1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 |
1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 7 | 1 |
DeNA |
1 | 4 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | × | 10 | 13 | 1 |
勝利投手:東 克樹(7勝4敗0S) 敗戦投手:秋山 拓巳(5勝8敗0S) |
◆DeNAは同点で迎えた2回裏、柴田と桑原の連続適時打などで4点を奪い、勝ち越しに成功する。その後は7回に伊藤の移籍後初本塁打が飛び出すなど、効果的に加点した。先発・東が今季7勝目。なお、桑原はサイクルヒットを達成した。敗れた阪神は、先発・秋山が試合をつくれなかった。
◆リーグトップタイの本塁打を21本放っているDeNA筒香嘉智外野手(26)だが、今季の阪神戦ではまだ本塁打なし。 打率も1割9分と苦手のカードで、今日先発の秋山拓巳投手(27)には6打数ノーヒットに抑えられている。
◆阪神北條史也内野手が1号先制ソロを放った。 1回1死。カウント1-1からの3球目だった。DeNA東が投じた真ん中の147キロをジャストミート。打球はフォローの風にも乗って左中間スタンドへと到達した。 今季1号本塁打に「打ったのはストレート。出塁することを考えて、どんどん積極的にいこうと思っていました。久々にいい感触の打球を打つことができました」と振り返った。
◆DeNA桑原将志外野手が先頭打者6号同点ソロ本塁打を放った。1回に1点を失い迎えた攻撃。 1番打者として打席に入ると、阪神秋山の変化球を左中間スタンドへ運んだ。 試合を振り出しに戻し2回、一挙4得点の猛攻につなげた。「阪神に流れを渡したくなかったので、流れを引き寄せることを考え打席に入りました。甘いボールは積極的にいこうと決めていて、結果的に本塁打になりうれしいです」と喜びのコメントをした。
◆阪神先発秋山拓巳投手は4回9安打6失点で降板した。立ち上がりから苦しんだ。 1点の援護をもらって立った1回に、いきなり先頭桑原に同点ソロを被弾。その後も1死から宮崎、筒香に連続長短打を浴びた。ロペス、倉本を打ち取ってなんとか1失点でしのいだが、2回もつかまった。先頭伊藤に死球を与えると、東に送られ、9番柴田に勝ち越し適時二塁打を浴びた。その後も桑原、宮崎、筒香に長短打を浴びてこの回4安打4失点。3回は3者凡退に抑えて立ち直るかに思われたが、4回に1死から桑原に三塁打を浴び、ソトに犠飛を浴びた。 6月29日のヤクルト戦以来の先発。2軍でのリフレッシュ調整を終えてのマウンドも、結果を残すことは出来なかった。浅いカウントから次々に打ち返された。5回の攻撃で打席が回り、代打を送られた。6月7日オリックス戦以来の白星とはならず。本調子には遠いマウンドとなってしまった
◆DeNA東克樹投手が緊急降板した。6回のマウンドで先頭陽川を遊ゴロに打ち取ったところでベンチに合図を送った。 左手を気にしながら、治療のためベンチ裏に下がったが、そのまま交代。5回1/3を2安打1失点と好投し、7勝目の権利を得ての降板となったが、不安を残す形となった。
◆阪神は5回の守備から大山悠輔内野手が左翼に入り、エフレン・ナバーロ内野手が中堅に入った。大山の1軍での左翼は17年8月18日中日戦(ナゴヤドーム)以来。ナバーロは来日初のセンターとなった。5回までに5点を追う展開となり、金本監督がオプションを試した。 離脱中の糸井が戦列復帰すれば、外野は右翼糸井、左翼福留が基本の起用となる。一塁にはロサリオ、三塁陽川を同時起用する打線を組むには、ナバーロはセンターに回る必要がある。金本知憲監督は前日19日に「センターがな...。ナバーロがセンター出来ればいいけどな。(現状は)厳しいやろ」と話していた。
