挙げ、再びリードを奪った。2番手・加治屋が今季3勝目。敗れたオリックスは、救援陣が精彩を欠いた。

◆中13日の1軍登板となったオリックス松葉貴大投手が7回5安打1失点と力投した。  5回まで毎回のように走者を背負ったが、6回、7回は3者凡退でバトンをつないだ。失点は3回に今宮に浴びたタイムリーによる1点だけだった。  松葉は「久々の京セラで少し緊張しました。5回までは毎回のようにランナーを出して、苦しいピッチングになってしまいましたが、最少失点で粘れたことはよかったと思います。次回登板では6回、7回のようなテンポのいい投球を初回からやっていきたいです」とコメントした。

◆ソフトバンク大竹耕太郎投手(23)が7回途中1失点と粘投したが、勝ち星は付かなかった。  初回に押し出し四球で先制点を献上したが、2回以降は要所を締めた。5回1死一、三塁のピンチでは初回に打たれた中島、吉田正を抑え無失点。プロ3度目の先発でもしっかり試合を作った。  大竹は「コンディショニング的にもあまり感覚が良くなかった。調子がいいときに抑えるのは当たり前。調子が良くないときに今日みたいな投球ができたのはいい経験。価値ある1試合になった。チームが勝ったので良かったです」と冷静に振り返った。  工藤監督は「なんとか勝ちを付けてあげたかったが、次も頑張ってほしい」。倉野投手統括コーチも「あそこでズルズルいかないのが彼のいいところ。調子が悪い中でも試合を作れる」と評価した。

◆ソフトバンクが6月のDeNA戦以来のカード3連勝で貯金を4に伸ばした。先発した大竹が7回途中1失点と粘投。8回に同点に追いつかれたが、9回に今宮の6号2ランなどで一挙6点を奪い勝ち越した。  工藤監督は「追いつかれたところで、しっかりつないで得点できたのが大きかった。ここがチャンスだと思ったら、いい集中力で打席に入ってくれている。体と気持ちがひとつになっている」と打線を評価。来週は21日から日本ハム3連戦、24日からは西武と戦う。上位との対戦が続くが「次は日本ハム、西武。そこに向けて3連勝は大きかった。あまり先を見すぎず、目の前の1試合1試合を戦っていきたい」と気を引き締めていた。

◆ソフトバンク今宮健太内野手(27)が決勝弾を放った。同点の9回1死三塁で、右翼席へ勝ち越しの6号2ラン。「大チャンスだったので、バットに当てれば1点が入ると思っていた。打った瞬間、犠牲フライにはなると思った。まさかホームランになるとは」と喜んだ。  この日は1点を追う3回にも一時同点の中越え適時二塁打。2安打3打点の活躍だった。「ぼくが全く打たなすぎて、チームが負けたこともいっぱいあった。ここから勝ちに貢献できるようにしたい」と気合を入れていた。

◆7回途中1失点だったソフトバンク大竹耕太郎投手(23)に、「謎の黄色い集団」!? が声援を送った。  試合前に「先発ピッチャー 大竹」の名前がコールされると、内野スタンドでは黄色いコスチュームに身を包んだグループが一斉に黄色いタオルを掲げた。タオルには「済々黌」の文字が。応援に駆けつけていたのは大竹の母校、済々黌(熊本)の関西地区同窓会メンバーだった。  約60人が集まり、最年長は80歳以上という歴史ある学校ならではの風景。黄色は済々黌のスクールカラーで、中には大竹がエースとして甲子園に出場した13年センバツの際のタオルを持っている人もいた。副会長の諸熊建次さんは「めったに集まれないが、甲子園にも行かせてもらって、またプロでも活躍してくれている。こうやって集まれるのも、大竹くんのおかげ。みんな喜んでいます」。育成出身左腕の活躍に、さまざまな人が胸を躍らせている。

◆オリックスは今季7度目の同一カード3連敗を喫した。同点の9回に登板した3番手の山田が、今宮に2ランを浴びて今季初黒星。8月2日に1軍昇格してから16試合中、13試合に登板する左腕に福良監督も「かわいそうなところもありますけどね」とかばった。  3連勝なら順位が逆転していた3位ソフトバンクとは5・5ゲーム差。ポストシーズン進出に向けて正念場を迎えた。

