1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 |
0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 4 | 7 | 1 |
楽天 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 5 | 0 |
勝利投手:カスティーヨ(7勝4敗3S) (セーブ:野田 昇吾(0勝1敗1S)) 敗戦投手:高梨 雄平(0勝2敗1S) |

◆西武は1-1で迎えた延長10回表、外崎とメヒアの連続ソロで勝ち越しに成功する。その後は同点を許すも、11回に秋山のソロが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、4番手・野田がプロ初セーブ。敗れた楽天は、打線が終盤に2度追いつく粘りを見せたが及ばなかった。
◆西武秋山翔吾外野手が決勝アーチとなる13号ソロを放った。 3-3の延長11回1死走者なしで楽天高梨のスライダーを捉え、右翼ポールを巻くように放り込んだ。 西武は前半戦首位ターンを決めた。秋山は「勝てて良かったです。1人で決めようとは全く思わず、もう1回出塁して流れが来るように、とにかく塁に出ることだけ考えました」と話した。 9回までの4打席は全て凡退だった。「1番打者が、もっと早くから仕事をしていれば、(先発の菊池)雄星も楽に投げられたと思います。最後に、最高の結果となってホッとしています」と続けた。
◆楽天松井裕樹投手が、まさかの2者連続被弾を食らった。 開幕から不調で、6月7日に抹消され、今月6日に1カ月ぶりに1軍に復帰していた。1-1で迎えた延長10回から登板すると、1死走者なしから外崎、メヒアにバックスクリーン2連発を許した。 平石監督代行は「ボール自体は悪くないけど、まだ甘い」とため息をついた。
◆西武が前半戦の首位を決めた。 西武の首位ターンは10年以来となり、西鉄時代を含め通算15度目(2期制時は除く)。 過去14度の最終順位は優勝11度、2位3度でV確率79%になる。開幕8連勝の今年は、ここまで開幕日から全部1位。オール1位の首位ターンは08年阪神以来6度目。パ・リーグでは89年オリックス以来3度目で、西武は初めてだ。過去5度のうち53年巨人、62年東映、97年ヤクルトは後半戦も首位を1度も譲らずに優勝したが、89年オリックス、08年阪神は後半戦失速でV逸。西武はこのまま1位を守れるか。
◆頼れる男が"復肩"した。西武菊池雄星投手(27)が今季最長の9回を投げ、3安打1失点。救援陣が乱れて白星こそ逃したが、先発の役目を果たし、復活をアピールした。打線は秋山翔吾外野手(30)の13号決勝ソロなど、延長の2イニングで3発を放って応え、チームは10年以来8年ぶりの前半戦首位ターンを決めた。 安堵(あんど)感と手応えが言葉ににじんだ。菊池が今季12戦目の登板で初"完投"。「肩の影響もあってイニングを食べられず、おなかペコペコでした。9回までしっかり投げられてよかった。自分に勝ちがつくとかではやっていない。チームが勝って、とにかくよかった」とうなずいた。 左肩の機能低下の影響で、もどかしい投球が続いた。軸の直球が走らない。データを土台に感覚を呼び起こした。今季最多6失点した前回6月29日の楽天戦。「自分のボールを全く投げられなかった」要因はリリースポイントの高さだった。測定器トラックマンのデータを確認すると、16勝した昨季の平均値より5センチ低く「腕が横振りになって、真っすぐの球威がなかった。スライダーの曲がりも早くて大きくなってしまった」。前々回の同22日ロッテ戦は、逆に5センチ高かった。その5センチを下げるため、腕だけで「調整しよう」とし、負のスパイラルに陥った。 ベストな高さは地面から「167センチぐらい。そこが一番、自分の力が伝わるポジション。腕が振られるんです」。