◆DeNA東克樹投手が緊急降板した。6回のマウンドで先頭陽川を遊ゴロに打ち取ったところでベンチに合図を送った。左手を気にしながら、治療のためベンチ裏に下がったが、そのまま交代。5回1/3を2安打1失点と好投し、7勝目の権利を得ての降板となったが、不安を残す形となった。 東は「課題であった立ち上がりに得点を許し、流れを悪くしてしまいましたが、直後に同点に追いついてもらい落ち着いて投げることができました。ランナーを出塁させた後も長打を許さないことを意識し、試合を作れたことは良かったと思います。しかしイニングの途中でマウンドを降りる形となり中継ぎ陣に申し訳ないです」と振り返った。
◆入団テストでDeNA入りした中後悠平投手(28=ダイヤモンドバックス傘下2Aジャクソン)が、ロッテに所属した15年以来3年ぶりに日本球界で復帰登板を果たした。 9点リードで迎えた8回から4番手で登板。6番ロサリオと代打原口に適時打を許し、1イニングを3安打2失点で終えた。 「年齢も若くない。1軍でしっかり戦力になれるように、感謝の気持ちを忘れず、1歩1歩前を向いて頑張っていきたい」と話していた背番号91番は、本来の調子を発揮できなかったが、まずは第一歩を刻んだ。 中後は渡米3年目の今季、2Aで24試合に登板し1勝1敗0セーブ、防御率5・29で6月18日に自由契約となり、同29日にDeNAの入団テストを受けていた。
◆DeNA桑原将志外野手が、史上67人目、72回目のサイクル安打を達成した。 第1打席で左越え本塁打、第2打席は左前適時打、第3打席で右三塁打、第4打席で四球、第5打席で左中間への二塁打を放ち、快挙を打ち立てた。 DeNAでは横浜時代にロドリゲスが2002年7月27日の広島戦で達成して以来16年ぶりとなる。今季サイクル安打は4月21日の日本ハム戦でソフトバンク柳田悠岐外野手、7月9日の巨人戦でヤクルト山田哲人内野手が記録している。
◆DeNA桑原将志外野手が史上67人目、72回目となるサイクル安打を達成した。 王手をかけた8回。先頭で打席に入ると、初球を左中間へ運び二塁まで全力疾走で偉業を達成した。 初回に左翼スタンドへ運ぶ本塁打。2回に左前打を放つと、4回に右翼越え三塁打を打っていた。 お立ち台に上がった桑原は「僕自身が一番ビックリしています。その記録を達成できると思ってなかったので素直にうれしい。野球人生の中で一番うれしいかもしれない」。コメントをかみまくるなど興奮冷めやらぬ様子だった。 ラミレス監督も「桑原はシーズン序盤苦しんだけど7月はいい活躍をしている。今日勝てたのは彼のおかげ。(サイクル安打は)おめでとう」と称賛の声を惜しまなかった。 球団では横浜時代にロドリゲスが2002年7月27日の広島戦で達成して以来16年ぶり。今季サイクル安打は4月21日の日本ハム戦でソフトバンク柳田悠岐外野手、7月9日の巨人戦でヤクルト山田哲人内野手が記録している。
◆阪神は5連敗を喫し、借金が今季ワーストの7まで膨らんだ。 頼みの先発秋山が早めに勝負を仕掛けてくるDeNA打線に打ち込まれ、4回9安打6失点で8敗目(5勝)。金本監督は試合後、バッテリーに向けて「もうちょっと感じて、早く察知して...。以前もあったしな、そういうこと。難しいけどな。ボールから入って、またすぐファーストストライクが来るんだから。何か工夫というのは、ほしい。経験だけどね」と今後の成長を促した。
◆阪神先発秋山拓巳投手は4回9安打6失点で降板した。 立ち上がりから苦しんだ。1点の援護をもらって立った1回に、いきなり先頭桑原に同点ソロを被弾。その後も1死から宮崎、筒香に連続長短打を浴びた。ロペス、倉本を打ち取ってなんとか1失点でしのいだが、2回もつかまった。先頭伊藤に死球を与えると、東に送られ、9番柴田に勝ち越し適時二塁打を浴びた。その後も桑原、宮崎、筒香に長短打を浴びてこの回4安打4失点。3回は3者凡退に抑えて立ち直るかに思われたが、4回に1死から桑原に三塁打を浴び、ソトに犠飛を浴びた。 6月29日のヤクルト戦以来の先発。2軍でのリフレッシュ調整を終えてのマウンドも、結果を残すことは出来なかった。浅いカウントから次々に打ち返された。5回の攻撃で打席が回り、代打を送られた。6月7日オリックス戦以来の白星とはならず。本調子には遠いマウンドで8敗目を喫した。「時間をもらった登板だったのに、結果も残せず、先発として何も出来なかった」と視線を落とした。
