1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 |
西武 |
0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1× | 2 | 9 | 0 |
勝利投手:ヒース(3勝0敗0S) 敗戦投手:増井 浩俊(1勝2敗23S) |
◆西武は5回裏、外崎のソロで先制に成功する。その後は同点を許すも、延長10回に1死二塁の好機から代打・森が適時二塁打を放ち、サヨナラ勝利を収めた。投げては、2番手・ヒースが今季3勝目。敗れたオリックスは、打線が再三の好機を生かしきれず、6連敗を喫した。
◆オリックスのストッパー増井浩俊投手が2試合連続でサヨナラ打を浴びた。 1-1の延長10回。1死二塁から代打森にフォークを捉えられ、右中間を破られた。前日25日にも延長10回に浅村にサヨナラ打を許して今季初黒星。悲劇を繰り返してしまった。 チームはこれで今季ワーストの6連敗。増井は「あそこまで持っていかれたんで、もっと低く投げないといけなかった」と唇をかんだ。福良監督は「チャンスはあったと思う。前半で2回、3回、4回と。これだけ延長が多かったら仕方がない。常に苦しい状況で投げている。もうちょっと楽な展開で投げさせないと」と、攻めきれない攻撃陣を嘆いた
◆西武が森友哉捕手の一打で2夜連続のサヨナラ勝ちを決めた。 1-1の延長10回1死二塁で代打で登場。オリックス増井のフォークを右中間にはじき返すサヨナラ二塁打を放った。「接戦になると思って、後半いつでもいけるように準備していました。気持ち良かったです」と笑顔で振り返った。 連勝を4に伸ばし、2位日本ハムとのゲーム差は3に広がった。辻発彦監督は「うれしい1勝。(森は)見事な集中力だった。(延長10回先頭の)中村のヒットなくしてサヨナラはなかった。木村も重圧の中でしっかりバントを決めてくれた」とヒーローだけでなく、殊勲打につなげた中村、木村の働きもたたえた。
◆西武が2試合連続で「延長10回」サヨナラ勝ちを決めた。菊池雄星投手(27)が、2段モーションを封印し、9回を7安打1失点の力投。左腕の粘り強い投球に延長10回、代打で出た森友哉捕手(22)が右中間を破るサヨナラ二塁打で応えた。チームは4連勝で、貯金は今季最多タイの16。2位日本ハムとのゲーム差を3に広げた獅子が、再び勢いに乗ってきた。 勝つために、こだわりは捨てた。菊池のフォームに、右足を1度上げた後に再度上げる、段のついた動きはなかった。走者を背負いながらも粘り、9回を1失点。「慣れるまでは自分と闘っていましたが、4回くらいからはバッターと戦える状態になった。次につながる投球になったと思う」と力強くうなずいた。 前回楽天戦は6回6失点。好投とKOを繰り返すふがいなさを猛省する中で、捕手炭谷からの言葉で気付かされた。 炭谷 今日の雄星で一番よかったのは走者一塁で、盗塁を警戒しなくていい場面での球。2段モーションを意識し過ぎじゃないか? 昨季、軸足にしっかり体重を乗せようとする過程で結果的にたどり着いたのが、2段モーション。映像を見返した左腕は「去年のリズムと比べると、大きな2段になっていた。下半身が使えていなくて、タイミングも合っていない」。昨年の残像を求めすぎ、2段モーションがスタート地点となっていた。下半身を使う基本を取り戻すため、昨シーズンも不調時に行っていた股割り状態からのネットスローを実施。原点回帰で下した決断が、2段モーション封印だった。 求められる仕事はチームを勝たせること。「1点勝負の中でいかに結果を出せるか。それが出来ていなかった」。昨年も反則投球の指摘から、シーズン中にフォーム修正を余儀なくされた。その経験も引き出しにした。「試行錯誤してきたし、そこまで抵抗はなかった」と力を込めた。 志願した9回、最後の打者宮崎を三ゴロに仕留めると、思い切り左こぶしを振り下ろした。自身に勝ち星はつかなかったが、チームは2夜連続のサヨナラ勝ち。「この立場になって、それ(自分の白星)にこだわっていては。チームが勝てればいい」。次回は中7日で8月3日の日本ハム戦。今季最多の127球を必ず生かす。【佐竹実】
◆オリックスは2試合連続のサヨナラ負けで今季ワーストの6連敗を喫した。延長10回1死二塁から守護神増井が代打森に右中間を破られた。これで今季13度目となった延長戦は3分けを挟んで6連敗。 福良監督は「もうちょっと楽な状況で投げさせないといけない」と、1点しか奪えない攻撃陣を嘆いた。首位西武とは5月6日以来の9・5ゲーム差。明日28日にも自力Vの可能性が消滅する。試合後にはベテラン小谷野の昇格が決まった。
◆オリックスは増井が2日連続でサヨナラ打を浴びた。1-1の延長十回に登板し、先頭打者の中村に左前打を許すと、1死二塁で代打森にフォークボールを右越えに運ばれた。「もっと低めに投げないといけなかった」と反省した。 打線は8安打で1得点とつながらず、今季初の6連敗を喫した。借金は3に膨らみ、福良監督は「何とか止めないと。野手の方で、何とか頑張ってもらわないと」と27日からの敵地での日本ハム3連戦を見据えた。
