1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ |
0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 7 | 10 | 2 |
日ハム |
1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2× | 8 | 10 | 1 |
勝利投手:浦野 博司(2勝1敗1S) 敗戦投手:益田 直也(2勝5敗1S) |
◆日本ハムは6点を追う8回裏、代打・杉谷のソロ、レアードの3ランなどで5点を奪い、1点差とする。9回には、近藤の適時打で同点とすると、なおも続く1死三塁の好機から中田が適時打を放ち、試合を決めた。敗れたロッテは、先発・有吉が好投するも、救援陣がリードを守りきれなかった。
◆ロッテ中村奨吾内野手がプロ野球68人、73度目のサイクル安打をおしくも逃した。達成すれば球団では2007年9月22日に楽天戦で達成したフリオ・ズレータ内野手以来11年ぶりだった。 中村は1回の第1打席で三振したものの、3回の第2打席で4号2ラン、6回の第3打席で右中間三塁打、8回の第4打席で右二塁打を放ち単打が出れば快挙だったが、9回の第5打席は二塁へのフライに終わった。 今季サイクル安打は、4月21日の日本ハム戦でソフトバンク柳田悠岐外野手、7月9日の巨人戦でヤクルト山田哲人内野手、同20日の阪神戦でDeNA桑原将志外野手が達成している。 チームは7-8でサヨナラ負けを喫し、4連敗となった。
◆ロッテがサヨナラ負けし、今季3度目の4連敗で借金2となった。 左足首捻挫が完治した有吉優樹投手が7月11日以来の先発。7回4安打1失点と好投を見せた。打線も中村奨吾内野手の4号2ランなどで7得点を挙げた。 だが6点リードで迎えた8回に松永昂大投手がソロ、田中靖洋投手が3ランを被弾するなど1イニング5失点で1点差に迫られた。最後は登録抹消中の抑えの内竜也投手に代わって9回を任された益田直也投手が1死から四球、2連打で2点を失い、後ろを任される投手陣が崩れる形になった。 井口資仁監督は「止められなかったですね。でも現状いるメンバーでやらなくちゃいけない。(連敗で)流れ的にも悪い。自分たちで断ち切らないといけない。切り替えて頑張りたい」と話した。
◆日本ハム杉浦稔大投手が、凱旋(がいせん)登板を勝利で飾れなかった。 1点リードの2回。先頭井上への四球をきっかけに、2死一、二塁のピンチを招き、鈴木に逆転二塁打を許した。 3回には中村へ左越え2ランを献上。ここで交代を告げられ、2回2/3を3安打4失点で降板した。持ち味の直球で攻めきれず、変化球多用の投球になった。「カウントを悪くすることが多くなってしまったことも悔やまれます。もっとストライク先行のピッチングでいきたかったです」と悔やんだ。 帯広大谷出身で、高校時代に登板経験があるマウンド。「地元で楽しみにして来てくれた方もいた中、早い回でマウンドを降りることになってしまい申し訳ないです。チームの中継ぎ陣にも迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちです」と振り返っていた。
◆日本ハム中田翔内野手が、一振りで試合を決めた。1点を追う9回、近藤の適時三塁打で同点としなおも1死三塁。続く中田はロッテ5番手益田の投じた内角球を引っ張り、三塁手の横を破るサヨナラ安打だ。一時6点リードを許す劣勢の試合展開も終盤2イニングで7点奪う劇的勝利。中田めがけてマウンド付近に猛ダッシュで迫ってきたチームメートの輪に両手を広げて飛び込んだ主砲は、手荒い祝福を受けた。 「前打者の近藤も粘り強く塁に出てくれて、打席に入りやすい雰囲気を作ってくれた。何とか打ちたいなと思っていた。無我夢中で、打った瞬間は、抜けてくれと思った。(サヨナラが決まり)やった~と。