◆DeNA東克樹投手が緊急降板した。 6回のマウンドで先頭陽川を遊ゴロに打ち取ったところでベンチに合図を送った。左手を気にしながら、治療のためベンチ裏に下がったが、そのまま交代。5回1/32安打1失点で7勝目を挙げた。 本拠地での阪神戦は5戦5敗だった鬼門を突破。初勝利をもたらした。左手人さし指の皮がめくれ、緊急降板となったが、東は「次は全然大丈夫だと思います」と、次回登板にも強い意欲を見せ、カード頭を張る。
◆DeNA桑原将志外野手が7月9日山田哲人(ヤクルト)以来プロ野球67人、72度目のサイクル安打を達成した。 DeNAでは02年7月27日ロドリゲス以来7人、9度目(ローズが3度)。初回先頭打者本塁打を含むサイクル安打は、76年7月7日衣笠(広島)79年5月20日真弓(阪神)14年9月2日ロサリオ(広島)16年7月20日大島(中日)に次いで5人目。
◆DeNA桑原将志外野手(25)が、史上67人目のサイクル安打を達成した。1回に6号先頭打者本塁打を放つと、勢いのまま安打、三塁打と連ねてリーチ。先頭で迎えた8回の第5打席に、左中間への二塁打を放った。開幕から苦労してきたリードオフマンが暴れ、チームは阪神に大勝した。 ハマの夏男が泥だらけになっていた。8回先頭。桑原は初球、阪神高橋聡の高めの真っすぐを左中間へ。中堅が不慣れなナバーロの手間取る間に、一塁を蹴って二塁到達。サイクル安打は球団史上日本人では40年ぶりの快挙に「野球人生の中で一番うれしいかもしれないですね」。前半戦の鬱憤(うっぷん)を晴らすように打ちまくった。 1点を追う1回裏に先頭打者本塁打。2回に単打。4回の右翼フェンス直撃三塁打で、ベンチをざわつかせた。「サイクルいけるぞ」。王手をかけた第4打席、四球を選んだ。積極的かつ平常心で第5打席に立っていた。4、5月の序盤は不調から先発剥奪。ラミレス監督から「脳のコンピューターが異常をきたしているようだった。リセットが必要」と時間をもらった。 昨季全試合1番打者として先発し「試合に出ることが当たり前」と思っている自分に気づいた。「前半戦、試合に出ていないときに、考える機会を与えられたことが大きかった。ハングリーな気持ちをもう1度取り戻した」。98年優勝メンバーで、1番打者だった石井琢朗(現ヤクルト打撃コーチ)の記録「174安打、103得点、出塁率3割8分9厘」を常に頭にたたき込む。理想を追い求めながら足元を見つめ直していた。 7月の打率は4割8分9厘と圧倒的数字を残す夏男。お立ち台でインタビュアーを務めた女子球児の質問に答えた。「自信を持って一生懸命練習して、打席で強気で『私が打ってやる!』と思って打席に立ってください!」。その心意気で今日もハマの1番に桑原が入る。【栗田成芳】 ▼桑原が7月9日山田哲(ヤクルト)以来プロ野球67人、72度目のサイクル安打を達成した。DeNAでは02年7月27日ロドリゲス以来7人、9度目(ローズが3度)。初回先頭打者本塁打を含むサイクル安打は、76年7月7日衣笠(広島)79年5月20日真弓(阪神)14年9月2日ロサリオ(広島)16年7月20日大島(中日)に次いで5人目。
◆意地の一撃だった。阪神北條史也内野手(23)が今季1号ソロを放った。「出塁することを考えて、どんどん積極的にいこうと思っていました。久々にいい感触の打球を打つことができました」。初回1死、DeNA先発の東が投じた3球目が真ん中にきた。146キロ直球を強振すると、打球は横浜に吹く風にも乗って左中間スタンドに飛び込んだ。昨年8月18日中日戦(ナゴヤドーム)以来のアーチをかみしめてダイヤモンドを1周した。 「1打席目に(本塁打が)出たのはよかった。でも、続けて結果を残したかった。そんなに甘くはなかったです」 こんがり焼けた肌が、練習量を証明している。今季は開幕を2軍で迎えた。5月末に初昇格するも9打席連続で安打が出ず2週間ほどで降格。再び鳴尾浜で真っ黒に日焼けして、6月22日に再昇格を果たした。最近は2番で起用されているが、「ホームランを狙っているわけではないですし、ヒットが出るようにやっていきたい」。北條は勝利のために安打を重ねる。【真柴健】