下半身からの力を上半身に伝えながら重心移動。体を縦に回転させ、左腕はその動きについてくるイメージ。結果、腕は振るではなく、振られる形になる。「知らぬ間に肩をかばっていたのかもしれない」。KOからの1週間、振られる感覚を、もう1度つかむことだけに集中した。 その成果が表れ9回を3安打1失点。「ストレートには手応えがあった。今日は振られていましたね」。最速は150キロ。序盤は制御に苦しんだスライダーも試合中に修正できた。それでも2四球から失点した7回は猛省。1死二、三塁からのペゲーロの遊ゴロは「三振を取らないといけなかった」と引き締めた。チームを前半戦首位ターンに導いた118球。「1週間で修正できたことはプラスに捉えたい」。10年ぶりの優勝へ欠かせない男が力強く"復肩"した。【佐竹実】
◆西武が4連勝を飾った。1-1の延長十回に外崎、メヒアの2者連続ソロで勝ち越した。その裏に追い付かれたが十一回に秋山のソロで試合を決めた。カスティーヨが7勝目、3年目の野田がプロ初セーブ。楽天は粘りが実らなかった。
◆楽天は2度追い付く粘りを見せたが、救援陣が踏ん張れなかった。1-1の延長十回に松井が1死から外崎、メヒアに続けてバックスクリーンに運ばれた。その裏に同点としたものの十一回は高梨が秋山に勝ち越しソロを浴びた。甘く入ったスライダーを右翼席に運ばれ「完全に失投。一発は打たれてはいけない場面」とうなだれた。 2試合続けて3本塁打を許して1点差負け。借金は今季ワーストに並ぶ20となり、平石監督代行は「一発は何とか防がないと。試合が進むほど注意しないといけない」と指摘した。
◆西武の菊池は今季最長の9回を投げ、3安打1失点と好投した。延長十回に味方が2点を勝ち越したが、菊池がマウンドを降りた裏に追い付かれたため、白星は付かなかった。それでも「チームが勝てば純粋にうれしい」と喜んだ。 九回は志願してマウンドに上がった。「左肩のこともあってイニングを食べられていなかったので、おなかはぺこぺこだった」と冗談めかしながら「だいぶいい手応えだった」と充実感に浸った。
◆西武は8日、楽天14回戦(楽天生命パーク)に4-3で勝利し、4連勝。 西武は前半戦首位での折り返しが確定した。西武(前身球団を含む)の前半戦首位ターンは2010年以来8年ぶり通算15度目(前後期制だった1973-82年は除く)。過去14度のうち、リーグ優勝が11度(2位が3度)で、優勝確率は78・6%。2位日本ハムとは3ゲーム差。過去、西武が2位に3ゲーム差以上離して前半戦を首位で折り返したシーズンは過去8度すべて優勝している。 西武は十回に外崎、メヒア、十一回に秋山が本塁打。延長イニングでチーム3本塁打以上は、71年5月3日の東映(十回に5者連続本塁打=作道→大下→大橋→張本→大杉、対ロッテ)や、89年8月29日のダイエー(十一回に3本塁打=バナザード、藤本博、小川史、対西武)が記録した例がある。
◆先発の菊池は今季最長の9回を投げ、3安打1失点の力投を見せた。延長十回に味方が2点を勝ち越したが、菊池がマウンドを降りた裏に追い付かれ、白星はつかず。それでも「チームが勝てば純粋にうれしい」と喜んだ。六回ぐらいから左中指がつり始めたが「投げるのに支障はなかった。内容に関してはよかった」とうなずいた。
◆西武は8日、楽天14回戦(楽天生命パーク)に4-3で勝利し、4連勝。同点の十回に外崎修汰内野手(25)、エルネスト・メヒア内野手(32)が2者連続本塁打。その裏に同点に追いつかれたが、延長十一回一死から秋山翔吾外野手(30)が、右翼ポール際に決勝の13号ソロ。3試合を残して、2010年以来、8年ぶりの前半戦首位ターンを決めた。 霧雨を切り裂いて、秋山の打球が右翼ポール際で跳ねた。 「初球で球の軌道のイメージがつかめて、それに近い球を打てた。まさかホームランで決着するとは思いませんでした」 3-3で迎えた延長十一回一死。