(前日の)釧路にしても帯広にしても札幌ドームに足を運べない人もいる。僕たちも特別な気持ちで試合に入っている。勝ちをプレゼントできて良かった」。ヒーローインタビューで中田が、日本ハム・ファンへのリップサービスを見せるとスタンドも沸いた。 前日の釧路で3安打5打点をマークした中田は、この日も5打数3安打3打点と大暴れ。打点を78とし、試合前の西武山川(79打点)に迫ってきた。「まだまだ50試合近くあるので突き放されないように頑張りたい」。2年ぶり3度目の打点王も視野に入れた中田のバットが暑さに負けじと勢いを増している。
◆日本ハム中田がサヨナラ打を放った。同点に追いついた9回1死三塁。外角へのカットボールに食らいついた。「無我夢中で、打った瞬間に抜けてくれと思った」。2年ぶりサヨナラ打に、祝福のウオーターシャワーが爽快だった。 帯広男だ。この日も5打数3安打3打点。通算15試合で打率4割1分8厘7本塁打19打点と打ちまくる。「これだけの子どもたちも見に来ていて、すごくいい勝ち方が出来たし、いい場所になった」と喜んだ。 球宴第1戦で、左肘に死球を受け打撲。他球団選手から「なんでエルボーガードをつけないんですか?」と言われたが「つけていたら、最初から負けた気になるんや」と言ってのけた。しかし、今は信念を一時的に封印。エルボーガードを装着して出場し続ける。 「この点差をひっくり返したのは、自信になる。ここでいったん休みを挟んでリセットして、勝ちを積み重ねていきたい」。明日3日から首位西武に挑む。
◆日本ハム近藤が劇的なサヨナラ勝利をお膳立てした。 9回1死一塁で右翼線へ同点となる適時三塁打。「なんとか、ゲッツーだけは打たないように意識した。夢中で走りました」。続く中田のサヨナラ安打を呼び込んで、勝利のホームイン。「(8回は)チャンスで回って三振だった。9回は、つなぐ意識が良かった」と、振り返った。
◆日本ハムが逆転サヨナラ勝ちした。1-7の八回、レアードの3ランなどで5点を返して1点差。九回には近藤の三塁打で追い付き、中田の適時打で試合を決めた。ロッテは優位に試合を進めながら救援陣が崩れて4連敗を喫した。
◆ロッテは6点リードを終盤にひっくり返されてサヨナラ負けを喫し4連敗となった。7-1の八回に登板した松永が先頭打者の杉谷にソロを浴び、さらにピンチを招いて降板すると、田中も踏ん張れず1点差に迫られた。九回は益田が一死から四球に連打で試合を決められた。 先発の有吉が7回1失点と好投しただけに、救援陣のもろさが目立った。井口監督は「勝ちきらないといけなかった。切り替えて頑張る」と努めて前向きに話した。 有吉(後半戦初登板で7回1失点) 「オールスター戦前に比べたら、しっかり投げられている」
◆日本ハムの杉浦は三回途中4失点で、出身地の北海道帯広市での登板を勝利で飾れなかった。1-0の二回に2点を失い逆転されると、三回に2ランを浴びたところで降板した。 右肩の故障から復帰後2度目の登板だった。54球で交代し「まだまだリハビリの段階。常に100パーセントで、というところに持っていけていない。最低でも六回、七回まで投げられる状態をつくっておかないと」と反省した。 杉谷(八回に代打で3号ソロ) 「打った瞬間に入ると思った」 レアード(八回に22号3ラン) 「感触は良かった。諦めない野球をするのが得意なチームなので」 近藤(九回一死一塁で同点三塁打) 「何とか併殺打だけは打たないように。引っ張る意識はあった」
◆最大6点差を守り切れなかった。八回は2番手の松永が先頭の杉谷にソロ弾を浴びると、3番手の田中が3ランを被弾。1点差の九回は益田がサヨナラ打を浴びた。救援陣の崩壊に井口監督は「止められなかった。現状、いるメンバーでやるしかない。疲れとか言ったらどうにもならない」と厳しい表情をみせた。今季6度目のサヨナラ負けで4連敗を喫した。