◆「喜門」のはずの横浜でも負の流れを変えられなかった。今季5戦5勝と好相性の敵地に乗り込んだが、またも弱点を露呈してしまった。序盤に頼みの先発秋山が大量失点すると、ズルズルと押し切られた。金本監督も声を絞り出しながら「う~ん、ちょっと序盤に打ち込まれる試合が増えているな」と嘆くしかない。 打線が相変わらず振るわなかった。1回に北條のアーチで幸先よく1点を先制したが、2回以降はDeNA先発東に沈黙した。チェンジアップ、カーブ、スライダーを織り交ぜられ、打ち気をそらされる。阪神の打者が鋭く強く振り切る姿は、ほとんど見られなかった。反撃の糸口を見いだせず、その間に投手陣が失点を重ねるなど投打の歯車がかみ合わない。指揮官も渋い表情で「まあ(狙い球として)狙うか捨てるかやな。次、ちゃんと指示が出るんじゃないか。狙うか、捨てるか...」と振り返った。 皮肉にも金本監督が前半戦総括で指摘した課題が浮き彫りになった。「守備面でのミスからの失点と打つ方ですかね。得点力不足というのが一番。上げていかないことには、どこにも打開策はない」。6回は三塁陽川の悪送球が適時失策になり、さらに傷口が広がる。8回に2点を刻む反撃を見せたが、すでに大勢が決したあとだった。 前半戦終盤に奮闘した陽川も3試合連続無安打と下降線。今日21日には骨折離脱していた糸井が戦列に復帰するが4番を託す方向だ。金本監督は「打てなくなるだろうというのは想定の範囲。そこで彼がどうするかを、いま見ている。どういう工夫を見せるのか。例えばエラーしたあとの打席とかね。切り替えられるかどうか」と話した。 打てず、守れず大敗...。セ・リーグで唯一、後半戦の白星がなく、今季最長タイの5連敗に延びた。7月は、4日中日戦で勝ったのが最後。16日から巨人3連戦3連敗を喫した悪循環を断てず、借金はついに今季最多の7に膨れ上がった。金本阪神3年目。失敗し、屈辱を味わって危機に陥っても、苦境をはね返す強さが試される。【酒井俊作】
◆阪神ロサリオが、右翼フェンス直撃の安打を放った。 8回にDeNA中後の直球を逆方向へ。5月22日以来の1発とはならなかったが、18日巨人戦(甲子園)に続き自身1軍復帰後2試合連続安打とし「感じは悪くない。今やっていることを続けていきたい。何とかチームに貢献できるように続けていきたい」と語った。
◆DeNAの桑原が絶好調だ。0-1の一回に秋山の甘いスライダーを捉えて今季初、通算7本目となる初回先頭打者本塁打。連続試合安打を11に伸ばすと二回は左前適時打、四回は右翼フェンス直撃の三塁打で出塁し、いずれも生還した。 横浜スタジアムでの阪神戦は開幕から5連敗中で「阪神に流れを渡したくなかったので、流れを引き寄せることを考えて打席に入った」という。昨年7月に月間MVPを獲得した夏男が、ことしも得意の季節に打ちまくっている。
◆DeNAの桑原将志外野手(24)が阪神戦の八回に左中間二塁打を放ち、プロ野球史上67人目、72度目のサイクルヒットを達成した。サイクルヒットは7月9日の巨人戦(静岡)で達成したヤクルト・山田哲人内野手(26)以来。 桑原は一回に先頭打者として、阪神の先発、秋山から左翼席へ6号ソロ。二回には一死二塁から左前適時打を放った。四回には一死走者なしで右翼フェンス直撃の三塁打を放って、サイクルヒットへリーチ。六回の第4打席は四球を選び、八回の第5打席で左中間二塁打を放ち、偉業を成し遂げた。
◆DeNAは13安打10得点の大勝で2連勝とした。1番・桑原将志外野手(24)が阪神戦の八回に左中間二塁打を放ち、プロ野球史上67人目、72度目のサイクルヒットを達成。先発マウンドに上がったドラフト1位・東克樹投手(22)=立命大=は5回1/3を投げたところで体の異変を訴え降板したが、7勝目(4敗)を挙げた。阪神は球宴を挟んで5連敗となった。 一回、阪神は一死から北條が左中間へ1号ソロを放った。その裏、DeNAは桑原が阪神の秋山から6号先頭打者弾を放ち、同点に追いついた。DeNAは二回、一死二塁から柴田、桑原の連続適時二塁打で追加点。さらに二死二塁から宮崎の中前適時打、筒香の左翼フェンス直撃の適時二塁打で5-1とした。 四回には一死三塁からソトの左犠飛で6-1。秋山はこの回限りで降板。五回から、2番手・望月がマウンドにあがった。 DeNAの東は六回一死としたところで体の異変を訴え降板。2番手・三上が登板した。DeNAはその裏、二死二、三塁で宮崎の放った打球を相手の三塁手が適時失策し、2点を追加した。七回には伊藤が右翼席へ今季1号2ランを放ち10ー1とした。 DeNAは、元ロッテで米大リーグ、ダイヤモンドバックス傘下2Aを自由契約となった中後(なかうしろ)が八回に登板して2点を失ったものの、九回を須田が無失点で締めた。