◆ソフトバンクがオリックスに3連勝した。同点の9回、今宮健太内野手(27)が決勝6号2ラン。2試合連続適時打も含め3打点で勝利に貢献した。同一カード3連勝は今季4度目。貯金4は7月17日以来だ。この勢いに乗って明日21日からの2位日本ハム、首位西武との6連戦で一気に差を縮める。  自分でも驚くパワーだった。同点とされた直後の9回1死三塁。今宮は「1点を取れればと思っていた。まさか入るとは思わなかった」。オリックス左腕山田の外角チェンジアップを右翼方向へ。犠飛を打ち上げたつもりが、打球はグングン伸び右翼席まで届いた。今季初の右方向への本塁打。この1発から打線が爆発し、9回に一挙6点を奪い試合を決めた。  16日楽天戦でも5号ソロ。だが次打席は初球打ちし、チャンスで一邪飛に倒れた。珍しくバットをたたきつけ、ベンチに戻ってからもヘルメットを両手で持ってたたきつけた。「チャンスでずっと打てていない。チームに貢献していない。今年はここまで何もできていない。ヘルメットやバットに当たることは反省しないといけないが、悔しい以外に何もない」と試合後も怒りが収まらなかった。  この日は、その時八つ当たりしたバットとは違うバットだったが、1点を追う3回に、2戦連続の適時打となる中越えの同点二塁打。「昨日、今日は力まず、打つと決めた球をしっかりスイングしていきたいと思っていた」と、迷いのない打撃ができている。今季は右肘関節炎のため6月13日に出場選手登録を抹消され、約1カ月リハビリ生活も味わった。今も右肘に痛みを抱えたまま、休養しながらシーズンを乗り切るつもりだ。  工藤監督も「苦しみながらも頑張ってきた。結果が出て笑顔が出ることはうれしい」と今宮の復調を喜ぶ。今季4度目の同一カード3連勝。「(21日から)日本ハムと西武なので、そこに向けて、この3連勝は大きい」と指揮官はこぶしを握った。ここ10試合で8勝2敗。内川、デスパイネが離脱しながらも昨季の強さが戻ってきた。【石橋隆雄】

◆ソフトバンクは終盤に集中打を見せオリックスに快勝。3連勝とした。同点で迎えた九回に今宮健太内野手(27)が6号2ランを放つなど6点を奪い、逃げ切った。  ソフトバンクは2-2で迎えた九回、一死三塁のチャンスを作ると、打席には今宮。オリックスの3番手・山田の投じた3球目、外角の変化球を捉え、右翼席ギリギリへ勝ち越しの2ラン。さらに一死一、三塁から松田宣の左翼線に2点二塁打、高谷の右前適時打、牧原の左前適時が飛び出し、打者一巡の猛攻でこの回一挙6点を奪った。その裏に五十嵐が2点を失ったものの、逃げ切った。  試合後、今宮は「大チャンスだったのでバットに当てれば点が入ると思っていた。みなさんの期待に応えられてよかった」と充実の表情。「打った瞬間に犠牲フライはいけると思った。まさか入るとは思わなかったが、みなさんの声援のおかげです」と一発を振り返った。これでチームは3連勝。「僕が打てなさ過ぎて、負けたことがたくさんあった。チームのためにこれからいっぱい打ちます」と決意を新たにしていた。

◆オリックスはミスから失点し、ソフトバンクに3連戦3連敗を喫した。2-2の九回に登板した山田が先頭打者の牧原のバントを処理したが、一塁へ悪送球。1死後に今宮に2ランを献上した。  さらに二塁打と四球でピンチを招き、救援した岸田も松田宣に2点二塁打と勢いを止められず、この回一挙6点を奪われた。福良監督は「ミスは痛かったですね。慌てる必要はないところだった」と失策に苦言を呈した。

◆オリックスの松葉は今季3度目の先発で最長の7回を投げ、1失点と好投した。打線の援護がなく2勝目はならなかったが「五回までは毎回のように走者を出して苦しい投球になってしまったが、最少失点で粘れたことは良かったと思う」と充実感を漂わせた。  六、七回はリズムよく、ともに3人で抑えた。「次回登板ではテンポのいい投球を初回からやっていきたい」と話した。