◆西武の菊池は序盤に走者を背負っても粘り、9回7安打1失点と好投した。同点のまま降板したため勝ちは付かなかったが「終わりよければ全て良し」とチームの勝利を喜んだ。 前回登板で6回6失点と崩れたことを反省し、セットポジションから上げた右脚を小さく上下させる従来の形ではなく、ためをつくらずに下ろす投球フォームで投げ抜いた。「これまで下半身がうまく使えていなかった。次につながると思う」と手応えを口にしていた。 ヒース(2試合連続のサヨナラ勝ちで、連夜の白星) 「積極的にストライクを取りにいった。(打線が)打ってくれたから勝てた」 辻監督(2試合連続サヨナラ勝ち) 「うれしい1勝。延長十回は先頭の中村の安打なくして、サヨナラ勝ちはなかった。木村も一発でバントを決め、流れをつくってくれた」
◆またもオリックス・増井が打たれた。守護神が2夜連続で黒星を喫し、チームは2日連続で延長戦サヨナラ負け。今季ワースト6連敗で借金3。28日にも自力優勝の可能性が消滅する。 福良監督は「そこはもう仕方ない。信頼は変わらない」と右腕を責めず「ここで止めないと。がんばりどころ。特に野手は」と攻撃陣に奮起を求めた。打線は二回一死満塁、三回一死二塁、四回無死二塁と好機を生かせず、七回の1得点のみ。「二、三、四とチャンスがあっただけに、そういうとこやないですか」と敗因に挙げた。 27日から、下半身のコンディショニング不良で2軍調整していた小谷野を昇格させ、打線にテコ入れを図る。ベテランの存在で再び上昇気流に乗りたい。 (西垣戸理大)
◆西武は26日、オリックス14回戦(メットライフ)に2-1でサヨナラ勝ち。2試合連続のサヨナラ勝利は昨年9月17日、18日のソフトバンク戦以来となった。延長十回に代打の森友哉捕手(22)が右中間に適時二塁打を放ち、熱戦に終止符を打った。21日の楽天戦(メットライフ)に敗れ、2位の日本ハムに0.5ゲーム差に迫られてから4連勝。夏場に強い獅子が、10年ぶりの優勝へ向け、再加速する。 殊勲のヒーロー、森が高々と両手をかかげ、歓喜の輪に飛び込んだ。 「緊張しました。(バットの)先っちょだったけど、前進守備だったので、なんとか越えてくれました」 延長十回一死二塁。代打・森が、増井の決め球、136キロのフォークボールをすくい上げ、熱戦に終止符を打った。試合は菊池、アルバースの緊迫の投手戦だった。ベンチスタートだった森は「エースらしいピッチングをしていたと思う」と菊池の投球を見守りつつ「六回ぐらいに一度、全力で振りました」。来るべきときに向け、舞台裏で準備を怠らなかった。 正捕手奪取を掲げる22歳。前日25日には、延長十回二死一、二塁のピンチで二走を牽制(けんせい)で刺し、サヨナラ勝ちにつなげた。「うまくいくこともあれば、失敗することもある。いろんな部分で日々、成長しているのかな」と、うなずく。 今季2本目のサヨナラ打。前回4月18日の日本ハム戦は8点差を八、九回でひっくり返すミラクル大逆転。九回にサヨナラ二塁打を放った。「あれが大きかった。どんな展開であろうと、勝てるだろうという雰囲気がある」と森。これに対し、辻監督は「ベンチで『右中間に抜けていかないかな』と話していた瞬間に抜けた。集中力、勝負強さ、素晴らしいね」とほめたたえた。 報道陣に優勝に向けて聞かれると、「近づいてきたというより、開幕からずっと思ってきた目標なので」。持ち前のフルスイング同様、力強く言い切った。これで4日前に0・5ゲーム差と肉薄された2位・日本ハムとのゲーム差は「3」に拡大した。昨季は同時期に破竹の13連勝。猛暑は収まらずとも、獅子の勢いが、熱パの火を消すかもしれない。 (花里雄太)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 | 51 | 35 | 1 | 0.593 (↑0.005) | 0 (-) | 56 | 483 (+2) | 415 (+1) | 114 (+1) | 96 (-) | 0.274 (-) | 4.44 (↑0.05) |
2 (-) |
日ハム | 48 | 38 | 1 | 0.558 (-) | 3 (↓0.5) | 56 | 375 (-) | 347 (-) | 98 (-) | 56 (-) | 0.247 (-) | 3.62 (-) |
3 (↑1) |
福岡 | 42 | 41 | 1 | 0.506 (↑0.006) | 7.5 (-) | 59 | 375 (+6) | 369 (+5) | 124 (+1) | 51 (+1) | 0.255 (↑0.001) | 4.2 (↓0.01) |
4 (↓1) |
ロッテ | 43 | 42 | 3 | 0.5059 (↓0.006) | 7.5 (↓1) | 55 | 358 (+5) | 358 (+6) | 45 (-) | 90 (-) | 0.258 (↓0.001) | 3.71 (↓0.02) |
5 (-) |
ORIX | 41 | 44 | 4 | 0.482 (↓0.006) | 9.5 (↓1) | 54 | 335 (+1) | 340 (+2) | 70 (-) | 58 (+1) | 0.242 (-) | 3.62 (↑0.02) |
6 (-) |
楽天 | 36 | 50 | 1 | 0.419 (-) | 15 (↓0.5) | 56 | 323 (-) | 356 (-) | 85 (-) | 44 (-) | 0.245 (-) | 3.86 (-) |
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