◆DeNAの桑原将志外野手(24)が阪神戦の八回に左中間二塁打を放ち、プロ野球史上67人目、72度目のサイクルヒットを達成した。サイクルヒットは7月9日の巨人戦(静岡)で達成したヤクルト・山田哲人内野手(26)以来。4打数4安打2打点の活躍でチームを勝利に導いた。偉業を成し遂げた桑原はお立ち台で充実感を漂わせた。 --サイクルヒット達成 「僕自身が一番ビックリしている。できると思っていなかったので、素直にうれしい」 --いきなり先頭打者本塁打 「毎試合1番を打つ時はチームを勢いに乗せることを心がけている。きょうはそれができた」 --走塁でも好プレー 「それが僕の役割なので、それを果たせて良かった」 --第3打席で三塁打を打ったときの心境 「あと二塁打でサイクルだと思いました」 --ベンチではなんと 「みんなから(あと二塁打でサイクルヒットだと)言われた。期待に応えることができてうれしい」 --最後の二塁打は初球を打った 「意識していなかったが、僕らしくバットを振っていこうと思いました。いけると思って二塁にいきました。野球人生の中で一番うれしかったかもしれない」 --5打席すべて出塁 「それがチームのためにできること。勝利に貢献できるようにがんばります」 --夏休みの子供たちへ 「模範となれるような選手になりたい。キッズの皆さん応援、よろしくおねがいします」
◆阪神は復帰登板の秋山が立ち上がりに打ち込まれた。二回までの5失点が重くのしかかり、今季ワーストに並ぶ5連敗。金本監督は「序盤に打ち込まれている試合が増えている」と嘆き、先発陣に奮起を促した。 八回にロサリオらで2点を返すなどして意地を見せたが、4番陽川の当たりが止まったのは気掛かりだ。3試合安打がなく、打率が3割を切った上に六回は失点に直結する悪送球...。監督は「打てなくなるだろうというのは想定の範囲。そこで彼がどうするか」とハッパを掛けた。 阪神・香田投手コーチ(秋山に) 「球の高さや切れを含め、いいところが見られなかった」 北條(1号先制ソロ) 「1打席目に出たので良かったが、続けたかった」
◆DeNAの東がアクシデントで降板した。六回、陽川にチェンジアップで遊ゴロを打たせた直後、自らタイムを要求。左手を気にしながらベンチに引き揚げ、そのまま交代した。ラミレス監督は、まめがつぶれたと説明し「大事にはならないと思う」とした。 一回の北條のソロによる1失点に封じ、7勝目(4敗)を手にしても、新人サウスポーは「イニングの途中でマウンドを降りる形となり、中継ぎ陣に申し訳ないです」とコメントした。 柴田(二回に勝ち越し二塁打) 「自分の後ろには素晴らしい打者がいるので、とにかくつなぐ気持ちでいった」 伊藤(七回に移籍後初本塁打となる2ラン) 「併殺打に終わった前の打席と同じ状況で迎えたので、必ず打つという強い気持ちだった」
◆明るい話題を提供しようとしたのに...。みんな反応が冷たい。DeNA戦が始まる前の紙面会議で、当番デスク澄田垂穂がこんな報告をいたしました。 「きょうは糸井が、甲子園の2軍のナイターの中日戦で守備に就いて3打席立ちます。それと、7月の月間MVPの候補が発表されました。阪神からはナバーロと北條が候補に入っています」 全員が「え?」という表情。そして、誰とは言わないけれど、「2軍の月間MVPの話か? 候補って、何十人もおるんとちゃうの」。 そりゃね、金本監督が「暗黒時代より打ってなくない?」と嘆いた貧打です。でも、全員が打てていないわけじゃない。 7月は降雨中止が多かったのと球宴があったために、阪神はこの日のDeNA戦を含めて8試合しかやっていませんが、2人は8試合すべてに出場して、北條は月間打率・333、ナバーロも同・310なのです。 