◆帯広出身で"凱旋(がいせん)登板"となった杉浦は2回2/3を3安打4失点で降板。夫人の紺野あさ美さん(元モーニング娘。)ら親族15人が駆けつけていたが、「真っすぐが腕が振れていなくて、変化球が多くなってしまった」と唇をかんだ。昨年4月に右肩痛を発症して先月21日のソフトバンク戦で復帰したばかり。「まだ常に100%という状態に持っていけていない」と反省した。
◆日本ハムは1日、ロッテ17回戦(帯広)に8-7でサヨナラ勝ちを飾り、パ・リーグ首位・西武とのゲーム差を2に縮めた。九回一死三塁から中田翔内野手(29)が、左翼線を破る適時打を放って試合を決めた。 「無我夢中。打った瞬間は抜けてくれと思った。これだけ子供たちも見に来てくれて、こういう勝ち方ができた。いい1勝になる」 前日には一回に球団新記録の11安打を集め、10点を奪う猛攻を見せ14-1で大勝したチームが、この日は1-7の八回に一挙5点を奪うなど終盤の猛攻で劇的勝利。最高気温33度まで上がった帯広で、ファンのボルテージを最高潮に上げた。 主役は4番・中田だ。帯広では2010年から昨季まで打率・418(55打数23安打)、7本塁打、19打点と好相性。第1打席で先制の左中間適時二塁打を放つと、八回の一死一、二塁の第4打席では中前適時打で一挙5得点のビッグイニングを演出した。 最後も一死三塁から2球目の甘く入った140キロのカットボールを振り抜き、自身2年ぶりのサヨナラ打とした。チームメートから水をかけられる手洗い祝福に、満面の笑みで応えた。 年に1度の道東シリーズに連勝し、貯金は今季最多の「13」。3日から敵地で西武との首位攻防3連戦を迎える。2試合連続3安打、打点でリーグトップの山川(西武)に3点差と迫った絶好調の主将は「この点差をひっくり返して自信になる。また、リセットして勝ちを積み重ねたい」と視線を鋭くした。 (中田愛沙美)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 | 53 | 36 | 1 | 0.596 (↓0.006) | 0 (-) | 53 | 505 (+6) | 436 (+14) | 121 (+2) | 96 (-) | 0.275 (↓0.001) | 4.52 (↓0.1) |
2 (-) |
日ハム | 52 | 39 | 1 | 0.571 (↑0.004) | 2 (↑1) | 51 | 415 (+8) | 365 (+7) | 103 (+2) | 59 (-) | 0.25 (-) | 3.6 (↓0.03) |
3 (-) |
福岡 | 44 | 44 | 1 | 0.5 (↑0.006) | 8.5 (↑1) | 54 | 403 (+14) | 395 (+6) | 128 (+3) | 56 (-) | 0.258 (↑0.002) | 4.26 (↓0.02) |
4 (↓1) |
ロッテ | 43 | 45 | 3 | 0.489 (↓0.005) | 9.5 (-) | 52 | 369 (+7) | 389 (+8) | 46 (+1) | 90 (-) | 0.257 (-) | 3.92 (↓0.05) |
5 (-) |
ORIX | 42 | 48 | 4 | 0.467 (↓0.005) | 11.5 (-) | 49 | 351 (+2) | 368 (+4) | 73 (+1) | 64 (+2) | 0.241 (-) | 3.69 (↑0.01) |
6 (-) |
楽天 | 40 | 51 | 1 | 0.44 (↑0.007) | 14 (↑1) | 51 | 346 (+4) | 372 (+2) | 89 (+2) | 47 (-) | 0.244 (↓0.002) | 3.79 (↑0.03) |
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