左腕・高梨の投じた2球目、123キロの甘いスライダーを捉え、シーソーゲームにけりをつけた。 「1番打者が早くから仕事をしていれば、雄星も楽に投げられた」。またも難敵に苦しめられた。前回6月29日、メットライフでの対戦では塩見相手に六回二死まで無安打。青森・八戸大で同期だった秋山はチーム初安打を放ったが、試合には敗れた。この日も第4打席まで無安打。エース菊池が今季最長の9回1失点と力投を続けるなか、リードオフマンとして責任を感じていた。 前カードの函館遠征中。12球団トップのチーム打率・274、412得点を誇る強力打線について辻監督が、つぶやいた。「『獅子おどし打線』なんてどうだ。最後に上を向くし、いいんじゃないか」。獅子おどし(本来の表記は鹿威し)といえば、日本庭園で見かける、水力により竹筒が石をたたき、心地よい音を響かせる、あれだ。連打が出なくても西武には一発がある。延長十回は外崎、メヒアが2者連続バックスクリーン弾。「さんぺい(中村)も打っていたらバックスクリーン3連発だったね」と指揮官の舌も滑らか。レオ党の心には心地のいい打球音が響いた。 これで前半戦の首位ターンが決定。「上にいるのにこしたことはないけれど、まだ60、70試合残っているし、先は長い。一つ一つ(勝利を)積み上げていきたい」と秋山。恐怖の"獅子おどし"打線が、牙をむいた。 (花里雄太)
前半戦首位ターン確定に西武・辻監督 「それは関係ない。あと3つ、しっかりと戦えるようにしたい」 攻守に大活躍の西武・外崎 「(延長十回の)本塁打はいい感じで打てた。(八回のダイビングキャッチは)飛び込む瞬間に捕れると思った」
前半戦首位ターン確定に西武・辻監督 「それは関係ない。あと3つ、しっかりと戦えるようにしたい」 攻守に大活躍の西武・外崎 「(延長十回の)本塁打はいい感じで打てた。(八回のダイビングキャッチは)飛び込む瞬間に捕れると思った」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 | 44 | 30 | 1 | 0.595 (↑0.006) | 0 (-) | 68 | 412 (+4) | 346 (+3) | 92 (+3) | 88 (-) | 0.274 (↓0.001) | 4.3 (↑0.03) |
2 (-) |
日ハム | 42 | 34 | 1 | 0.553 (↑0.006) | 3 (-) | 66 | 322 (+6) | 301 (+3) | 86 (-) | 53 (+1) | 0.244 (↑0.001) | 3.56 (↑0.02) |
3 (↑1) |
福岡 | 39 | 35 | 0 | 0.527 (↑0.006) | 5 (-) | 69 | 319 (+8) | 299 (-) | 102 (+2) | 46 (-) | 0.251 (↑0.002) | 3.86 (↑0.05) |
4 (↓1) |
ロッテ | 39 | 36 | 2 | 0.52 (↓0.007) | 5.5 (↓1) | 66 | 305 (+3) | 292 (+6) | 40 (-) | 78 (+2) | 0.256 (-) | 3.46 (↓0.04) |
5 (↓1) |
ORIX | 38 | 36 | 4 | 0.514 (↓0.007) | 6 (↓1) | 65 | 292 (-) | 296 (+8) | 60 (-) | 50 (+1) | 0.239 (↓0.002) | 3.55 (↓0.05) |
6 (-) |
楽天 | 28 | 48 | 1 | 0.368 (↓0.005) | 17 (↓1) | 66 | 265 (+3) | 317 (+4) | 68 (-) | 42 (+1) | 0.238 (↓0.002) | 3.89 (↑0.01) |
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