「野手の候補は、セ6球団で9人なんですけどね。勝っていないからみんな疑り深い」 澄田が報告したもう一人の明るい話題、糸井の2軍戦出場は、ピヨピヨ記者織原祥平が取材しました。前日19日は福岡・筑後市のタマホーム筑後で藤浪が調整登板した2軍のソフトバンク戦(ナイター)を取材。朝から4時間かけて大阪に戻ってきて甲子園に直行というスケジュールでした。 「きのうは藤浪投手が好投(4回2安打無失点)して、揚塩(健治)社長がタマホーム筑後の視察に来られていて、原稿を書き終えたら夜中でした。きょうも糸井さんが出場するし、日本代表の稲葉(篤紀)監督が若手を視察されるので」 2日連続大忙しのピヨピヨは福岡1泊2日の出張を楽しむ余裕はなく、この日も「糸井さんの球場入りに遅れてはいけない。メシを食ってるひまはない」と、どこにも立ち寄らず、駅の売店で買ったおにぎりだけで食事を済ませて甲子園へ。入社してこの4カ月で6キロやせたそうです。 「でも、それでちょうどいいくらいなんです。高校時代はバスケット部でけっこうハードに動いていたので、体重65キロ(身長は1メートル68)だったんです。大学で運動しなくなって10キロ太っていました。元に戻ったようなもんですから」 スリムになった織原が張り付いた糸井は、試合前は「ノーコメント」。やけどしそうなくらいのホットドッグ状態でした。 「気合が入っているというか、いますぐ横浜に飛んでいきそうな感じでした」 フェンス直撃の二塁打に、いい当たりの左飛と2ラン。試合後の談話やくわしいことは織原の原稿をご覧になってください。1軍の方のナイターのことは忘れて...。 そう、横浜のことは忘れてください。北條が一回に先制ソロを放ったけれど、直後に、桑原に先頭打者本塁打を打たれて同点。桑原は二回にも適時打。四回には三塁打。八回には二塁打でサイクル安打&1四球。実は桑原も、7月の月間MVP候補です。 負けるな北條、ナバーロ。7月はまだ9試合ある。逆転は可能だ。そしてチームも。借金はまだ7だ。7月もまだ9試合ある...。
◆ --しんどい試合が続く 金本監督 「序盤に打ち込まれてる試合が増えてるわな」 --秋山は甘いところに球が集まっている 「そうやね。コントロールできた投手だからね。全部、外に構えても中に入ってくるし、インコースに構えても中に入ってくるし、コントロールを乱しているわな」 --東はスライダーを効果的に決めていたが 「それを狙うか、捨てるかやな。次はちゃんと指示が出るんじゃないですか? 狙うか、捨てるかですよ」 --糸井は復帰戦で2ランなど 「ま、あとは守りとかがどうか。動きが」
◆D1位・東(立命大)が5回1/3を2安打、1失点の好投でチームトップを独走する7勝目(4敗)を飾った。六回、先頭の陽川との対戦中に左手人さし指の皮がめくれ、緊急降板となったが打線の援護に助けられた。「点差があったので長いイニングを投げたかったので、申し訳ないです。(自分の)後半戦が勝ちで始まったので良かったです。(次回は)大丈夫です」と軽症を強調した。
◆えーい! 本日は土用の丑の日よ! 今季ここまで8勝3敗とお世話になっているDeNAさんにウナギをおごっちゃおうじゃねーか!! 何、ウナギのいい匂いに野球が集中できなくて困るって? よっしゃ、じゃウナギみたに長いやつをおごったるわ!! の長打8本(2本塁打、1三塁打、5二塁打)、おまけに桑原にはサイクル安打のお土産付きって、虎の投手陣、気前よすぎやろー!! 投手陣もふがいないが打線も七回まで一回の北條の本塁打の1点だけの4安打...。猛暑と虎の弱さのWパンチで俺はもう倒れそう...。 そーいえば、本日は土用の丑の日だけでなく1969年にアポロ11号が人類初の月面着陸して、アームストロング船長が「この一歩は小さいが、人類にとっては偉大な躍進である」と言った日なのだ。白黒テレビにかじりついて、家族全員で見ていた約半世紀前が懐かしい!! そして、当時10歳だった虎命のダンカン少年は22本塁打で新人王になった田淵幸一の本塁打に「この1本は小さいが阪神にとっては偉大な躍進である」と叫んでいたなあ...。まさかこんな未来が待っているとは...。阪神よ少年の夢を返せー!!