◆ソフトバンクの育成出身ルーキーの大竹は要所で粘り、七回途中1失点だった。白星は付かなかったが「あんまり感覚が良くなかった中で結果的に1失点。価値のある試合になった」と一息ついた。  同点の五回1死一、三塁のピンチでは中島を空振り三振、吉田正は内角球でバットを折り、一ゴロに仕留めた。1日の西武戦でプロ初登板勝利を挙げ、11日の日本ハム戦も6回1失点と好投。存在感は登板ごとに増している。

◆ソフトバンクの松田宣が3安打3打点と活躍した。1-1の八回に左中間へ2安打目となる適時二塁打を放つと、九回は左翼線に2点二塁打を運び「良かった」とうれしそうだった。  連続試合安打は13に伸び、8月は53打数24安打の打率4割5分3厘、5本塁打、13打点と止まらない。好調の要因について「バットがコンパクトに出ている」と分析した。

◆1日の西武戦(メットライフ)で、育成入団の新人では史上初の初登板初先発初勝利を達成した大竹が、デビューから3試合連続の好投だ。「調子がよくないときに、きょうのように投げられたのはいい経験。価値のある1試合でした」。五回一死一、三塁では中島を空振り三振の後、吉田正に内角を攻めて一ゴロ。「技巧派といわれても直球は大事。あの場面でできてよかった」。堂々とした投球で防御率1・77だ。

◆追い上げもむなしく、今季7度目の同一カード3連敗。借金は7となった。2-2の九回に3番手で山田が登板したが、先頭打者のセーフティーバントを一塁悪送球。自身の失策からピンチを招き、1/3回を4失点(自責3)で今季初黒星を喫した。福良監督は「ミスは痛いですね...」と厳しい表情。ただ左腕は2日に1軍昇格後、チーム16試合中13試合に登板しているだけに「ちょっとかわいそうなところはありますけどね」とかばっていた。

◆逆襲の準備が整った。ソフトバンクが2カ月ぶりの同一カード3連勝。同点の九回に今宮が決勝弾を放って加速した。  「いままで打てなかった分、なんとか貢献できるように」  一死三塁で右越えに勝ち越し6号2ラン。16日の楽天戦(ヤフオクドーム)で好機に倒れ、思わず怒りを道具にぶつけた。自身に禁じている行為を「反省しないと」と悔やんだが、それほど「ずっと好機で打てていないから」という歯がゆさが強かった。この日は三回一死二塁でも先制二塁打。要所の3打点でストレスを吹き飛ばした。  背番号「2」の一発から一挙6点を奪った打線は3試合ともビッグイニングを作った。工藤監督は「いい集中力。見極めて四球も取れるからつながりが生まれる。次は日本ハムと西武。そこに向けて3連勝は大きい」と手応え。21日から上位2チームと6連戦。優勝争いに絡む最後のチャンスに、最高の状態で挑む。(安藤理)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
634120.606
(↑0.004)
0
(-)
37594
(+7)
496
(+4)
152
(+3)
105
(-)
0.273
(-)
4.32
(-)
2
(-)
日ハム
574820.543
(↓0.005)
6.5
(↓1)
36462
(+4)
436
(+7)
116
(-)
69
(-)
0.251
(↑0.001)
3.74
(↓0.03)
3
(-)
福岡
534910.52
(↑0.005)
9
(-)
40470
(+8)
440
(+4)
147
(+1)
64
(+1)
0.261
(↑0.001)
4.11
(-)
4
(-)
ロッテ
495230.485
(↑0.005)
12.5
(-)
39405
(+8)
425
(+7)
50
(-)
97
(+1)
0.255
(↑0.002)
3.76
(↓0.03)
5
(-)
ORIX
495650.467
(↓0.004)
14.5
(↓1)
33406
(+4)
442
(+8)
81
(-)
71
(-)
0.239
(↑0.001)
3.71
(↓0.01)
6
(-)
楽天
466020.434
(↓0.004)
18
(↓1)
35390
(+7)
424
(+8)
97
(+1)
52
(-)
0.243
(↑0.001)
3.64
(↓0.01)