◆これが虎の主砲としての重圧か。それとも、相手に丸裸にされ始めているのか。7月に4番を任せている陽川にヒットが出ない。金本監督は産みの苦しみと話したが...。 「我々も打てなくなるだろう、というのは予測していた。もちろん、想定の範囲内だし、そこで彼がどうするか、というのを今、見ているだけ」 一回二死走者なしでフルカウントから四球を選んだが、その後、空振り三振、遊ゴロ、中飛...。16日の巨人戦(甲子園)の第1打席で左前打をマークしてから15打席連続無安打となり、打率・296と3割台を割ってしまった。 精彩を欠いたのはバットだけではない。三塁の守備でも六回二死二、三塁で宮崎のゴロを一塁悪送球(記録は失策)。2失点につなげてしまった。虎将は「エラーした後の打席とかね。最後の1本、いい当たりを出すとか、四球をとるとか、そういうのを彼は今、見られているわけですから」と指摘。陽川は「下を向いてもいい方向にはいかない。しっかり反省すべきところは反省したい」と歯を食いしばり、バスへと歩を進めた。 後半戦開幕4連敗で、今季2度目の5連敗。借金はワーストの7まで膨らむ中、金本監督は「暗黒時代より悪い」と1987年から2001年までほぼBクラスと低迷した時代と比較。ボヤきながらの横浜入りだった。 21日から糸井が1軍戦線に戻ってくるが、4番は「いきなりやからなぁ...」と陽川継続を明言。「他にいないでしょ?」とも口にした。 5位転落で再び顔を出してきた、4番問題-。陽川が壁を乗り越えるのか。悩ましい日が続く。 (阿部祐亮)
◆北條が"予告弾"で今季第1号だ。まだ西日が差し込む横浜に、力強い放物線を描いた。 「ホームランを狙ったわけじゃない。1打席目のホームランも、ヒットを狙った結果です」 場面は一回一死。先発・東の146キロ直球を強振。打球は黄色に染まる左中間スタンドへ飛び込んだ。昨年8月18日の中日戦(ナゴヤドーム)以来の一発だ。 敗戦後はチームバッティングを強調したが、試合前には力こぶだ。実は北條、7月の月間MVP候補にノミネート。30打数10安打(打率・333)の好調な打棒が評価された。伝え聞くと「まじですか? ホームラン打ちます!」。宣言通りの一発を、横浜の夜空に架けた。 「1打席目で出たのはよかったけど、続けたかった」と表情を締めた北條。29日で24歳になる自分自身に、最高のプレゼントを届けてみせる。 (竹村岳)
◆DeNAは20日、阪神12回戦(横浜)に10-3と大勝。21日に25歳の誕生日を迎える桑原将志(まさゆき)外野手が、一回の6号先頭打者アーチを皮切りに左前適時打、右越え三塁打、四球、左中間二塁打と量産しサイクル安打を達成した。昨季は「1番・中堅」で全試合出場した男が屈辱の先発剥奪を乗り越え、プロ野球史上67人目、72度目の快挙。DeNAは本拠地での対阪神で今季初白星を挙げ、連勝で3位を守った。 中堅から少し左翼よりに弾む打球を見るや、桑原はギアを上げた。「(中堅の)ナバーロの捕る体勢があまり良くなかった。次の塁を狙えると...」。滑り込んだ二塁ベース上で、真っ白い歯を見せた。 一回の第1打席で6号先頭打者弾。二回は左前適時打を放ち、四回は右越え三塁打。リーチをかけた六回の第4打席は四球を選んだ。ラストチャンスの八回の第5打席で初球を鋭く振り抜き、ベイ党の期待に応えた。 「野球人生のなかで一番うれしかったかもしれない」-。21日は25歳の誕生日。プロ野球史上67人目(72度目)の快挙で自らを祝った。 昨季は「1番・中堅」で全試合に出場。ラミレス監督からも「レギュラー」と明言され、今季開幕も定位置でスタートした。しかし序盤から打撃不振が続き、4月8日の広島戦で先発落ち。D2位ルーキー・神里(日本生命)らに定位置を奪われ、辛酸をなめた。 「悔しさしかなかった。去年は自分が試合に出て当然と思っていた。ハングリーな気持ちが芽生えました」。試合前の早出は欠かさず、試合後も誰よりも遅くまでバットを振り続けた。 7月。調子を取り戻し始めた桑原にラミレス監督が「もっとプレーしたくなったでしょう?」とたずねた。「たくさん試合に出たいです!」。即答した若武者に、指揮官は言葉をかけた。「その感覚を忘れるな」。 7月3日の巨人戦から11試合連続先発で、全試合で安打をマーク。昨季7月の月間MVPを受賞した『夏男』は健在で、7月は12試合で47打数23安打で打率・489、7打点3本塁打と猛チャージを見せている。 「出る試合全部で、最高のパフォーマンスを見せたい」。『夏男』の勢いも借り、DeNAが猛暑を駆け抜ける。 (佐藤春佳)
◆満を持して臨んだ復帰戦で、悪夢の今季最短KOに追い込まれた。秋山がマウンドの上でもがき苦しみ、何度も頭上を越える白球を見送った。4回9安打6失点で8敗目(5勝)を喫した。4戦連続で勝ち星から遠ざかっている。 「時間をもらっての登板でしたが、結果を残すことができませんでした。先制点をもらったのに、追いつかれてしまい、先発として何もできなかった」 悔しさをにじませながら、バスへと乗り込んだ。一回に北條のソロで先制してもらった直後、桑原に2球目の128キロ変化球を左翼スタンドへ放り込まれる先頭打者弾で追いつかれ、二回には死球と送りバントで一死二塁から9番・柴田にフルカウントからの142キロを左中間へ弾き返され、勝ち越しを許してしまった。 「思うような球が投げられなかった」とその後も修正できず、なおも一死二塁で桑原に左前適時打を食らい、その後も宮崎、筒香の2者連続適時打などで勢いに飲み込まれた。四回にはソトに左犠飛で6失点目。五回の打席で大山を代打に送られてベンチに下がった。 3週間ぶりの1軍マウンドだった。6月29日のヤクルト戦(神宮)に4回1/3で8安打6失点と精彩を欠き、リフレッシュのために翌30日に登録を抹消された。2軍での調整期間で「だいぶいい方向にいったと思います」と手応えを口にしていたのだが...。 金本監督は「コントロールを乱しているわな」と苦言を呈した上で、早いカウントから積極的に振ってきたDeNA打線攻略について「難しいけどな...。だったらボールから入って、でも、またその後のファーストストライクがくるから難しいんだけど...。何か工夫というのは欲しかったな。経験もあるけどね」と制球に苦しみながらも勝てる投手への成長に期待した。 「アップアップになってしまった。もっと冷静に投げないといけなかったです」と秋山。高い壁を乗り越えたときこそ、大きな成長が待っているはず。昨季12勝右腕の復活が後半戦での巻き返しには欠かせない。 (新里公章)
秋山について阪神・香田投手コーチ 「勝負が早いということはわかっている。ボール球から入るとか誘い球から入らないと。球のキレ、高さを含めていいところがみられなかった」
秋山について阪神・香田投手コーチ 「勝負が早いということはわかっている。ボール球から入るとか誘い球から入らないと。球のキレ、高さを含めていいところがみられなかった」
◆秋山の2軍戦での前回登板(9日)も見ているが、明らかな違いは微妙な制球だ。久々の1軍戦登板で、力んでしまったのかもしれないが、逆球が非常に多かった。秋山の場合、ストライクはいつでも取れるのだが、そのストライクゾーンの中での制球ができず、甘くなって痛打された形だ。 二回の4失点も、きっかけは伊藤への死球。結果的に四球を与えていないが、下位打線の先頭打者への死球は、投手にすれば、絶対にやってはいけないミスといえる。 打ち込まれたもう1つの原因が緩急。秋山の特長は、緩急で打者のタイミングをずらすことで、昨年、ブレークした。この日も一、二回の失点を反省して三回から大きなカーブを使っての緩急を取り入れ、下位打線は抑えることはできたが、少し遅すぎた。 これで4戦勝ちなし。この間の秋山から感じるのは自信のなさ。マウンドのしぐさなども、堂々としていた昨年とは大きく違っている。勝てない→丁寧にいかなければ→小さくなる。そんな悪循環に陥っているように映る。気持ちの部分が大きい。一日も早く、去年のいい時の「自信」を思い出してもらいたい。 (サンケイスポーツ専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 46 | 33 | 1 | 0.582 (↑0.005) | 0 (-) | 63 | 399 (+10) | 346 (+9) | 95 (+3) | 45 (+2) | 0.261 (↑0.001) | 4.06 (↓0.04) |
2 (-) |
巨人 | 43 | 42 | 1 | 0.506 (↓0.006) | 6 (↓1) | 57 | 394 (+9) | 350 (+10) | 84 (+3) | 44 (-) | 0.26 (-) | 3.91 (↓0.07) |
3 (-) |
DeNA | 38 | 42 | 2 | 0.475 (↑0.007) | 8.5 (-) | 61 | 319 (+10) | 353 (+3) | 98 (+2) | 52 (+1) | 0.248 (↑0.002) | 3.94 (↑0.01) |
4 (↑2) |
ヤクルト | 37 | 43 | 1 | 0.463 (↑0.007) | 9.5 (-) | 62 | 358 (+9) | 390 (+4) | 72 (+3) | 40 (+1) | 0.26 (-) | 4.34 (↑0.03) |
5 (↓1) |
阪神 | 35 | 42 | 1 | 0.455 (↓0.006) | 10 (↓1) | 65 | 291 (+3) | 333 (+10) | 43 (+1) | 44 (-) | 0.242 (-) | 3.79 (↓0.06) |
6 (↓1) |
中日 | 38 | 46 | 1 | 0.452 (↓0.006) | 10.5 (↓1) | 58 | 339 (+4) | 392 (+9) | 54 (-) | 41 (-) | 0.261 (↑0.001) | 4.43 (↓0.06) |
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